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11月25日は「RADIO LETEPA」レコ発ライブです。
チケットはこちらからお願いします。

1999年。17才。
北国の高校2年生。
5月の最後の日にはハイロウズのバームクーヘンのツアーを札幌ファクトリーホールに見に行った。
周りの人々は進路を決めていたが、自分は何になりたいのか、まだ全く分からなかった。
ハイロウズを見ても、不思議なもので、自分もやりたい、とは1ミリも思わなかった。
ただ、人間じゃない人間もこの世にはいるんだな。カッコイイな。
と、体がちぎれるほど興奮した。

ある日、新篠津村のガールフレンドと地元岩見沢の本屋で待ち合わせをしていたが、待てど暮らせど現れなかった。
ケータイは普及し始めていたが、自分は嫌いで持っていなかった。
田舎の本屋には読みたい本も置いておらず、ただひたすらにボーッと待っていたが、しびれを切らしテキトーに一冊の雑誌を手に取った。
阿部薫特集のBURSTだった。
その日からアルトサックスを吹いてみたいような気がした。

阿部薫のCDは、地元にはもちろん、札幌のタワレコにも売っていなかった。
確か、廃盤になっていて取り寄せも出来なかった。
なので代わりに阿部薫の事を色々な人が書いている本を見つけて読んだ。
その中に友部正人さんの名前もあった。
友部さんの歌はまだ知らなかったが、素敵な文章だと思った。(浅川マキさんの文章もよかった。翌年には札幌でライブも見れた。本当にすごかった。)
友部さんの文章を読んだ後「あれ?この名前見た事あるな。誰だっけ?」と考えたら思い出した。
大好きだったマーシーの「夏のぬけがら」の「地球の一番はげた場所」の人だった。

ようやく手に入れた阿部薫のCDは、想像していたとおり、優しくてキレイな音だった。
音を聞く前に、色んな人の書いた、破滅的に神格化された文章を読んでから聞いた事になるのだが、どれも的外れで、やっぱり俺の睨んだ通り友部さんという人の文章に近い音だった。
その頃CDウォークマンからは阿部薫、チャーリーパーカー、エリックドルフィー、、とサックスの音ばかりが鳴り響いていた。
雪深い北海道の田舎町。
学校にもほとんど行かなくなった進路未定の17才。
死者達のラッパの音はどこまでも続く氷点下の中で唯一の熱だった。
その頃、生きている人間が全員嫌いだったからかも知れない。
遠い死者の音色が何よりも近くて熱かった。
その熱だけを頼りに生きていた時期だった。

自分でもアルトサックスを吹き出した。
とにかく朝も昼も夜も吹き続けた。
目的は無かった。
ただ吹いていないと呼吸が出来ないような感覚だった。
そんなある日、母がCDを買って帰って来た。
栗山町の小林酒造で行われた西岡恭蔵さんの追悼ライブの帰りだった。
そのCDは友部正人の「読みかけの本」だった。
早速ウォークマンで聞いてみた。
自分が今まで聞いてきた歌とは全く違う歌だった。
11曲目の「小さな町で」という歌が流れて来た時、救われたような、未来を提示されたような、希望に満ちた気分になった。
アルバムを全部聞き終わった後、その歌を何回も何回も繰り返して聞いた。
「その時君はまだ18歳 ぼくらは制限速度を置き去りにした」という歌詞が、死ではなく生の方角にアクセルを踏んでいるような気持ちにさせた。
かつて自分のような感覚を持って生きていた人が、今も50才になって生きている。
そんな風に思って救われたのだろう。

その後、修学旅行で東京へ。
東京のCD屋には色んなCDが売っていた。
廃盤になっていたアルバムもたくさん手に入った。
渋谷のタワレコで母へのお土産も何か買ってやろうと思い、友部正人のCDを探してみた。
「CD選書ベストセレクション」というシリーズもののやつが、沢山入っているのに1500円と安価だったのでそれにした。
そして帰りの飛行機。
相変わらずジャズのラッパを爆音で聞いていたが、ふと母へのお土産も聞いてみる事に。
再生ボタンを押す。1曲目は「反復」。
ハーモニカ、ギター、咳払い、そして歌が始まった。
この瞬間、喉に刺さっていたサキソフォンは抜けていた。
俺は歌を歌う事に決めた。

あれから23年。
高度1万メートルで始まった「歌を歌おう」という気分は今も変わらず続いています。

ちょっとドラマチックに書き過ぎたかな?
要するに2023年11月25日「RADIO LETEPA」レコ発ライブは必見ですよ、というお知らせでした。
ご来場ぜひお待ちしております。

PS.その後、初めてライブを見に行ったのはこれ。
札幌時計台。高校3年生の冬でした。
会場の都合?(借りられる時間が決まっていたのでは?)なのか、雪の降る中、外で物販を買った記憶がある。
札幌でCDを買うと帰りの高速バス(札幌-岩見沢)の中で初めて聞く事になる。
岩見沢三井グリーンランドの観覧車が見える頃に大抵のアルバムは終わりを告げる。
友部さんの「ジュークボックスに住む詩人」に載っていた、たま、どんと、チャボ、シオン、シバ、三宅伸治、遠藤ミチロウ、ポーグス、トムウェイツ、ランディーニューマン、、
札幌のCD屋で買っての帰り道、初めて聞くのはいつもこの高速バスの中でした。
書いててとても懐かしい。あのバスの中の冬の感じ。

PS.「読みかけの本」は母のやつをそのまま貰ってきたので、今見たらチケットと新聞の切り抜きが入っていた。

PS.今回の文章の頃の事(アルトサックスが喉に刺さっていた頃の事)をよく表している歌に「雪解け」という歌があります。
8thアルバム「エンデンジャードスピーシーズ」収録曲。
良かったら文章と合わせて聞いてみて下さいね。

「雪解け」

3月の通学路はみずうみで
歩きやすい道を選んでく

サキソフォンをのどに刺してたから
息をしたら音になっただけさ

残雪は黒く汚れてたが
解けた水は春は美しいな

革命は白いミズバショウ
ふるえてる 僕の目の中で

サキソフォンをのどに刺してたから
息をしたら歌になっただけで

僕の心 黒く汚れてたが
解けた水は春は美しいな

「冬の寒い道を歩き丘の上の学校に行く時
僕の息が白く白く舞い上がるのが嫌だったので
僕はアルトサックスを買ってそれをのどの奥に刺した
それから僕の吐く息は全ておかしな音に変わった」

