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ごめんなさい!
5thアルバムタイトル「音楽」に決まりました。
と書きまくったが、先日以下のメールをメンバーに送りました。

以下メール原文ママ

ちょっと相談!
先日、歌詞ページに5th歌詞載せた時に、5thアルバム「音楽」にタイトル決まりましたー!と書いて、よかったよかった、と暮らしてたんだが…

先日、日曜美術館見てたら、テレパシー、という言葉が出てきて、テレパシー、テレパシー、レテパシー、と、バンド名由来とかを思い出してました。

僕達、では、なく、僕
お客もメンバーも一人一人の「僕」のレテパシーズ
みんなで手拍子やら合唱やらせずに、各々自由に、歌ったり、踊ったり、微動だにしなかったり、の自由な客席。
ウォークマンでもライブでも、一人きりで聞く歌、一人になるための歌、なんて思い、僕。
で、
レテパシーは、第六感のテレパシーの愛に特化したバージョンを、レテパシー、と名付けよう、と思い、

僕のレテパシーズ

と名付けました。
そんなん、思い出してたら、

アルバムタイトル思い付いてしまって、2日間ねかしてみたが、やはりしっくり来てしまったので、メールしてます。

「レテパシー」/僕のレテパシーズ

01.長野県のお月様
02.音楽
03.ミツバチ
04.たこ公園
05.地下室の外は
06.雪包丁
07.佐藤君と伊藤君
08.そしてトンキーは死んだ
09.東京の空で
10.水平線

どうかな、「レテパシー」

集大成じゃないけれど、なんか、5枚目で、出来も良いし、レテパシー、って気がします。

次作は「アコースティック」だから、

ブルースマン
レテパシー
アコースティック

で、レテパ前期が

僕を殺せるのは僕だけさ
愛してるよ
永遠に、たまに

と、日本語丸出しだから、メンバーも変わり、後期はカタカナ、なのも面白いかと思った。

どうかな?
お返事ゆっくり考えてで大丈夫よー!

ひろし

というメールを送りまして、みんな「いいじゃん!」との事なので、変更!よろしく!

PS.訳あって先週から10日間、義祖母の介護をする事に。
料理したり、お世話したり、チューリップを植え替えたりして暮らしています。
良い時間。レテパシーレテパシー。
1週間後、素敵なライブになりそうね。

通販でCDを買ってくれた事のある人は、住所を見て知ってると思いますが、2013年春~高円寺の高円寺(寺)の私道にあるアパートに住んでいます。(私道だとは最近知った。お隣りのバイク屋さんが直したバイクの試乗を、裏が交番なのにノーヘルでやりまくるので聞いたら、私道だから関係ないんだよ、と教えてくれた。)
「どこに住んでるんですか?」と聞かれ「高円寺です。」と答えると「あー、ですよねー。」と、よく言われる。自分では分からないが、高円寺っぽい、らしい。
が、特に高円寺に思い入れがあったわけではなく(どちらかと言うと高円寺のライブハウスには良い思い出が無く悲しい街だった。)2013年から同居を始めたレテパキーボードのユキコが、三代前から高円寺(ひいばあさんが阿波踊りの初期メン(三味線)だったらしい。)の人間なので、その縁で住む事になった訳です。

何が言いたいかと言うと、昨年から書いてます「僕のレテパシーズ全曲解説」がまだ9曲しか終わってないのに、5thアルバムの歌詞10曲を昨日「歌詞」のページに載せたので、また増えた、終わんねえ、と思ったが、言い訳があり、この春引っ越すからドタバタしてる、と言いたかったのでした。

この大竹マンションでは、アルバム収録の歌だと、
「やさしい人」「ていくいっといーじー」「ホープちゃん」「17」「ロックンロール」「深海」「ラブソング」「永遠に、たまに」「ロックンロールⅡ」「ヘルメットヘアー」「音楽」(作曲順)
が、出来ました。

3/31までに引っ越すので、レテパの才能にあやかりたい&この春どーせ高円寺あたりに引っ越そう、と思っているレテパファンのあなたは、405号室ですので、空いたら住めばよい。
いい歌が出来る事でしょう。
でも家賃が88000円と一人で住むには高いので、引っ越したら恋人を早急に見つけ半分払ってもらいましょう。

というわけで、7年住んだ高円寺4丁目とお別れして、5分ほど南に進んだ高円寺2丁目に引っ越します。
ユキコのばあちゃんが住んでた空き家を、大整理して、大掃除して、大移動して、なので大変なんです。

話がそれたが、5thアルバム。
「DARK CRASH」「レジェンド オブ ファズ」「帰ってきた僕のレテパシーズ」とタイトル決めが迷走してたが、ドラムの関口萌から「やっぱ、音楽、が良いんじゃない?」と言われ、全員我に返り「音楽」に決定いたしました。

2/21のライブでは5thの歌も歌うので、歌詞を先に読めるようにしよう、と昨日全部載せました。(中学生の頃からCD買うと、聞く前にまず歌詞を読む癖があったので、先に歌詞を載せたくなります。)
以前はレテパアルバム収録曲とか関係無く、出来た歌全部載せてたので、読んだ事ある人もいると思いますが、歌詞読むの好きな人は読んでみて下さいね。

今回も古くは「たこ公園」「地下室の外は」が2001年。
「音楽」が2019年。と18才~36才までの歌がごちゃまぜです。
が、17才で歌い出した時から20年間、思い出が増えただけで感覚は変わらないので、違和感無く聞いてもらえるんじゃないかな?と思います。

2/21(金)のライブまであと2週間ですね。
このメンバーではライブはしてなかったので、ずっと5thアルバムのアレンジの為のスタジオだった。
編曲アレンジ作業はアーティスティックな閃き溢れるハイセンスなものでしたが、最近はライブに向けてリハというより、壮絶でど根性な猛特訓を繰り広げ、過酷ですが、もしかしたらこれはすげえバンドなのでは?と薄々勘付いてきたような気もして勝手にドキドキしています。

2/21の会場では、5th「音楽」から1曲と、主宰ののっぺらボーカル小棚木もみじの歌を1曲、俺が弾き語りカバーしているCDを限定販売します。
で、引っ越しの整理をしていたら「【永遠に、たまに】発売記念、クマとビールTシャツ」の在庫が沢山出てきたので、この日このCDを買った人には在庫ある限りでTシャツも付けちゃいます。
ビールT家に沢山あるとなんか縁起悪いしね。(昨日で断酒1年になりました。御協力、御理解、御心配頂いた皆さん、ありがとうございました。)

もみじカバー、自分で歌ったの聞いて鳥肌が立ちました。必聴。

とりあえず、こんなとこかな。
では、ライブで会いましょう。

これは、何をしている写真でしょうか?

