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11月20日配信のシングル「長野県のお月様」の日本歌詞と英訳歌詞を「歌詞」のページに載せました。
「歌を聞く前に歌詞だけ読むのは違う気がするな」というタイプの人もいるのかな?
そういう人は、読まずに配信を待っててね。

自分で歌を歌うようになってからは、他人の音楽をあまり聞かなくなった。
これは、自分の音楽の聞き方が「救い」を求めて聞いていたからだろう。
自作曲で自己救済が出来るようになってからは、ぐっとクルー「さようなら美しさ」の歌詞「悲しい歌おりてきて できあがれば嬉しかった」じゃないけれど(歌詞原文が見当たらない。漢字使い違ったらごめん。)本当にその繰り返しのみで生きていた。

ので、一番CDを買っていた時期は歌手になる前の16〜17才頃だろう。
岩見沢から札幌のタワレコやHMVやvirginやら行って、バイト代(岩見沢の仕出し屋「大空」でバイトしてた。日払いだし、残ったオードブルを大量にくれるのが良かった。この前書いた亡くなった祖母の家にオードブルを持っていくと、すげえ喜ばれたものです。)は全てCD代に消えた。
買ったCDを帰りの高速バス(札幌〜岩見沢間は約1時間)でウォークマンで聞くのですが、俺はまず歌詞カードだけ一通りじっくりと読んでから、満を持して聞いていた。

正直、歌詞にしか興味ないと言っても過言じゃない聞き方でした。
今はだいぶバンドマンになれたので、昔から好きな曲を聞いたりすると「はー、ギターもカッコよかったのか。知らんかった。」とか今更気付いたりしています。

PS.「バラはいつでも咲くから、節操がなく淫らだ」みたいな言葉を聞いたことがありますが、うちのバラも咲いては枯れ、咲いては枯れ、を4月から何度も繰り返しています。
キレイだから、淫らでもいいじゃん、と思っていたが、また最近狂い咲きしてて、さすがにちょっと淫らに見えてきた。
通路にはみ出してきて、通る人皆を傷つけるので、少し切った。

うちは古い家なので、縁側があります。
ここで育った義母によると、縁側は昔から野良猫の通り道だったそうです。
そう聞いては我慢出来ないので、餌をおいてみたら、色んな猫がやってくるようになりました。
そして、最近は狸も食べに来ます。(この話をするとよく「ハクビシンじゃないのー?」と言われるが狸です。)
中央線と高円寺の歴史を紹介する際にはよく「こんな狐や狸しかいない、雑木林に線路をひいてもしょうがない」みたいなエピソードが出てきますが、まだいるんだな。
この辺りは関東大震災で焼かれた東の方のお寺が沢山引っ越してきて、周りは寺だらけだから、狸もまだ住めているのでしょう。

うちに来る猫(と狸)
・ニコタマ
名前の由来↓
初登場の際、あまりの貫禄にこの界隈のボスだとすぐに分かった。
食べっぷりも堂々としたものだった。
去り際に、立派なキンタマを見せてくれて、うちの猫はメス2匹なので、玉を見慣れていないユキコが「ニコタマ先輩!」と大興奮し、以来ニコタマ。

・ハナピンク
名前の由来↓
鼻がピンク。
一番食べに来る。
ニコタマの女。一緒に来ることもたまにある。

・ハニーバニー(旧名、ミケ)
名前の由来↓
先日マスタリング作業で煮詰まり、俺はちょっとヤバくなっていた。
そこで、気分転換に「パルプフィクション」を初めて見た。
ユキコの誕生日プレゼントに、なぜか五月リョウタ君がくれたDVDだ。
それを見たら「おい大志。間違ってないから、そのままゴーだ。」と、アウトロー達に励まされた気がした。
最高の気分だった。
で、出てくるチンピラ強盗の「ハニーバニー」みたいなわめき声で、近所全猫といつも喧嘩してるから、ハニーバニーと呼んでいる。

・ヨモギ
名前の由来↓
ヨモギ猫。
が、これは北海道弁らしい。
こちらでは、キジ猫。キジトラ。

・ニセホタテ
名前の由来↓
多分、裏の家の猫。
うちの黒猫ホタテ同様、黒猫なのでニセホタテ。
隣は保育園なのですが、子ども達が毎朝「あ、ジジだー。」とニセホやホタテを見て、喜んでいます。
うちのホタテの場合はデブなので「お腹に赤ちゃんいるんだねー。」とママさん達から勘違いされています。