8thアルバム「エンデンジャードスピーシーズ」収録収録
(2021年作詞作曲)

「RADIO LETEPA」リリースから2週間が経ちましたね。
今日は「RADIO LETEPAが出来るまで」という題で、アルバム完成までの道のりを振り返ってみようと思います。

「RADIO LETEPAが出来るまで」

アルバム制作をどこからと捉えるか。
それは各メンバー違うと思う。
自分が振り返る場合は作曲からになりますね。
歌が無けりゃあ、始まらないです。

全曲振り返るのは長すぎるので、アルバム2曲目の「無色の歌」を例にとってみます。
2021年の夏。カブで東京から北へ。
埼玉で白バイに捕まる。
罪状は「サンダルでの走行」
東京では捕まらないが、埼玉ではダメらしい。
で、仕方なく犯行現場の近所のホームセンターで一番安い履き物を買ってパチリ。500円。

おまわりの予告通りに懐かしい雨が降って罰金6000円がチャラになる直前の空。

これは違う旅の時ですが、同じ服着てるからバレないかな、と思って流れで載せようと思ったら、一つだけ違うところがありました。
間違い探しみたいで面白いので載せときます。分かるかな?

そして旅から帰って忘れた頃に歌は勝手にやって来ます。
今見たら、懐かしい雨が振ったあの日は2021年8月20日。
歌が出来たのは2022年1月28日。(アルバムリリースは2023年8月2日)

歌は「多重録音DubDub」というやつに録音して、メンバーに渡します。
すごくアナログなので、自分の性に合っています。
出来る作業が「録る」「重ねて録る」「リバーブをかける」「LRに振る」のみで、音を重ねる時も箇所箇所では出来ずに、いちいちその部分まで静かに待っていないといけない。好みです。
高校生の頃、テープに吹き込んでいたのと同じ感覚。
制約があるのは良い事だと思う。
魔法を使うためには。

過去の写真を振り返っていたら、この写真が去年の明日(2022年8月17日)でした。

その1週間後。
8thアルバムのCDが出来たよー!とメンバーに渡した日の写真。
一番右の顔を隠しているのは先代のキーボードのハダユキコ。
この時はもう脱退していたのに、スタジオにいるのには訳があります。

この頃ユキコはキーボードの菊竹南に色々引き継ぐ為、スタジオにやって来てくれていた。
彼女達は元々仲が良いので、ユキコ→南への引き継ぎはとてもスムーズにいったと思います。

少し戻るがこれは2022年の4月。
菊竹南加入の時の記念写真。

それから約半年でこの写真か。
そう思うと南ちゃん、すごいなあ。たくましい。
ちゃんとレテパシーズになれました。
この写真は2022年11月18日下北沢シェルターでのワンマンライブ後の楽屋。

半年で、このセットリスト+この日やらなかった9thアルバムの歌5曲、をレテパシー放出しながら弾けるようになるのは、結構大変だったんじゃない?えらい!

1.ライブハウス
2.実家のハイロウズのリストバンド
3.年末年始音楽番組感想
4.島崎智子へ
5.161倉庫
6.エンデンジャードスピーシーズ
7.雪解け
8.さよならさよならB.B.B
9.たこ公園
10.7月12日、13日
11.君しかいない
12.17
13.ロックンロールじゃ踊れない
14.イカレた人
15.無色の歌
16.ヒーローと
17.数学と国語
18.ホワイトアルバム
19.青春
20.クレイなジー
21.ハローグッバイファックユー
22.海へ行こうよ
23.水平線
24.札幌ナンバーの最後
25.大丈夫このまま
26.僕ら

さあ、バンドも好調。
あとは録音するだけだ!
と思ったら、金が無い。
無いというよりも、今までのツケがたまり借金しかない、、。

そこで悩んだ挙げ句、クラウドファンディングをする事に。
物販を売るとか、ただの金集めには抵抗があったので「メンバーに聞かす為に多重録音DubDubで録音してたデモテープをリターン限定で販売しよう!それならば10thや11thの新曲も聞いてもらえて嬉しいから一石二鳥だ!」という感じの内容になりました。
その名も「HIROSHI DEMO」
7th〜10thアルバム用のデモ40曲と、その時出来たばかりの11th用の2曲が収録されていました。

一応おもしろ高額商品も用意するか、と思い用意した「母のお下がりの赤いジャンバー(PVやライブでよく着てるやつ)」を30万円で販売しましたが、これは売れず、、。

ですが、無事9thアルバム用の資金が集まったのでした!
本当にありがとうございました!

すぐに録音!
7th,8thを録った吉祥寺GOKが閉店してしまったので、今作は違うスタジオ。
西荻のリンキーの地下の部屋です。
カニユウヤからこの部屋を勧められた時に「チッツのひっしーさんもよく利用してます。あと幽霊も出ます。」と言われ、なんか良いじゃん!と思い即決した。
大正解だったと思います。

録音の合間の喫煙者チーム。
全然違うタイプの2人ですが共通点が1つだけある。
それは「10代の頃からレテパシーズを好きだった」です。
それで十分なんです。

さあ、バッチリ録れたからジャケット写真を撮らなくちゃ!
という事で、さっそくイメージ絵を描きました。

MV「ヒーローと」撮影の合間に絵の通り撮影してみた。
が、絵の方がジャケには合っている気がしたので、絵がジャケになってしまった。
そして写真はアー写になったのでした。

そして毎回この写真を撮ると「9thも終わったなー!」という気持ちになります。
これにておしまい。

というわけで、今日は「RADIO LETEPAが出来るまで」でした。
色々懐かしい写真を振り返っていたら、去年の今日(2022年8月16日)がこれでした。
この黒い猫はもういない。
そして、、

今書きながら、後ろを振り向くとこんな光景です。

歌が出来てからバンドでアルバムにするまでには1〜2年くらいかかってしまいます。
例えば、もし今日歌が出来たとしてもアルバムに入るのは12thアルバムです。(毎作同じ10曲入りにしたい。数字が違うと気持ちが悪い。のと、出来た歌は全部アルバムに入れたい。ので。)
今出来た歌を聞いて貰えるのはまだまだ先になっちゃうけれど、自分さえしっかりしていれば歌は腐らないので、気長に待ってやって下さいね。
今見てる星の光は何年前の光、、とかいうけれど、それとちょっと似てるのかな?
要するに、しっかり光っていれば問題無い、という事ですね。
なんだか素敵な歌がどんどん出来そうな予感がします。

というわけで「RADIO LETEPA」よかったら聞いてみてね。
これを評判にして10thアルバム録音の資金にしたいので、好きだった人は大騒ぎしてやって下さいな。
9th,10th,11th,12th、、、、!
あせらずびびらず落ち着いて大行進するのみ!
がんばります。

PS.今度の金曜の夜、告知あります。
お楽しみに!

