6月5日(日) 昨日のスタジオの感想等

昨日はスタジオでした。
スタジオの日は特に頭が冴えているのか、行く前に歌が出来てしまう事が多く、着いたらもうすでにちょっと疲れています。
機嫌も良いし、全然歌えるし、アイデアもいつも通り出るのですが、会話の途中で止まってしまったり、何を話していたのかをすぐに忘れてしまいます。
まあ5人もいるバンドなので、俺が黙ってたら黙ってたで他の人から面白いアイデアがポンポン出てくるから、構わないのですが。

先日ザッパの映画を見てきました。
中学生の時にBSロック大全集でフランクザッパの映像を見たが、ピンと来なかったので放置していたままで、25年振りの登場でした。
俺もザッパも作曲者で完璧主義者なのは同じだろうが、完璧の種類が違うので↑「俺が黙ってたら黙ってたで〜」の感じが俺にはあるんだと思います。
例えば俺とザッパが「夏の昼間に男の子が赤い自転車で10kmで走る」というのを音で表現しようとした時に(分かりやすく例えです。そんなものは音では表現出来ません。例えなので可視化)ザッパはその全て「夏、昼間、男の子、赤い自転車、10km」をメンバーに指示して表現しようとするのでしょうが、俺は一番大きな部分(この例なら「夏」)の中に入っていれば、他は変わってしまってもなんだって構いません。
一番大きな部分が間違っていなければ他はちゃんと含まれているという感覚です。
(もうちょい分かりやすく書くと「夏、昼間、悲しい気分の男の子、赤い自転車、10km」の場合「悲しい気分」が一番大きな部分です)

なので、自然な状態で音を鳴らせる人だと夏が秋になったりしないから良いのですが、不自然な状態で音を鳴らすタイプの人(多いよ)だと、そういう間違いが起こるのでレテパシーズには向いていません。

昨日のスタジオで印象に残っているのは、曲を覚える時の話をしていたカニユウヤと南ちゃんの会話。
カニイヤンは「レテパのコード進行は自然に任せて弾いても次のコード大体合ってるっす」と言っていました。(ちょっと違ってたらごめんよ)
そのセリフを帰り道に何となく思い出していたら「木が光の方に伸びるのは自然だし、風が強い土地で斜めに曲がって伸びるのも自然だし、葉を虫に食べられて葉脈しか残ってないのも自然だし、チャンバラごっこをする為に子供に枝を折られるのも自然だが、人為的な盆栽とか、曲げられた松とかは不自然だな。嫌いだな。ああ俺は不自然じゃない音楽なら何でも好きなんだ。素直が一番。6月もがんばろー!」と思いました。

というわけで有意義なスタジオでしたが、ライブで武者修行もしておかないと、来たるべきビッグウェーブの際に「あの人達、才能はあるかもしれないけれど、所詮は自主制作インディー地下バンドだね。この野外の大会場では聞けたもんでは無いね。」なんて言われてしまいます。
ので、武者修行でライブする事にしました。

2022年7月1日(金)

新宿Marble

「人間たちのブルース」

開場/18:30
開演/18:50

前売/2400円(1D別)
当日/2900円(1D別)

出演
僕のレテパシーズ
東京パピーズ
JUANAFAN CLUB
and more…

5組出て、各30分の演奏とのこと。
うーん。武者修行感あっていいね。
菊竹南のデビュー戦。ぜひぜひ。(ご予約はこちら)

PS.暗黒の2017年〜を経験しているので、コロナとか関係なく、ライブ予定が無いという状態に違和感を感じなくなっています。
誰かに言われないとライブ入れるよりも、新アルバムのアレンジの方に心が走り出してしまいます。
自分の本質はバンドマンというよりは作家なのでしょう。

PS.あまりやらないが、こういう雑多な30分ライブの時のレテパシーズもワンマンと違い魅力的らしいですよ。
前に誰かが言ってました。ありがとう。誰か。

PS.そーいえばシェインの映画も昨日から始まったみたいですね。
何年か前に誰かが「シェインの映画作ってるらしいよ。ジョニーデップが。」と言っていて、俺はその時ディズニーランドのカリブの海賊の最後にジョニーデップの海賊が登場したのに激怒していた頃だったので(イッツ・ア・スモールワールドに新キャラが増えた時はもっとムカついた。つーか悲しかった。魔法は完全に解けた。あれ以来ディズニーランドには行かない事にしています)「ジョニーデップ?大丈夫かよ。心配だなあ。」と疑心暗鬼でしたが、まあシェイン大好きなので行ってきます。

もしこれ読んで行ってみて、あまり面白くなかった人は2005年位?にやってた「shaneーTHE POGUES 堕ちた天使の詩」という映画をどうぞ。
これは素晴らしいです。
DVDも持ってるから、一時期うちに遊びに来た人は俺に見せられたんじゃないかな?
家で友達と飲んでて、疲れて眠くなったあたりで「あ!この映画見てないなら見なきゃダメだよ!」とDVDを流し始め、終わった時には俺は寝ている。
というのを、多分10人以上とやった気がする。

音楽映画はついついそのミュージシャンの良い部分、良い時期だけを、より良く見せようとしがちです。カリスマ製造。
でも「良くない部分も見せないと。良い時期だけじゃないんだから。辛い暗黒期も見せないとただの美談、ドリームになってしまう。子供が真似したらどーすんだ」と自分にも悪い時期があったせいか思ってしまいます。

↑のシェインの映画は悪い時期もちゃんと見せててえらい。

シェインの歌は自分に近いものを感じます。
空知あたりと季節感似てるのかなあ?アイルランド。
が、今はそんなに近くないかもな。変わったのかもね。自分。
東京暮らし、もうすぐ20年ですから。