「レテパも色んな歌が増えてきたから、ここらでいっちょプレイリストでも作りましょう!」との事で、ここ数日ずっと考えていました。
※プレイリスト→SpotifyやApple Music等の音楽配信サイトにて、自分の選曲で作る昔でいうところのオリジナルカセットテープ。
自分で聞くだけじゃなく他人に聞かせる事が可能。
ここでいうプレイリストは、他人の曲は入れずにレテパシーズオンリーの選曲集の意。
↑プレイリストの説明をしてみたが、レテパシーズを聞いてる人の年齢層(配信サイト管理画面で見れる)を見てみると、嬉しい事に10代〜60代以上まで見事に均等なので、世代によっては「プレイリスト」が分からないかも?と思い書いてみました。(厳密には少子高齢化のグラフと見事に重なるから少し年配が多い。が、それは単に人口比率の問題で、より一層「年齢が関係ない歌」の証明になるから嬉しい!)
レテパプレイリストを考えるにあたって、まずはアルバム収録曲を作曲順に並べて見る事にしました。
昔誰かが誰かを褒める時に書いていた文章で「彼がいかに世界に対して純粋な芸術家であるかは、彼の作品が引っ越しや生活環境の変化によって変わっているのを見ても分かる」みたいな事を書いていました。
こうやって並べて見てみると、自分もちゃんと世界と純粋に付き合えてそうだな、と安心しました。
世界は関係無しに、ただただ、、
絵を見て絵を描く、歌を聞いて歌を作る、漫画を読んで漫画を描く、落語を聞いて落語を話す、映画を見て映画を作る、ダンスを見てダンスを踊る、等々、、
をやっている人達は、恐らく自分の生活環境の変化では作品に大きな変化は生まれないでしょう。(逆に見た絵、聞いた歌、、によっては大いに変化するんだろうが)
この年代カタログにちょっと補足を書くと、、
●2020年以降(7thアルバム以降)は、出来た歌は全て収録して10曲毎にアルバムになっています。
これからもそうするつもりです。
●2000年〜2019年はレテパのアルバムに収録された60曲(1st〜6thアルバム)のみ掲載。
アルバムに入っていない歌もたくさんあります。
1st〜6thの60曲は作曲年は関係無く収録されています。
メンバーの変化や新曲の追加等により、多少の変化は生じたが、1stの収録曲を考えた2015年の段階で、6thアルバムまでの収録曲の構想はほとんど出来ていたと思います。(せっかち&近未来の予定を立てるのが1番好きなので)
●「僕のレテパシーズのテーマ」
あれ?なぜここに?という場所に入っています。
これは実は当時(2002年〜2003年)1年間だけバンドをやっていた時期がありまして、そのバンドのテーマ曲だった歌なんです。(とは言っても多分ライブでは演奏していないと思う)
テーマ曲と言っても、自分としては他の歌と変わらずにただの歌の感覚だったので、バンド名の部分を僕のレテパシーズに変えて4thアルバムに収録された、というわけなのでした。
(いつか解散ライブをする際は、この歌をラストにやると思うのでよろしく)
●「夕立が降ってる」
こう見ると、歌手人生がこの歌から始まっている、と思われてしまうかもしれないので補足。
この前にも、、
「僕の頭が火事になったら」
「よかった僕は恋をしていて」
「僕ははだしで」
「イチゴさんへ」
「またね」
等々、、
今では数少ないと思いますが、俺の歌を2000年代から聞いてくれている人からすると、懐かしいナンバーがたくさんあります。
「夕立が降ってる」は自分の中では一つの節目の歌という感じです。
歌詞にもありますが「本当はこんな歌ずっと歌いたかった」「なのになんて明るいんだろう」と「夕立が降ってる」以前の、死にたくて死にたくてしょうがなかった時期から「死ぬにしても、自分を殺せるのは自分だけなんだから、好きで選んで死のう。ざまあみろ。バーカ。」と前向き(その先に何があるにせよ)に生きれるようになった頃の思い出深い節目の歌です。
●ターニングポイントな歌
「夕立が降ってる」のように思い出深いターニングポイントな歌は他にもあります。
さっき書いたように、引っ越しとか新たな恋とか、触れている世界が変わると、歌も変化していた気がします。
ちょっと思い付くままに書いてみましょう。
「札幌ナンバーの最後」
高校が終わり、札幌に引っ越して、バイトとライブのフリーター人生スタート。
そんな中、同世代のバンドマンの友人がたくさん出現して、いわゆる青春っぽい生活が始まり、自分もバンドを組んでみた。
この歌から「雪包丁」あたりまでは、バンドサウンドが頭に鳴りながら歌が出来ていた時期です。
※札幌コーポ幌北時代(2001〜2004)
「北」
札幌に飽きてきたので上京。といっても調布から多摩川を挟んだ「稲田堤」に住みました。
なので上京と言っても川崎市多摩区になりますね。
引っ越してから1〜2年くらいは酷いホームシック(札幌ではなく空知地方への)にかかり、この「北」なんかもそんな気分の中、出来た歌です。
「北」〜「サマー」までは稲田堤ユアサハイム時代ですが、終盤は新しい恋の影響で「見知らぬ青年との会話」なんて最先端のラブソングなんかも出来たりして、この辺りから風向きが変わっていると思います。
レテパシーズの結成もあったしね。
レテパシーズの最初の歌は何か?と聞かれたら「見知らぬ青年との会話」という事になります。
