【登場人物】
古宮大志
→私です。フルミヤヒロシ。Ⅱララのギター。僕のレテパシーズのボーカル。
鈴木りさ
→Ⅱララのボーカル。元々はドラマー。
ムタ
→Ⅱララのベース。カントリーボーイ。
佐藤碧唯
→Ⅱララのサポートドラム。レテパのドラム。
この音楽深化論騒動の2ヶ月間の間にレテパで24曲、Ⅱララで14曲、覚えるという偉業を果たした。
が、覚えるというよりも自然と体が動くタイプの楽曲らしいです。レテパとⅡララの歌は。嬉しい。
カニ、南、ヤックン
→レテパのメンバー
鈴木ほの
→今回の騒動の中で、脱退を決意。
がんばろーね。愛してるよ。
※Ⅱララビギナーの方は結成時に書いた文章を読むと面白いかも
↓
「Ⅱララ結成物語」
※URL貼る
【音楽深化論に捧ぐ】
4/2
親切なレテパシーズのお客さんからメールが届いた。
「このYouTubeの音楽番組ご存知でしょうか?賞金100万円との事です。レテパで応募して、12thアルバムの制作資金にされてはいかがでしょう?こういうの興味無いかも知れませんが、一応URLをお送りします。」
毎年アルバム制作の時期が来る度に、資金が足りず、俺が騒いでいるからだろう、お客さんが心配してメールを送ってくれた。
その夜はレテパのスタジオだったので、みんなに話してみた。
過去にはカニの友人のバンドも優勝したらしい。
他にも結構知り合いが出てるみたい。
よし、じゃあレテパも応募してみるわ。応募曲の選曲は任せといて!とみんなに話し、帰宅。
4/3
翌日はⅡララのスタジオ。
みんなに話してみると、Ⅱララはもう応募済みとの事だった。
俺はYouTubeとかSNSは一切見ない主義なので、その番組の事は知らなかった。
りっちゃんの話だと「審査委員長の人は、ロックを玉座に戻す!が口癖の音楽系ユーチューバーの中年男性」との事。
なるほどね、じゃあレテパは「イカレた人」一択だな。
そういう主旨ならば、あれで合格間違い無しだろう。
Ⅱララは正式音源が無いから「学校」のMVと「シェルター初ライブ」の映像を送ったらしい。
4/15
音楽深化論からⅡララに1次審査合格のメールが届く。
でもなぜかレテパには届かなかった。
その夜はレテパのスタジオだったのでみんなに報告した。
アオイはⅡララが大好きなので、興奮して顔を赤くしながら「Ⅱララなら絶対に通ると思ってました!」と大喜び。
「で、レテパはどの歌を送ったんですか?」とみんなに問い詰められたので「ええと、イカレた人、一択です。」と言ったら、「イカレた人かあ、、もっと受かりそうな歌たくさんあるのに、、」とみんなが言うので「じゃあ、カニイヤンなら何を送ってた?」とカニに聞くと「俺なら、the world is mine、一択ですね。」と断言するので、みんなで「ダメだこりゃ、マニアック過ぎるわ、、」と大笑い。
レテパもⅡララもスタジオはいつもロサクラのAスタ。
翌日はⅡララの自主企画のスタジオライブ。この部屋で演奏する。
レテパのみんなも見に来ると言うし、カニはロサクラの店長なのでもちろん明日もいる。
また明日ねー!と元気よく帰宅。
4/17
Ⅱララの自主企画「透明、信じてあげる」。
Ⅱララは3回目のライブだった。
正直、全然良いライブが出来なかった。
ちょっと飽きてきたな、終わるかもな、と思ってしまった。
ライブ後、ほのと話した。
「音楽深化論、受かったよ。で、この後、オンライン面談で最終審査、それに受かったら平日に収録との事。でも、ほの学校あるもんね。どうする?任せるよ。学校休まないなら、アオイにサポートで叩いてもらおうと思う。」
ほのは「少し考えさせて下さい。」と言うので、その日は帰宅。
良くないライブをして帰路に着くのはいつ振りだろう。
もしかしたら「第一次断酒の2017年の地獄の4回ライブ」以来かも。
でも、あの地獄と比べたら救いは何百倍もある。道は何個でもあるから。
あれは救いが無かった。どうすれば良いのか、再飲酒以外に道が見えなかった。まさに地獄。
