ハイコーフェス、今回で終わりと言ってたけど、ちゃんと終われたのかな?
お客さんも心づもりがいるだろうから「もう、やらない、で良いんですよね?終わりですよね?」とライブ冒頭にマイクを通してみんなの前で聞きました。
「終わりです。もうやらない。」と主宰のシンドーさんは言いました。
なので俺も「じゃあ、ハイコーフェスはあと30分で終わりです。皆さん後悔の無い30分を。」と言いました。(レテパはトリだったので)
1曲目の「青春」のイントロのピアノが、まるで廃校式の最後の校歌のように体育館に響きました。
これで終われたなら、最高。
もし、終われたけど、また何かが始まってしまったのなら、なお最高。
やりたくなったらやればいい。
始まりを含めた最高の終わり、そんなエンディングになれてたら本望です。
俺の終わりはいつも何かの始まりだったので。
でも、もしハイコーフェスがまだ続くようでも、レテパシーズはもう出ません。
それは帰り際にもハイコースタッフの皆さんに伝えました。
「本当に終わりかなあ?怪しいなあ。まあでも、もしまたやるようでもレテパシーズは出ません。厳密に言うと、今の状態では出ません。昨日が最高のエンディングでしょう。もう今の状態のレテパが出ても、濁る一方の関係になると俺の直感が言っています。だから、もしハイコーが続いて、レテパがまた出るとしたら、レテパがハイコー以外のフェスにも呼ばれまくりの人気バンドになってなきゃダメだな。シンドーさんも書いてくれてたけど、ハイコーフェスだけがレテパシーズを愛してる状況じゃなくて、日本中のフェスがレテパシーズを大好きになって、それでも俺達はハイコーフェスが一番好き、そんな状態じゃなきゃ再会できない!なので、俺達が出世するまではレテパ抜きでハイコーフェスを続けて下さい!」
そんな素敵な密約を結びました。(ちなみにシンドーさんが書いてくれた文章はこちら)
皆さんも信じて待っててね。
メンバーのみんなが写真を撮ってくれてたので、お裾分けします。
あと、先日告知した12/15の結成15周年記念ワンマンと謎のバンド「Ⅱララ」については、また後日。
まずはこちらの特設ページをご覧下さい。
それでは、ハイコー思い出写真館スタート!
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この写真で感動する人は真のレテパヘッズでしょう。
「ああ!運転してる!」
以前、俺がちゃんとした食事をしている写真を載せただけで、前ドラマーのアディーは感動してくれた。
今回は運転だ。多分彼女は嗚咽状態だろう。
鱗雲、秋の始まり。
2ndアルバム「愛してるよ」の購入特典だったビートルズのインマイライフの古宮大志テキトー訳バージョンを思い出す。
あれもハイコーを思いながら訳した気がする。
僕が見てたのは夏の終わりで
君が見てたのは秋の始まり
東京の夏が過ぎてく
もう会えない気がして
東京の夏が過ぎてく
もう会えない気がした
↑
さすがにうろ覚え、多分合ってる。
インマイライフのメロディーで歌ってみてね。
ちなみにこれはライブの前日の朝に出発しています。
メンバーはひろし、ヤハタ、南、とスタッフソノダ氏。
カニはこの日の夜、ハジメはライブ当日の昼に着予定。
みんな多忙だ。トラブルも多い。
でもその分、純度は上がってきてる。
ギリギリのバンドだけど、この細い綱さえ渡り切ればいいんでしょ?
ソノダ氏に「持ち前のアングラ精神で渋めのSA探して下さい。」と伝えたら、さすがでした。
良い感じのSAで昼ごはん。
どうだ!
運転までして、ご飯もたくさん。
アディーは失神してるかもね。
俺のTシャツ。
なんて書いてあるでしょう?
最近お気に入りのTシャツです。
菊竹南はすごくよく食べる。
立ち寄ったSA全ててで、何かしらのご当地グルメを食べてた。
彼女がハイコーフェスに行くのは2回目。
前回は2015年でこの時は撮影スタッフだった。
2015年は帰りの車でメンバー間で強めの修羅場があった。
南ちゃんはその時は耐えてたが、後で1人になった車中で悲しくて号泣したらしい。
今回は平和でよかったね。
その平和は君のおかげです。いつもありがとう。
たくさんの珍プレーで笑わせてくれて。
秋の日は釣瓶落とし。
と、思うと、昔鬼太郎ショップでバイトしてたせいで、水木しげるの描く妖怪「釣瓶落とし」の顔が毎度浮かんでしまう。
今回の車中のBGMはキヨシロー多めでした。
あと、小学生の頃に聞いていた歌達も、月形の思い出と共に懐かしいので、こういう時はよく聞きます。
ドリカムの宇宙船に乗ったジャケのアルバム(眼鏡越しの空〜決戦は金曜日、の流れが好きだった)を聞きながら「もしレテパに13枚目があるのなら、こういうR&Bっつーの?こんなのになれば面白いな!」と軽い気持ちで言ったら、ヤックンも南も「今のメンバーならやれる。ひろしがこういう曲を作れるならね。」という感じだった。
ので、もし13枚目があって、レテパがいきなりR&B?になってたら今回の車中のドリカムの影響です。
「オレンジの光の体育館」に無事到着!
