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僕のレテパシーズ8thアルバム「エンデンジャードスピーシーズ」
7月初旬にはお届け出来るはず。多分。おそらく。
とお伝えしていました。
すみません、まだハッキリしないのですが、初旬は過ぎちゃうかも。
中旬狙いの可能性が高そうです。

前にちょっと書きましたが↓

前作7thは「カセットで録った感触そのままに、ミックスでもういい感じだからマスタリングはやらなくていいんじゃない?」という斬新な意見によりそのまま出しました。
今作もその予定だったのですが、バンマスの関口萌、副キャプテンのカニユウヤから、やっぱりマスタリングやりたい!との意見が飛び出し、急遽マスタリングする事になりました。
俺はもうカッコいいからこのままでもいいんじゃない?と思ったが、ミックス時に萌&カニの才能をまざまざと見せつけられたので、黙って言うことを聞こうと思っています。

↑以上抜粋

という事で急遽マスタリングをやる方向で動き出したから、ちょっと予定がズレちゃいそうです。
レテパシーズの新譜を聞く事だけを心の拠り所にして生きている人もいるかも知れないので、まだハッキリしないのですが一応ご報告でした。(多分そろそろ分かるよ)

話変わりまして、先日描いたマンガ、大槻さんが登場しましたね。

ひろしマンガ第26話
「おかえりオルガン」
(過去作はこちら)

この時の大槻先輩は、引越しを間近に控えているのに片付けが全然終わらず、超断捨離モードでした。
オルガン、ギター以外にも本や古い雑誌をたくさんくれました。
「これはひろし好きかもね」と言いながらくれた、キヨシローの「生卵」という本は、貰ってから家でチラッと見たがもしかしたらあまり面白くない気もしたので(本に限らず面白くない物に触れると調子が崩れるのでかなり慎重)そのまま放って置いたのですが、トイレに駆け込む際に何となく手にとって読んでみたら、全然嫌な感じは無かったので、その後はトイレで読む本として、毎日ちょっとずつパラパラめくって読んでいました。
まあ、読んでいたというよりは、毎朝、毎夕(規則正しい快便タイプ)2,3分キヨシローにトイレで会う感覚だったので、なんか妙にキヨシローが近くにいるような、不思議で温かい感じの毎日が訪れたのでした。

トイレの本はトイレでしか読まないので2ヶ月くらいかかったが、先日やっと読み終わり、トイレの本は別の本になりましたが、まだなんかキヨシローが近くにいるような感じで懐かしく過ごしていました。
そしたら昨日、とってもキレイな光景が。
昨日は神宮球場にデーゲームを観に行ったのですが、父の日だったらしく、突然キヨシローの「パパの歌」が球場に大音量で鳴り響いたのでした。

最近出来た「夏のような5月」という自分の歌の歌詞に「あなたが救った世界が目の前にあるよな気がして笑う」というのがあるのですが、まさにこんな光景の事を歌っていたので「お、さすがキヨシロー。きれいきれい、俺はがんばってまーす。」と突然の歌声に嬉しくなっちゃって、キレイな光景を眺めながらついついキヨシローに報告しちゃいました。

その「生卵」という本の最後に全ライブの詳細が載っています。
あれも載ってるかな?と思い見てみたら「1993年11月15日札幌厚生年金会館」ちゃんと載っていました。
それはその年の7月に起きた北海道奥尻島の地震のチャリティーコンサート。(他にも泉谷しげるや桑田佳祐など沢山出てた)
父母に連れられて行ったのですが、たくさんの風船と共に突然出てきたド派手なオジサンが印象に残ったらしく、帰りの車の中でも「フーセンオジサン!フーセンオジサン!」と俺はおだちっぱなしだったそうです。
「パパの歌」を聞いたの、その時以来だったかもな。
いつどこで会っても、一瞬で懐かしい気持ちにさせる歌声です。

PS.「おだつ」は北海道弁。
「興奮する」に似てるんだろうが、ちょっと違う。

PS.1993年は月形小学校5年生の頃ですね。
「月形」のMVに出てくる、あの三角屋根の家から札幌まで車で1時間くらいでした。

先日のレテパニュースの追伸。

PS.シェインの映画素晴らしかったよ。
もうずっと知っている事、安心出来る事、に「やあ!」「元気?」と挨拶していくようなサイコーの感覚で見ていましたが、最後の最後のエンドロールに出た手紙には泣かされちゃった。
世界に対するシェインの気遣い。
最後の最後にあれを入れられる、この映画を作った人達の優しさ。
カリブの海賊の件(前回ニュース参照)があったからちょっとでも疑っていた自分が恥ずかしい。
今後は「好きな映画はなんですか?」と聞かれたら「最近のシェインの映画と不良映画なら学校Ⅱ」と答える事にしよう。
カリブの海賊とも和解して、また乗りに行く事にします。
「おい!でかしたぞ!」と大きな声で褒めてやろう。

