1月16日(土) ひろしデモ解説

昨日一昨日と失礼しました。
もう正常に戻りました。

3回目か明日の4回目のラジオレテパシーでも話しましたが「ひろしデモ」の10曲は「才能がなかったんだろ」と先日説明した山下由の「天国から来た男」以外は11月の2週間くらいの間に集中して出来ました。
ここ数年は「作曲担当脳」を本能のままに機能させてやれなかったので(酒、と、6thアルバム完成すらギリギリなんだからこれ以上曲は要らない、という悲しい思い込みが原因)欲求不満が爆発したのか「ほんの少し心に触れるものがあると即歌になる」という魔法使いのような状態でした。
(まあ、商人系ミュージシャンの作曲が科学なら、こちらは魔法使いなので、そういう意味では本当に魔法なんですけどね)

ちなみに下の写真はひろしデモ10曲で使用した全楽器です。
(「青春」だけはタカユキカトーが弾いてましてGibuson J-200というやつらしいです。豊田勇造の歌にでてくるやつだ!)

手前のX5Dは「才能がなかったんだろ」や「パンクな名古屋娘」の間奏で素敵な音を出してくれたのでMVPかな。
あと、右から二番目のスピーカー付きミニエレキは、壊れていたんだが使いたくて修理に出して帰ってきたらすぐに「エレキギター」が出来た。
あのソロ「触れてない」けどカッコいいでしょう?こいつ勝手にハウるんですよ。ミニスピーカーなのに。
全ての電子楽器はトイピアノの横のローランドから出しました。(こいつのリバーブ素敵でしょう?)
「天国から来た男」のギターソロはこたつの上の「RAT」を使いました。
人生で初めてエフェクターを使いましたが、思い描いた通りの音が出たので嬉しかった。
(ユキコの部屋を漁ると知らない楽器がぞくぞくと出てくるので楽しかった)

自分の歌は普遍的なんだから(まあ普遍的じゃないなら歌じゃない気もするが)別に新曲じゃなくても構わない、昔の歌が沢山あるんだから、と思って生きてきましたが、やはり新しいのはちょっと嬉しい。
過去には「ラブソング」という歌で「死にたい気分の時だけ歌は出来たから」と歌いましたが、今は全然違う。
うん。青春が終わったんだな。お疲れ様でした。

前も書いたが、メンバーとスタジオに入って、ひろしデモの曲を合わせるとみんなイキイキとします。
今のメンバーは幸せものだなあ。
が、振り返ってみると2018年から一緒にやっている関口萌、高野京介の2人は「ヘルメットヘアー」と「音楽」しか所謂出来たての新曲を渡された事は無かったんだなあ。
俺の遺書作りに付き合わされていたようなものだ。
でも「青春」で歌っていますが、全て「美しくかかげとく」つもりなので5thアルバム(1/28発売)6thアルバム(初夏かな?)も楽しみにしてて下さいね。
こう書くと青春期の最後の歌は「音楽」ですね。評論家の皆さん覚えておくように。

今回のひろしデモを聞いた周りの友人はみんな「ほんとすぐ歌にするなあ。タイムリーだなあ。」と言いました。
が、これは昔からそうなんです。
レテパが「古宮大志の過去の歌を演奏する」という「古宮大志ベスト」的なやり方をして来ましたので、全然タイムリーに感じてもらえませんでしたが、作曲当時は全曲タイムリーだったんです。
昔、飯田裕がレテパ加入時に「古宮さんの歌って全部本当にあった事なんですね。古宮さんは当たり前過ぎて気付いてないけど、それって貴重な事だと思いますよ」というような事を言っていました。

将棋でAIがプロ棋士に勝つ時代になりましたが、俺の価値観だとどうでもいい。
優れた一手、新しい一手、なんかはどうでも良くて、〇〇という人間が今までこういう人生を歩んできた上でこの対局の◯手目にこれを打った、というのに価値を感じます。
その手が新しいとか、優れてるとかは全く関係なくて、その人の「人間」の部分にしか興味が持てません。
歌詞にも同じ事が言えると思います。

2日間具合が悪かったので、ちょっとその分今日は長くて理屈っぽかったかな?
まあ、とにかくひろしデモ聞いてみてね。

PS.ほんと昔から「ギター欲しい」とか言うと誰かがくれます。
なんだろ?「ロックを救うのはお前だ!後は頼む!」とか思わせるような雰囲気を醸し出してるのかな?
今回も「新しい楽器が来たらやる気出て、また歌が出来る気がするなあ。本格的なエレキギターとベースが欲しいなあ」と思ってたら、ベースはヤハタ君が貸してくれて、ギターは名前はふせますが友人の部屋に何年も眠っていたというワケありギターを半永久的に貸してくれました。頑張りまーす。
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