わかったあなたは鋭い。
答えは、2020年の俺の三つの夢の一つ「僕のレテパシーズ全歌詞集(日本語&英語訳)」を作りはじめている、でした。
(残りの二つは「5thアルバムの完成」「6thアルバムの完成」)

翻訳者は織田泰菜さん。
訳者で、しかもレテパシーズのアルバムを全部持っている、という最高の適任者なのでお願いしました。
彼女は京都に住んでいますが「翻訳をお願いしたい。一度会って話したい。」と伝えると、すぐに京都から飛んで来てくれました。
挨拶もそこそこに2日間ずっと歌詞の説明。
これがとてつもなく疲れるのでびっくりした。
このページでいつもやっている「全曲解説」とは比べものにならない疲れで、作業が終わりソファーに座っていたら、今がいつなのか分からない感じ、というか、今37才ですが、歌が出来だしたのは17才で、その20年間を泰菜さんからの質問の度に行ったり来たりしている感じで、今まで体験した事のない疲労感でした。
でも根が体育会系なので、疲れれば疲れた分だけ良い物が出来る気がするので(悪い癖か?)バッチリです。

彼女からの質問を例にあげると、、

「どんなに飲んだって酔わないね いつもはあんなに酔っぱらうのに」(ブルースマン)

問い→酔わないのはひろしさんですか?

答え→あー、基本は俺なんだけど、彼(大槻ヒロノリ)の事も言ってるところはあるね。

※「ブルースマン」は誰の事か、多分、大槻ヒロノリの事だった気がするが、もしかしたら山下由さんか?と思っていたが、同席したレテパスタッフのソノダ氏が「大槻さんだって当時言ってましたよ。」と教えてくれて解決。前頭葉ガンバ!

「2017.11.20 ケンカの時の歌」(ロックンロールⅡ)

問い→これは、口喧嘩ですか?それとも殴り合いの喧嘩ですか?

答え→あー、どうでしたっけ?

ソノダ→止められて殴り合いにはなっていないけど、口喧嘩や言い争いという感じよりは激しかったかと。

「赤さびの屋根の下 お母さんと一休み タマネギを入れる箱 宝物の光りかた」(夏のしっぽ)

問い→お母さんは、誰のお母さん?タマネギはどんな箱に入っていますか?

答え→お母さんは、その前に出てくる「トラクターのおじさん」の奥さん。それをお母さんという言い方をしています。
タマネギは、畑横に積んである大きなコンテナみたいなやつに大量に入ってます。
高校生の頃、玉ねぎ農家の娘と付き合っていたが、別れる事になり、最後に家まで自転車で送っている歌です。
この、おじさん、と、お母さん、は彼女の親ではありません。違う農家です。

「僕がいつかマンガを作っても 夕焼けよりおもしろい本は作れないだろう」
「僕のマンガの感動のラストシーン 君は読むのをやめて電車の外の夕焼けを見る」(夕焼けより)

問い→このあたりを少し詳しく聞かせて下さい。

答え→俺が人気漫画家で、例えば少年ジャンプに連載中で、10年続いた名作が今週号で最終回。
その感動のラストシーンを読んでる時に、電車(京王線)は夕焼けの多摩川を渡りはじめる。
そんな瞬間、ラストシーンにもかかわらず、マンガから顔を上げて夕焼けを見る。
そんなマンガが描きたいし、そんな時に夕焼けを見ないようなマンガは、マンガばかり見てマンガ家になったようなやつが描くマンガだ。
俺のマンガは夕焼けを好きになるようなマンガ。
まあ、描いた事ないですけど。

こんな感じの問答が全60曲(5thまでの50曲と、まだ未定だが6thに入りそうな10曲)繰り広げられました。
英語だと、こういう細かい事によって使う単語が変わるらしく、的確に、しかも歌に対する愛情は忘れずに、といった感じで質問してくれるので嬉しかった。

歌はもちろん、絵や、映画や、小説や、漫才や、落語でも、素敵かどうか自分なりの判断は出来るけど、英語だけは完全に分からないので、作業を始めるまでとてつもなく不安でした。
でも、おかげさまで不安は消えた。よかった。
完成まではまだまだ色々あるだろうけど、がんばりましょーね。

メモを見せてもらった。

ヨモギネコは北海道弁らしい。なのでキジトラ。で「brown tabby」らしい。

「夜明け前」「Before Down」

空知。今年は行きたいな。

「クラゲのうすい皮を引き裂いて 不安を懐かしくした青空」な、故郷空知の写真を見てもらったりもしました。

「街灯のオレンジさん」はオレンジの光を放っている「街灯」そのものではなく、放たれた光の部分、と説明しました。
「雪包丁」次作5thアルバム収録。
録音時、ギター高野京介はブライアンを意識してた。どこのブライアンでしょう?聞けばわかる。

モントレーのライブ映像でオーティスが「We all love~」と叫んだ時、字幕に「愛しあってるかい」と出たらしい。
キヨシはそれを見て言うようになったらしい、と泰菜さんが教えてくれた。
だから「愛し合ってるか」は「We all love~」でいきましょうか?と言ってくれました。

