7月21日(木) どスケベマスタリング終了

8thアルバム、マスタリング終了しました。
これで全行程が終わった事になります。

今回、マスタリングはエンジニアの風間萌さんとカニユウヤの2人に完全に任せ、俺は立会い作業には行きませんでした。
理由は何個かあります。

●今作のミックス作業時に、カニ君の方が俺よりも優れていると思ったから
(ミックス、マスタリング、に関してはね。他は同等同種。右脳使い(カニ)左脳使い(自分)の違いはあるが)

●俺はついついその場の芸術的な意味での一本勝負に執拗にこだわってしまう
→非芸術的な匂いが1ミリでもすると「そんな作業は前例が無い!?バカな!前例に無くてもここに(自分の胸を叩きながら)しまってあらあ!」とか何とか言って、ちゃぶ台返し的な作業を強要してしまったりする。
それはそれで正しい行為だが、マスタリング時の「芸術家」ではなく「職人」的な作業の匂いを「商人」の匂いと早とちりして大騒ぎしていたきらいはある。
要するに野暮な田舎者。
マスタリングという作業の性質からして、俺や過去メンバーで言うと飯田裕、はなえもん、とかのタイプはマスタリングには向いていないと思います。

作業スタジオは多摩川沿いにあると聞いていたので、それより上流18キロの南多摩の温泉でのんびり完成を待つ事にしました。
(この温泉は多摩丘陵の中にあり、以前住んでいた稲田堤と同じ雰囲気がして懐かしいので、最近はひんぱんに行っています)

休憩所の窓ガラスにはヤモリが何匹も張り付いて白いお腹を見せていたり、セミも俺の知る限りはどこよりも早く鳴き出して、自然豊かな場所なんです。(「平成狸合戦ぽんぽこ」に怒られますね)
まあ「カントリーロード」な雰囲気とでも言っておこう。

完成しました!と届いた音源をドキドキしながら聞いてみると、、
名盤(しかもちゃんと問題作!)が完成していて、嬉しかった。
間違いなく人生で一番嬉しい瞬間ですね。
しかも今作は最後の作業に関わっていないから、客観的に聞けて、過去作と違いまっさらな気持ちで完成を喜べた。
ありがとう。カニユウヤと風間さん。
この日、全生物で一番幸せだったのは俺だと思いますよ。
めでたしめでたし。

PS.マスタリングでは曲間の間も決めます。
1秒とか0,3秒とか。全箇所違います。
「最近はアルバム単位では誰も聞かないから、そんなに曲間にこだわっても意味無いよ」なんて言うエンジニアも過去にはいましたが、俺達はいつも変態的にこだわっています。
カッコいいから温泉でアルバムを何度も繰り返し聞いたけど、カニイヤンの曲間秒数指定はまさにどスケベ。
後日会った際に「君、どスケベでしょ?あの曲間聞いたら確信したよ」と言ったらニヤリと笑って「はい。どスケベっす」と言っていました。
彼は元野球部(ピッチャー。肘?の故障でやむなくエレキギターに転向)なので語尾が「っす」です。

PS.で、お知らせ。
ごめんなさい。発売日ちょっと延ばさせて下さい。
2022年8月17日(水)に決定で。
何度もすみません、、。
名盤問題作なので許して下さい。

でも今回は発売までに色々ちょくちょく小出しのお楽しみがあるみたいですよ。
基本このレテパニュースじゃなくてレテパツイッターでのお知らせになるのかな?
お楽しみに。(俺はツイッター見れないけど、、)

PS.昨日もスタジオでした。
新曲アレンジ&8/4ライブの練習。
(もったいぶってる訳じゃなく8/4以降はライブ予定ゼロなので良かったらぜひ。ちなみに8/4は45分17曲予定)

丁々発止の素敵なスタジオが終わって、バイクで帰宅するカニユウヤに「バイバーイ!また来週ー!」「お疲れっすー!」なんて言って元気に別れたら、数分後に駅前で再会、、

まあ、不運は発売までに使い果たして、今作が世の中に広まることを祈ろう。
そして権力を手にしたレテパシーズはレーベルやレテパシー野外フェスティバルやライブハウスをやって、この世界の治安を素敵に悪くしてやろう。
ライブシーン本当に肌に合わない。退屈。多摩丘陵の方が100倍刺激的。