昨日はスタジオでした。
スタジオの日は特に頭が冴えているのか、行く前に歌が出来てしまう事が多く、着いたらもうすでにちょっと疲れています。
機嫌も良いし、全然歌えるし、アイデアもいつも通り出るのですが、会話の途中で止まってしまったり、何を話していたのかをすぐに忘れてしまいます。
まあ5人もいるバンドなので、俺が黙ってたら黙ってたで他の人から面白いアイデアがポンポン出てくるから、構わないのですが。

先日ザッパの映画を見てきました。
中学生の時にBSロック大全集でフランクザッパの映像を見たが、ピンと来なかったので放置していたままで、25年振りの登場でした。
俺もザッパも作曲者で完璧主義者なのは同じだろうが、完璧の種類が違うので↑「俺が黙ってたら黙ってたで〜」の感じが俺にはあるんだと思います。
例えば俺とザッパが「夏の昼間に男の子が赤い自転車で10kmで走る」というのを音で表現しようとした時に(分かりやすく例えです。そんなものは音では表現出来ません。例えなので可視化)ザッパはその全て「夏、昼間、男の子、赤い自転車、10km」をメンバーに指示して表現しようとするのでしょうが、俺は一番大きな部分(この例なら「夏」)の中に入っていれば、他は変わってしまってもなんだって構いません。
一番大きな部分が間違っていなければ他はちゃんと含まれているという感覚です。
(もうちょい分かりやすく書くと「夏、昼間、悲しい気分の男の子、赤い自転車、10km」の場合「悲しい気分」が一番大きな部分です)

なので、自然な状態で音を鳴らせる人だと夏が秋になったりしないから良いのですが、不自然な状態で音を鳴らすタイプの人(多いよ)だと、そういう間違いが起こるのでレテパシーズには向いていません。

昨日のスタジオで印象に残っているのは、曲を覚える時の話をしていたカニユウヤと南ちゃんの会話。
カニイヤンは「レテパのコード進行は自然に任せて弾いても次のコード大体合ってるっす」と言っていました。(ちょっと違ってたらごめんよ)
そのセリフを帰り道に何となく思い出していたら「木が光の方に伸びるのは自然だし、風が強い土地で斜めに曲がって伸びるのも自然だし、葉を虫に食べられて葉脈しか残ってないのも自然だし、チャンバラごっこをする為に子供に枝を折られるのも自然だが、人為的な盆栽とか、曲げられた松とかは不自然だな。嫌いだな。ああ俺は不自然じゃない音楽なら何でも好きなんだ。素直が一番。6月もがんばろー!」と思いました。

というわけで有意義なスタジオでしたが、ライブで武者修行もしておかないと、来たるべきビッグウェーブの際に「あの人達、才能はあるかもしれないけれど、所詮は自主制作インディー地下バンドだね。この野外の大会場では聞けたもんでは無いね。」なんて言われてしまいます。
ので、武者修行でライブする事にしました。

2022年7月1日(金)

新宿Marble

「人間たちのブルース」

開場/18:30
開演/18:50

前売/2400円(1D別)
当日/2900円(1D別)

出演
僕のレテパシーズ
東京パピーズ
JUANAFAN CLUB
and more…

5組出て、各30分の演奏とのこと。
うーん。武者修行感あっていいね。
菊竹南のデビュー戦。ぜひぜひ。(ご予約はこちら)

PS.暗黒の2017年〜を経験しているので、コロナとか関係なく、ライブ予定が無いという状態に違和感を感じなくなっています。
誰かに言われないとライブ入れるよりも、新アルバムのアレンジの方に心が走り出してしまいます。
自分の本質はバンドマンというよりは作家なのでしょう。

PS.あまりやらないが、こういう雑多な30分ライブの時のレテパシーズもワンマンと違い魅力的らしいですよ。
前に誰かが言ってました。ありがとう。誰か。

PS.そーいえばシェインの映画も昨日から始まったみたいですね。
何年か前に誰かが「シェインの映画作ってるらしいよ。ジョニーデップが。」と言っていて、俺はその時ディズニーランドのカリブの海賊の最後にジョニーデップの海賊が登場したのに激怒していた頃だったので(イッツ・ア・スモールワールドに新キャラが増えた時はもっとムカついた。つーか悲しかった。魔法は完全に解けた。あれ以来ディズニーランドには行かない事にしています)「ジョニーデップ?大丈夫かよ。心配だなあ。」と疑心暗鬼でしたが、まあシェイン大好きなので行ってきます。