というわけで期待してていーよ。

PS.先程話に出ましたレテパスタッフのソノダさん。
スタッフというより俺のおもりみたいな時期もありましたが、坊主にメガネ、と印象的な見た目なので見覚えある方も多いのではないでしょうか?
実は彼はお笑い芸人でして、1/20深夜24:58~のTBS「有田ジェネレーション」に出演するみたいなので、みんなで応援しよう。
(俺は彼の相方と一度だけ会った事がある。で、素っ裸で大ゲンカになった…)
写真はレテパ3rd「永遠に、たまに」の中ジャケにちゃっかり写り込んだソノダ氏。

PS.2/21ライブの主宰者の小棚木もみじは家が近所です。
ので、うちに来てもらい宣伝用の写真をパチリ。
「ネオヤンキーズセッション」というイベントみたいなので、俺の中の「ネオヤンキー」を表現してみた。
ネオヤンキーはきっと女にモテて、こんな顔(後悔と達成感)で目覚めます。

2020/2/21(金)
新高円寺LOFT X
のっぺら 2ndアルバム『板西』レコ発ツーマン
【ネオヤンキーズセッション vol.5】

出演
のっぺら
僕のレテパシーズ

開場 19:00 / 開演 19:30
前売 ¥2400 / 当日 ¥2900 (各+1d ¥600)

がんばりまーす。

というわけで、昨日は引き続きファーストソングスでレコーディング。
その模様をどうぞ。

前作「ブルースマン」はいっせーのせで、みんな同時に録ったが、今回はボーカルは最後に一人で歌った。
ボーカル録音時のこだわりは二つあります。
①へッドフォンがずれないように紐で縛ります。
②ピンボーカルのあなたはお悩みでは?→「マイクスタンドが無いから手の置きどころに困る。」
俺のあみ出した画期的な技はこちら↓

写真でわからない方は映像で↓
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そう。マイクの無いマイクスタンドを録音マイクの手前に置くと、いつもの感じで歌えます。
録音時に「手の置きどころに困る」&「ヘッドフォンがずれそうで不安」な為に、いかにもボーカルな「ヘッドフォンを両手で押さえながら歌う。」状態になっていたアナタ。
これで解決ですね。真似してもいーよ。

ハダユキコも今作では一ヶ所歌ってます。

全部録り終わり良い顔の二人。
「ペンギンのトレーナー」は2018年に買ったもの。
当時加入したての関口萌が「無類のペンギン好き」だと言っていた影響か?滅多に服を買わない僕ですが、なぜか購入して、昨日の朝まで忘れていたが、発見されたので着た。
なんで買ったんだろ?はじめちゃんに気に入られようと思って買ったのだろうか?

今回も古くは「たこ公園」「地下室の外は」は10代の頃の歌。
「ミツバチ」「雪包丁」「そしてトンキーは死んだ」「水平線」は20才くらいかな?
「長野県のお月様」は前に解説した「プレスカブのスピードで」の旅の時。(「佐藤君と伊藤君」も大体その頃。)
「東京の空で」は2011年の春。
一番新しいのは「音楽」という歌で、これは去年出来た歌。(断酒で2月~5月まで、3ヶ月間籠っていたが、その時に出来た歌だ。)

みんな本当に素敵な演奏をしてくれた。
だから録音ブースに入り、ヘッドフォンから演奏が流れた瞬間に、その歌の頃の気持ちになれた。
もし俺が浮気して、それがバレて言い訳する時は「こんな浮気なんかより、5th録音時に「たこ公園」歌ってた3分間の方がよっぽど浮気だわ。こんなの浮気のうちに入らんよ。」と言い訳するであろうくらい、高校生の頃の夏の夜の公園に行けました。
そして、これからはアルバム聞く度にいつでも行けるんだから、これはとっても素敵なアルバムなんじゃないかな。

録音したものを早速みんなに聞いてもらったら、はじめちゃんから「アルバムタイトル「音楽」がいいんじゃない?」と連絡があった。

僕のレテパシーズ/「音楽」
1.長野県のお月様
2.音楽
3.ミツバチ
4.たこ公園
5.地下室の外は
6.雪包丁
7.佐藤君と伊藤君
8.そしてトンキーは死んだ
9.東京の空で
10.水平線

なんにせよ、レコーディング終了。
みんなお疲れ様。素敵でした。
あとはミックスとか色々だね。がんばろーね。

PS.さっきも録った「音楽」聞いてて「去年の今頃はひどかったのにな。あの後、よくこんな歌出来て、しかもこんな録音まで出来るようになるとは。」としみじみ思った。
ちょっと迷ったが、自戒の意味も込めて。
↓昨年の今頃。こっからよくまあ帰ってきましたね。
(覚えていないが、体に痛くも痒くも無い赤いシミがまばらに出来て病院に連れて行かれる前にパチリ。だそうです。今より12キロ痩せてます。)

僕のレテパシーズ5thアルバムレコーディング。
タカユキカトープロデューサーの元、素敵な演奏が繰り広げられております。

その様子を少し御報告。

タカユキカトーのスタジオ「ファーストソングス」
http://rec.takayukikato.net/
僕のレテパシーズの5thを聞いて感動したバンドマンは、タカユキPに録音して貰うと良い。少しは俺達に近づけるだろう。

天然コンビ。実は大学も一緒らしい。年も一緒だが知り合いではなかったらしい。

歌に合わせて、今回は5本のギターが登場した。
いつもの高野ジャズマスター、銀ラメグレッチ、レスポール、オレンジストラト、コヤーマの白いエレキ。
他にも山ほどギターがある。ファーストソングスはギターリストにはたまらないスタジオなんです。

エフェクターも沢山あって、タカPが丁寧に繋げてくれます。

こんなテープ?エコー?だっけ?レアなのも続々登場します。
落ち着いたら今度、曲ごとの使用機材を教えてもらって書きますね。(俺はわからんが、そーいうの好きな人も多いみたい。)
なんにせよ、この日の高野ギターは凄かった。
本人も「レテパらしく、僕らしく、そして新しい」ギターが弾けたと言っていた。ほんとそうだね。

で、一番活躍したのが真ん中のシール貼ってるやつ。
その名も「レジェンド オブ ファズ」
音も素晴らしかったし、使用頻度も高かったので、アルバムタイトルも前回書いた「DARK CRASH」ではなく、これでどうだろう?