・狸
縁の下で夜な夜な変な声が聞こえるから、子猫かな?と思い、夜通しずっと呼んでいたら、出てきたのは狸だった。
その後も、夜中に近所で、変な声で鳴いていたのを聞いた。
声のトーンから恋人を探しているのだと、すぐに分かった。
こんな街中で恋人なんか見つかるのかな、と心配していたら、一昨日、恋人と一緒に餌を食べに来た。万歳。
オスは少しだけ食べて、あとはメスにあげてた。
うちには狸の置物がたくさんあるから、何かしら安心できるものを感じ取ったのかな?夜中によく来る。

・雀
引っ越し当初は、決まった3匹しか来なかったが、2階の窓から毎日話しかけていたら、どんどん増えて今は20羽くらい来る。
「レコーディング疲れたよー。もうだめだー。」
「チュンチュン。」
「これで評価されなかったら、家出するわ。全部やめる。」
「チュンチュン。」
こんな感じです。

・ホタテ
飼い猫。
引っ越ししたての頃、お外デビューで調子こき、近所の猫達の規律を破り色々滅茶苦茶やったので、みんなに嫌われている。
一度、寄って来たニコタマの頭を叩いてしまい、それが評判を下げる決定打となった。
縁側の窓はすりガラスなので、餌を食べる猫の色やシルエットで、誰だか分かる。
ニコタマを本当は好きみたいで、ニコタマが食べている時だけ、女っぽい動きでウロウロする。
他の猫の時は、ウーウー威嚇する。
一度、狸に額を傷つけられて帰ってきた。
結構ショックを受けていた。
猫以外の敵を知ったからか、それ以来、他の猫には少し優しくなった気がする。

・5月
飼い猫。癲癇(テンカン)持ち。よく倒れて痙攣する。
引っ越しから半年、やっと2階に上がれるようになった。(癲癇のせいか、運動神経が悪い。)
1階は日が差さないから、太陽を求めて2階に来る。
太陽への執着が強く、前のアパートでは太陽欲しさに身を乗り出しすぎて、4階から2度も落下している。
2度とも死にかけたが、復活した。

まあ、こんなところです。

PS.ハナピンク。
狸カップルを撮影出来たらまた載せますね。

PS.ホタテはかぶりものが好きなので、お土産に貰ったメロンのネットを付けたら、そのまま出かけていった。
保育園から「あの猫、怪我してるんだね。」と聞こえてきた。

PS.長野県のお月様、まであと4日ですよ。

先日、故郷空知の岩見沢の祖母が大往生で亡くなったので、葬式に行ってきた。
祖母の家での自宅葬だったので、久しぶりに祖母の家に遊びに行けたみたいで、懐かしい気持ちになれた。

祖父母の家は実家のそばにある。
高校生になり、ジャズやフォークに取り憑かれた俺は、父と仲が悪くなり、ほとんど祖父母の家にいた。
祖父はその頃もう痴呆が酷く、古宮豆腐店だった頃の記憶で、夜中になると「豆をうるかす」と言って家を出てしまい、徘徊したりしていた。
が、祖母は変わらず、口数は少ないが優しく、俺はいつも安心して実家ではなく祖父母の家に帰っていた。
その頃は美しいアングラなものに取り憑かれていたので、毎日ジャズマンの亡霊にアルトサックスのマウスピースを喉にぶっ刺された状態で呼吸している気分でしたので、発狂寸前で、この祖母がいなかったら、多分道を踏み外していたことでしょう。
お陰様で、立派なレテパシーズのボーカルになれました。よかったよかった。

レテパのレパートリーではありませんが、当時の感じがよく分かる「アルトサックス」という歌があります。

 

「アルトサックス」

冬の寒い道を歩き 丘の上の学校に行く時
僕の息が白く白く 舞い上がるのが嫌だったので
僕はアルトサックスを買って それをのどの奥に刺した
それから僕の吐く息は全ておかしな音に変わった

のどから流れる汗は気にせず 笑い声は上で鳴った
ため息は下で鳴った 右から左から僕が聞こえた
町の外れの田んぼの水に僕の息はあぶくを作った
汗と泥にまみれても錆びず アルトサックスは金色に光った

学校の窓を全て開けたように 昼の風はアルトサックスを
通って僕の肺に入り それからまた出て音を鳴らす
僕が自転車で走った距離に 僕の息継ぎが転がっていく
僕の声がおかしな音なら 昼の風は僕の地獄だ

今でも聞こえるアルトサックスは とっくに僕の口から抜けて
どっかの誰かかどっかの何かに プランプランと刺さっているはずなのに
僕の息は季節を越えて 遠い国の星座を抜けて
上から右から左から後ろから 追いかけるように聞こえてくるよ