もしこれ読んで行ってみて、あまり面白くなかった人は2005年位?にやってた「shaneーTHE POGUES 堕ちた天使の詩」という映画をどうぞ。
これは素晴らしいです。
DVDも持ってるから、一時期うちに遊びに来た人は俺に見せられたんじゃないかな?
家で友達と飲んでて、疲れて眠くなったあたりで「あ!この映画見てないなら見なきゃダメだよ!」とDVDを流し始め、終わった時には俺は寝ている。
というのを、多分10人以上とやった気がする。

音楽映画はついついそのミュージシャンの良い部分、良い時期だけを、より良く見せようとしがちです。カリスマ製造。
でも「良くない部分も見せないと。良い時期だけじゃないんだから。辛い暗黒期も見せないとただの美談、ドリームになってしまう。子供が真似したらどーすんだ」と自分にも悪い時期があったせいか思ってしまいます。

↑のシェインの映画は悪い時期もちゃんと見せててえらい。

シェインの歌は自分に近いものを感じます。
空知あたりと季節感似てるのかなあ?アイルランド。
が、今はそんなに近くないかもな。変わったのかもね。自分。
東京暮らし、もうすぐ20年ですから。

もうすぐ5月も終わります。

レテパシーズの「空知」という歌の歌詞に「僕の一番好きなのは5月〜」というのがありますね。
季節としての5月が好きなのは当然なのですが(空知の人ならみんなそうでしょう)それ以外にも理由があります。
それは「5月には明るい転機が訪れる」というのが10代の頃に毎年続いたからです。
今となっては忘れてしまった転機もありますが、一番鮮明に覚えているのは高校一年生の5月31日。
札幌ファクトリーホールでハイロウズを見た時でした。
あの年齢で悪魔(ロバートジョンソンが悪魔に魂を〜とか、そういうのを全く知らない状態で見て「人間じゃないな。あ、これが悪魔なのでは!?」とちゃんと思った。ヒロトとマーシーと白井さんが悪魔に見えた)を見れたのは本当に大きな転機でした。
幼少期から人間の世界は窮屈だなあ、と大いに感じていたので。
なーんだ、人間じゃない人間もいるのか!とその後の人生の参考にしています。

東京に住んでもう18年が経ちました。
最初は花粉症じゃなかったのですが、10年位前、ホコリまみれのリサイクルショップでアルバイトをしていたら、いきなり重度の花粉症になっちゃいました。
なので、春にはずっとマスク付けてたし、やっと花粉が終わった、と思ったらすぐに梅雨が始まってしまいます。
そういう時、以前はよく「あー、なんでこんなところに住んでるんだろう。北海道に帰りたいなあ。」なんて思ったものですが、最近は全然思わなくなりました。
が、久しぶりに先日、郷愁を感じて泣きそうになったので、その話を書いてみましょう。

「アルバム制作の時期は悶々として酒飲みたくなる傾向にあるからバンドとは無関係の娯楽で気を紛らわせよう」というコンセプトの元(飲みたくなると言っても100%到達で飲んでしまうとして、普段0%なのが5%になるくらいなのでご心配なく)前作7thアルバム「クレイなジー」の時は「プロ野球を毎日観よう。ヤクルトスワローズを応援するぞ。」とシーズン終盤の9月頃から、テレビや球場で毎日応援していたら、あれよあれよと優勝してしまいました。

そして今年も球春到来で開幕した時「うーん。さすがに春から全部観てたら、もうスカウトレベルだろう。今年はやめた。」と思っていたのですが、めでたくアルバム制作も始まったので(今作は全く悶々としなかったが。今までで一番明るく作れました)去年からの習慣で何となく見始めていました。
で、先日の交流戦スワローズ対ファイターズ。

※音楽にしか興味無い人の為に一応解説↓
●ファイターズは本拠地北海道
●「交流戦」とは普段は日本シリーズ以外では戦わないセリーグパリーグが戦う試合
●3試合とも歴史に残る名ゲームだった
●俺は1試合目はテレビで、2試合目、3試合目は神宮球場で観た
●レテパベースのヤハタトシキは札幌出身

1試合目の激闘をテレビで観て、これは明日もとんでも無い事になるぞ、明日は球場に行こう。と2試合目は神宮へ。
で、あのとんでもない試合を観てヘトヘトになり、次の日はテレビでのんびり観ようと思っていたら、、、
ヤハタトシキから「俺、明日休みになったから神宮に行きたいな」との連絡が。
永遠の末っ子ヤックンからの誘いを断れるはずもなく、2日連続で球場に駆けつけたのでした。(「スーパーカブのスピード」で20分位で着くんです)