4/18
翌日、ほのからメールが届いた。
※一部抜粋
↓
昨日この話いただいてから、今までずっと考えてたんですけど、今はツララの事考える余裕がなくて、正直学校の方が優先順位が高いなって感じてます。
今学校とバイトとバンドで、ほぼ家に帰る時間がないくらい忙しくて、ほんとにキャパオーバーになっちゃってます。
この1年ちょっとは就職のこととか含め、将来のことはあまり考えずに今目の前にある勉強とバンドの活動とバイトをがむしゃらに頑張る、という時間にしようとしていたので、番組に出ることになったら将来がいきなり決まっちゃうんじゃないかっていう不安もあります。
番組きっかけでいろんな人にツララの事を見つけてもらえて好きになってもらえるってことは本当に考えるだけでも嬉しいです。
でも今の私にはツララというバンドに人生をかけられる自信がないっていうのが正直な気持ちです。
もちろんバンドのこともメンバーのことも大好きです、将来に迷ってた時に一緒にバンドしようと言ってくれた古宮さんのことは本当に恩人だと思ってます。
そんな大切な人とやっているバンドだから本気で頑張りたいなと思ってます、というか本気でやってます!でも今のほのの気持ち的に3人のツララへの熱量についていけてないなって感じてます。
今ほのの精神的に0か100でしか物事を考えられなくなっていて、この番組の出演を見送らせてもらって自分の気持ちを伝えたら、これ以上バンドを続けられないかも、とさえ思っちゃってます。
一旦学校と自分の気持ちが落ち着くまではバンドの将来を考えるのを待っていただきたいです。
↑
※以上、ほのからのメール抜粋
俺は「気持ち伝えてくれてありがとう。じゃあとりあえず音楽深化論はアオイと出ます。そして、明日の撮影は天気も良さそうだし、この話は置いておいて、楽しく撮影しよう。」と伝えた。
翌日は多摩川でMV「星座」の撮影だった。
4/19
MV「星座」の撮影。
みんなどこかで終わりを感じていたと思う。
でも、楽しい一日だった。素敵な一日だった。
疑う人は映像をどうぞ。
※星座MV埋め込み
4/23
ほのにメールを送った。
↓
先日は撮影お疲れ様。
元気かな?
あれから、ムタにもほののメールを送り、色々話し合いました。
りっちゃんとも、2日間ずっと話し合いました。
俺もたくさん考えました。
以下、正直に書くね。
4人の生活と未来を考えた時、ほのはこのタイミングでⅡララを卒業するのが、正解なのではないかと思いました。
みんなとも色々話して、俺も何度も何度も考えたが、今のほのにドラマーとしてこれ以上の努力を求めるのは難しいと思う。
学校も始まって、バイトも忙しくて、以前よりもより一層ドラムに向き合う時間は無くなると思う。
が、バンドとしては、今後もっともっと努力を求めてしまうと思う。
ほのが頑張ってくれてるのは分かっています。
少ない時間の中でⅡララにちゃんと向き合ってくれた事も分かります。良い音を一緒に鳴らす事が出来た瞬間も、沢山ありました。
ただⅡララというバンドは、どんどん前に進まないと終わっちゃうタイプのバンドだと思うのです。
生活を賭けて本気で売れようとしているメンバーがいる事。おそらく2年が勝負で、そこで結果を出さなければいけない事。売れるためには、バンドとして、もう何ステージかレベルを上げる事が必要である事。
色んな未来を考えたけど、この状態でこれ以上進んでも、うまくいかないと思ってしまいました。
ほのには休んでもらい、生活や気持ちが落ち着くまで待つ、という選択肢も考えたけど、バンド全体の事を考えると、そのパターンだと近い未来にバンドは崩壊すると思ってしまいました。
決断するなら今だと。
ほのが書いてくれた通り、バンドへの熱量、優先順位、の違いです。
ただそれだけです。誰が悪いとか、誰が間違ってるとか、そういう話ではありません。
さすがにこれは伝わってると思うけど、みんなほのの事は大好きです。
それはこれからも絶対に変わりません。
