6月13日(木) 親愛なるメシアと人人について

親愛なるメシアと人人。
彼らとの出会いはいつだろう?

今、検索してみると、、
2016年10月23日(日)京都二条 nano
で対バンしていると書いてあるサイトを見つけた。
しかもこれはレテパシーズの2ndアルバム「愛してるよ」のツアーと書いてある。
※興味ある方はどうぞ↓

僕のレテパシーズ、9月14日発売の2ndアルバム『愛してるよ』からMV「札幌ナンバーの最後」公開。インストアライブも決定

俺はこの頃の記憶は全く無い。
このサイトに書かれている全日程全く覚えていない。(アルコール依存症の影響なので、うろ覚えとかでは無く全くのゼロ。)
ツアー最終日に「ツアーファイナル!詳細後日大発表!」と勿体つけて書いてあるファイナルに何が行われたのかも全く思い出せない。
心身共に限界を迎えつつあった俺に代わって、この頃は他のメンバー達が全てを仕切ってくれていた。
でも今、当時の「2016」と表紙に書かれた黒い手帳を開いてみると、ちゃんと「自主企画に呼びたいカッコいいバンドメモ」に「メシアと人人」と書いてある。(昨日も書いたが、ちゃんと「逃亡くそタわけ」とも書いてある。ついでに書いておくと、このあと出てくる「and young…」の名前もある。)
記憶は無くとも、真贋は見極めて生きていたのだな。えらい。

自分の中でメシアとの1番古い記憶はこの翌年になる。
忘れもしない悪夢の2017年。
第一次断酒治療を始めたが、治療法が合わず、断酒起因の鬱になり、ライブがうまく出来なくなったのだった。
今でも思い出すと「あー!ああああ!」と突発的に声が出てしまう程の「大後悔ライブ」は全てこの年の断酒鬱の時期のものだ。

そんな2017年の9月24日。
下北沢のベースメントとスリーの2会場で行われた「ボタヤマオリンピック」というイベントでは、and young…、僕のレテパシーズ、メシアと人人、というタイムテーブルで3バンドが並んでいた。
このライブの前に、もうすでに何回か鬱状態のライブを経験していて(心が全く動かない。ライブ中にも客と自分に対して「死ね」としか思えない。しかも全く熱の無い感情の「死ね」。全てが白々しく一つ一つが離れて見えていた。)この状態ではまともなライブは出来ない、と知ってしまっていたので、この日が来るのがとにかく嫌だった。
しかも、大好きなアンドヤングとメシアに挟まれている。
だけど、最低のライブになるのは目に見えている。
この数年前、京都のnanoでアンドヤングと対バンした時、メンバーの皆さんは随分とレテパを褒めてくれた。
その褒め方がすごく嬉しい感じの褒め方だったので、俺は今でもハッキリと覚えている。(連続飲酒状態だった2016年と2018年以外の年の事は割と覚えている。)

もちろんその日、レテパシーズは予定通り最低のライブをした。
ライブ後、楽屋に行くと、数年前にあんなに嬉しい言葉で褒めてくれたギターの方(お名前失念、すみません。カノウさんじゃ無い方。)から「随分と変わったんだね、、」と言われた。
自分が大好きなバンドの人の前で、自分でも最低のライブしか出来ないと確信した状態でステージに立つ。
そして案の定、大好きな人に失望される。
バンドをやっている人間にとっては、何よりも辛い事なんじゃないかな。
なので俺は自信を持って2017年を地獄と呼べる。