PS.ほたるたちの穂高亜希子がソロライブに誘ってくれました!
9/17(日)下北沢leteにて。
嬉しいので、この件は今度またゆっくり書きますね。
店狭いみたいです。ご予約お早めに!

「リリースから1週間が経ちました。ずばり今の気分は?」と問われたら「うーん。正直に言うと、こんな感じかな!」と、この写真を見せる事でしょう。

今、レテパシーズは10thアルバムのアレンジ真っ最中。(次回の8/27のライブは10thから結構やると思う。全曲夏の歌達。ぜひぜひ。※当日は高円寺阿波踊りなので街はメチャクチャでしょう。しかもお店は踊りのメインコースのど真ん中。なので、駅から会場まで普通に行ったらすごく時間かかると思います。なんか裏技とか無いのかなあ?コース内の店に用事ある人は警備員さんが誘導してくれるとか。俺、近所なので聞いてみようかな。阿波踊り事務所みたいなのが確か近所にあったから)

話がそれましたが、写真に丸が二つ付いていますね。
一つは次作10thアルバムの場所。
このアルバムの歌は2022年に出来た歌達になります。
カニユウヤ曰く、10thの歌はコードが複雑なんだそうです。
この時は「足踏みオルガンブーム」だったので、デモテープでもオルガンを弾きながら歌っている歌が多い。
そのせいらしい。
オルガンやピアノは全くコードが分からずに適当に弾いているので、自分でも知らないうちに「セブンス?ナインス?ディミニッシュ?」とかを使っているらしく、バンドアレンジも9thの時より時間がかかっている気がします。
でも、それは難航では無くて、バンドが成長している感じ。いい感じ。
というわけで、今の気分の大半を「10thアルバムを過去最高の名盤にしたいなあ!」が占めています。

もう一つの丸は12thアルバムが入るべき場所です。
12thアルバムの歌はまだ1曲も出来ていません。(11thの歌は全部出来ました)
最近は「新しい楽器に触れると歌が勝手にどんどん出来る」という傾向にあります。
なんか自分が魔法使いになったような不思議な感覚です。

ちなみに8thアルバムは、、

このギターがひょんな事からうちにやって来て、触ってたら出来た。

今作9thアルバムは、、

この変な形の改造ギターを真黒毛ぼっくすの大槻ヒロノリがくれて、触ってたらどんどん出来た。

次作10thはこの足踏みオルガンでした。(このオルガンについては長くなるのでまたいつか)

その次の11thはこのギターに触れていたら10曲出来ました。(左の方。右の金色のやつは7thアルバムの時に触れてたやつ。先代のベースのタカユキカトーがくれた)

こういう感じで、導かれるように新しい楽器がアルバム毎にやって来ます。(購入してない。勝手にやって来る。)
そして、触れているとアルバムの10曲が勝手に完成しています。
なので最近は、次に触る楽器は何かなあ?もうさすがに新しいのは導かれて来ないかなあ?なんて思って暮らしていたのですが、急に懐かしい連絡があり、やはり導かれて来るそうです。すごいなあ。
12thはどんな10曲になるのかなあ、そういえば父になってからの初めてのアルバムだなあ(作曲という意味では)なんて思いながら生きています。(先人達の父になってからの作品には素敵なものが多い印象があるので、自分もそうなのでは?と楽しみにしている)

なので「9thアルバムリリースから1週間が経ちました。ずばり今の気分は?」と問われても「ごめん、9thの事はあまり頭に無いんです。10thと12thが頭の中を占領しています。ゴーゴー!」と答えます。

もちろんたくさんの人に聞いて貰いたいので、一喜一憂する時はあります。
でも、もう気付いたんです。
登っている山の高さは正確に把握した。(多分これが一番難しい)
なのでレテパはこれからも「素晴らしいライブ。素晴らしいアルバム」を続けるのみ。
それがこの山を確実に登り切る方法だと思います。
この山から見る朝焼けは「レテパシーロックフェスティバル」の感動的な朝焼けでしょう。
夏の匂いがいい感じ。要は突き抜けるあの感じ。

まあ、簡単に書いちゃうと、レテパが有名になって「イカレた人」達を誘って、全部メチャクチャにしてやりたい!という感じです。
欲張りなのかなあ?
世界はもっともっと素晴らしいんじゃないの?と思っちゃう。
今はまだまだつまらない。もっとドキドキしたい。こんなもんじゃないでしょう。
そう思いませんか?
思う人は朝焼けを楽しみに!がんばりまーす!

PS.オズワルドのお二人からのコメント読みました?
本当に嬉しいですね。ありがとうございます。
レテパシーズを好きな人は、このインディー音楽界隈以外の人の方が多いんじゃないか?と思って生きています。
なので、全然違う場所で活躍しているお二人がコメントを書いてくれて本当にありがたかった。
全然面識も無いのに、以前ラジオで「17」を流してくれた、という事だけ(まあ本来それが全てなんですが)でオファーしてみたら快諾してくれました。
粋だなあ、いいなあ、なんか嬉しくてスッとしましたよ。
かっこいいなあ。

PS.レテパシーズツイッターの方にカニがライナーノーツを書いてくれました。
面白いのでこちらにも載せておきますね。
俺も今度こういうの書いてみます。
あとMV「ヒーローと」の撮影秘話も書こうと思っています。

PS.「RADIO LETEPA」レコ発ライブ。
そろそろ告知出来るかと。
ドキドキ楽しみにしてて下さいな。
期待を裏切らないと思います。

さあ!いよいよ明日!