「昔セイコーマートでバイトしてた時に同僚のオジサンから貰った」というファイターズユニフォームを持参した彼の思いを無下にする事など出来ず、ビジター(ファイターズ応援席)にて観戦。
少ないがファイターズファンもちゃんと来ていて、7回の表、彼らの歌う「ファイターズ讃歌」を聞いていたら、色んな事を思い出し、ちょっと泣きそうになりました。

以下色んな事↓
●1992年(小4)祖父に連れられ神宮に行き(ヤクルト対阪神)大ファンだった阪神の新庄選手に手を振ったら笑顔で振り返してくれた事
●2004年ファイターズが札幌に本拠地を移した年に、旭川スタルヒン球場の試合を観に行った事(新庄選手も出てた。俺は試合後「電気猫」という店で歌った)
●2015年〜2018年、株主優待のタダ券をくれる友人がいたので、その頃はファンでも無かったのに、毎年神宮球場には来ていた。が、全試合全く覚えていない、、
が、今はこんなに健康になって昨日はスワローズ、今日はファイターズを元気に応援している。本当に良かったなあ!
●ここにいるファイターズファンは道民なのかなあ?みんな東京でがんばっているんだなあ

以上の事情で泣きそうになった。

試合は大終盤、アルカンタラ選手のホームランが近くに飛んできたから、絶対俺達テレビに映ったぞ!とワクワクしながら、家に帰り録画を観てみたら、、、

分かるかな?

というわけで5月も無事に終わります。
今回の転機は「こんなにたくさん他人に託せたアルバム制作は初めてだった」「自分の才能の種類が分かってきた」あたりかな。
書くと地味な転機かもしれないが、一生を左右する大きな転機になった気がします。

6月は「8thアルバムめちゃくちゃ良いし、その後の9thも多分すごいから、いつ大会場で演奏するバンドになっても大丈夫なように特訓あるのみ」というスローガンの元、張り切って練習に励みます。
新人の菊竹南も期待通り成長してくれています。(6月は先代ユキコの元に通いレッスン受けるそうです)

来月もがんばろう!

PS.小4の頃にプロ野球に興味を持ち始めたのだが「絶対に優勝しない一番弱いチームはどこ?」と周りに聞いたら「ダントツで阪神!」との事だったので、阪神ファンになった。
奇跡、ありえない出来事、が大好きな少年だったので。
その頃レギュラーに定着したばかりの、赤い手袋のスタイルの良いお兄さんが、攻守ともに個性的でカッコよくて、大ファンになったのでした。
あれからお互い色々ありましたね!BIGBOSS。

8thアルバムミックス無事に終わりました。
馬場友美の素晴らしい録音&ミックスにより、ちゃんと最高傑作になったと思います。
(演奏、録音、は間違いなく最高傑作。もしこれで過去作の方が好きな人がいたら作詞作曲の問題です。まあこればかりはどうしようもないのでご勘弁を)

前作7thは「カセットで録った感触そのままに、ミックスでもういい感じだからマスタリングはやらなくていいんじゃない?」という斬新な意見によりそのまま出しました。
今作もその予定だったのですが、バンマスの関口萌、副キャプテンのカニユウヤから、やっぱりマスタリングやりたい!との意見が飛び出し、急遽マスタリングする事になりました。
俺はもうカッコいいからこのままでもいいんじゃない?と思ったが、ミックス時に萌&カニの才能をまざまざと見せつけられたので、黙って言うことを聞こうと思っています。

今回は本当に才能の差を見せつけられましたよ。
自分の分を知り、これからは黙って作詞作曲だけにいそしもう、と心に決めた39才の初夏なのでした。
(なんか2人には立体に見えてるんじゃないかな?俺には平面に見える、音が)

というわけで今日は「そろそろ入稿だからジャケを作らなきゃ!」と、前からずっと考えていたジャケを作ってみました。

結果を書くと、、、
バッチリイメージ通りのジャケになりました。
まだ内緒だが、ヒント↓

今作の雰囲気を100%投影した名ジャケな気がします。
お楽しみに!