僕のレテパシーズ/「レジェンド オブ ファズ」
1.長野県のお月様
2.音楽
3.ミツバチ
4.たこ公園
5.地下室の外は
6.雪包丁
7.佐藤君と伊藤君
8.そしてトンキーは死んだ
9.東京の空で
10.水平線

年末ユキコは左手首を剥離骨折したが、ピアノは録り終えていたのでセーフ。
彼女はピアノ教師でもあるので「もう一回」「良くなってるよ」とか、高野への声がピアノの先生の様だった。

フィードバック?をさせるために、アンプ部屋で演奏する高野京介。
「ひろしタイミング良くレジェンドオブファズ踏んでよ。」と頼まれた。ので踏んだ。
エフェクターを踏むのは人生で2回目。1回目は同じような場面で先代のギターに頼まれた。
が、昔から人と同じ動きをするのが恥ずかしいというか、屈辱的、というか苦手なので(理由なき反抗)足で踏みたくなくて手で押した記憶がある。
が、今回はレジェンドオブファズ大好きになってたので、普通に足で踏めた。

「地下室の外は」という歌で、俺も珍しくギターを弾いた。銀ラメグレッチ。

年末のコヤーマレコーディングでは、過度の集中によるノルアドレナリン攻撃で最終的に俺は体調を崩したので、今回は少しリラックスする為に、スタジオにあった「幽遊白書」を読みながら、人体に影響が出ない程度の集中力を心がけた。
が、やはり目が開けられないほどの頭痛とゲロ吐きに襲われた。(傑作意識が高過ぎるのだろう。いつも「津軽」のような名作を!と力んでしまう。)
でも「マンガを読みながら、隣ではエレキギター。」は俺の中学時代のオアシス「おっちゃん(岡君)の部屋」と同じ状態なので、心地よい郷愁。いい感じ。
あの頃と違うのは、鳴っている曲が自分達の曲だという事。うーん、なかなか素敵な人生なのかもね。

前回コヤーマでドラムを録り終えている関口萌は、この日はコーラスのみなので遅れて登場。
はじめちゃんが着いた時、俺は無意識に読んでいた幽遊白書を本棚に戻した。
戻した後に「あれ?なんで読むの止めたんだろう?もしかして無意識にはじめちゃんの事を先生のように思っていたのかな?」と思ったらおかしくなって笑ってしまった。
写真は、みんな一緒にコーラス録音。声のでかい人は遠くに追いやられてます。

というわけで、レテパのような儚いブルースを記録したい人は、ぜひファーストソングスへ。
もちろんレジェンドオブファズも貸してくれるよ。

明日はいよいよボーカル録音です。
最初はみんなのんびりしてたのに、録っていくうちに名作の予感が隠しきれず、4人とも目つきがギラギラしてきた。
期待していーよ。がんばります。

PS.あと、2/21ライブね!
(早速御予約頂いた方々、ありがとうございます。待っててくれて何よりうれしい。予約時に「張り切り過ぎないで下さいね。」とか「無理しないで下さいね。」とか書いてくれる方もいる。どんなボーカルだよ。ありがと。超うれしい。)

あけましておめでとうございます。
今年は張り切っております。
早速ですが、僕のレテパシーズ久し振りのライブです。

2020/2/21(金)
新高円寺LOFT X
のっぺら 2ndアルバム『板西』レコ発ツーマン
【ネオヤンキーズセッション vol.5】

出演
のっぺら
僕のレテパシーズ

開場 19:00 / 開演 19:30
前売 ¥2400 / 当日 ¥2900 (各+1d ¥600)

東京では、2017年12月9日の「永遠に、たまに」レコ発ワンマン以来2年振りのライブです。
ライブの最初にいつもの「お待たせしました。僕のレテパシーズの登場です。」って言うの、忘れないようにしなくっちゃ。
多分歴代一位の心のこもった「お待たせしました。」が繰り出される事でしょう。
お見逃し無く。今から予約スタートです。
予約は→ http://retepa.com/live/

今年も、というよりは、今年は、だな。
というわけで、今年はよろしく!がんばるよ。
(家中の置物?達と御挨拶。)

前も載せた写真だが、KISSのライブの帰り道、のっぺらの二人に遭遇。
ポールスタンレーに扮した俺の事が心配になったのか、ライブオファーしてくれた。

「何やってんすか、マジで。ライブしないんすか?レテパ。ツーマンしましょーよ。」
「はい、すみません。やります。」

大事なレコ発に呼んでくれてありがとう、のっぺら。
ボーカルの小棚木は「レテパ呼ぶの、怖えーな。」と言っていた。
彼女は鋭い。分かってる。えらいぞもみじ。さすがだね。
めちゃくちゃにしてやる。

先週から僕のレテパシーズ5thアルバムの録音が始まっております。
とても順調だし、今までの「レコーディングまでに100%アレンジを固めておいて、それを演奏する。」というような録音では無く「レコーディングまでに70%くらいアレンジを固めておいて、残りはレコーディングしながら閃きで。」という感じなので、これからもっともっと素敵になっていく事でしょう。

考えてみたらレテパは今までに13人メンバーが変わっている。(ユキコとタカユキカトーは一度辞めたが復活した。ずっといるのは俺だけ。何か俺の性格に問題があるのだろうか?)廃盤にしたCDや発売されなかったCD(実は「僕を殺せるのは~」の後、幻のセカンドがあった。完成していたがベース寺中四の脱退、飯田裕の加入騒動があり、寺中さんとの録音だった幻のセカンドはお蔵入りとなった。)も含めるとレコーディングも大分ベテランだが、毎回見事に録音方法が違う。
録音に対して俺には変なこだわりは無く「完全な等身大。1ミリも大きくしたくも小さくしたくも無い。(実物よりもカッコ良くもカッコ悪くもしたく無い。色が変わる分には素敵ならOK。)」という鉄則以外は「その時のメンバーの特徴に合わせて、みんなが本領発揮できる録音方法が良い。」というスタンスなので、今回も今までと全然違う方法だ。
年明けには録り終わるだろう。

