無名だけど、いいバンド。
心の奥底では、それでもよい、とも思っているんだが、それにしてもこれでは無名過ぎる。
普段、一人でお参りなんてしないが、家族との付き合い等で、どうしても神社でお参りしなくてはいけない時は、色々な存続が危ぶまれてきた2017年以降は「完成後、即、即死しても構いませんので、6枚のアルバムだけはどうか、無事に。」と拝んでいた。
5/31に1st「僕を殺せるのは僕だけさ」を配信したあたりから、色々な不安と期待(37才になったが、まだ人生に慣れない。なんでも大騒ぎしてしまう)でおかしくなりそうでしたが「6thアルバムを発表するまでは、癇癪を起こさずに、何も破壊せず生きよう。絶対に。」と、配信した曲の再生回数の少なさを目にする度に、全て捨てて家出したい気持ちを抑え、こらえろこらえろ、と自分に言い聞かせてきましたが、一昨日、少し癇癪?を起こしてしまった。
以下、癇癪写真日記です。
6/30に2nd「愛してるよ」を配信しましたが、ひどい再生回数だった。
才能がなかったんだろう。
ここ数年ほとんど歌が出来ない(新曲至上主義者を軽蔑しているので、むしろ良い事だとすら思っている)が、今回の心の乱れ様に、さすがに心の方でもこのままではマズいと感じたのか、新しい歌が出来てしまった。
(「出来てしまった」というのは本当に実感で、レテパでアルバムを残す事の大変さが身に沁みているので、これ以上新曲が入る余裕は無いよ、という思いが根底にあるのだと思う。あまり理解されないかもしれないが。)
6th「アコースティック」の録音はもうすぐだし(来週)この歌のアレンジをする余裕はバンドには無い。
が、発表するなら、今じゃなきゃ意味のない内容だし、一人弾き語りではどうしても再現できない箇所があり、どうしようかと悩む。
で、思い切って人生初めての「一人宅録多重録音」にチャレンジしてみる事にした。
義理の弟に貰ったアイフォンで「多重録音DubDub」というアプリをダウンロードしてみる。
「アイフォンのボイスメモで録音したものをただ重ねられる」という原始的で初心者にはうってつけのシンプルさ。
それなら俺でも出来る。
(「ガレージバンド」というのも見てみたが、複雑そうだったし「ギターとアンプ」の絵が嘘つきっぽかったのでやめた。)
まず、いつも通り、ガットギターで弾き語り。
そして、ユキコのキーボードを借りてピアノの音を入れてみるか、と思ったが、ユキコのキーボードは高野君が別バンドのレコーディングで使いたいと言うので、貸してしまっていて無かった。
が、今すぐ録りたかったので、引っ越しの時に納戸にぶち込まれていた、キーボードみたいなのを探す。
開けてびっくり。
これは俺が大ファンのツナオジェットボーイが使用していたやつと同じやつだ。
奇跡だ。彼は天使が舞い降りるような爆音をこのキーボードで出していた。
良い予感がする。(ちなみに鍵盤を弾くのは小学校5年生以来だ、でもなぜかこの日は弾ける気がした)
早速音を出してみる。
が、この表示の音から音が変わらない。
持ち主のユキコはまだまだ帰らない。(俺は専業主夫だ。ああそうだよ。クズだよ。知ってるよ。)
が、今すぐ録りたい。ので、そのままの音でとりあえず録音してみる。
何も考えず、先程の弾き語り音源に合わせて弾いてみた。
天才なんじゃないか?(多分皆さん初めての宅録ではそう思うのでしょう)と思えるような演奏ができた。
一発OK!
この表示なんて読むんだろう?
「コイオチルT」?恋に落ちる、どんなTシャツだ?乳首でも透けてんのか?なんかいいね。
で、メンバーに聞かせてみたら、みんな褒めてくれたので、シングルとして配信することにした。
この歌は「僕のレテパシーズ」名義で出すのが意義があると思いましたので、俺一人の録音ですが、レテパ名義です。
高野君は「素晴らしいけど、レテパ名義だと、今のレテパの感じがこういう感じだと勘違いされないかな?」と少し心配してた。
ので、書いておきますが、5thも6thもレテパ過ぎる程レテパなのでご安心を。
こういうのは今回だけ。最初で最後の一人多重録音だ。
今だに「一人で多重録音するなんて、パンクじゃねえんだよ。地獄に堕ちるぞ。」と、理由なき反抗期ですので。
すぐに聞いてほしいけど、配信は色々と手続きがあるので、8/6に配信されます。
まずは7/31の3rd「永遠に、たまに」をお楽しみに。
そして、この「永遠に、たまに」に関して、報告しなくてはいけない事があります。
それはまた次回。