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12/2配信のシングル「音楽」のジャケットです。
ぽつんと座っている感じが、作曲当時のぽつんによく似ています。
こんな感じでした。詳しくはまた明日。

あと、3日で配信だ。

前書いた、ヒロトのテレビでヒロトが「若い人達は歌詞を聞きすぎる。大事にしすぎる。」と言っていました。
俺もハイロウズの子供なので、表現は違うが同じ事(多分)を思っていて、俺の場合は「歌を作る時に、良い歌詞を書こうと考えるのは良くない。」と思っていました。
歌詞なんてテキトーに思いつきで書くものだと思っています。
ただそれは、歌詞を書く瞬間は「もっといい言葉が無いかな」とか考えるな、という意味で、普段はテキトーではなく、素敵にクレイジーに過ごさなきゃ、イカしたナンバーは書けないよ、とは思っています。
鉛筆なめなめひねり上げたような歌詞は嘘のニオイがします。
ので、勝手に「お、ヒロト同じ事思ってんじゃん。」と思いながら見てました。
(全然違ったらごめん。多分同じ。だって子供だから。)

あと「歌詞はあんまり重視してないんだよね」とかいうバンドがたまにいるけれど、だったらインストバンドやればいいのに、とも思います。
歌詞を書く、歌を歌う、というのはバンドにとって絶対に必要なものでは無いのに、古い慣習に無意志に従って、いなくても良いようなボーカルがいるバンドが多い気がします。
「歌無ければ、カッコいいのにな」というバンドがよくいます。
エレキギターが、喋る事よりも全てを表せれる「第一言語」になれているのなら、わざわざ苦手な歌詞を書くことは無いでしょう。
「第一言語」が楽器だから、あなたは「ミュージシャン」なのですから。

というわけで、12/2配信のシングル「音楽」の歌詞を「歌詞」ページに先行公開です。
(英語版「Ongaku」も載せました。)

歌聞く前に歌詞読むのが好きなタイプの方はどーぞ。

今年はレテパ10周年、ソロ20周年のメモリアルイヤーなのに誰も祝ってくれない、と、この前は心の叫びを書きました。

お祝いといえば、12/2は俺の誕生日です。
谷内六郎とマリアカラスと同じ日です。光栄です。

せめて、誕生日くらい自分で祝うか。

という事で、、

12月2日シングル「音楽」配信スタートします。
5thアルバム「レテパシー」より先行配信シングル第二弾です。

「本当はメモリアルイヤーも祝ってあげたかったのに、祝い方が分からなかっただけなんです。レテパ大好き。」
という感じの人には、祝う絶好の機会ですね。

「音楽」聞いてくれて、気に入ってもらえましたら、何より嬉しいお祝いです。
お楽しみに。

音楽サブスクを使えるようになったので、今までのガラパゴス生活は終わり、色んな音楽を聞くようになった。
そして、5th6thアルバムの制作作業時に、音像音圧について色々過激な意見を頂いたおかげで(プロの客観的な意見というのは、結果ムカついても無視しても、何にせよ貴重です)自分の立ち位置がようやく分かった気がした。
(今思えば、1stからずっと同じような事を言われていた気もするが、酔いにまかせて無視してた)

レテパを好きだと言ってくれる人には峯田さんのファンが本当に多かった。
とても不思議だった。
なぜなら俺は全く聞いたことが無かったし、37年の人生の中で何度か「絶対に好きだから聞いてみて下さい。」と目の前で強制的にかけられたが、何とも思わなかった。
むしろ「何で、レテパを好きな人が、これを好きなんだ?」と本当に分からず、本気で悩んだ。(悩むくらい本当に多かった)
過去の在籍メンバーにも4人峯田さんファンがいたし、信頼している友人なんかにもファンは多かった。

ずっと分からなかったが、今回謎が解けた。

音像音圧の作業の中で、参考までに、シティーなポップや、レトロなフォーキーとか、エモいロックンロールとか、サブスクで人気のあるバンドや流行りのシンガーソングライターの音を聞いていたら、分かった気がした。

峯田さんとレテパの共通点は、要するにちゃぶ台返しのパンクなんだ。
みんな直球のストレートが好きだったんだ。
メジャーリーグのストレートはストレートと言いながら少しは曲がってくるし、本当のストレートはもう古いんだ。
高校野球や意識の古い日本の野球や漫画の中にしか本当のストレートはもう無いんだ。
という事なのかな。
と、テレビのダルビッシュの変化球特集の後に、日本シリーズを見ていたら「解説は火の玉ストレートでお馴染みの藤川球児さん」という言葉も出てきたので、そんなことを思った。