2023年8月2日リリース
僕のレテパシーズ9thアルバム
「RADIO LETEPA」

1.四面道信号待ち
2.無色の歌
3.ヒーローと
4.イカレた人
5.最後のGB戦士
6.数学と国語
7.ホワイトアルバム
8.激めん
9.カニハウス
10.さんちゃんへ

リリース後はこちらで配信されます↓
https://linkco.re/pGxynMfX
※歌詞は全てこちらに掲載済みです。
配信サイトの歌詞は改行が気に入らないので、こちらでぜひぜひ。

ブツ派の通販の方はこちら↓
https://yoruninamaeo.theshop.jp/
※第一弾昨日発送しました!
多分大丈夫ですが、もしかしたら届くの木曜かも。
木曜になったらごめんなさい。
ちょっとトラブってしまった、、。
この後も随時通販お待ちしています!

ジャケとアー写を見比べると面白いですよ。

このジャケは最初「こんなポーズで写真を撮ってジャケにしよう!」のイメージ絵でした。
が、MV「ヒーローと」撮影の時に拡大コピーして持って行ったら「これ良いじゃん!これで良いじゃん!これが良いじゃん!」という事になってしまいました。
一応絵のまま撮りましたが、越えられず?やはり絵がジャケになりました。
まあ、結果オーライでバッチリです。(撮影は長谷川大。ありがとう!)

MV「ヒーローと」見ました?
自信満々なのでぜひ!

出演
Vo.古宮大志(本人)
G.カニユウヤ(天使)
B.ヤハタトシキ(草)
Key.菊竹南(花)
Dr.関口萌(木)
撮影/長谷川大
編集/菊竹南
監督,脚本/古宮大志

撮影秘話はまた今度。
個人的な名シーンランキングを書くと、、

第一位「ラストの関口萌の笑顔」
→いい笑顔。なんか、泣ける。
色々あったからかなあ。
最後、この笑顔で完成した感じがした。

第二位「カニ天使」
→トイレットペーパーじゃないよ。エンジェルです。

第三位「俺のジャンプ」
→人生で初めてやった。
まさかあんなに飛べるとは。
二度は飛びたく無いので、練習無しで全力でやってみた。

まだの人はぜひ見てね。

最初このアルバムは「命はそこではちょっと軽くて 約束は重くて」というタイトルにしようと思ってました。
が、気が変わって「RADIO LETEPA」になりました。
タイトルからは消えたけど、アルバムラストでキャットキャットワンワンズが歌ってくれています。
まあ、あとは聞いてのお楽しみ!

以下はリリースに寄せてちょっとご挨拶!

小学生の頃はみんなと一緒でカードやシールを集める子供でした。
高学年になると化石収集に全てをかけるようになりました。(隣町の三笠が化石の発掘地だった)
あれから何十年も経ったけど、基本姿勢は変わらない。(占い好きの家族曰く「射手座だからしょうがない」)
今は「10曲集めると1枚アルバムが手に入る」ということに全てを賭けています。
はたから見ると芸術家のように見えますかね?でも自分としては子供の頃と全く同じ気分なんです。
違うのは、あの頃の冒険ごっこよりもスリリングな事。
本当の冒険。
下手したら死ぬけれど、ドキドキワクワク、こんな旅に出たかった。
おーい、月形の少年よ。あと30年生きたら冒険の旅に出られるぞ。楽しみにしとけよ。
と、あの頃の少年Hに伝えたい気分。

♫突き抜けたバカと一緒に 冒険の旅に出かけたい
命はそこではちょっと軽くて 約束は重くて♫
(キャットキャットワンワンズ「突き抜けたバカ」より)

それでは!
僕のレテパシーズ9thアルバム「RADIO LETEPA」の世界をお楽しみ下さい!

2023年8月1日「RADIO LETEPA」発売前夜に
古宮大志

PS.9thが評判になって金が貯まったら、即10thアルバムの録音に入るんだ。
「RADIO LETEPA」を気に入った人は大きな声で隣近所に知らせてね。

PS.アルバムに寄せる素敵なコメントを頂きました。
明日夜に公開予定です。お楽しみに!

先日はシングル「イカレた人」をリリースしました。
明日はMV公開しちゃいます。(どの歌でしょう?お楽しみに!)
で、来週はいよいよアルバムリリースになります。

2023年8月2日リリース
僕のレテパシーズ9thアルバム
「RADIO LETEPA」

1.四面道信号待ち
2.無色の歌
3.ヒーローと
4.イカレた人
5.最後のGB戦士
6.数学と国語
7.ホワイトアルバム
8.激めん
9.カニハウス
10.さんちゃんへ

只今より通販の受付をスタートします。
※通販ページはこちら

今作は今までと違い、クラウドファンディングという形で制作資金を集めたので、まずはキチンとお礼を。
以下お礼!

集まったお金で、練習、録音、ミックス、マスタリング、MV撮影、させて頂きました。
大変お待たせしましたが、いよいよ9thアルバムリリースになります。
今作は皆さんのおかげで、ただただ作品作りに没頭する事が出来ました。
素敵なアルバムになったと思います。
ありがとうございました。

昨日もレテパシーズはスタジオでした。
昨日は10thアルバムのアレンジを進めました。
10thアルバムのタイトルは「夏のアルバム」(全曲夏の歌)
今年の夏には間に合わなかったけど、必ずや来年の夏のBGMになってみせます。
期待してて下さいね。

去年の夏、8thアルバムをリリースしました。
タイトルは「エンデンジャードスピーシーズ」(これは絶滅危惧種という意味でした)
その後、すぐに9thアルバムを録りたかったけど金が無い。
その時はクラウドファンディングには抵抗がありました。
でも、その時点で9thどころか10thの10曲も揃ってたし、11thの歌も出来始めていた。(今は無事11thも全10曲揃いました)
「歌が出来ても録音する金が無いんじゃ、歌出来ない方がいいな。出来るにせよ、もっと遅いペースで出来れば良いのに。」
という悲しい考えに取り憑かれはじめていたが、ある日良いアイデアを思い付いた。
「クラウドファンディング限定で新曲のデモテープ(メンバーに聞かせる用のやつ)を売ろう!それならば、録音資金も出来るし、新曲を今すぐ聞いてほしい、という欲求も満たされるぞ!」
そして、今回のクラウドファンディングに至ったのですが、今では本当にやって良かったな、と思っています。

皆さんのおかげで出来た9thアルバム。
あとは作品の力を信じます。
たくさんの人がレテパシーズを好きになってくれますように。
そして、10th,11thとどんどん録音出来ますように。
本当にありがとうございました!
まずは明日のMV公開をお楽しみに!

