11月26日(木) レベル10の戦士から見たら、レベル99の僧侶の攻撃は凄まじいものに見えるだろう

音楽サブスクを使えるようになったので、今までのガラパゴス生活は終わり、色んな音楽を聞くようになった。
そして、5th6thアルバムの制作作業時に、音像音圧について色々過激な意見を頂いたおかげで(プロの客観的な意見というのは、結果ムカついても無視しても、何にせよ貴重です)自分の立ち位置がようやく分かった気がした。
(今思えば、1stからずっと同じような事を言われていた気もするが、酔いにまかせて無視してた)

レテパを好きだと言ってくれる人には峯田さんのファンが本当に多かった。
とても不思議だった。
なぜなら俺は全く聞いたことが無かったし、37年の人生の中で何度か「絶対に好きだから聞いてみて下さい。」と目の前で強制的にかけられたが、何とも思わなかった。
むしろ「何で、レテパを好きな人が、これを好きなんだ?」と本当に分からず、本気で悩んだ。(悩むくらい本当に多かった)
過去の在籍メンバーにも4人峯田さんファンがいたし、信頼している友人なんかにもファンは多かった。

ずっと分からなかったが、今回謎が解けた。

音像音圧の作業の中で、参考までに、シティーなポップや、レトロなフォーキーとか、エモいロックンロールとか、サブスクで人気のあるバンドや流行りのシンガーソングライターの音を聞いていたら、分かった気がした。

峯田さんとレテパの共通点は、要するにちゃぶ台返しのパンクなんだ。
みんな直球のストレートが好きだったんだ。
メジャーリーグのストレートはストレートと言いながら少しは曲がってくるし、本当のストレートはもう古いんだ。
高校野球や意識の古い日本の野球や漫画の中にしか本当のストレートはもう無いんだ。
という事なのかな。
と、テレビのダルビッシュの変化球特集の後に、日本シリーズを見ていたら「解説は火の玉ストレートでお馴染みの藤川球児さん」という言葉も出てきたので、そんなことを思った。

が、この前もテレビでたまたま銀杏ボーイズを見たが(念の為サブスクでも聞いてみたが)やはり全然違うな、と思った。

しかし、あのフォークにせよロックにせよポップにせよ、雰囲気を出すために少し音像を曲げてくる最先端のボールを駆使するオシャレな人達に、ちゃぶ台返し的なストレートを投げている(俺は投げているつもりは無かったが、今回色々学んだら、知らずに投げてしまっていた事を知った)という風に見れば、ちゃぶ台返し好きの人達は峯田さんとレテパを好きになるのかも知れない。
という風に、長年の謎をまとめてみました。

レテパは無意識にちゃぶ台もひっくり返してるかも知れないけど、それ(ちゃぶ台返し)専門の人では無いので、もっと色んな人に聞いてもらえるようにがんばります。

PS.ドラクエで言うと分かりやすい。
峯田さんはレベル99の戦士。
それに憧れている人は、レベル10以下の戦士。
俺は回復が得意な僧侶なんだけど、レベル99。
で、レベル10以下の戦士から見ると、レベル99の僧侶の攻撃力は本来攻撃を得意としていないのに、キラキラ輝いた凄まじい攻撃に見えるだろう。
すげえ戦士に見えたんだろう。
俺は僧侶だよ。

結局どこにも属せない、というのは思ったよりずっと大変な事なのかもな、と最近つくづく思いました。