が、この前もテレビでたまたま銀杏ボーイズを見たが(念の為サブスクでも聞いてみたが)やはり全然違うな、と思った。

しかし、あのフォークにせよロックにせよポップにせよ、雰囲気を出すために少し音像を曲げてくる最先端のボールを駆使するオシャレな人達に、ちゃぶ台返し的なストレートを投げている(俺は投げているつもりは無かったが、今回色々学んだら、知らずに投げてしまっていた事を知った)という風に見れば、ちゃぶ台返し好きの人達は峯田さんとレテパを好きになるのかも知れない。
という風に、長年の謎をまとめてみました。

レテパは無意識にちゃぶ台もひっくり返してるかも知れないけど、それ(ちゃぶ台返し)専門の人では無いので、もっと色んな人に聞いてもらえるようにがんばります。

PS.ドラクエで言うと分かりやすい。
峯田さんはレベル99の戦士。
それに憧れている人は、レベル10以下の戦士。
俺は回復が得意な僧侶なんだけど、レベル99。
で、レベル10以下の戦士から見ると、レベル99の僧侶の攻撃力は本来攻撃を得意としていないのに、キラキラ輝いた凄まじい攻撃に見えるだろう。
すげえ戦士に見えたんだろう。
俺は僧侶だよ。

結局どこにも属せない、というのは思ったよりずっと大変な事なのかもな、と最近つくづく思いました。

フランスではコロナの影響で、樅(モミ)の木農家(ミニモミの木を栽培して、クリスマスに販売している)が樅の木を販売できずに困っている。
このままでは樅の木が大きくなりすぎて売り物にならなくなる。
が、仏政府の特別措置で販売できるようになったので、よかったよかった、というニュースを見た。

あ!と思った。
というのも、うちの庭に、この樅の木達の大大大先輩が生えているから。

義母から聞いた話ですが、50年以上前のクリスマス、この家の4人家族が高円寺の商店街で、ミニモミの木を買って楽しんだ。
が、クリスマスが終わり、処置に困り植えてみたら、、、

今、こんな感じです。
樅の木、今年は何十年振りかの晴れ舞台だろうから、何か飾り付けしてやろう。
君はフランス生まれだったのね。
(違う地方でも、樅の木を輸出しているかも知れませんが、直感でフランスから来た感じがしたので、そういう事にしておいて下さい。)

高校3年生の時の2000年から歌い出したので、自分が芸歴何年目なのか数えるのが簡単だ。
そう、今年は歌手生活20周年のメモリアルイヤーなんです。誰も祝ってくれないが。
レテパは2010年から始まっていますが、数えてみたら10年の間に俺も含め15人が在籍していたことになる。
あと3人で野球の試合が1バンドで出来る計算になります。うーん。

歌手20年、レテパ10年の活動の中で現存するのは6枚のアルバム(厳密にはまだ4枚ですが)と書くと少ない感じがしますよね。
が、今まで制作したアルバムをソロも入れて全て数えると、割とちゃんと作っている方なんです。

廃盤にしたアルバムが10枚で、今レテパがもうすぐ6枚だから、全部で16枚と考えると、そんなにサボっているわけでは無いんです。

小学生の頃はピアノを習っていた。
絶対音感的な聴力は絶賛されたが、演奏の方は才能を発揮できずに、ピアノを嫌いなまま辞めてしまった。
当時の特徴としては、途中で演奏を間違えると、キーッ!っとなって、癇癪を起こし初めから弾き直し、その繰り返しで最後まで弾けない、みたいな神経質少年でした。

その感じに似ているのだろう。
すぐに廃盤にしてしまうのは。

20年の活動の中で、全て廃盤にせずに「その時に出来た歌をその時に録音して残す」みたいな事は出来なかったので、それは少し残念ではある。
が、しょうがない。
レテパの6枚は、言うなれば全100曲以上の中から選ばれた、60曲入りのベストアルバムのようなものなんです。

これからは普通に新曲出来たら録音する人になれたらいいな。

10年後には誰かに「おめでとう」と祝ってもらえるようになれたらいいな。

「長野県のお月様」にはギターの音が2つ入っています。
FCFCを永遠と繰り返しているのは、俺が弾いています。
ギター職人の人に中身を改造してハムバッカー(直流電流という事らしい)にしてもらった、金のグヤトーンです。
レテパで俺がエレキギターを弾いているのは、これと「永遠に、たまに」の2曲だけです。