僕のレテパシーズ代表
古宮大志

PS.新アー写見ました?

これはMV撮影のスタジオで撮りました。(写真撮影/長谷川大)
俺が手に持っているのは「こんな感じでジャケ写を撮りたい、とイメージを描いた絵が意外と好評で、最終的にジャケ写候補がアー写になり、イメージ絵がジャケ写になった。やつ」です。
意味分かる?要するに9thのジャケです。(アー写はジャケ絵をそのままやっています。絵ではカニより南がデカくなってますね、、絵では南の髪が「M」になってるところがポイントです)
ヤハタが持っている「ON AIR」もよく見ると手作りですよ。よく見てみてね。俺作りました。

PS.シングル「イカレた人」のジャケ見ました?

これは昨日Twitterに載せてもらった通り。

これは昨日の朝に文を書いてTwitter担当に託し、俺はスタジオに行ったのですが、昨日のスタジオでは怪奇現象が続出した。
様々な怪奇現象を前にみんな不思議がってたが、俺は「あ、亡霊が来たな。全亡霊消滅、大笑い、とか書いちゃったから、張り切ってまた来やがったな」と思いました。
でも、説明するのが面倒で「俺はこの怪奇現象に心当たりがあるが、説明には時間がかかるから説明しないわ。でも無害だから安心して!」と伝え、張り切って10thアレンジを行いました。

それでは明日、MVの中で会おう!

2ndアルバムリマスター祭りも終わりました。
最後には現メンバーも色々書いてくれました。
嬉しかったので、記念にこちらにも載せておきますね。(レテパツイッターに投稿してくれたやつです)

ヤハタトシキ
※Twitterではライブの動画も添付しました

菊竹南
※Twitterではライブの動画も添付しました

関口萌

カニユウヤ

以上です。

「愛してるよ」の頃は、俺以外のメンバーが色々張り切ってくれて、各メンバーの個性も伝わりやすかったと思います。(あの頃は全てみんなに任せていた。なるべくレテパを広めたいが、嫌な事は出来ないので、そのラインを一生懸命気を使って探ってくれていた)
今のメンバーも個性的ですが、演奏以外の部分を紹介する機会が少ないので、こうやって少しでもみんなの人柄に触れてもらえて嬉しいです。

読んでいたら、ハジメちゃんに加入を打診した時の事を色々思い出しました。
最終的には井の頭公園で2人で会って、ずいぶん長く話したんだった。
新しいスタートだ!という輝かしい気分では無く、何とか6枚残すんだ、残さなきゃ、歩かなきゃ、一度止まったらもう終わりだぞ、という気分だったので、今思い出した2人で歩く井の頭公園までの道は、ずいぶんと暗い夜道に感じます。
2018年の頭くらいかなあ?辛い時期でした。
今、ハジメちゃんは公私共に抱える事が多過ぎて、たまにバンドを続けるのが大変そうな顔をしています。
そんな時俺は「2018年からのレテパ最悪の貧乏くじ期を乗り越えて、ここからはただただ純粋にどかーん!という明るいラッキーレテパなのに、ここで力尽きたらもったいなさ過ぎる!と思うよ。」と言います。
それに対してハジメちゃんは「あはは。ほんとそうだね。」と笑います。
未来は僕の手の中!力を合わせてがんばろう。

本来、リマスターとかリミックスとか、俺も全然マニアックな音楽好きでは無いので、そういうのには興味が無い方なのですが、今回の「愛してるよ」のリマスターは何というか過去の亡霊と戦う気になった(話し合う気になった、が正解かな。話し合いという名の戦いが出来るようになった!という感じかな!)記念すべき作業になったと思っています。
これは前に進む為に絶対に必要な戦いでした。

では、戦いも終わったし、遠慮無く前に進む事にします。

今後のレテパシー予報です。

今度の水曜日(7/26)からその次の水曜日(8/2)までは怒涛のレテパシー週間になるでしょう。
ドキドキ覚悟するように。お楽しみに!

2ndアルバム「愛してるよ」のリマスターを託された、カニユウヤから手紙が届きました。

この手紙を読んだ後の気持ちと、今回久し振りに「愛してるよ」を聞いた後の気持ちは、全く一緒のものでした。
二つとも同じ世界から届いた。時空を超えた同住所。
すごいね、カニ君。ありがとう。
そしてタイトル同様「愛してるよ」と伝えたい。
これで心置きなく前進あるのみだ。

先日は七夕でした。
レテパシーズのツイッター部は色々企画してくれますが、七夕では短冊を書きました。
俺の願いは毎年「断酒継続!〇thを大名盤にする!」みたいな短冊で、〇の数字が変わるだけです。
おそらくレテパが解散するまでは、同じ事を書くと思います。
さあ、どこまで行けるかな?(夢を書くと、、1st〜6thが初期のレテパシーズ。7th〜12thが中期のレテパシーズ。そして13th〜18thが後期のレテパシーズ。初期中期後期6枚ずつ。ちなみにここから毎年アルバムを1枚出すと50歳で18thです)
今年の短冊は「断酒継続!10thを大名盤にする!」でした。
あれ?10th?9thじゃなくて?と思った人の為に書いておくと、、
9thはもうリリース目前(完成しているので今更願うことは一つも無い)10thは今、アレンジ中。(まあどーせ、まだ録音資金も無いしね、、がんばれ9th!君ならやれる!)