PS.子供の頃から、絵の具、墨、を使う時には他のどの子供よりも圧倒的にメチャクチャになってた。
今回はもう大丈夫だろうと思ってたが、絵の具まみれになった。
しかも途中で洗濯物を干したから、洗濯物にまで油絵の具が付きまくった。
なんか、足りないのかもね。注意しててもなるんだから。
今後の人生の参考にしよう。自分には何かが欠けている、と。

8thアルバムミックス順調に進んでおります。
馬場友美とのアルバム制作の中でも、今作が一番サクサク進んでるんじゃないかな?
サクサク進むのは「やりたい事が演奏の時点でやれている証拠」らしいので、これからは胸を張って生きていこうと思います。

印象に残っているのは5曲目「エンデンジャードスピーシーズ」のミックス。
簡単に書くと、モノラルにするかステレオにするか、で意見が割れました。
その時のカニユウヤのセリフ↓
「曲単品で聞くとこっちも良いっす。でも1〜4曲目の流れで聞くとアルバムとしてはあっちの方がカッコいいっす」
これを聞いた時に「ああ、カニイヤンは偉いな。俺も作詞作曲の時点で10曲の曲順も意識して、アルバム中心に生きてきたつもりだったが、一瞬その事を忘れてミックスしてたよ。危ない危ない。」こんな風に思いました。

ちなみに1〜6thアルバムは2000年〜2019年の歌の混ぜこぜベストアルバムなので「作詞作曲の時点で10曲の曲順も意識して」は当てはまりません。
当時タイムリーに作っていた「古宮MAP」シリーズでは意識していましたが。

↑昔、尾林星と「バイトなんかもうやめよう。路上ライブをして生活費を稼ぐんだ。」と意気投合して立川の駅前で歌った時に準備した看板?
(通行人は全然立ち止まらず、結局一度で終わったが)

星君の歌、今見たら俺が大好きだった音源がYouTubeに載ってますね。
勝手に紹介しちゃおう。

夏のけぶり
あめりか
卑達磨
トンネル抜けて
竜歌
4Dシアター
CAR STEREO

このアルバム大好きでした。

ミックスの様子をマンガにも書きました。
近作、レテパNEWSでは紹介してなかったので載せときますね。
(過去作はこちら)

ひろしマンガ
第25話「8thミックス」

↓豚汁中。テレビでは金曜ロードショーのポニョ。

昨日このマンガ読んだ友人が、はじめちゃんを俺と間違えてて、俺の事は人間じゃなくヒョウタンツギ的なやつと勘違いしていたので、改めて説明。
あれは俺です。一日の70%はあの状態です↓

たまには登場人物紹介でも載せた方が良いのかなあ?
今度描いてみよう。

ひろしマンガ
第24話「新アー写撮影秘話」

毎回ヤハタ君が大活躍ですね。
作者としては助かります。ありがとう。

ひろしマンガ
第23話「ハダユキコの最後」

近づく俺、迫り来る恐怖、を描くのが難しく、珍しく2、3枚紙を無駄にしました。
「ハダユキコの最後」の13:40〜と合わせてお楽しみ下さいね。

という感じの最近のレテパシーズです。
今夜はスタジオで菊竹南と2回目の猛特訓です。
初回のスタジオにはハダユキコもやって来て、南ちゃんにあれやこれや引き継ぎしていました。
辞める時はちゃんと引き継ぎ。
なんて健全なバンドなんでしょう!

PS.8thアルバム。7月初旬にはお届けできるはず。多分。おそらく。

雪深い北国育ちの感覚なのでしょうが、昔から5月が一番好きです。
長い冬は白一色。雪解けの春に色が現れて、5月は新世界本番という感じです。
(白樺の若葉がサラサラと輝いているあの感じです)

もちろん東京の5月とは全然違う感覚なのですが、昔からのクセで東京にいても5月になると「新世界!がんばるぞ!」と爽やかに走り出したい気分になります。

で、僕のレテパシーズ。爽やかに走り出しましたよ。

レテパアー写定番スポットの先代ハダユキコの実家の屋上でパチリ。
なかなか爽やかな幸先の良い写真が撮れましたね。

新ピアニストの菊竹南さんは、10代からレテパを好きで、初めてライブを見たのは2013年2月22日の真夜中の新宿JAMだという優等生のエリートです。
先代のユキコとも仲が良く、子供相手にピアノを教えている、ところなんかも同じなんです。

写真見る限りはもう違和感なく馴染んでいるでしょう?
昔から裏方を手伝ったりしてくれていたので、俺の地獄期なんかもちゃんと知っていて、一度はツアー先の車内で当時のメンバー全員で一触即発の大喧嘩になりそうになった時に、菊竹南の一言でその場が収まり、収まるどころか爆笑の渦を巻き起こし、バンドはめでたく存続、みたいな珍事もありました。

この前、先代ドラマーの鈴木亜沙美に会った時に「次のピアニスト菊竹南だよ。」と伝えたら「あー、南ちゃんならあの時(上記の喧嘩止め)の度胸を見る限り大丈夫だね。」と太鼓判を押してくれていました。

先月末からスタジオでは猛特訓が始まっています。
「8th録り終わってからじゃないとごちゃごちゃするからダメ」とメンバー達に言われ、おあずけ状態だった9thの新曲達もついに解禁になりまして、バンドは正常に行進中です。