追いかけるようにアルトサックスが

 

葬式のあと、疲れたので変な時間に寝たら、変な時間に目が覚めた。
実家の自分の部屋。
窓からは月光。久しぶりに月光で目が覚めた。
その月を見ていたら「やっぱりこの月と他で見る月が同じ月とは思えないんだよな。」とあらためて思った。
ちょうどシングルを何にするか決める締切の日でもあったので、この時の月光が「長野県のお月様」をシングルにする気持ちを後押ししてくれた。
(大丈夫大丈夫、任せなさい。と言われた気がした。もし評判悪かったら、月光とハジメちゃんのせいだ。)

通夜、葬式、と強行軍で東京に帰りましたが、帰る次の日の天気予報は、雪。初雪のようでした。
でも、もし次の日まだ北海道にいて初雪を見たとしても、何も感じなかった事でしょう。
雪解けの春から初雪までをちゃんと過ごしていないと、初雪はただの自然現象でしょう。
だけど、ちょうど紅葉がピークだったのですが、紅葉は見た瞬間にちゃんと、途方も無いようなキレイな郷愁が襲ってきました。
初雪はそうはいきません。多分。
前日に帰ったから想像でしかないけれど。

PS.ベッドからの月。
「長野県のお月様」配信まであと5日です。

さて、何の写真でしょうか?

これは、サブスク配信サイトのAppleMusicの管理画面で見れる「どの街でどのくらい聞かれたか見れる地図」です。
曲ごとにも見れるので「空知で空知は聞かれてるかな?」とか分かります。
ちなみに悲しいことに空知で空知は、深川という町で一回聞かれているだけです。
深川はほとんど旭川だから、もっと南の空知 (故郷が南空知)で聞かれてほしいが、まあ聞かれないか。

果たして、11/20配信のシングル「長野県のお月様」は長野でたくさん聞かれるでしょうか?
が、長野の月より空知の月がキレイだったな、というような歌でもあるので、逆に長野県人に嫌われて聞かれないでしょうか?
サザンオールスターズのこの地図見てみたい。
やはり、湘南辺りは爆心地のように大きな丸になっているのでしょうか?

さあ、あと6日ですよ。
お楽しみに。

PS.この前テレビで、庶民的なクイズ形式でベートーヴェン特集をやっていた。
さんざんベートーヴェンの曲や特徴を紹介した上で、こんな問題が出た。

「トルコ行進曲」という曲は同タイトルで、モーツァルト作曲のものとベートーヴェン作曲のものがあります。
さて、AとBどちらがベートーヴェンのものでしょう?

誰が聞いたってBだろ。
と思っていたら、スタジオ全員Aだった。
答えはBだった。

博識系のタレント達が全員間違えているのを見たらゾッとした。
俺としては、ナンバーガールもB’zも知らない状態で、さんざんナンバーガールの説明や曲を聞いた上で、両者の曲を聞かされて「さて、どちらがナンバーガールでしょう?」と聞かれたくらい、簡単に判別できた。

本当にあの博識系タレント達は分からなかったのかな。
だとしたら、怖いな。

「長野県のお月様」ベートーヴェン的な角度から見ても、カッコいい気がしてたのですが、うーん、理解されないのかなあ。
テレビ見てたら、不安になってきた。

昔の外国のバンドのドキュメンタリーとか見ると、よく「主導権」やら「フロントマン」やら「発言権」やらに纏わる悲喜交交のエピソードが出てくる。
では、レテパでの力関係はどうなっているのか気になりますよね?

今回なぜ、5thアルバム「レテパシー」からの先行配信シングルが「長野県のお月様」なのか?
答えは、ドラムの関口萌が「長野県だね。やっぱり。」と言ったからです。
このメンバーで3年くらい活動してますが、基本的にハジメちゃんの言うことを聞いとけば間違いないです。
俺と高野君はクソおしゃべりで、ユキコは普通で、ハジメちゃんは口数は少ない。
ので、一発一発に重みがある。
見習おう。

PS.昨日のクイズの答え
「フジコ・ヘミング」

PS.飯を食うハジメちゃん。
発言に重みがある男。
横の子供は彼の子では無いと思う。

「長野県のお月様」配信まであと1週間。(日付が変わり24時過ぎると聞ける事が多い。)
熱狂的なレテパヘッズの君は、わざわざ長野県の山奥に行ってその時を待つのも良いでしょう。
(木崎湖とかいう湖の辺りだった気がするよ。)