来年は、
5thアルバム完成
6thアルバム完成
僕のレテパシーズ全歌詞集(全曲英語訳付き)完成

ずっとやりたかったこの3つを終わらせて、あとは野となれ灰となれ、隠していたハードコア魂を爆発させてライブしまくりたい。
これが俺の来年の目標です。

PS.改めまして左後ろから
キーボード/ハダユキコ
(「そしてトンキーは死んだ」の超絶ピアノ演奏はこちら↓)
https://mobile.twitter.com/retepunk/status/1210190259343917063
ドラム/関口萌
(はじめって読むよ。はじめちゃん。)
ベース&レコーディング/タカユキカトー
(2014年在籍時はギター担当だった。あの「君しかいない」の素敵なギター全般など、実はタカユキ氏が考えたのを、そのままはなえもんが弾いているものもある。)
ギター/高野京介
(最近知ったがこの4人は来年年男&年女の同じ年。しかも誕生日も近いらしく1月2月3月4月と続いている。)

そして、左下のお兄さんは新キャラ登場でドラムテックの北村優一さんです。
事前に収録曲のデモを聞き込んで、その曲毎にドラムを替えてくれたのです。
はじめちゃんも大満足。
俺は聞いた事無いが「レッドツェッぺリン1」みたいに素敵な音なんだぜ。お楽しみに。

PS.シンバルには「ダーククラッシュ」の文字が。
カッコ良いからこれジャケにしてアルバムタイトルにするか。

僕のレテパシーズ/「DARK CRASH」
1.長野県のお月様
2.音楽
3.ミツバチ
4.たこ公園
5.地下室の外は
6.雪包丁
7.佐藤君と伊藤君
8.そしてトンキーは死んだ
9.東京の空で
10.水平線

PS.ユキコの楽譜には鋭いメモが。

PS.KISSシャツも着た事だし、歌詞も素敵な英訳にしてもらって、海外進出するぞ。

PS.というわけで、今年も終わります。
2010年結成の僕のレテパシーズ。
10年間お疲れさまでした。よく解散しなかったね。えらい!
20年代は僕のレテパシーズの時代が到来して、クレイジーな10年間になる事でしょう。
覚悟しとけよ。
では、良いお年を。

というわけで、前回の「深海」の最後に書きましたが、昨日は地獄に行って来ました。
その様子をどーぞ。

前書いた通り、曲もほとんど知らないし、CDだってもちろん持っていない。
これで最後だという強迫に観念してGO。

朝起きると、また例の激しい思い込みが襲う。
「メイクしないで行ったら負け犬だぞ。」「口ばっかりの汚い大人になっちゃうぞ。」心の声に導かれるまま中野のドンキホーテへ。
店員さんに事情を説明すると、バカ殿じるしを勧められ購入。

ビフォー。断酒10ヶ月。超クリーン。

アフター。地獄へようこそ。

気分はもうロックスター。どけどけ凡人ども。

ライブ終了。
一曲目デトロイトロックシティーイントロで涙が溢れてメイクが剥がれた。
令和になって泣いたのは2回目。
もう一回はキングオブコントのどぶろっく。
俺のロックはどぶとデトロイトか…。

帰りの電車も乗客からヒソヒソと「キッスだ。」と囁かれロックスター気分を味わう。
が、駅に着いた瞬間、知人達に遭遇。
「え?マジで何やってんすか?」
「えーと…。あのー、キッスっす。」
夢から醒める。

というわけで、録音がんばります。
超がんばれそうな気がします。

「深海」は3rdアルバム「永遠に、たまに」の1曲目です。
このアルバムは2017年夏に録音しました。

前年の秋にキーボードのユキコが抜け、その後、ギターはなえもんも抜けると言い出したが、アディー、いーちゃんの二人が止めて、残る事になってのアルバム録音。
俺はボロボロだったらしく、6月に病院に連れてかれて、医者や自助グループに言われるがままの治療をしていたが(ライブがキャンセルになるので入院は拒否したのだから、完全な言われるがままでは無いが。)ライブがうまくいかなくなり、4本最悪のライブをした。
ミスターワンテイクと呼ばれるほど、一発OKが好きなタイプですが、このアルバムは一度歌ったボーカルが気に入らず、全部録り直した。
録音初日に全曲歌い一度OKを出したのに、2日目に聞いてみたら全然ダメで全曲録り直した。
テイクが良くない事よりも、こんなテイクに一度OKを出していた自分にショックを受けた。
なんでOKと言ったのだろう、自分の感覚が狂ってしまったのか、と怖くなり絶望した。

録音は泊りがけで、2日目はコーラスとか後録りの部分の予定だったと思うが、俺はボーカルを録り直したいと言い、みんなはいつも通り一発目ので全然良いと思う、と言ったが、もう一度歌った。

1曲目「深海」を歌い出すと奇跡的に(自分ではコントロール出来なくなっていたのだから、悲しいが、奇跡、だ。)前のように歌えた。
まわりもすぐにわかってくれたみたいで、そのまま10曲止めずに一言も話さずにぶっ続けで歌わせてくれた。

前日使った録音用のマイクでは無く、買ったばかりのライブ用のマイク(NEUMANN105)を使った。
初めて使ったので、今までのマイクと同じように持って歌っていたら、持ち方が悪くミュートバースト?みたいな状態になっていたみたいで、少し特殊な音質になってしまった。
が、これ以上はもう無い、と判断しOKを出した。今でもOKだと思っている。

俺も、アディーもいーちゃんもはなえもんも、ボロボロだったんだろう。
このアルバムには悲壮感が漂っている。
10曲目「永遠に、たまに」はエンドロールのように優しい。悲しい映画。だから、美しいラスト。