レテパツイッターの方では「愛してるよ」の全曲解説もしています。
140文字なので多くは書けませんが、まあ思い付くままに書いています。
解説には、毎回アルバムの歌詞カードの写真も添付しています。
歌詞の横に素敵な絵が描かれていますね。
これはジャケット同様、谷口正造さんによるものです。

※これはブックレット2ページ目のメンバー達

谷口正造はこのアルバムの全てのデザイン、そしてMV「君しかいない」MV「東区が恋しくて」を作ってくれました。
正造さんお元気でしょうか?俺は元気ですよ。

曲解説に書き切れなかった事を、少し補足で書くと、、

上記に「初期のレテパシーズ」とあるが、これは内容的にも本当で、1st〜6thの60曲は作曲年もバラバラ。
2000年〜2019年までの歌がごちゃ混ぜで収録されています。
曲解説では作曲年も書いているけど「見知らぬ青年との会話」「ハローグッバイファックユー」は2012年。
この年あたりから、歌が出来る時に頭の中で鳴る音がバンドサウンドに変わりました
それ以前の歌は完全にソロのイメージだったので、バンドアレンジは難航する事が多かった。
そんな時はいつも「ソロで歌った方が全然いいじゃん」なんて思ったものだが(結構いつも思っていた)とっても難航した「北」が辿り着いた極北の場所で歌った時「この5人でしか辿り着けない場所ってあるんだな。一人で歌うよりも北にいるわ」なんて感動した事を覚えています。

曲解説は昨日前半5曲まで終わりました。
あと少しだけ2ndリマスター関連にお付き合い下さいな。
終わったらいよいよ9thアルバムモードです。
お楽しみに。

PS.ライブ入りました!

俺はピーナッズが大好き。
だからこの日のレテパはすげえライブをすると思う。
9thリリース後の初ライブだよ。
たくさん聞いてから来ると良い。(とか言っておきながら10thの歌ばかりやったらごめん)

2016年9月14日にリリースした、2ndアルバム「愛してるよ」をリマスタリングしました。
リマスター盤は明日6/28リリースになります。
今日はここに至るまでの経緯を書いてみます。

2015年の9月、秋田ハイコーフェスからの帰り道、喧嘩になり、ベースの寺中四が脱退した。
そして、まもなく新ベース飯田裕が加入した。
いーちゃんはとても張り切っていて、レテパシーズを世に広めようとがんばってくれた。
が、この頃のレテパは多くの問題を抱えていて、いつ崩壊してもおかしくない状態だった。
もともと破滅的な性格のいーちゃんも、すぐにレテパの破滅モードに呼応して、5人全員、破滅直前の最後のともしび状態に突入していった。
その炎はどのバンドよりも大きかったけれど「最後のともしび」な事に変わりは無かった。

※その頃のレテパ(京都かな?この後喧嘩になり、俺は車に乗らず一人新幹線で帰った)

滅茶苦茶な状態だったけど、それを「芸術」と呼ぶか「ロックンロール」と呼ぶか、は人それぞれだけど、そんなものへの真摯な姿勢だけは、忘れずにいたと思う。
たとえ死んだとしても。絶対に。

なので、あんな素晴らしい録音が出来たのだろう。
みんなボロボロだったのに。

吉祥寺GOKにてアナログテープの一発録音。
別にアナログやテープにこだわっていた訳ではなく「一回しか録音出来ない極限状態で録りたい。テイクワンしか認めない」という当時のメンバーの気質に合った方法がこれだった。

録音、ミックス、は完璧で、最後のマスタリング。
ここが、今思えば問題だった。
エンジニアの中村さんと、当時の破滅モードのレテパシーズとの相性が最悪だったから。
中村さんの全ての意見にNOと言い、どんどんどんどん極端な音にしていってしまった。

ベロンベロンだったけど、こんな会話を覚えている。

「いや、だから俺らのスタジオではこんな音では聞こえてないんですよ。もっと強い音です!」
「いや、それは君の入ってるスタジオが、どーせ10畳くらいの狭いスタジオなんでしょう?もっと広いとこならこんな音では聞こえない」
「いや、普段のままが良いんだ。普段な事が大切なんだ。あと、イヤホンでカッコよく聞こえるようにして下さい。ヘッドホンよりイヤホンの方が使ってる人多いでしょう?ヘッドホンで聞いた時にキツい音でも良いから、イヤホンで聞いた時にドカーン!と来る音にして下さいよ!もっと!もっと強く!もっと!ヘッドホンユーザーは捨てましょう」
「(ああ、こりゃダメだ、、)はいはい。分かりました」

こんな感じ。

この2ndアルバムの後、レテパシーズはユキコトーキョー(のちのハダユキコ)が脱退して、俺はアルコール依存症の治療を始めたが、うまくいかず(断酒は続いたが、断酒起因の鬱になった)ライブも録音もうまくいかず、はなえもんと鈴木亜沙美が抜けて、鬱でライブがうまくいかないなら飲んだ方がマシだ、と泣きながらイヤイヤ飲み出して、また新たな終わりに向かって進んでいった。(この際だから正直に書くが、この時期の3rd「永遠に、たまに」と4th「ブルースマン」はいつか再録音したいと思っている。2020年にVoのみ録り直したが、やはり全部ゼロから録りたい。そのくらい大切な20曲が揃っているから)

ここ数年、ずっと気になっていた、2ndアルバムの音像。
俺は中村さんにお詫びのメールを書き、カニユウヤに全てを託した。
現メンバーなうえに、リリース当時にリアルタイムでこのアルバムを聞いてくれていた、世界中を捜しても彼以上の適任者はいないでしょう。
先日、中村さんの所で、リマスタリングしてきてくれました。(「巨大なワニを手術台に載せてるような気分でした。」と言っていて、何だかとても嬉しかった。)

ドキドキしながら聞いてみると、、!

これ以上は、蛇足になるからやめときます。
皆さんお好きなように判断して下さい。

もう少ししたら、9thアルバムリリースモードに入ります。
7月末(8月頭になっても許して下さい)にリリースです。
MVとかも準備しています。

それまで少しだけ2ndリマスターモードにお付き合い下さいね。

僕のレテパシーズ2ndアルバム
「愛してるよ」(2023リマスター盤)

1.見知らぬ青年との会話
2.空知
3.ハローグッバイファックユー
4.夕焼けより
5.北
6.東区が恋しくて
7.再会
8.札幌ナンバーの最後
9.夏のしっぽ
10.ロックンロール

Vo/古宮大志
G/はなえもん
B/飯田裕
Key/ユキコトーキョー
Dr/鈴木亜沙美

録音,ミックス/馬場友美
リマスタリング/中村宗一郎
ジャケットデザイン/谷口正造

各配信サイトはこちら

PS.リマスター盤リリース記念に当時の映像を公開しよう!と思い、探しました。
すると、当時1週間限定で公開していた映像が見つかり、おあつらえ向きの凄まじい映像だったので、再公開する事にしました。

