6月26日(金) 見知らぬ青年との会話

来週の火曜日、セカンドアルバム「愛してるよ」がいよいよ配信されます。
(火曜になると、ここで聞けます。)
それを記念して、アルバム録音直前のライブ、2016年3月9日のSHELTERの映像をYouTubeに載せました。
曲名は「見知らぬ青年との会話」
(2012年頃、下北沢Queの前で、実際に繰り広げられた会話です。)

この日のライブの1曲目で、アルバムの1曲目でもあります。
レテパシーズはほとんどの曲を録音時に重ね録りはしていないので、CDとライブが変わらないバンドなんだなあ、と最近改めて気付きました。
(それが当然と思っていたが、そうじゃないのを見聞きしていたら気付いた。)
重ね録りしないのは、多分俺が神経質の完璧主義者(自分ではそうは思わないが、よく言われるのだから、そうなのだろう。)だからで「録音時に重ねるって事は、普段ライブで作曲者が本来出したかった音を出せていない証拠だ。それは手抜きだ。手抜きは老いの始まりだ。」といつも騒ぎ立てていました。

あと、録音時に(人生全てに言える事だが)普段のバンドの演奏よりも1ミリもよくしてはいけない。
そのまま等身大が100点。
等身大が無理なら少し下がるほうがまだマシ。と昔も今も思い込んでいる。

色々と大変な思いもしたが「愛してるよ」は素晴らしいアルバムです。
配信まで、あと4日、この映像を見まくって興奮してお待ち下さい。
(CD持っているハイセンスな人は「もう持ってるよ!ばーか!」と言いながらあたたかく見守っていて下さいね。)

ではでは、お楽しみに。

PS.27才の頃に30代の友人から「ひろしも30代になれば楽になるぞー。30代は楽しくて楽だぞー。」と言われたのを、この前ふと思い出した。
結果30代が一番つらかった。(あと2年半あるが)
次が10代。20代が3位だな。
占い師には「あなたは2才〜12才までが最悪で、あとは良くなっていく。」と言われたのに。
この映像の時は33才ですね。色々大変だったよ。

6月23日(火) 2nd「愛してるよ」歌詞英訳掲載

いよいよ今月末は2nd「愛してるよ」をサブスク配信スタートします。
前作同様、全10曲の歌詞英訳を歌詞のページに載せましたので、読んでみて下さいね。
訳者は織田泰菜さんです。いつもありがとう。

配信するにあたり一応審査があるのですが、形だけの簡単なものだろう、と思っていたら、審査にひっかかりました。
「楽曲のタイトルに暴力的な単語・放送禁止用語・露骨な表現等が含まれている可能性があります。」との事でした。
さて、どの曲のタイトルでしょう?
正解はのちほど。

最初の通知には、どの曲に問題があるのかまでは、書いていなかったので「え?なんだろ?「ロックンロール」って、放送禁止用語になったのかな?それだったらいいな。誰の仕業だろう?非合法な新手のロックンローラーでも現れたのかな?」なんて妄想しましたが「ロックンロール」には全く何の問題も無いようでした。さみしい。

先日まで、ツイッターのページにて、1stアルバム収録曲の過去ライブ映像をお送りしました。
いかがだったでしょうか?
1stは2015年で2ndは2016年。
このあたりはライブも多く(2017年以降は要請もないのに自粛気味でしたので、映像が少ない。自粛妖精。ほんと妖精のような生活。)映像もたくさんあるので、今回たくさん見ましたが、色々思うところがありました。
ごたごた書いてもしょうがないので一言で言うと、まだ歌を信じきれてないな、と思う映像がちらほらありました。
今は信じきれてる気がしてるので、6thまでさっさと全部終わらして、早くレコ発ライブがしたいな、と思っています。

あと1週間。
来週の火曜日に2nd解禁です。
お楽しみに。

ps.先程の曲タイトルクイズ。正解分かりましたか?
正解は「ハローグッバイファックユー」でした。
ファックユーがダメみたいです。

そんなバカな。と思い他の人のを見てみたら、キヨシローの2.3sのセカンドの1曲目、そういえばファックユーでしたね。(2.3sの1stは昔札幌の麻生あたりの中古屋で買った。札幌に出たての18才の頃、友達も恋人もいなく、寂しい時期によく聞いてた。「あの娘の神様」とか「あの娘が結婚してしまう パート2」とか特に好きでした。)
結局「E」マーク(Explicit Lyricsマーク)をつけると審査が通るとの事で、事なきを得ました。
「ファックユー」は「愛してるよ」という意味なんだけどなあ。

写真は、配信申請のページですが、外人向けの英語タイトルが、変な翻訳の日本語になっていて面白かったのでパチリ。
「日没よりも良い」がおもしろかった。

6月13日(土) アジサイの始めとバラの終わりに

東京も梅雨が始まりましたね。
俺は北海道で育ちましたので、梅雨を初めて経験したのは、2004年の事。
札幌から川崎の稲田堤に引っ越した年の事でした。

その年の梅雨は例年に比べてもかなり酷い蒸し暑さだったようです。
しかも、北海道ではエアコンなんて使った事が無かったので、とてつもなく電気代がかかるものだと勝手に思い込んでいて、最初の年は一度もエアコンを使いませんでした。
ので、梅雨が始まったとたんに「あれ?これは本当に無理じゃないか?」と一気に嫌になってしまい、酷いホームシックにかかり、北海道に帰りたい、とばかり思うようになり、酔いでごまかすしか無いな、と四六時中ビールばかり飲んでいました。