死んだ後、音楽博士がレテパシーズを解説するならば、今は「中期の初期の後期」といったところでしょう。

「RCはシングルマンからキヨシローがピアノを弾きだしたせいでメロディーが変わってしまい昔の直球メロディーじゃなくなった、という話を恐れて、古宮大志はピアノだけは弾くまい、と決めていたが、2011年の離婚のドサクサで真黒毛ぼっくすの大槻家に奪われた足踏みオルガンが最近大槻さんの断捨離モードにより無事返還されたので、古宮大志は寝ても覚めてもオルガンばかり弾いているから、ちょっとメロディーが変わった時期。でも恐れを知らないメンバーのおかげで、作詞作曲上のただの変化ではなく、音楽や文学の歴史にも一石を投じる新しい時代が始まってしまった、今思えば一番スリリングだった時期」

が所謂「中期の初期の後期」です。

なかなかイカレた良い時期に加入したね。
ここから先は特に楽しいと思うよ。
南ちゃん、よろしく。

PS.ちなみに9thの3曲目は「イカレた人」という歌です。
皆さん永遠に安心して長生きして、レテパのこれからをお楽しみに。

というわけで、ハダユキコ無事に脱退する事が出来ました。
前に「ハダユキコへ」というレテパNEWSで彼女との思い出は山程振り返ったので、今日は多くは書きません。

まあ、この映像13:40〜の必死でポップなユキコの本気の嫌がりっぷりが、レテパシーズとハダユキコの明るさ全てを表しているのではないでしょうか?
最後はこの心温まるおもしろ映像を見て笑ってさよならしてあげてね。

なかなかの問題児でしたが皆さん今までありがとう。
ユキちゃんも8年間ありがとう。
俺達はまだまだまだまだ、ざまあみろ(Let`s go)してみるね。

僕のレテパシーズ8thアルバム「エンデンジャードスピーシーズ」録音スタートしました。
考えてみれば今作は過去作よりも状況が恵まれ過ぎています。

●前作7thとメンバーが同じ
●そのメンバーで何回もライブをした
●収録曲をライブで演奏した
●録音環境が前作と全く一緒
●全曲新曲(2020年冬〜2021年初夏くらいの作曲)
●心身ともに好調

これらの好条件(普通のバンドなら普通の事なんでしょうが)により好調過ぎて、初日で全10曲録り終わってしまいました。

まあ、これはよく普段も勘違いされるのですが、録音が1日で終わったのはそれまでに滅茶苦茶準備しまくっていたからだし、歌が出来る時に5分で出来るのもその他の全ての時間が歌につながっているからなだけであって、全時間使っていると考えれば1年に10曲発表するのに大変な時間がかかっているわけです。
普段ほとんど、起きて、テレビ見て、本読んで、昼寝して、晩御飯の材料を買いに行って、食べて、テレビ見て、本読んで、寝る、の繰り返しなのですが、身内からそれを非難される事があるのでこの場を借りて弁明させて頂きます。
(たまーに、これが「起きて、歌出来て、テレビ見て、本読んで、昼寝して、晩御飯の材料を買いに行って、食べて、テレビ見て、本読んで、寝る」に変わります。最近はなぜか歌は起きた瞬間に出来ます)

録音2日目はやる事が無くなってしまいましたが、アナログテープレコーディングのテープが30分テープで、今作が18分くらいだったので、残った12分のテープ使って、テイク2の歌を録ってみたりしました。(録れるテープ残り時間決まっている→ハンターハンタークラピカの「制約と誓約」作戦です。無限ぶっている今の時代にピッタリですよ)
前までなら「テイク2なんていらない。俺達の人生はいつだってテイク1だった!そうだろ?」「うん。そうだそうだ!」とかなんとか屁理屈をこいてテイク2なんてやらなかったのですが、今回は「さよならさよならB.B.Bの演奏、サイコーなんだけどサイコー過ぎるために演奏が高らかに羽ばたいてるから、アレンジしたての頃の羽ばたくのが怖いが勇気出して羽ばたいてみた!みたいなかっちりしたバージョンも録ってみようか」なんて、ミュージシャンしちゃっていました。

今度の日曜日もおさえているので、吉祥寺GOKでなんやかんや作業しますが、もう山場は越えたので、言いつけ通り吉祥寺の方角を向いて祈ってくれていたピュアな皆様、もう祈らずに足向けて寝ても大丈夫ですよ。