(詳しくは前回の通信「親愛なるハイコーフェスへ」参照)
主宰のシンドーさんが俺のTシャツを指さしてますね。
「OMAGARI AGURICULTURE BASKETBALL」と書いてます。
大曲農業高校バスケットボール部のTシャツなのでした。
以前は宿泊者全員で合宿所のような宿に泊まっていたが、今回は1泊目は全バンド別々。
俺らは湖畔のおしゃれな音楽ペンションでした。
夜の22時頃、カニ合流。
ペンション併設のライブバーでヤハタと飲んでます。
俺はこの日、久し振りにネガティブモードになったので、集中する為にほとんど車中で目を閉じてた。
リハは昼休み中に行ったが、直前のバンド「プルタタ+ジャイアントステップス+石丸だいこ」だけ少し見れた。
毎年共演してるのに、ちゃんと見たのは初めて。
なんか感動して泣きそうになった。
それに気付いたのか、デカいガイコツを操るじーさんが俺の頭をガイコツの大きな手でポンポンしてくれた。
うん、がんばんなきゃな。がんばりますよ。
プルタタのボーカルの人の名前すら俺は知らない。
毎年会うがほとんど話した事は無いだろう。
が、今回は俺の感動が伝わったのか、廊下や楽屋で確かに二回、目が合って一秒に満たない愛のコンタクトをとれた気がする。
刹那の会釈で永遠の交流。
ネガティブモードなのだから、中止にすれば良かったのに「11thアルバムのジャケをハイコーフェスで撮ろう!」と以前から計画してたので、トライする我々。
案の定、全て瞬殺のボツ。
詰め込み過ぎはNG!って昔から鉄則にしてたのになあ。
撮影失敗により、ネガティブモードに拍車がかかる。
が、こんな時も「演奏が全て、演奏が始まれば全て大丈夫だし、もし大丈夫じゃなきゃ1曲目でサッと帰れば良い。自由自由。」と思えるようになったのは、メンバーや聴衆への信頼からだろう。
色々あったからなあ。今のレテパシーズは強いです。
ライブ直後、元職員室の楽屋で話してる俺とカニ。
何を話してたかは内緒。
がんばろーね。
撤収を手伝ってあげたいが、燃え尽きたので断念。大人しく見守る。
ありがとうハイコーフェス。
ライブ後1人教室で、闇の中に消えていく車達を見送るのが好きでした。
さようならハイコーフェス。
が、俺は一瞬で2000キロカロリーくらいの食物を口に放り込んで、10分程度でリタイヤ。
でも、スタッフのお姉さんが「古宮君好きだったからみずのこぶ用意したんです。」と言ってくれたのが、本当に嬉しかった。
みずのこぶ大好き。
※「みず」という山菜の「こぶ」部分のおひたし
みんなは夜更かしして飲んでたみたい。
俺は1人で、みんなの布団を敷いて、シーツも敷いて、枕カバーも付けて、布団カバーも付けて、さっさと寝た。えらい。
翌日の朝、10時間は寝たので1人だけテンションが高い。
冒頭に書いた「本当に終わりかなあ?怪しいなあ。まあでも、もしまたやるようでもレテパシーズは出ません、、」の名シーン。
「わー!古宮君が運転してる!奇跡だ!」と感動して見送ってくれるハイコースタッフの皆様。
まあ、また会いましょ。俺がんばるよ。
以上です。
2025年9月23日
古宮大志
PS.この感動の別れのあと、田沢湖の地元スーパーで朝ご飯。
朝からカツ丼とカツカレーとポテトサラダ(大)だ!
アディーは歓喜で頭もげてるかもな。
今年のハイコーTシャツ、俺が絵を描きました。
シンドーさんは「ハローグッバイファックユー」のこの歌詞が好きらしいので、書いてあげました。
さんざん笑って作ったあんな夏の一日は
いつでもまた作れるから
ためらわず壊そうぜ
ま、そういうことです。
よろしく。