もともと何のアテもなく、ただ札幌に居づらいような気分になっていたから、逃げるように歌う拠点を東京に変えただけでしたので、梅雨の暑さとライブハウス達の冷遇(大絶賛以外は冷遇と捉えてしまう損な性格)に嫌気がさし、本当に毎日、帰りたい、と暗い気持ちで暮らしていました。

レテパのレパートリーには入っていませんが「二度目の夏の前に」という歌があります。
文字通り、引っ越しニ年目の夏の前に出来た歌ですが、その歌詞は、

千歳行きの切符を取り 荷物をまとめれば
全ては済むはずなのに 二度目の夏に入る

風が吹けば気付くような まとわりつく季節
僕は君の歌を聞き 酔っぱらったまま過ごす

というようなものでした。

故郷の空知では、いつも風の中にいるから、風が吹いても気付かない。
でも暑い東京では、ちょっとの風が吹いても、気付いてしまう。
そんな、ホームシックで悲しい歌ですが、レテパの「北」もこの時期の歌です。
(でも、ホームシックは高校卒業後に空知の岩見沢から札幌で一人暮らしを始めた時にも起こっていて、その時は「空知」という歌が出来ました。)

初めての梅雨からもう17回目の梅雨入りです。
今はもうこちらの季節にも愛おしさを感じれるようになりまして、今日は昼間、ギターの高野京介がいきなりやって来たので、カブで二ケツして、高井戸の温泉に行きました。
露天風呂から梅雨空を眺めながら、昔の事を思い出そうとしましたが、なんだかうまく思い出せず。
月末から再開する6thアルバムの為のレテパのスタジオの事とか、近未来の事ばかり頭に思い浮かぶのでした。
最近は、ファースト聞いてファースト聞いて、とばかり騒いでいますが、残りの二作も負けないくらいの名盤になるように、がんばんなきゃな、と思っています。
ここ数年は「アルバム6枚作るまでは〇〇ない。」(〇〇にはその都度色んな言葉が入っていましたが、、)を口癖に生きてきました。
やっとここまで来て、ほんとあともうちょっとなんだから。
絶対にしくじらない。

PS.「アジサイの始めとバラの終わりに」という歌詞が出てくるのは「君の思い出」という歌です。

梅雨の始めの日に 薄曇りの日に
アジサイの始めと バラの終わりに

この歌が出来た2011年頃からは、ホームシック気分も無くなっていった気がします。

6月4日(木) 自分以外誰も僕のレテパシーズを知らない世界

昨日、6月3日は何の日だったか分かりますか?
5年前の2015年6月3日「僕を殺せるのは僕だけさ」が発売されました。
「猫より寝てんじゃねえかよ!」と罵倒される事もありますが、今年2枚アルバム出せれば(出す絶対。)1年で1枚だもん。
全然がんばってるじゃんねえ、と、昨日、年数と枚数を指折り数えながら思いました。

5年前に発売しているアルバムを、今回サブスク始めたからといって、また発売した時のような切羽詰まったドキドキした気分になれるのだから、前回書きましたが、俺もわりとアン・シャーリーなのかもしれません。

映画自体は観てないけれど「自分以外誰もビートルズを知らない世界」になったので、歌ってみたら大評判になる、みたいな映画の宣伝を何年か前に見た気がするが、2015年から1st好きでいてくれたあなたは、そんな気分でこれからのレテパを見守ってて下さいね。
Spotifyだと何人が聞いたか見れるんだけど、3日間で、知り合いの有名なバンド達は何千、何万人。
レテパは27人。
「自分以外誰も僕のレテパシーズを知らない世界」に毎月アルバムを流し込んでいったら、最終的にどうなるのか。
10月31日に6枚目を流す頃には、世界は変わっているのでしょうか?
とにかく俺は、1stをはじめ過去作品に負けないような5th、6thを完成させる事に今年の夏は全てを注ぐ。
秋に歓喜するにせよ絶望するにせよ「大傑作を6枚作る」のが最低条件なんだから。

先日からツイッターに1st収録曲の過去ライブ映像を投稿しています。
1st2ndの頃は、たくさん撮影していたので、未公開の映像もたくさんあります。
この機会に見てもらえたらな、と思います。
1日1映像載せますので、お楽しみに。

ここまで載せた中では、

アルバム収録曲映像第3弾!
「ロマンチック」カッコよかったのに最後やらかしてバカ編

の、冒頭で泣き顔のお客さんが、最後の「バカ」のせいで笑ってくれたシーンが好きです。
秘蔵映像、まだまだありますのでお楽しみに。

PS.NHKで未来少年コナンやってるみたいですね。
(夜中につけたらタバタバのシーンだった、、。)
写真は俺が20才の頃。ジムシーのファッションを意識していた頃。(ちゃんとオーバーオールも着ています。)

御本人。かっこいい。