肝心の演奏本番シーンは撮影NGなので(今の世代と違いカメラ向けられるといちいち心が動いてしまう為)ありませんが、名作、問題作、誕生の様子をご覧下さいね。

吉祥寺GOK。
2nd 「愛してるよ」7th「クレイなジー」もGOKでした。
(2ndの時は第一次ベロンベロン期だからほとんど記憶がありません。が、最後の「夏のしっぽ」を録る前に珍しくアディーが酒を飲みながら叩いていたのだけ覚えています。他の9曲が終わって開放感に包まれていたんだと思います)

馬場友美。
昔、馬場ちゃんの企画するライブに出たバンドは有名になるというジンクスがあったみたいだが、俺らだけまだ無名だ。
ので馬場ちゃんに会うと毎回「まだ馬場ちゃんの友人の中で一番無名なバンドだよー。でも今作はいけるはず!期待してて!」という会話が繰り広げられます。

今作は「僕ら」「エンデンジャードスピーシーズ」の2曲でアコギを弾きました。
レテパヘッズ用にマニアックな事を書くと「7月12日、13日」の葬式の後に「MOON PALACE」の店主だったホンダ(「愛は風景」の2番の歌詞は彼女のメールの文を引用してます)から貰ったアコギです。
カニユウヤのギターは7thの時と色とメーカーが変わっていますが、形は同じ。

2台持ち。エピフォンとヤマハ。
ちなみに前作7thでは、、、
エピフォン→「クレイなジー」「あのこは人間を描くのが苦手」「So.Ka.Be」「エレキギター」
ヤマハ→「青春」「としまえんど」「コロナの頃なら」「パンクな名古屋娘」「才能がなかったんだろ」「天国から来た男」
だったそうです。
マニアックな人は8thのどの歌がどっちか当ててみて下さいね。

バンマスの関口萌。
口数は少ないが的確な男。
科学者の魔法と芸術家の魔法を差別しないで感じてくれるから、真の的確。まさにバンマス。
俺は偏りすぎてるし、セッカチなので副バンマス。

引退間近のベテランは余裕の表情。

チェック中。
そう言えば前作までは録音中にヘッドホンが吹っ飛ばないようにクツ紐で頭に固定していたが、今作は固定してないな。
極度の心配症が治って来たんだな。いいぞ。

終わったー!(左の人は張り切り過ぎて原チャで来る時にスピード違反で捕まりました。でも警察のおかげで落ち着けたのか、スピード感だけじゃなく、どっしりした部分も大切にした名盤になった気がします。スペシャルサンクス警察)

終わったー!(リズム隊は2人でもスタジオに入ったりして、どんどんどんどんカッコよくなっていきます。萌ちゃんはアラジン(息子)誕生で大変な時期なのにがんばりました。ヤハタトシキは「Mr.伸びしろ」なので、ひたすらまっすぐ伸びて行きます。前方の光に向かって)

終わったー!
あまりにも良い写真だからジャケにしようかな、とジャケ用に四角にして見せたがユキコに反対された。
(ヤックンがポーグスの4thジャケみたいでカッコいいのにね)

というわけで絶好調の録音となりました。

以前「僕のレテパシーズ全アルバムジャケTシャツセット」を販売する際に「売上金は私利私欲に一切使わず、全て8thアルバムの制作費に充てさせて頂きます」と書きました。
高いのに買ってくれた皆さん。
おかげさまで、金の心配をせずにただただレテパシー放出が出来ました。
アルバムを聞いて名盤だと思ったら「自分はこの名盤を作るのに一役買ったんだぞ」と自慢して下さいね。

高くて買えなかったけどレテパヘッズな皆さんも、いつも本当にありがとう。
人類が自分一人でも多分レテパシーは使えるが、それをアルバムや歌という形にしようとは思わないと思うので。
皆さんも「自分は貧乏だけど、この名盤を作るのに実は一役買ったんだぜ」と大いに自慢して下さいね。

では日曜日になんやかんや作業して、ハダユキコは引退です。
ほんと集大成な素晴らしい演奏でした。
おつかれさま。

PS.3/21映像「大丈夫このまま」ご覧になりました?


 
8thアルバムの9曲目です。
(2020年のクリスマスにGoToトラベルで沖縄に行った時の歌。まあ歌詞の通りですね。金槐和歌集な源実朝タイプなので、全部歌詞のそのまんまです)

2022.3.21 新宿Marble
撮影/二宮ユーキ
録音/五月リョータ
ミックス/馬場友美
映像編集/toru

PS.歌詞も載せときますね。
ちなみに、歌詞を書く時に迷ったり悩んだりしないタイプなのですが(迷ったり悩んだりタイプで素晴らしい人もたくさんいる。あくまでタイプの問題)今回だけはちょっと迷った。
金武町のタコス屋はキングタコスというお店だったので「コロナで金武のタコスは」にするか「コロナでキングタコスは」にするかで迷いました。両方聞こえてきたので。
凄い大盛りのタコライスだったので、昼ご飯では食べ切れずに、クリスマスのディナーにも申し訳なさそうにぐちゃぐちゃの見栄えで登場してきたのが面白かったです。