このメンバーでのラストライブ。
この日確実にレテパシーズは一度終わりました。
こんな映像残ってたんだな。奇跡だと思う。
まさに最後のともしび。
全てを焼き焦がす、最後のともしび。

ただの出不精かもしれません。
でも「ギターがへし折れて、声帯が消滅しても、本当のミュージシャンはミュージシャンのままだろう」という気持ちがある。
だから、妙にツアーツアーうるさいバンドを見ると「ニセモノだからツアーにでも出て、深夜の高速を交替交替で運転なんかしてさ、俺達はバンドマンだ!という充実感を発生させないと、ミュージシャンじゃなくなる恐怖に駆り立てられるのでは?」なんて、意地悪な目で見てしまう。
※上記の「ツアーツアー」を「新曲」「ライブ」に置き換えてもOK。

ニセモノに限って「ツアー、新曲、ライブ」に頼っています。
本物はその偽3種の神器なんか無くっても、一生ミュージシャンだしバンドマンのままでしょう。

辞書のほとんどの意味が違うよ。

という言い訳をしては、遠征に出ないバンドでしたが、今回は豊川に行ってみました。
メンバーが写真を撮ってくれたので、豊川思い出アルバムです。

レンタカーを借りて、出発。
庭のバラがキレイ。
「アジサイの始めと バラの終わりに」なんて歌詞もありますね。
「君の思い出」という歌。
12年前の今時期かな。

「俺、名古屋に行きたいサウナがあるから、行きも帰りも別行動でお願いします!」なんて言ってたのに、急遽同乗する事になったヤハタトシキ。
4人だと思って、少し小さい車を借りてしまったので、パンパン。
でも、仲良しバンドなので和やかなムード。

富士川SA。
ヤハタは富士山のポーズかな?
俺は近年、山中湖に縁が出来たので、ツーリングしたりして富士山との距離が一気に近くなった。
北海道以外の自然には全く興味が無かったのに、変われば変わるものだな、というよりは、人生の中に人生が何回もある感じ、です。

富士山頂から煙が出ていた。
「お!煙だ!来るべき時が来たな。こういう時に傍観してる奴が痛い目に合うんだよ。今頃ニュースで大騒ぎしてるはずだよ。調べてみなよ。」と、スマホが無いので、人任せで仁王立ち。
「え?本当に?」と調べてくれるメンバー。
チームワークの良いバンド。(煙はよくある現象だそうです)

みんな注文が着いて食べ始めているのに、一人で迷い続け、やっと「冷やし山菜そば」に決めた。
が、売り切れてた。
で、また悩み「桜エビ富士山カレー」に決めた。(その頃俺はとっくに食べ終わり、デザートのアイスも食べ終わっていた)
が、いつまで経っても食券のブザーが鳴らず、厨房に問い合わせてみると、オーダーが通っていなかったみたいで、そこからさらに待って、ついに、いただきます!の瞬間。
そして食べ終わり「チョイスミスったな、、しかも足りないな。」と呟いて、追加で唐揚げを食べていた。
関口萌はそういう男。(なんだか懐かしい男なんです)

俺は「紅富士サーモン丼」
富士山の冷たい湧水しか知らない淡麗なしっとりサーモン。
近年の脂脂したサーモンとは一線を画すキリッとしたしなやかさ。
サイコー。
食べながら話してたのは「この写真見たら、きっと過去メンバーは泣くと思うよ。ああ、ごはん食べてる!しかも丼もの!いいぞ!健康になったね!」と。
2018年頃までは、メンバーの前でまともな食事をした事が無いんじゃないかな?
飲酒オンリーだったから。
アディーあたり、泣いてません?どうでしょうか?

豊川groovestockに到着。
はじめまして、のお店です。

リハ風景。
他の出演バンドもリハで苦戦してるように見えた。
メインスピーカーから出るボーカルの限界音量が他の店より小さかったので。
俺はリハに全てを賭けています。
絶対にすごい音を作るぞ、と燃えに燃えた。
小さい頃から、折り紙やプラモデルとか、完成が決まっている物では発狂して癇癪を起こしていたが、全部自由に考える系は、大得意だった。
ので、ここでも大発揮。
店長さんに「ありったけのビールケースを!あとはこのかえしのモニターを一個殺して、客に向けましょう!今日何人くらい来ます?なるほど。じゃあ、このトライアングルゾーンのみにサイコーの音が届くようにしちゃいましょう。フロアー全体に満遍ない70点よりも、局地的な120点を狙います。客にも俺からアナウンスします。なのでメインのスピーカーも方向変えて、トライアングルゾーンに全てを賭けましょう!」

そして、伝説の音が出来上がった。
店長さんも「この店でこんな音を体験した事が無いです!」と言ってくれた。
俺はいつもリハの音作りに全てを賭けている。(誤解無いように書くが、素敵なお店でした。ただ優等生なリハでは辿り着けない場所がある、という事を書きたかった。そしてどんな場所でも100点は出せます。自由に考える事が出来たならば。絶対に諦めてはいけない。そして100点の形は毎回変わります。そこがポイントです。)

伝説のリハが終わり、みんな観光に行っていたようですね。
豊川稲荷はすぐ近く。

店の近くのブラザータコスというお店だそうです。
俺はライブ前は動きたくないので不参加。
カニユウヤはタコス作りの名人だが、その名人が唸るくらい、おいしかったみたいですよ。
groovestockに出る人はリハの時に「レテパ方式でお願いします!」からの「ブラザータコス」でナイスライブ決定です。

ライブ本番。
最終的にはもう一個のかえしモニターもトライアングルゾーンに参加させてますね。

セットリストは、

1.青春
2.イカレた人
3.君しかいない
4.17
5.クレイなジー
6.ハローグッバイファックユー
7.海へ行こうよ
8.実家のハイロウズのリストバンド
9.夏のアルバム

でした。

ライブ後、この日出店していた花屋「SNOW DROPS」のゆきちゃんとパチリ。
この人とは、昔お付き合いしていた事があります。
そんな彼女からのライブのお誘いだったのもあり、出不精バンドは豊川にやって来たのでした。
写真は無いが、お店の人達も純粋さが溢れ出していて、とってもイカしたお店でしたよ。
もう一度誤解無いように書いておくが、最終的には、そんじょそこらのライブハウスを超える音が出せました。
皆さん、ぜひぜひ。
俺らもまた行きたいです。