レテパの最低ライブの余韻に感化されたのか?
レテパの次の出順だったメシアのライブもあまり良くなかったと思う。
苛立った様子で、やたらと汗だくの北山君の姿を覚えている。
まあ、俺はそもそも鬱状態で何を見ても心が動かない時期ではあったのだが。
ライブ後に北山君がちゃんと落ち込んでいたので、やはり悪いライブだったのだろう。
メシアのライブ後、ベースメントスリーのビルの横の横の横?のコインランドリーの横あたりの駐車場に座って、北山君と話した。
その時に彼から「昔レテパのライブ盤LIVE AT MOTIONをタワレコで買って聞いていた」「とても素晴らしく、普段自分は日本人のバンドは聞かないがこのライブ盤には感動した」というような事を言われたのを覚えている。(多少言い方違うだろうが、許して。意味は合ってるはず。あと彼はコテコテの関西弁だから、関西弁に変換して下さい。)
一応関西弁に変換しておくと「普段日本人は聞かへんのに」という言い方が何だかとっても嬉しかったので、今でもこの会話は覚えている。

この後、レテパは崩壊や停滞や再生をして、2020年からは完全に復活した。
体調が回復して俺の外交も復活したので、ライブハウスにも足を運ぶようになった。
手帳の「好きなバンドメモ」に書いてあるバンド達のライブも久しく見ていなかったので、今でもちゃんとカッコいいかなー?どーかなー?元気かなー?と視察に行ったりしていた。
今日は自分の大変さばかりを書いてしまっているが、きっと他のバンドだって色々大変なのだろう。
俺が外交を遮断していた2〜3年の間に、消えてしまったり、続けていてもダメになっていたり、メモから消えていくバンドもたくさんいた。
そういう時、俺はとても悲しく悔しい気持ちになる。(レテパの「イカレた人」という歌がそういう気分の歌です。聞いてみて。)
あんなに素晴らしかったあの時期に、なぜもっとたくさんの人に見てもらえなかったのか、と。
バンドなんて、長く続ければ良い、というものでは無いので、短命なのは全然構わない。
が、素晴らしい時期があったのに、あんな白けて閑散とした、あるいはヘラヘラニヤニヤしたただの寂しがりやの社交場のようなライブハウス、で演奏していただけで終わってしまうなんて。
なんか、このまま舞台から去るのはどうしても気持ちが悪い。
これはもう、正しい正しくない、とかじゃなく、自分の性格の問題なのだろう。
なので、数年振りに見たメシアのライブには感動したうえ、とても嬉しかった。
とりわけ、去年ベースメントで見たメシアはとても素晴らしかった。
メシアのライブが良いか悪いかは素人でも簡単に判断が出来る。
今、彼らのアルバム「BOMB」を開き歌詞カードを見ているが、2曲目「band」の歌詞の通りなのだから。

バンドをやってる僕のこと
汚いでしょ ダサいでしょ
バンドをやってる僕の顔
醜いでしょ ブサイクでしょ
バンドをやってる僕の体
臭いでしょ 臭いがする
バンドをやってる僕の歌
綺麗だろ 綺麗になりたい

北山君の事がキレイに、美しく見えるんです。
そんな時はドラムのナツコの事もちゃんとキレイに美しく見える。
そしてきっと北山君が汚く見える時は、ナツコの事もちゃんと汚く見えるだろう。
要するに良いバンドという事。
一心同体、とかでは無く、一つの風景という感じだね。
美しい風景か、汚い風景か、今日の夕焼けがどんな風に見えるのか。
明日、そんな感じで眺めてみて下さい。
メシアと人人の2人の事を。

PS.来場した人に何か記念になるものを!と思い、急遽チケットを作る事にしたのだが、取り寄せたミシン目入りの用紙をコピーする術が分からず、、仕方が無いので昨日から全部手書きで書いています。
腕がもげそうになってきたが、たくさん来てくれると信じてまだまだ書いてみる事にしよう。
昨日これを見た友人に「え?なんでハンコ押してるの?」と言われてしまったが、俺が大切にしてきた思い出のチケット達には、何故かハンコが押してあったんだよね。
真似して押してみたが、変なのかな?
まあ、ご愛嬌という事で。
このチケットを宝物にしてくれる人がいると嬉しいです。
では明日!杉並のロサンゼルスで会おう!
ご来場お待ちしています!