というわけで、これからは宣伝のためにも、小出しの出来る男になるんだ。と張り切っています。
オール・オア・ナッシングタイプなので(直したい。中道中道。)笑われるかも知れませんが、完成の1年も前から公開していた5thアルバム収録曲の歌詞10曲を、ひとまず非公開にしました。
形から入る男なんです。まあ、微笑ましく思ってやって下さい。
そして、小出し小出しにまたあげてやりますよ。
(今までは、これから口説くかもしれない初対面の女性に、貯金額や借金額も出会ったその日にブチまけるようなミスターせっかちだった。)

そういえば「才能がなかったんだろ」の英訳歌詞。
ずっと公開していなかったので、歌詞のページに載せました。
外人の皆さん、お待たせしました。
黙殺され続ける(まあ結構自業自得な気もするが)日本の才能豊かなシンガーソングライターの魂の叫びをお読み下さい。
訳者は毎度お馴染みの織田泰菜さん。ありがとう。

PS.黙殺といえば、前テレビで「一発屋芸人」達が集まってトークしてた。
スギちゃん、が40手前で売れたから、若手芸人の「売れないから辞める」引き際の年齢が高くなった。スギちゃんのせいだ、と言っていた。
音楽会では、黙殺チャンピオンは圧倒的にあの人ですよね。
俺も大好きな、影響を受けた一人です。
誰でしょう?
答えは、明日のPSコーナーにて。

PS.才能がなかったんだろ(Might Have No Talent)
視聴はこちら
悲壮な作曲の経緯は「最初で最後の一人宅録多重録音」です。

5th6th関連を小出し小出しに発表していく。
このやり方に納得してみると「俺はなんであんなに生き急ぐ様に、1年も前から収録曲の歌詞だけを載せたり、「レテパシー」やら「アコースティック」やら、タイトルだけを謎に発表したりしていたのだろう。」
と、一瞬思ったが、答えは簡単。
答え「生き急いでいたから」
これに尽きるでしょう。
2017年以降は、2〜3年以内に死ぬな。と冷静に思っていたので、総決算の、言ってしまえば遺書のつもりでした。

が、6枚終わっても、元気だし(すげえ努力した。勉強あるのみ。)解散する気も全然起こらなかったし(戦時中に太宰治さんが妙に元気だったのとちょっと似てるかも。)ここからゆっくりと発表していくつもりです。(バイク的な速度で言うと減速だが、むしろ地球の自転的な速度を意識し出しているから、Kmにしたら全然スピードアップなんですけどね。)

2017年以降はまともな活動が出来なかった。
2017年、16才でレテパに出会った君は、もう20才になってしまう。
が、レテパは10代の衝動にも、臨終のレクイエムにもピッタリの老若男女のBGMですので、君が10代の頃はレテパは(まあ、俺だけか)ごろんごろんと昼寝ばかりしてましたが、許して下さい。
もう一生分寝ました。もう寝ません。

友人の初代レテパドラマーの五月リョウタ君から、ブログは短く(ブログじゃないよ、ニュースだよ)もっと回数を、と言われた。
彼の言うことは大抵聞くことにしているので、短く、回数多く、を心がけています。
ので、長くなる前に結論を書くと、、

11月20日シングル「長野県のお月様」5thアルバム「レテパシー」より先行配信リリースです。
お楽しみに。

5th6thアルバムの録音、そしてベースを担当してくれた、タカユキカトー。
大任を果たしたので、ここでお別れです。(メンバーとしてね。仲良いままです。一応。)

去年の春、酔っ払いの俺に嫌気が差して、4th制作の途中で消えてしまったエンジニアの代わりに、馬場友美とタカユキカトーが登場して助けてくれた。
その時にも「6枚のアルバムだけは」と呪文の様に言い続けていたら、タカユキが5thと6thのベースと録音をやってくれる事になって、ここまで辿り着けた。

ひとえにミュージシャンが純粋に音楽を愛する気持ちから「ほんといいバンドなんだから、ここで終わってはもったいない。」と言って、金にもならないのに一肌脱いでくれたタカユキカトー。
素晴らしい演奏、録音、本当にありがとう。

一生自慢できる2枚になりました。
タカユキ君もみんなに自慢してね。

PS.これは、5thの録音時だから、去年の暮。

PS.これは、2014年付近。
2013年「ぴりぴりのファースト」と2015年「僕を殺せるのは僕だけさ」の間にあった、幻の1年、4人体制の頃の写真。
タカユキはギター担当でした。この頃のタカユキのフレーズを何曲かはなえもんが引継いで、僕を殺せるのは〜で使っている。
君しかいない、の間奏と後奏の一周目のギターとか。
ちゃらんちゃらんちゃらんちゃらんちゃらん、ってやつだね。
色んな事があったな。

