来週はいよいよ録音本番です。
バンドによっては重ねて録ったり、じっくり時間をかけて録ったり、と色んなタイプがいるので、俺らのように「来週は録音だ。もう死にそう。」みたいな極端な気持ちにはならないバンドもいると思います。
今のレテパシーズはいっせーのーせで全員一緒に録るタイプなので、小学校の時のブラスバンド部の全道大会直前のような緊張感と高ぶりがあります。
いっせーのせ、で一緒に録るのがカッコいいと思っているわけでは全くありません。
ただ、レテパシーズの歌は曲中の速度の微妙な変化が大切なので、クリックを聞きながらのドラムでは表現出来ないから、なだけです。
これは多分ブラスバンド部の田中先生の影響です。
(RCの「ぼくの好きな先生」同様に、教師になんてなりたくなかった、音楽家、絵描き、文筆家、になりたかったし、まだなれると思っています、子供達と同じく自分も勉強中。みたいな先生に小中校で幸運な事に何人か出会えました。そういう先生は魅力的でした)
自分の体感としては、17才(2000年)〜27才は「フォークシンガー」で、レテパを始めた28才〜33才までは「バンドではうまく歌えない悩める元フォークシンガー」で、34才〜37才は「メンバーに感化された遅咲きロックンローラー」で、38才〜は「バンドマン兼音楽家」といったところです。
ので、8thは音楽家的目線からも絶賛されたいなあ、なんて思っています。
今作はなかなか最先端な気がしています。
では来週、月火日(日は多分やる事無くて録音終了&さよならハダユキコ打ち上げになっているはず!多分!)は吉祥寺の方角には足向けて寝ないように。
がんばりまーす!
PS.ひろしマンガ第22話「理由なき反抗」
(過去作はこちら)
先代の高野君なんかは、ギターは1人で録りたいタイプでした。
ので、ギター含め全員で録ったやつ(その時のギターは仮で、後で消せるように音はかぶらないようにする)に後でギターだけ1人で録っていました。
「全員で録ったやつ」というところはポイントで、この方法だとバンドのいつもの速度感、高揚感、を出しつつ、後で録りたいタイプの人も本領を発揮できる、というわけです。
録音は魔法に似ている部分があるので、魔法の呪文や儀式にあたる「録音方法」や「制作過程」の部分は絶対にその人その人のやり方を尊重するようにしています。(合理的じゃなかったり、非科学的なロマンチックなやり方も時には絶対に必要だと思います)
マンガにもありますが、俺は元々せっかちソングライタータイプなので「夜に名前を」や「見知らぬ青年との会話」なんかに特に現れていますが、余計な前奏間奏後奏は省くタイプでした。
なんか最近はサブスクの影響で世の中もそういう風潮になって来たらしいですね。
元祖ムダ省きバンドの本領を発揮して8thアルバムは10曲で20分切る予定です。
ですが、もちろん必要な間奏は大切にしています。
6曲目「雪解け」の間奏なんかを聞くと納得してもらえると思います。
では、完成をお楽しみに。
俺も楽しみです。
(「来週は録音だ。もう死にそう。」とさっき書いたけど、今回は楽しみで死にそうな感じなんです。いいでしょ!)