昨日のスタジオで面白かったのは、ベースのヤハタトシキが妙にカッコよくなっていた事です。
重心が5〜10センチ落ちた感じ。ドーン、という重い感じでは全然無いんだけど。軽やかに颯爽と。
よくよく聞くと、カニ君が入るという事で彼の最年少時代は約3ヶ月で終わりを告げたので、ナメられないように結構修行してきたみたいです。
でも、修行したからってあんなすぐに良くならないだろう。
やはり素敵な才能の持ち主なのでしょう。開花開花。
カニ君はコードの概念が無いみたいで、面白かった。
最近のメンバーはポンポコポンポコとコードの話が銃撃戦のように飛び交っていたが、カニ君は言われてもキョトンとしてて、バイト初日のやつがとりあえずやる気を見せる為だけに持ってくる、あの小型のメモ帳にたまに書き込んだりしながら、独特な感じで時を過ごしておりました。
ギタリストってもっと、初見で嫌でも弾けてしまう事が多いんだろうけど、彼はあまり弾けなかった。
みんなは多分少し驚いていた気がする。彼がちゃっちゃか弾けないので。
俺は心の中で「こいつやるな。ギタリストなのにレテパの歌(歌詞、ボーカル)ばかり聞いて来やがったな。スラスラ弾けないなんて素晴らしいじゃないか。」と思いながら歌っておりました。
やっぱただのギタリストじゃないんだな。歌なんだなこの人は。
結果バンド全体が新しい世界に踏み込んだ感じがしました。
凄いなあ。あんなコードも展開も覚えずにやって来たのに、バンドの雰囲気が最高になるなんて。