ライブ後にまでごはん食べてる!
しかも麺類!餃子まで!
と、今、アディーあたりが泣いている事でしょう。
いーちゃんあたりは「古宮さん断酒して絶好調だな、、俺も少し考えようかな、、。」
なんて思っていると思います。

いきなりですが、帰宅。
俺は結局、今回も運転しませんでした。
次こそは!と書きたいところだが、ライブ前は絶対に嫌だし、ライブ後もやっぱり無理みたいですね。

庭の杏の実が「早く収穫してよー!今年の杏酒はどうするんだよー!」と怒っているようです。
俺は飲めないのに、この時期にヤハタトシキの誕生日があるので、毎年杏酒にしてプレゼントするのが恒例行事になっています。
この家に住んで、4回目の杏の季節か。
もうたくさん落ちてしまった。
でも、まだ間に合うかな。

というわけで、豊川思い出アルバムでした。

PS.最近はレテパツイッター部が張り切ってくれているので、このNEWSの情報が少し遅いです。
が、俺みたいにツイッター見ない人もいると思います。
なので、書いておきますが、明日(配信サイトによっては数日後かも?)僕のレテパシーズの2ndアルバム「愛してるよ」がサブスク配信サイトから、消えます。
どうして消えるかは、近日書きます。
ご心配なく。お楽しみに。

帰り道、小雨の降る中、新宿駅まで歩いた。
家の電気スタンドとラジカセを持ち込んでいたので、いつもよりも相当重く「俺はなんで電気スタンドとラジカセを持ってきたんだろう?」と改めて考えてみた。

自分は脚色は嫌いなので、レテパシーズのライブの照明は白一色で調光すらさせない。
それなのに、なぜ会場の明かりを電気スタンド一つ、BGMをラジカセにしたのか。
脚色はあんなに嫌いなのに。
という事は、自分では脚色のつもりではないのだろう。

駅が近付き、靖国通りの信号待ち。
横には、ヤハタ、カニ、南。
話半分、雑多な新宿を眺めていたら、ああ、そうか、と答えが出た。

あの電気スタンドの明かりとラジカセは、俺が眠る瞬間の部屋そのまま。
一番安心な瞬間か。
安心な自分の部屋のようにしたかったのでしょう。
レテパシーロックフェスティバルを。
部屋ではいつも一人だけど、今夜は誰かを招きたかった。
一番安心できる場所に。

そう考えると、合点がいきました。
静かな安心できる場所の横で大きな音でライブする。
うん、自分の人生、性格、そのものだなあ、と思います。
そして、続けてこんな事も思いました。
大きな音のレテパの演奏が、いつか無音と同等の静けさを持てた時、このバンドは誰も見た事のない場所に行けるのだろう。
ロックンロールさん、頼みますよ。
まだ隠し部屋があるんでしょう?
こんな事を思って、靖国通りを渡る。

そしたら、向こうから、さっき別れたばかりのひっしーが。

「なんか忘れ物ですか?」
「ええ、傘忘れましたわ、、」

うまく伝わるかな?
さっきちゃんと「また会いましょうね!」みたいなしっかりとした挨拶をして、別れて、その5分後に傘を取りに戻っているところで会う。
が、彼は全くバツの悪い感じがゼロ。
生まれてきてから、数々の失敗を繰り返して来た男なんだろうな。
歌舞伎町方面へ逆戻りしていく彼の背中に、頼もしさすら感じました。
「最後までチッツしてやがる。さすがや。」と思いました。

カニ君との会話に戻り、

「昨日の万波から伏見寅威へのバックホーム見た?」
「見ました。見ました。」
「土曜の神宮、チケット取ったの?」
「あ!まだだ。でもオリックス人気無いので大丈夫かと。」
「ヤクルトも今年は客少ないしね。」
「では、また!」
「はい!お疲れ様でした。」

新宿からはそれぞれの帰路へ。
家に着き、部屋がいつも同じ状態じゃないと落ち着かない、ので、疲れていたが、まずは原状回復。
電気スタンド、ラジカセ、を部屋の定位置に戻して、安心して、おやすみなさい。

こんな、帰り道。

皆さん来てくれてありがとう。
安心できたでしょうか?
俺は僕のレテパシーズに自信を持ってはいるが、それを超えて悲しい日ももちろんあります。
なので、やはりレテパフェスに来てくれると一番の励みになります。
第3回もがんばんなきゃなー!と思えます。

安心、安心、書くと、なんか傷の舐め合いみたいなフェスに思われるかな?
この安心は、山賊が狂気な日々を過ごした後の洞穴の安心です。
狂気は狂気で元気ですよ。

では、第3回で会いましょう!
(日にちも内容も未定だが、昨日から考え出しています。ワクワク。)

PS.ライブ後はすぐに「蛍の光」をラジカセで流しました。
あの蛍の光は2016年頃のレテパの登場SEでした。
あの頃、メンバーでSEを考えていた時に「蛍の光はどうだろう?普段は終わりに使われる歌だが、終わりは始まりという意味で、俺達にピッタリなのでは?」と提案したら、アディーが見つけてきました。
コロンビアレコードの古い蛍の光。
途中で入るスチールギターのソロが戦前しててカッコいい。(戦前じゃ無いかも。勝手に戦前感じてますが。)

面白かったのは、ライブ直後に楽屋で放心していたら、楽屋から出た南ちゃんが「人がもう全然いないですー。みんな帰っちゃってますね。古宮さんが蛍の光を流したからじゃないですかー?」と笑っていた事。
俺は心の中で「ああ、そうか、俺には始まりの歌だが、皆さんには閉店の歌に聞こえるよな。あはははは。」と笑いました。
今回は「飲みたい人はゆっくり歓談してね。レテパの通なお客さんは「ブルースマン」の歌詞の影響か、サッと帰る人が多いけれど、あの歌のせいで残りたい気分なのに残りづらくなっていたらごめんなさい!全然ゆっくり歓談してて良いからねー!」と伝えようと思っていたのに、忘れていた。

あれは、始まりの歌なのです。
多分次回もかけます。
閉店じゃないので気にしないように。