アルバム録音後、はなえもんはミックス作業の途中で脱退した。
アディーはアルバムを完成させ、レコ発ワンマンを最後に脱退した。
いーちゃんと俺はそのまま残り、ボロボロのまま4th「ブルースマン」制作に向い、完成後いーちゃんは脱退した。
俺は今、元気一杯ノリノリで、来週には5thアルバムの録音が始まります。

というわけで、解説。

「深海」は2016年に出来た歌で、歌の通り北海道三笠市にある博物館に行った時の歌ですね。
三笠市は南空知にある炭鉱町。
炭鉱が終わった後は、化石が採れるので、それで町おこしをしています。
小学生の頃、隣町の月形町に住んでいた俺は、化石掘りに夢中になり、三笠の山や河原(幾春別川、周りには炭住の赤い屋根が並んでた。)で貝や葉っぱや、時にはアンモナイトの化石を見つけたりした。
見た事の無い化石を見つけると博物館に持って行き、博士達に「もしかして新種じゃないですか?歴史的大発見では?」なんて質問していた。
博士達は優しかったが、俺の親戚には博士達の敵の商売系アンモナイトハンターの大物がいた。俺は博士達と学術的な話をしながらも、心の片隅では一攫千金を夢見てしまう自分もいて、チビッ子なりに葛藤した。

三笠市は化石掘り以外にも縁があって、父方の祖父、古宮喜一は戦後、美深で農家をしていたが脊椎カリエスになり、転職を考えていたら、空知地方が炭鉱で盛り上がっていて、そこでなら商売を始めたらすぐに上手くいくという噂を聞き、近所の豆腐屋で1週間修行をして、そのまま三笠に「古宮豆腐店」を1956年に出店させて、3人の子供を育て上げた。(閉山後は栗沢町に移転。今は「角」という蕎麦屋になっている。)

2015年冬、札幌でのライブのついでに帰省し(今実家は岩見沢。これまた三笠の隣町。)その時に久し振りで博物館に寄りました。
頭がクラクラするほど暖かい博物館のロビーの窓から見てた景色です。

「深海」

ここは昔 深海だったから アンモナイトの化石がとれるんだ
三笠市立博物館の窓から 潜水艦みたいな ぶ厚い窓から見てる

無音の雪はあの頃の海だね
無音の雪はあの頃の様だね

深海 僕にはなぜだか懐かしい
なんでだろう さようなら 全部

3rdアルバム「永遠に、たまに」収録
(2016年作詞作曲)

PS.この歌は歌った後、もう一周歌無しで演奏が続く。
これを後奏と思わずに、むしろ歌が前奏で、歌無い所がメインだと思って演奏しよう、とメンバーと話してた。
どうかな?うまくいったかな?聞いてみてね。

PS.その時の写真。炭住(炭鉱住宅)の赤い屋根と私。

PS.古宮豆腐店。七が三つで喜。古宮喜一の喜。

PS.5thアルバム録音前の最後のスタジオが終わりました。
皆さん自信満々です。
(上記の、はなえもんミックス途中で脱退、のレテパを救ったのがギター高野京介だ。超短い時間でワンマンのセットを覚えてくれて「永遠に、たまに」レコ発は素晴らしいライブになった。)

左から
ハダユキコ(キーボード)
高野京介(ギター)
関口萌(ドラム)
タカユキカトー(ベース&レコーディング担当)
がんばろー!

PS.薄々勘付いているでしょうが、俺は外国語の歌をほとんど聞かずに育ちました。(ポーグスくらいだ、聞きまくったのは。)
道民の方は懐かしいでしょうが、中学生の頃「まる音スーパーデラックス」という外人のバンドのPVばかり流すテレビがあり、毎週録画して見てた。
バンドを見ても歌詞にしか興味の無かった俺には、外人の歌はほとんど入ってこなかった。
が、当時珍しく気に入って、ビデオを何度も巻き戻して見てたPVがある。
暗い中でピエロ?が太鼓叩きながら歌ってたPV。

俺は思い込みが激しい方だと思う。
一度思い込むと、それをしないと全てが終わりのような気がしてきてしまう。
最近は少しはマシになってきたが、先日テレビでこのPVが一瞬流れ、何事かと思ったら、キッス最後の来日、との事。
「デトロイトロックシティー」という映画(キッスのコンサートに行く為にキッズ達が奮闘する。)も好きだったし、得意の思い込みで「最後のキッスも見ないなんて、嘘つきのイカサマ人間だ。」となぜか激しく思い込みだした。
「ハードラックウーマン」以外の歌はほとんど知らなかったし、そもそも家には11月分の家賃しか金が無い。
が、買ってしまった。地獄のスタンド。2万円。家族二人で4万円。すまん大家、年内にまとめて払います。

新アルバムのスタジオで「地下室の外は」だけ、しっくりこず、他の歌に変えようかな、と思ってしまった。
と前に書きましたが、前回のスタジオで素晴らしくなったので、めでたしめでたし。
というわけで、

僕のレテパシーズ5thアルバム「タイトル未定」

1.長野県のお月様
2.音楽
3.ミツバチ
4.たこ公園
5.地下室の外は
6.雪包丁
7.佐藤君と伊藤君
8.そしてトンキーは死んだ
9.東京の空で
10.水平線

の10曲で決定。
もうちょい練習したら、録音します。

最近のレテパは高円寺スタジオコヤーマで練習ですが、この前練習後に店員さんが話しかけて来て「古宮さんですよね?僕、古宮さんと温泉に行った事があります。」と言うので、詳しく話してみたら確かに一度温泉に行った事がある人だったのですが、その人の名前が佐藤さんという名前だと言うので「お!今練習してる次のアルバムに入る歌に「佐藤君と伊藤君」というテクノ風ソングがありますよ。」と伝えたら「え!コヤーマの店員は店長のコヤーマさん以外は2人しかいなくて僕ともう一人は伊藤君って言うんです!」と言うので「わお!なんだか幸先が良いね。良いアルバムになりそうだ!」とゴキゲンなコヤーマでの一日でした。
地下室の外は、も本当に素敵になった。みんなすごいなあ。いいメンバーが揃ったなあ。

