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誕生日おめでとう。
そしてシングル配信おめでとう。
(聞いて気に入ってくれたら、何よりのバースデープレゼントです。こちらからどーぞ。)

今までは誕生日になると、
例:2017年12月2日35才の朝

「今日で、35才か。太宰さんで言ったら「津軽」だな。ヒロトで言ったら「ロブスター」だな、星野さんなら「アラスカ 光と風」を書いてる頃だな。」
とか、考えながら「急がなきゃ。間に合わん。」
と、レテパ全6アルバム完成への焦る気持ちを爆発させるバースデーでした。

今回は(発売はまだですが)音源は全部完成してますので、焦る気持ちもない、子供の頃のようなバースデーです。
家族に「何食いたい?」と聞かれたので「昼が高いハンバーガーで、夜は高くなくていいから寿司。」と答えました。

が、焦りが消えたから丸くなって終わっていくと思ったら大間違いのようで、最近歌が出来まくると書きましたが、肩の荷が下りて楽しく好きに本能の赴くまま、軽やかにデモテープを作ってみたら、なんかすげえ良い気がしたから、2、3の友人に聞かせたら「パワーアップして原点回帰してる」「あの頃の無秩序感が爆発してる」「つーか、アレンジ力すげえ」「永遠にリピートできる」「こんなひろしも聞きたかった」とか、大絶賛してくれました。

こんなに軽やかに活動出来てるのは、20才の「空知」「SFマンボ」「札幌ナンバーの最後」「ミツバチ」とかの時期以来です。
あの頃は、色々あって(ありがとう中村達也。またいつか書くね。)生命力が爆発した時期でした。
あの頃に似てるな。今。とても軽やか。

一昨日はスタジオでした。
6時間練習(2/20空けとくように)して、その全間奏で最近ブームの「パルプ・フィクションのビンセントのツイスト」を踊っていたら、家に帰ると、左上部の脇腹から背中にかけて激痛が。
ギックリ背中というそうです。(たまになる。普段の20%くらいの動きしか出来ない。80%は激痛。)
ウンコして右手でお尻が拭けなかったので、あ、やばいな、と思いましたが左手だと拭けたので、良かったです。
2018年飲酒末期の頃は、外食中やスキー中にウンコ(もうただの液体だが)漏らしても、家族も俺も気にせず食事やスキーを続けるような状態だったので、お尻を拭けないことに「やばいな」と思える健全な思考が嬉しい38才のバースデーです。

それでは、絶望からの幽かな光。
めくるめく「音楽」の世界をご堪能下さい。

「音楽」データ

2020年初頭レコーディング
今後発売予定の5thアルバム「レテパシー」収録曲

作詞作曲(2019年作):古宮大志
編曲:僕のレテパシーズ
ボーカル:古宮大志
ギター:高野京介
ベース:タカユキカトー
キーボード:ハダユキコ
ドラム:関口萌
録音:タカユキカトー
ミックス:馬場友美
マスタリング:中村宗一郎
ドラムテック:北村優一
ジャケットデザイン:長谷川大

PS.ビンセントのツイストはカッコよかったが、ミアの踊りは嫌い。
つーかあの映画、全登場人物の中でミアだけがカッコよくない(あとは全員カッコいい。ブッチの彼女ですらミアの何百倍もカッコいい。)いいとこ一つもない。なんであんな唯一の魅力のない女がDVDのジャケットなんだ?
と、友人に言ったら「いや、そんな変わった感想はじめて聞いた。」と言われた。
今日も色々偉そうに書いてますが、全部「僕のレテパシーズカッコいい!」を前提に書いてます。
売れてないんだし、ミア嫌いだし、少数派なのかもしれません。

「音楽」も少数派なのかなあ?祈ろう。
もう金がないんだ。5th6thレコーディングに全部(バンドのお金が、とかじゃなく全財産)使っちゃった。
このままじゃスタジオも入れん。祈ろう。