が、バンドを守るために、辛い決断を選ぼうと思います。
全崩壊だけは避けようと思ってしまった。
ペースを合わせれなくてごめん。
バンド結成の時から、ほのは春から学生になる事は知っていたのに、一緒に過ごしていたら、なんとかなるんじゃないかな?バンドの優先順位が上がるんじゃないかな?なんて甘く考えていた俺の判断ミスです。
このバンド、ここから先は、人生を全部捨てて、全部賭けて、他の道は一切無い状態じゃないと、進めないみたいです。
もっと無理せずに楽しく進めれば良かったけれど、音楽業界がクソ過ぎるので、全部捨てて戦わないと勝てそうに無い。
そんな音楽の世界を変えたいと、本気で思っています。
ほのも自分の夢を叶えてほしい。
けど、絶対に無理せず。夢だってどんどん変わると思うし。
バンドのリーダーとして、正直に書きました。
この道しか思い付かず、ごめん。
↑
※以上メール全文
ほのからの返信はしばらく無かった。
が、どんどんどんどん前に進む。しかないのです。
翌日は音楽深化論のWEB面談最終審査。
4/24
ムタは仕事が休めずに、面談は不参加。
俺は自分ではWEB操作不可能なアナログタイプなので、りっちゃんの家に行って、一緒に画面に映る事にした。
アオイもサポートながら、面談に参加したい!と言ってくれたので、遠隔で参加。
俺は初めての事は少し緊張するタイプなので、始まるまでは少しだけ緊張した。
りっちゃんは興奮気味で「番組は私達を待ってる!こういうバンドを求めていたに違いない!待ってろよ!音楽業界!」とギラギラしている。
「ひろしさん、100%本気を出すと初見の人には気狂いみたいに思われるかも。だから70%くらいの感じで話せば良いと思う。」と言うので「じゃあ普段は20%で生きてるが、久し振りに70%出しちゃおっかなー!」と俺もノリノリ。
面談が始まると、俺は1つの質問に10くらいの答えを超高速で返して、自身の音楽曼荼羅絵図を70%くらい展開した。
面接官の人達は善良そうな人達で、みんな嬉しそうに聞いていた。
画面の上部にはアオイの顔もあって、終始ニコニコしながら俺の音楽曼荼羅を眺めていた。
4/25
まだWEB審査の合格通知は来ていなかったが、俺達は全員優勝間違い無しと確信していた。
100万円が入る!と確信したりっちゃんは、バイトは休みまくるし、10万円のカメラも即決で購入していた。
これからはバイトも減らして、Ⅱララとレテパの動画制作を頑張ってくれるらしい。
音楽深化論は予選と決勝があるらしく、決勝に進むと、カバー曲も演奏するとの事。
俺は落選してムカつくからレテパのイカレた人にしようかと一瞬思ったが、RCサクセションのヒッピーに捧ぐに決めた。
決めた理由は、アオイがキヨシロー大好きなのと、りっちゃんは今この歌を歌うべき、と思ったから。
りっちゃんに伝えると、RCは聞いた事が無いらしく、この歌も知らなかった。
ヘッドホンを付けさせて、目の前で聞かした。
聞いてる間、俺は背を向けていたが、後ろからすすり泣く声が聞こえた。
4/27
レテパのスタジオ。
終わった後、カニとヤックンに「ヒッピーに捧ぐ」のコードをレクチャーしてもらった。
4/28
アオイとの初スタジオ。
ほのには悪いが、全身全霊で自分の才能を全て出しても壊れないドラム、が目の前にいる喜びで、俺もギターも大笑いしてた。
りっちゃんはヒッピーに捧ぐを知ってからまだ3日。(Ⅱララというバンドは、ほのもドラム初心者だったが、りっちゃんもボーカル初心者。)
全然良い感じで歌えないので、しょうがないからお手本で歌ってあげた。
初めて歌ったが、何千回も歌った歌のように歌えた。
高校生の頃から大好きな歌だから当然だ。
4/30
ほのから返事が届いた。
↓
お疲れ様です。
返信遅くなってしまってすみません、
なかなか文章にできなくてこんなにお待たせさせてしまいました。
正直にお伝えしていただいてありがとうございます。
最後まで一緒に走りきれずすみません。