では、今日も元気に解説だ。

「見知らぬ青年との会話」

世界が終わるから 後悔ないように
生きて下さいと いきなり言われたが

この世界が終わっても 終われるものなんて
何一つもないから 僕は大丈夫です

そう答えたら その青年は
どちらかと言うと 嬉しそうでした

なあ 見知らぬ青年よ 世界が終わっても
終わることなんて できやしないんだよ

死んでしまっても 生きてしまっても
終わることなんて できやしないんだよ

で、気分のよくなった その青年は
あなたにとってジャズとはなんですか?と聞いてきた

JR南武線の久地駅から津田山駅の
進行方向の左の窓から見える

歩道の横に張ってある青い金網の鉄線が
各駅停車のスピードで僕の脳みそに刺さっていく

あの感覚が僕のラッパの音なんです、と答えたら
青年は満足そうに街へ消えてった

青年よ お前の恋がうまくいくといいな
もうちょっとオシャレにして 会話も選べよ

僕は今日あのこに会える ただそれだけで
ブルーハーツのファーストみたいさ

2ndアルバム「愛してるよ」収録
(2012年作詞作曲)

自分の歌はどれも好きですが、この歌は特にカッコいい気がしている。
音楽ジャンルの事は詳しく無いが勝手に「トーキングブルースのなれの果て」と位置付けている。
まあ、最新型のラブソングですね。

毎度毎度でキョーシュクですが、これもあった事をただただ歌ってますが、場面は下北沢の道端での事。
見知らぬ青年がいきなり話しかけて来て「もうすぐ世界が終わるそうですから、後悔無いように生きて下さいね。」との事。
俺は「OK!でも、この世界が終わっても、終われるものなんて何一つもないから僕は大丈夫ですよー。」

そのまんまですね。

後でわかったが、その時はマヤ文明の2012年終末論がブームだったみたいで、青年はそれを信じていたみたいでした。
その後、青年はレテパのライブにいつも来てくれるようになって、知ってる青年になりましたが、オシャレにはならず、恋人もいなそうです。多分。
レテパのお客は性別もファッションも年齢もみんなバラバラで、統一感が無いのがとても気に入っている。これぞレテパの真髄だ。

「JR南武線の久地駅から津田山駅の
進行方向の左の窓から見える
歩道の横に張ってある青い金網の鉄線が
各駅停車のスピードで僕の脳みそに刺さっていく
あの感覚が僕のラッパの音なんです」

の部分も本当なのでコアなレテパファンは体感すると良いでしょう。

当時稲田堤に住んでいたので、バイト(武闘派系リサイクルショップ、中高中退した横浜川崎系ヤンキーをブラックに労働させ勢力を拡大させていた。俺は居心地が良く4年位お世話になった。俺が辞める頃、警察に幹部の悪事がバレたみたいで今はもう無い。)に行くのにJR南武線を利用しており、歌の通り左の窓から金網が目に入って来る感覚が、滑らかな狂気のあのアルトサックスの音色に似てる気がして出勤時にいつも睨んでいた。

東京でのバイト生活は前に書いた調布深大寺「鬼太郎茶屋」~「リサイクルショップ」~「たこ焼き屋」で、どれも4年ずつ位お世話になりました。
鬼太郎やリサイクルの頃は、毎日二日酔いで出勤してはいたが、出勤前に朝から飲んだり(元嫁がバイト前に朝から飲むのを見て「こいつ終わってんな。」と本気で思っていた。)ましてや勤務中に隠れて飲んだりなんてしなかったし、出来なかった。(すぐバレるだろう。強くなかったので。)
しかし、1st「僕を殺せるのは僕だけさ」の2015年あたりからだんだん耐性がついてしまい、バイト前でも朝から飲むようになり、エスカレートしてバイト中も隠れて飲むようになってしまった。(逆に言うと飲まないと「離脱」が起きて外出も出来なくなった。)
出勤前にワインを1本空け、缶ビール片手にいってきまーす!で、途中のコンビニで「博多の華」麦水割り12度の200ミリを毎回決まって8本買い(近所のスリーエフ、全部俺が買い占めるので途中からツーフェイス展開してくれるようになった。この前久し振りに見てみたら、通常展開ワンフェイスに戻っていた。)わざと太めのポケット多めのズボンを履いていき、各ポッケにまるで爆弾隠したテロリストみたいに焼酎忍ばせて、同僚の目を盗みトイレなどで隠れて飲んでいた。
もちろん帰ってからも倒れるまで飲み、その繰り返しの連続飲酒状態。
つまみなんて一切食べないし、食事はほとんど出来なくなり、今回の断酒前には体重が53キロまで減ってしまっていた。
今は、63キロになったから、9ヶ月で10キロ増えました。どすこい。

歌詞の最後に「ブルーハーツのファーストみたいさ」とあります。
みなさんは、ブルーハーツとどんな出会い方をしましたか?

俺は厳密には月形小学校5年生(1993年)の時になにかのテレビで出会っている。
が、バンド名が覚えられず「ブルーヘアーズ?みたいなの知ってる?」と都会からの転校生だった生意気な大島君(最終的には良い奴だった。)に聞いたら「なにそれ?ブルハじゃないの?ブルーハーツ。」とバカにした感じで言われたので、大島君と共にブルーハーツも嫌いになり忘れてしまい、尾崎豊とBOOWYの2本柱で小学校高学年の多感な時期を乗り切った。(前に占い師に言われたが、俺は2才から12才までが最悪の運気であとは良くなるから大丈夫。との事。)
父は少年院の教官だったので、俺が尾崎豊を聞き出した時、少し警戒してた気がする。
その頃、スマップのドラマかなんかで尾崎豊の「オーマイリトルガール」が使われて頻繁に流れていた。彼はもう死んでたが。
俺は東京の祖父母の家に遊びに行く飛行機の中で、飛行機に付いているラジオ?あのイヤホンがビニールに入ってるやつで「オーマイリトルガール」を聞いて、ビックリして感動した。
「歌というものを真剣に歌ってる人がこの世にいたのか。」
と思った。はじめて命がけの純粋な歌声を聞いた気がした。そこから尾崎ブーム。アルバム全部買ったわ。