シングル「音楽」いよいよ明日ですね。
日付が変わるとこちらで聞けます。

明日12/2は俺の誕生日でもあります。
故郷の月形町では12/2だと、もちろん雪は降っていますが、友達が集まる「お誕生日会」で、田舎特有の大きな納屋の屋根から滑り降りる危険なソリ遊びが出来るかどうかは、毎年五分五分でした。
除雪は親任せの無責任な田舎少年は「12/2までにもっともっと積もってくれ!」といつも誕生日前には祈っていたのでした。

では、皆さん聞いてみてね。

PS.先程テレビのニュースで、今日は美唄が大雪で今日本で一番雪が積もっているのは美唄市です、とやっていました。
美唄は月形の隣町です。
というわけで、今年の誕生日は文句無しでソリ遊びが出来たことでしょう。
南空知は豪雪地帯です。

シングル「音楽」配信、いよいよ明後日ですね。
明後日になるとこちらで聞けますよ。

この歌は、レテパのレパートリーの中では、1番新しい歌という事になります。
2019年の2月から第2次断酒治療が始まりまして(世界大戦と同じで第2次で終わりになることを祈る)3ヶ月経ち、離脱症状が落ち着き出した頃、不安の中、ボーッとしていたら出来た歌です。

歌が出来た時は、いつも救われた気分になるものですが、この歌の時は状況が状況なだけに、特にそんな感じだったと思います。
年単位で、すごく久しぶりに出来た歌だったのも覚えています。
2017年以降は、心のどこかで「多分6枚目で力尽きるから、これ以上、歌は出来なくていいよ。出来ても録音してあげられないから。」と、どこかで止めていた気がします。
その証拠に、最近タガが外れたように、バカみたいに出来てしまいます。
何に謝ったらいいのか分かりませんが、もし自分の中に「作曲担当」の部署があるとしたら「なんか、ここ数年無視しててごめんね。これからは好きにやって下さい。」と謝りたい気分です。

今日はスタジオでした。「音楽」も歌いました。
ちょっとだけよ。覗いてみたまえ。

12/2配信のシングル「音楽」のジャケットです。
ぽつんと座っている感じが、作曲当時のぽつんによく似ています。
こんな感じでした。詳しくはまた明日。

あと、3日で配信だ。

前書いた、ヒロトのテレビでヒロトが「若い人達は歌詞を聞きすぎる。大事にしすぎる。」と言っていました。
俺もハイロウズの子供なので、表現は違うが同じ事(多分)を思っていて、俺の場合は「歌を作る時に、良い歌詞を書こうと考えるのは良くない。」と思っていました。
歌詞なんてテキトーに思いつきで書くものだと思っています。
ただそれは、歌詞を書く瞬間は「もっといい言葉が無いかな」とか考えるな、という意味で、普段はテキトーではなく、素敵にクレイジーに過ごさなきゃ、イカしたナンバーは書けないよ、とは思っています。
鉛筆なめなめひねり上げたような歌詞は嘘のニオイがします。
ので、勝手に「お、ヒロト同じ事思ってんじゃん。」と思いながら見てました。
(全然違ったらごめん。多分同じ。だって子供だから。)

あと「歌詞はあんまり重視してないんだよね」とかいうバンドがたまにいるけれど、だったらインストバンドやればいいのに、とも思います。
歌詞を書く、歌を歌う、というのはバンドにとって絶対に必要なものでは無いのに、古い慣習に無意志に従って、いなくても良いようなボーカルがいるバンドが多い気がします。
「歌無ければ、カッコいいのにな」というバンドがよくいます。
エレキギターが、喋る事よりも全てを表せれる「第一言語」になれているのなら、わざわざ苦手な歌詞を書くことは無いでしょう。
「第一言語」が楽器だから、あなたは「ミュージシャン」なのですから。

というわけで、12/2配信のシングル「音楽」の歌詞を「歌詞」ページに先行公開です。
(英語版「Ongaku」も載せました。)