※稲田堤ユアサハイム時代(2005〜2011)
「ハローグッバイファックユー」
新しい恋に伴う引っ越しにより、狂乱の高円寺時代が始まりました。
明らかに出来る歌に変化が生まれた気がします。
が、急激な変化に耐えられず、このあたりから酒量がみるみる増えてしまい、2015年からは完全なる連続飲酒状態が始まりました。
この高円寺大竹マンション時代は生活の荒廃により、断トツで作曲数が少ないです。
特に荒れていた2015年〜2019年の5年間はなんと7曲しか出来ていません。
※高円寺大竹マンション時代(2012〜2019)
「才能がなかったんだろ」
アルコール依存症の治療も順調に進み、現在の家に。
6thアルバムの完成を機に全て終わるんだろうなあ、と思っていたが、それまでCDのみの販売だった1st,2ndアルバムをサブスク配信してみた所、歌詞の通りの悲惨な有様だったので、ムカついていたら出来た歌。
この歌を機にまた歌が出来る生物に戻り、2020年〜本日までに43曲出来ました。
※今の家時代(2020〜)
断言できるのは、上京後最初に住んだ場所が稲田堤じゃなかったら、1st〜6thの内容はだいぶ違ったものになっていたという事。
平和な稲田堤のせいで、20代(23才〜29才)をのんびりと使い過ぎたきらいはありますが、今振り返ると、これで良かった気がしています。(これを当時の自分が読んだら「のんびりしてねーよ!」とブチ切れるでしょうが。まあドンキホーテ的な真剣さでしたね)
ようやく本題です。
こういう感じで昔を振り返っていたら、なかなか考えがまとまりませんでした。(プレイリストの話です)
作曲順プレイリスト?
実家編、コーポ幌北編、ユアサハイム編、大竹マンション編、と物件名プレイリスト?
ラブソング集?
夏の歌?雪の降る歌?
と、色々考えたのですが、、
「北国に住んでた時に出来た歌&東京から北国を思い出して出来た歌プレイリスト」にしよう、と決めました。
タイトルも考え「North Country Blues」か「North Country Songs」で迷いましたが、ブルースにしました。(作ってから気付いたが、ボブディランの歌で同名の歌があるんですね。が、ノースのカントリーのブルースについては、やつよりも俺の方が本場だと思うので許してねボブ)
※補足
→公開した時から少し変えたくなりまして、本日数曲順番変えちゃいました、、
(最初は季節や場所や人を重視して並べてみたんだが、曲調や演奏の熱量による違和感を補正した感じです)
僕のレテパシーズ
「North Country Blues」
説明文
→僕のレテパシーズ古宮大志の北国リメンバー集。
月形(2才〜13才)岩見沢(14才〜18才)札幌(18才〜22才)
在住時に作曲した歌や、遠い東京から思い出して生まれた歌達。
1.空知
2.たこ公園
3.いつも心だけはあの日陰で涼ませたまま
4.夕立が降ってる
5.月形
6.夏のしっぽ
7.廃墟
8.深海
9.17
10.実家のハイロウズのリストバンド
11.雪解け
12.雪包丁
13.札幌ナンバーの最後
14.MOON PALACE
15.161倉庫
16.地下室の外は
17.東区が恋しくて
18.愛は風景
19.7月12日、13日
20.北
21.東京の空で
22.炭住の赤い屋根に
※Spotifyはこちら
※Apple Musicはこちら
(ヤハタトシキが作ってくれました。サンキュー!)
※歌詞
→見ながら聞けるように全部並べてみました!えらい!こちらからどーぞ。
その他の配信サイトユーザーの人や、CD派の人達は自作で並べて聞いてみて下さいね。
(21曲目「東京の空で」22曲目「炭住の赤い屋根に」がいかに感動的になるかを考えて1〜20まで並べた感じです。また気が変わったら並び替えるかも、、。が、この21,22の並びは変えないと思います)
1時間くらいなので短い映画だと思って、めくりめくノースカントリーの世界へレッツゴー。
PS.炭住というのは炭鉱住宅の略。
空知地方はかつて炭鉱で栄えた地域で、所謂アフターザゴールドラッシュな雰囲気です。
今はだいぶ壊されたけど、俺が住んでいた頃には、閉山になった炭鉱町に炭鉱住宅だけが残されていて、激安家賃の町営アパートなノリで使われていました。
PS. 「North Country Blues」のジャケ写
フジカラー85とあるので、1985年ですね。
月形町。雪が少し汚いから残雪の春先?
もしかしてまだスパイクタイヤの時代かも?
※今のスタッドレスタイヤの前はスパイクタイヤだったから、春先に雪が解けコンクリの路面が見えてくると、スパイクが削れて粉塵になってしまい、春先の雪は黒く汚れていた。
PS.前回書いた死んだ猫ホタテについて
読んだ人が心配して連絡くれたりしたので、追記。
最近俺は誕生日だったので、心配した家族が、ホタテの写真をプリントしたブランケットを作ってくれました。
ので、強制的に次の段階に進まされた感じです、、
サンキュー!がんばる!
PS.これも誕生日にもらったポストカード
なんか俺のやってる事に似ているとの事。
他人からはこう見えてるのか、、
レテパの花は今8本。来年は10本までいきたいです。
何かの時に書いたが使わなかった地図。
今回の「North Country Blues」にピッタリな気がするのでどーぞ!