プロフィール写真

2019年に発売した4thアルバム「ブルースマン」
今年のサブスク解禁にともない、ボーカルを新録して8月に配信スタートしたのはご承知のとおりです。
その後、5th6thのミックス(馬場友美)やマスタリング(中村宗一郎)の中で色々と学んだら、もう少しカッコよくなる気がしたので、馬場、中村両氏にリミックス、リマスタリングしてもらっちゃいました。
熱心なレテパヘッズの人は気づいたかもしれませんが、先週一度配信サイトから消えまして、今また復活しています。
今あがっているのは、本当の最終版です。
もう死ぬまで一生いじりませんし、死んでも勝手にいじらないで下さい。(イタコでも使って俺の承諾を得て下さい。)
良かったら、聞いてみてね。

https://linkco.re/bmbEzEaU

PS.2019年「ブルースマン」録音時のギター高野京介の足元。

PS.同じく2019年録音時。
ヘッドフォン固定のビニール紐がヘッドギアのようだ。
この時のボーカルが気に入らなく、今年再録した。再録してよかった。

全部終わりました。

去年の暮に5thアルバムの録音をして、2月には久しぶりの復活ライブがあり、その後6thアルバムのアレンジに3ヶ月程かけて、夏に録音。
その頃、友人の死をきっかけに、たくさんたくさん思うところがあり、ずっと嫌っていたサブスクでの配信を決断。
(大げさに聞こえるかもだが「決断」でした。名字に「古」がつくせいか、新しいものは理由なく嫌ってしまう事が多い。)
まずは過去作品を、と1st、2ndを配信するも全然聞かれず、ムカついて出来た「才能がなかったんだろ」を緊急配信。
(「サブスクは最後まで聞かれないよ。」とか言うバカがいたので、最後まで聞かないと意味が180度変わる歌にした。)
そして、アル中放置時代の録音の3rd、4thのボーカルを配信を機に録り直したくなり、ボーカルのみ新録。
9月、10月は5thと6thのミックスとマスタリングで、本当に色々と学び、考えさせられました。
苦しい時もありましたが、最後は美しい気持ちになれました。
レテパの集大成。2枚の名盤が出来ました。思い残すことはありません。

全部終わったな、と思った時、振り返ったのは、5thの録音が始まった去年の暮ではなく、新レテパ結成1stアルバムの頃の2015年でもなく、旧レテパ結成の2010年でもなく、歌い出した2000年、17才の頃からの旅が終わった、そんな感じでした。

子供の頃から人の言うことを聞かず、全て自己流に極端にやって来ましたので、6枚のアルバムを作りあげるのに、20年。
気付いたらこんなに遠くまで歩いてきてしまった。もうどこへも帰れそうにありません。
(旅が終わったのに、帰れないのなら、一生旅人決定です。)

2017年以降体調が悪くなってからは「6枚のアルバムが完成するのなら、完成した瞬間に死んでもいいので、6枚のアルバムだけは。」と、何度念じたか分かりません。
あんなに念じたのに、全然死にそうも無いので、名盤2枚がどのくらい評価されるか、絶望か希望をしっかりと見届けてやろうと思っています。

せっかちなので、今までの自分なら、2枚まとめて発表してそれでオシマイでしたが、今回は周りの言うことを聞いて、一般常識的な小出し小出しで発表していこうと考えが変わりました。
大して変わらないかも知れませんが、アルバム発表前にアルバムから先行シングルを配信したりして、出来る範囲で宣伝に努めようと思っています。

というわけで、年内に2枚全部発表は無さそうです。
待ちくたびれた方、ごめんなさい。
でも、内容良いから許してね。
この名盤2枚でレテパがどう評価されるのか、一緒に目撃してみましょう。
ダメなら一緒にグレましょう。非行に走ろう。楽しいよ、きっと。

20年の長い旅は終わりましたが、レテパは続きます。
37才が何言ってんだ、と思われるかも知れませんが、17才からの青春がやっと終わった感じです。

17才〜37才が新米。
37才〜57才が若手。
57才〜77才が中堅。
77才〜が名人。

ブルースや沖縄民謡やアイヌの古老の武勇伝なんかが好きなので、こんな感じに思っています。

6枚作り終わった時の気分で解散するか決めよう、と思っていたのですが、全然解散する気になりませんでした。
多分解散するような気がしていたのですが。
しょうがないね。
ざまあみろ(レッツゴー)です。

PS.ハローグッバイファックユー でも水田の光
(故郷月形町南耕地、7月の田んぼにて)