歌聞く前に歌詞読むのが好きなタイプの方はどーぞ。

今年はレテパ10周年、ソロ20周年のメモリアルイヤーなのに誰も祝ってくれない、と、この前は心の叫びを書きました。

お祝いといえば、12/2は俺の誕生日です。
谷内六郎とマリアカラスと同じ日です。光栄です。

せめて、誕生日くらい自分で祝うか。

という事で、、

12月2日シングル「音楽」配信スタートします。
5thアルバム「レテパシー」より先行配信シングル第二弾です。

「本当はメモリアルイヤーも祝ってあげたかったのに、祝い方が分からなかっただけなんです。レテパ大好き。」
という感じの人には、祝う絶好の機会ですね。

「音楽」聞いてくれて、気に入ってもらえましたら、何より嬉しいお祝いです。
お楽しみに。

音楽サブスクを使えるようになったので、今までのガラパゴス生活は終わり、色んな音楽を聞くようになった。
そして、5th6thアルバムの制作作業時に、音像音圧について色々過激な意見を頂いたおかげで(プロの客観的な意見というのは、結果ムカついても無視しても、何にせよ貴重です)自分の立ち位置がようやく分かった気がした。
(今思えば、1stからずっと同じような事を言われていた気もするが、酔いにまかせて無視してた)

レテパを好きだと言ってくれる人には峯田さんのファンが本当に多かった。
とても不思議だった。
なぜなら俺は全く聞いたことが無かったし、37年の人生の中で何度か「絶対に好きだから聞いてみて下さい。」と目の前で強制的にかけられたが、何とも思わなかった。
むしろ「何で、レテパを好きな人が、これを好きなんだ?」と本当に分からず、本気で悩んだ。(悩むくらい本当に多かった)
過去の在籍メンバーにも4人峯田さんファンがいたし、信頼している友人なんかにもファンは多かった。

ずっと分からなかったが、今回謎が解けた。

音像音圧の作業の中で、参考までに、シティーなポップや、レトロなフォーキーとか、エモいロックンロールとか、サブスクで人気のあるバンドや流行りのシンガーソングライターの音を聞いていたら、分かった気がした。

峯田さんとレテパの共通点は、要するにちゃぶ台返しのパンクなんだ。
みんな直球のストレートが好きだったんだ。
メジャーリーグのストレートはストレートと言いながら少しは曲がってくるし、本当のストレートはもう古いんだ。
高校野球や意識の古い日本の野球や漫画の中にしか本当のストレートはもう無いんだ。
という事なのかな。
と、テレビのダルビッシュの変化球特集の後に、日本シリーズを見ていたら「解説は火の玉ストレートでお馴染みの藤川球児さん」という言葉も出てきたので、そんなことを思った。

が、この前もテレビでたまたま銀杏ボーイズを見たが(念の為サブスクでも聞いてみたが)やはり全然違うな、と思った。

しかし、あのフォークにせよロックにせよポップにせよ、雰囲気を出すために少し音像を曲げてくる最先端のボールを駆使するオシャレな人達に、ちゃぶ台返し的なストレートを投げている(俺は投げているつもりは無かったが、今回色々学んだら、知らずに投げてしまっていた事を知った)という風に見れば、ちゃぶ台返し好きの人達は峯田さんとレテパを好きになるのかも知れない。
という風に、長年の謎をまとめてみました。

レテパは無意識にちゃぶ台もひっくり返してるかも知れないけど、それ(ちゃぶ台返し)専門の人では無いので、もっと色んな人に聞いてもらえるようにがんばります。

PS.ドラクエで言うと分かりやすい。
峯田さんはレベル99の戦士。
それに憧れている人は、レベル10以下の戦士。
俺は回復が得意な僧侶なんだけど、レベル99。
で、レベル10以下の戦士から見ると、レベル99の僧侶の攻撃力は本来攻撃を得意としていないのに、キラキラ輝いた凄まじい攻撃に見えるだろう。
すげえ戦士に見えたんだろう。
俺は僧侶だよ。

結局どこにも属せない、というのは思ったよりずっと大変な事なのかもな、と最近つくづく思いました。

フランスではコロナの影響で、樅(モミ)の木農家(ミニモミの木を栽培して、クリスマスに販売している)が樅の木を販売できずに困っている。
このままでは樅の木が大きくなりすぎて売り物にならなくなる。
が、仏政府の特別措置で販売できるようになったので、よかったよかった、というニュースを見た。