どちらもバンドスコアに書くとしたら、ギター2という事になるのでしょう。
俺はバンドスコアなるものを1日だけ見たことがあって、それは中2の頃、ギター達人の友達の家での事でした。
友達は「BUCK-TICK」というバンドが好きで「フルミヤ、デビルマンばっかり読んでいないで、暇だったら「悪の華」のギター2を弾いてみてくれ。」と言うのでトライしてみたのでした。
冒頭の「テンテンテテンテンテンテーテテ」というやつを、なんだか良く分からん、ミッフィーの口みたいな記号が沢山書かれているスコアなるものを見ながら練習した。

が、つまらなかったから1日でやめた。
それ以来エレキギターに興味を持てたことが無い。

ハーモニカ、アルトサックス、そして歌。
バカだからか、肺活量を使わないと、心が込められないようで、吹く楽器以外は第一言語にならなかった。

が、心のどこかでは「歌わずにエレキだけ本気で弾き出したら、ギターマガジンの表紙に載るくらいのロックスターにはなれるような気がする」と思っていなくはない。

PS.狸撮影成功。
恋人と別れたのか?一人で来ました。

11/8に書いた「全部終わりました」という文章から、なんやかんや、半月連続で書いてみました。
いかがだったでしょうか?おもしろいですか?

5th,6thの録音作業が終わり、本当に肩の荷が降りまして、色々のびのびと楽しめるようになってきました。
終わるまではずっと「完成させるまでは死ねないぞ」と、何するにも焦って急いで生きていたのですが、今は「いつ死んでもいいや」と前向きに思えるようになり、そうすると色んな事が楽しくなってきました。

先日もスタジオに入りましたが、歌い出してからの20年間で初めて「楽しい」と思えました。
生まれて初めて、心に余裕が出来たのでしょう。

余裕っていいね。素晴らしい。

PS.昨日は21時から、近所の友人達がうちのテレビの前に集まってきて、昭和の一風景のような感じでした。
出てきたのは、力道山でもON(王、長島ね)でもなく、甲本ヒロト。
年齢の話になっていたけど、ヒロトは俺の20コ上。
なので、バームクーヘンの頃に今の俺の年だったんです。
一生忘れない。バームクーヘンツアーの札幌ファクトリーホール。俺高2。
思い出してたら、ライブしたくなってきた。
ちょっと考えてみます。

「長野県のお月様」聞いてみましたか?
聞いての通り、18才まで暮らした実家の部屋から毎晩見てた月と、今長野の山から見る月が同じ月とは思えないんだよな、という歌ですね。

月に習ったギター、とありますが、今でも変わらずにそう思っています。

タイトルの「長野県のお月様」というのにも意味?があって、北海道以外で見る月は「お月様」とでもいった感じで、日本昔ばなしのニオイがする。
北海道の月は「月」で「お月様」じゃない。
そんなのもあって「お月様」と歌っています。

妖精の住む北国、妖怪の住む内地、といった感じかな。

古いフォークソングやロックンロールなんかが、自然と鳴り響ける季節感の中で育てたのはラッキーだったと思います。
日本に似合う音楽を必死になって作らなくて良かったから。
あるいは、それさえ出来ずに外国に憧れたりとか。
おかげさまで、周りの人達よりも、のびのびと自然に歌を作れた気がします。

2010年結成の僕のレテパシーズは、10年経って、こんなところに立っています。
ここは眺めが良いし、気に入ってますが、あまり人が訪ねて来ませんので、親友や恋人に教えてあげて下さい。
カッコいいバンドがいるよ、と。

これは先程ツイッターに書いた文ですが、まあそういうことです。

「長野県のお月様」聞いてみてね。
では、山奥で月を見ながら待ってるよ。

録音メンバー
Vo.古宮大志
G.高野京介
B.タカユキカトー
Key.ハダユキコ
dr.関口萌

レコーディング
タカユキカトー

ドラムテック
北村優一

ミックス
馬場友美

マスタリング
中村宗一郎

ジャケット絵
古宮大志

この曲を先行シングルに推薦した人等
関口萌(経緯はこちら)
岩見沢での葬式後の月光(経緯はこちら)

こんな感じです。

評判良ければ、先行シングル第二弾もやるかもしれません。
どーぞ、よろしく。