そんな、尾崎ブームは小5~中2まで続いた。
中2の時、何があったかというと、ブルーハーツとの出会いでした。
近所のプチヤンキーの家でテレビを見ていたら「懐かしの平成バンドブーム特集」みたいなのがやっていて、白Tボロジーンズヒロトの「リンダリンダ」で完全に持ってかれた。
友達に話すと「俺のアニキがブルーハーツのアルバム全部置いたまま家出して帰って来ないから、1枚500円で全部売ってやるよ。」というので、買った。
友人は「あ、マーシーの夏のぬけがらも買った方がいいよ。Bクラブに100円で何枚かあったよ。」と教えてくれて、岩見沢キッズ御用達の中古CD屋Bクラブで買った。

ブルーハーツは解散していたが、ハイロウズというバンドがいるという事も友人に教えてもらい、その頃出てたファーストとセカンドを買ったが、ブルーハーツと比べるとそこまでじゃ無く、ブルーハーツ程には聞かなかった。
が、その後高1の時に目ざましテレビで「千年メダル」のPVが流れ、金髪のヒロトがカッコよくて千年メダルすぐに買いに行き「ロブスター」もサイコーで、初めて自分の意思と自分の小遣いでライブを見に行った。
メインロブスターツアー、札幌ファクトリーホール、客は全然満員では無くて、すげえ近くで見れた。1曲目は「千年メダル」。

ステージにいる人達は人間じゃないと思った。
少なくとも俺が16年間見てきたのが人間なのだとしたら、彼らは人間じゃなかった。
当時はまだ「悪魔に魂を売らないとブルースマンにはなれない」なんて事は知らなかったのに「悪魔みたいだ。」と思った。

その次のバームクーヘンツアーも最高で「見送り」という歌が当時の恋のメインテーマになった。
アルバムには入っていないがシングル「罪と罰」のB面「即死」は俺の全てのメインテーマになった。(今も。)

その次の「リラクシン」の時は高3で、以前書いたがハイロウズ離れしていた。
アルバムは聞いたが、ツアーに行く気分にはならず、見に行くという友達に「もし1曲目が岡本君だったら、まだハイロウズの事少しは好きかも。友部正人の「ジュークボックスに住む詩人」に岡本君の原曲の「ジャラマドーラ」の歌詞が載ってるよ。」などと、謎の上から目線で話したら(なかなか嫌なやつだな)ライブから帰った友人は興奮しながら「古宮君すごいよ!1曲目岡本君だったよ!」と言っていた。

卒業後、札幌のタワレコで「14才」を聞いて(B面「フルコート」も俺はNBA好きだったからサイコーだった。)ハイロウズ熱が戻り、チキポトツアーに行ったが、ヒロトは真っ赤な目でヘロヘロしてて、マーシーはギター間違えてはヘラヘラしてて、それでも客は「Oi!Oi!」と掛け声?をかけ続けてて、腹立って来て2、3曲で帰ってしまった。

でも、やっぱり一番影響を受けたバンドは?と聞かれたら「ハイロウズ」と即答するし、レテパの5人編成ももちろんハイロウズを意識したからです。

その後、何年も経って、2010年前後かな?新宿JAMでハイロウズキーボードだった白井幹夫さんと対バンした。
俺はコークスで出演してて、白井さんは俺達の演奏は見てなかっただろうし、歌い終わった後もかなり酔ってたみたいですぐにフラフラと消えてしまい話したりはしなかったが、キーボードを弾きながら歌う白井さんは何も変わらずに悪魔のままだった。

はじめて悪魔を見た時からもう21年も経つが、悪魔とはまだ何人かとしか出会えていない。
ライブハウスは人間ばっか。

PS.この前、日本は令和になったそうですが、その時に「さようなら平成」みたいなテレビでまた同じ映像の「リンダリンダ」が流れてた。
令和なんてどーでもいいが、改元のおかげでブルーハーツと出会えた少年少女がいるかと思うと、令和万歳だわ。

PS.尾崎豊は色々と大人の事情とかで世間にボロボロにされたんだろうが「遠い空」という歌一曲だけは、素直な彼の歌な気がする。
一人で勝手にそう思っていたら、ハイロウズ以外の数少ない悪魔の一人のツナオジェットボーイと昔カラオケに行ったらいきなり「遠い空」を歌い出して、ビックリした。
「遠い空」という歌一曲だけは、素直な彼の歌な気がする。
そう言ったら、ツナオさんもずっと一人でそう思ってたらしい。さすが悪魔。

PS.新宿JAM閉店の頃は全ての記憶があまり無く、閉店を人から聞いたかもしれないが何もかも忘れていて、閉店から1年以上経った今年の夏頃JAMの前を歩いたらJAMのビルを壊しててすごくビックリした。
東京のバンドマンで知らない人はいないであろう新宿JAMの閉店を知らないほどに、2018年あたりは記憶も無いし閉鎖的だった。
ライブもしてない。バイトと「ブルースマン」制作のスタジオだけの日々だった。

PS.リサイクルバイトの頃の川崎横浜系ヤンキーバイト達は本当にすごくて「古宮さん昨日の休み何してたんすかー?」と聞くから「本読んでた。」と答えると「すげー!俺本とか読めないんすよねー。アニメしか見れないんだよなー」と言う。
そう。彼はマンガの事を本と言い、マンガは難しくて読めないのです。アニメなら見れる。
「いや、マンガじゃないな。本は本だよ。ほら、こういうの。」と面白いからその店の中古本売り場から本を持って来て説明すると「え!本って文字だけのヤツっすか?すげー。神っすね。」と言った。現代ヤンキー恐るべし。