あ!と思った。
というのも、うちの庭に、この樅の木達の大大大先輩が生えているから。

義母から聞いた話ですが、50年以上前のクリスマス、この家の4人家族が高円寺の商店街で、ミニモミの木を買って楽しんだ。
が、クリスマスが終わり、処置に困り植えてみたら、、、

今、こんな感じです。
樅の木、今年は何十年振りかの晴れ舞台だろうから、何か飾り付けしてやろう。
君はフランス生まれだったのね。
(違う地方でも、樅の木を輸出しているかも知れませんが、直感でフランスから来た感じがしたので、そういう事にしておいて下さい。)

高校3年生の時の2000年から歌い出したので、自分が芸歴何年目なのか数えるのが簡単だ。
そう、今年は歌手生活20周年のメモリアルイヤーなんです。誰も祝ってくれないが。
レテパは2010年から始まっていますが、数えてみたら10年の間に俺も含め15人が在籍していたことになる。
あと3人で野球の試合が1バンドで出来る計算になります。うーん。

歌手20年、レテパ10年の活動の中で現存するのは6枚のアルバム(厳密にはまだ4枚ですが)と書くと少ない感じがしますよね。
が、今まで制作したアルバムをソロも入れて全て数えると、割とちゃんと作っている方なんです。

廃盤にしたアルバムが10枚で、今レテパがもうすぐ6枚だから、全部で16枚と考えると、そんなにサボっているわけでは無いんです。

小学生の頃はピアノを習っていた。
絶対音感的な聴力は絶賛されたが、演奏の方は才能を発揮できずに、ピアノを嫌いなまま辞めてしまった。
当時の特徴としては、途中で演奏を間違えると、キーッ!っとなって、癇癪を起こし初めから弾き直し、その繰り返しで最後まで弾けない、みたいな神経質少年でした。

その感じに似ているのだろう。
すぐに廃盤にしてしまうのは。

20年の活動の中で、全て廃盤にせずに「その時に出来た歌をその時に録音して残す」みたいな事は出来なかったので、それは少し残念ではある。
が、しょうがない。
レテパの6枚は、言うなれば全100曲以上の中から選ばれた、60曲入りのベストアルバムのようなものなんです。

これからは普通に新曲出来たら録音する人になれたらいいな。

10年後には誰かに「おめでとう」と祝ってもらえるようになれたらいいな。

「長野県のお月様」にはギターの音が2つ入っています。
FCFCを永遠と繰り返しているのは、俺が弾いています。
ギター職人の人に中身を改造してハムバッカー(直流電流という事らしい)にしてもらった、金のグヤトーンです。
レテパで俺がエレキギターを弾いているのは、これと「永遠に、たまに」の2曲だけです。

どちらもバンドスコアに書くとしたら、ギター2という事になるのでしょう。
俺はバンドスコアなるものを1日だけ見たことがあって、それは中2の頃、ギター達人の友達の家での事でした。
友達は「BUCK-TICK」というバンドが好きで「フルミヤ、デビルマンばっかり読んでいないで、暇だったら「悪の華」のギター2を弾いてみてくれ。」と言うのでトライしてみたのでした。
冒頭の「テンテンテテンテンテンテーテテ」というやつを、なんだか良く分からん、ミッフィーの口みたいな記号が沢山書かれているスコアなるものを見ながら練習した。

が、つまらなかったから1日でやめた。
それ以来エレキギターに興味を持てたことが無い。

ハーモニカ、アルトサックス、そして歌。
バカだからか、肺活量を使わないと、心が込められないようで、吹く楽器以外は第一言語にならなかった。

が、心のどこかでは「歌わずにエレキだけ本気で弾き出したら、ギターマガジンの表紙に載るくらいのロックスターにはなれるような気がする」と思っていなくはない。

PS.狸撮影成功。
恋人と別れたのか?一人で来ました。