10月10日(木) レテパフェスの映像について

第4回レテパシーロックフェスティバルの映像を公開しました。

レテパシーロックフェスティバルの光景/僕のレテパシーズ

経緯(レテパNEWS「そばにいる」)は前にも書いたので、長くは書きませんが、この日は関口萌の代わりに鈴木亜沙美がドラムを叩きました。
当初、ハジメちゃん(関口萌→セキグチハジメ)のお休みは長いものになる予定だったので、アディー(鈴木亜沙美→アディー)とは、もっと何回もライブをやると思っていましたが、結局この日の1回限りとなりました。
それでも俺やメンバー、そしてアディーにとっても、すごく貴重な経験になったと思います。
ライブ中にも話していますが、この日のライブの為だけに、かなりスタジオに入りました。
今、手帳を見たら1ヶ月半の間に計20時間も入っています。
アディーがレテパシーズをやっていた頃(2012-2017、1st-3rdアルバム)は、アディー以外のメンバーにぶっ飛んでいるパンクな人が多かったので、何となくアディーが「優秀な上手いミュージシャン」の役を担っていたと思います。
が、今回スタジオに入ってみて気付いたが、別に上手いわけじゃ無いんだよね。
彼女のドラムを初めて見たのは2002年頃、札幌東区161倉庫での事でしたが、あの時も上手いなんて思わなかったもんな。
ただ、彼女の純度に衝撃を受けた。
今回アディーは「クレイなジー」が特に苦手で、全然上手く叩けずに苦戦していました。
が、ハジメちゃんが苦手でレパートリーから長く外れていた「ロックンロール」や「SFマンボ」は、さすがにお手のものなので、6、7年振りにセットリストに入りました。
カニ、ヤハタ、南、の3人は、まだお客さんだった頃にアディー時代のレテパシーズを見ています。
なので「アディーさんと演奏出来る!」というトキメキでスタジオではずっと目が輝いていました。

今回アディーとは古い約束を果たせたような気分なんです。
2002年に俺と古宮夏希とカプリでやっていた3人組パンクバンドがあったんだけど、カプリが急遽ライブに出れなくなったので、アディーに打診して叩いてもらった事がある。
ライブの前日、深夜の161倉庫を借りて練習したのだが、その時の演奏が素晴らし過ぎて完全燃焼、次の日のMOON PALACEでのライブはまあまあだった、、
あれから22年。
ずっとこの第4回レテパシーロックフェスティバルみたいなライブをアディーとやりたかった。
もちろん、アディーがレテパシーズだった頃もカッコいいレテパだったとは思うけどね。
俺は今の方が気に入ってます。

まあ、どんなもんか見てみて下さいな。

撮影は進藤三太(さんちゃん)の初撮影でした。
彼は秋田ハイコーフェス時代からの友人で、この春、高校を卒業して東京へやって来た。
カメラマンになるぞー!という事なので、今回撮影してもらったのです。
今はカメラの学校に通って勉強しているみたいですが、高校時代はカメラなんか触った事も無かったらしく、このレテパフェスの時も学校のカメラを借りてドキドキで初撮影してくれました。
カメラマン目線で言うとヘタクソな映像なのでしょうが、一番肝心なレテパシーの大放出はバッチリ映り込んでいたので、全編公開する事にしました。
いつか伝説のカメラマンになって「俺の初撮影は第4回レテパフェスだったんだよ。東高円寺の汚え小さな店でよ。今はレテパフェスもあんなに大きくなっちまったけどな。あの頃が懐かしいぜ。みんなギラギラしててよお。」なんて遠い目をして語ってね。

2024年6月14日
東高円寺ロサンゼルスクラブ
「第4回レテパシーロックフェスティバル」

1.T君の夏の歌
2.そばにいる
3.まだもう
4.夏のアルバム
5.見知らぬ青年との会話
6.空知
7.ハローグッバイファックユー
8.SFマンボ
9.君しかいない
10.17
11.青春
12.クレイなジー
13.数学と国語
14.ホワイトアルバム
15.ロックンロールじゃ踊れない
16.海へ行こうよ
17.思わずブランキー

アンコール
18.ロックンロール
19.札幌ナンバーの最後
20.愛は風景

PS.昨日はロサンゼルスクラブにて4thアルバム「ブルースマン」のリミックス。
馬場友美、カニ、俺、の3人で行いました。
いつも通りアルバムの曲順で作業したのですが、1曲目「ブルースマン」の間奏が始まった瞬間に、あの頃のスタジオの爆音の雰囲気を鮮明に思い出せました。
もうこの瞬間、今回のリミックスの大成功を確信しました。
ただあの頃の雰囲気を再現したかっただけなんだな。
2018年、絶望期のレテパシーズは全然ライブをする余裕も無かったんだけど、代わりにこの1枚を残してくれた。
レテパシーの大放出なんてくそ食らえ!といった最高の気分でしたよ。
昨日の作業中の俺は。

3rdと4thのリミックスが終わり、後は両作リマスターしたらすぐにリリースします。
もう少しだけお待ち下さい。
※最近レテパシーズを好きになった人とかは、何がなんやら分からないでしょう。
また、リリース時に詳しく書きますね。

なんにせよ、3rd、4thの事はずっと心に引っかかっていたので、ついに終わってすっきりした。
「過去作いじりは全て終わったぞー!あとは10th、11th、12thと前進あるのみだ!」と雨上がりの東高円寺、ババカニと明るく笑い合いました。
作り手のマニアックな微調整、とかでは決して無く「あの頃のレテパシーズを再現したかった」だけなのです。
ちゃんと演奏はしてたはずなのに、当時の俺の病的な思い込みでミックスをし、音像を捻り曲げてしまっていた。
やっぱり3rdも4thもちゃんと演奏してたんだね。
全部俺が悪かったんだな。
レテパシーの大放出なんて知らなかった、あの頃のデストロイヤーなレテパシーズ。
カッコいいが、もう戻れないし、戻りたくもないが、こうやって残せたのはサイコーです。
ああ、やっと前だけ見れるんだ。嬉しい。

PS.さんちゃんとの懐かし写真、と今の写真。
身長が逆転してるのが面白い。

最近の俺達↓

まだ健康だった。2014年?2015年?

もう健康ではない。2017年。

これはいつだろう?