ブランキーのラストアルバム「Herlem Jets」を、なぜか沖縄でオープンカーで爆音で聞きたくなって行ってみたら、沖縄でレコーディングしていたアルバムだと運転中に知らされて、ビックリ合点がいったのでした。
俺もそうでしたがブランキーは食わず嫌いの人も多いでしょう。
ブランキーもたまもブルーハーツも心の底から大好き!という人は案外少ないのです。
ブランキーは「ワイルドウインター」という本をまず読んでから「Bang!」か「Herlem Jets」のどちらかを聞いてみて、それでも嫌いなら嫌いなまま生きていけば良いと思います。

「大丈夫このまま」

レンタカーでビートル借りてオープンカーでブランキーを
聞くため クリスマスの沖縄に来た

GoToトラベルでタダになったこの車
あいづち打つように爆音で

大丈夫このまま 大丈夫このまま
緑と青が重なった 懐かしい気分

コロナで金武のタコスはテイクアウトオンリーで
食べ切れないまま クリスマスの夜まで

GoToトラベルで安くなった高級ホテル
チキンやケーキとタコライス

大丈夫このまま 大丈夫このまま
緑と青は暗闇に 懐かしい全て

来週はいよいよ録音本番です。
バンドによっては重ねて録ったり、じっくり時間をかけて録ったり、と色んなタイプがいるので、俺らのように「来週は録音だ。もう死にそう。」みたいな極端な気持ちにはならないバンドもいると思います。
今のレテパシーズはいっせーのーせで全員一緒に録るタイプなので、小学校の時のブラスバンド部の全道大会直前のような緊張感と高ぶりがあります。

いっせーのせ、で一緒に録るのがカッコいいと思っているわけでは全くありません。
ただ、レテパシーズの歌は曲中の速度の微妙な変化が大切なので、クリックを聞きながらのドラムでは表現出来ないから、なだけです。
これは多分ブラスバンド部の田中先生の影響です。
(RCの「ぼくの好きな先生」同様に、教師になんてなりたくなかった、音楽家、絵描き、文筆家、になりたかったし、まだなれると思っています、子供達と同じく自分も勉強中。みたいな先生に小中校で幸運な事に何人か出会えました。そういう先生は魅力的でした)

自分の体感としては、17才(2000年)〜27才は「フォークシンガー」で、レテパを始めた28才〜33才までは「バンドではうまく歌えない悩める元フォークシンガー」で、34才〜37才は「メンバーに感化された遅咲きロックンローラー」で、38才〜は「バンドマン兼音楽家」といったところです。
ので、8thは音楽家的目線からも絶賛されたいなあ、なんて思っています。
今作はなかなか最先端な気がしています。

では来週、月火日(日は多分やる事無くて録音終了&さよならハダユキコ打ち上げになっているはず!多分!)は吉祥寺の方角には足向けて寝ないように。
がんばりまーす!

PS.ひろしマンガ第22話「理由なき反抗」
(過去作はこちら)

先代の高野君なんかは、ギターは1人で録りたいタイプでした。
ので、ギター含め全員で録ったやつ(その時のギターは仮で、後で消せるように音はかぶらないようにする)に後でギターだけ1人で録っていました。
「全員で録ったやつ」というところはポイントで、この方法だとバンドのいつもの速度感、高揚感、を出しつつ、後で録りたいタイプの人も本領を発揮できる、というわけです。
録音は魔法に似ている部分があるので、魔法の呪文や儀式にあたる「録音方法」や「制作過程」の部分は絶対にその人その人のやり方を尊重するようにしています。(合理的じゃなかったり、非科学的なロマンチックなやり方も時には絶対に必要だと思います)

マンガにもありますが、俺は元々せっかちソングライタータイプなので「夜に名前を」や「見知らぬ青年との会話」なんかに特に現れていますが、余計な前奏間奏後奏は省くタイプでした。
なんか最近はサブスクの影響で世の中もそういう風潮になって来たらしいですね。
元祖ムダ省きバンドの本領を発揮して8thアルバムは10曲で20分切る予定です。
ですが、もちろん必要な間奏は大切にしています。
6曲目「雪解け」の間奏なんかを聞くと納得してもらえると思います。

では、完成をお楽しみに。
俺も楽しみです。
(「来週は録音だ。もう死にそう。」とさっき書いたけど、今回は楽しみで死にそうな感じなんです。いいでしょ!)