私的にもツララにはどんどん上に上がっていってほしい、この思いは強いです。
だからこそ卒業させていただくことがツララにとって最善だと思います。
次いつお会いできるかわからないのでここで思いを伝えられたらなと思います。
まずはほんとにありがとうございました。
バンドの活動は何から何までみなさんに任せっきりで少しもお役には立てなかったと思います、それでもツララのドラムで居させてくれたこと本当に感謝してます。
学校もやめてどうすればいいのかわからなかったあの時期に古宮さんに出会えたことは今でも運命だなと感じるし、一生分の運を使っちゃったんじゃないかなと思ってます。
バンド一緒にやらないかと言ってくれたあの時、好奇心で心臓が速くなったの今でも鮮明に覚えてます。
バンド活動始めてから人生で初めて充実してるなって感じました。
私にとってこのバンドを始めることは間違いなく人生の起承転結の「転」だったと思います。
バンド以外の話たくさん話せて楽しかったです、恋愛のことも学校のこと進路のことやまほど相談のってくれてほんとに心のよりどころになりました。ありがとうございます。
もっとみんなと音楽やりたいけど、私にも夢があるのでバンドの活動はツララを最初で最後にしようと思います。
こういう形でツララを卒業することになってしまった以上私も死ぬ気で頑張ります、
またみんなに頑張ったね、成長したねと言ってもらえるように努力します。
今は人との関係が切れたり学校があったり、何より私のバンド活動が終わってしまったりでしんどくて涙も多くなかなか立ち上がれなくなってしまうこともありますがいつか必ず胸張ってみんなに会えるように必死に社会にしがみつきます。
これからは演者としてではなく1人のツララファンとしてツララのこと応援します。
ツララが音楽の世界を変えてくれること心から楽しみにしてます。
1年にも満たない間ではありましたが、1人では抱え切れないほどの愛を注いでいただきありがとうございました。
メンバーではなくなってしまいますがこれからは良き友達としていさせてくれたら嬉しいです。
古宮さんの創る音楽に惚れてよかったです。
5/3
アオイとの2回目のスタジオ。
りっちゃんはさすがでヒッピーに捧ぐを完全に自分のものにしてきた。
俺も自分のギターがどんどん開花していくのが分かった。
弾くというより、ただ触れるという感覚になっていく。
片付けをしていたら「あ、今日キヨシローの命日だ。テレビで追悼音楽番組やってるみたいです。」と誰かが言った。
俺は出演者の名前を聞いたが、全然ピンと来ないので「俺らが出るべきだよなあ!!!!!」と叫んだ。
最高のスタジオだったので興奮していた。
スタジオは最高だったのだが、スタジオ後にアオイから色々と人生相談?を受けた。
俺は「とにかく、全てを正直に出す事。嘘を付かずに全出しする事。どんな約束も破っても良い事。でも破るからには最高の状態で生きる事で罪滅ぼしをする事が条件。それが許されるのが本当のミュージシャン。だから思いっ切りワガママに生きたまえ。俺はそういう人間が好きだ。」と伝えた。
5/7
ⅡララⅡしんではお馴染みだが、今年の正月に遺書を残して失踪したりっちゃんの母親の千春に似た仏さんが大洗海岸に上がった。
という情報が水戸警察から届いたらしく、りっちゃんは水戸警察に出向いた。仏さんは他人だった。
ここ最近、毎日ヒッピーに捧ぐを歌っていたりっちゃん。
まさか歌詞に出てくる「検死官」とご対面する事になるとは、、言霊恐るべし、、と苦笑していた。
この夜は音楽深化論スタッフとのWEB打ち合わせ。
俺はノリノリで独壇場。つい100%で話してしまったが、もう合格してるので関係無い。
「のっぺら」が出場すると知り「え!のっぺらが出るんですか?じゃあのっぺらとはぜひブロックを分けた方が良いですよ。で、決勝で対決して、俺らはのっぺらのライブを見て出来た「星座」という歌を熱唱して、番組を混沌の渦に巻き込んで大盛り上がりさせます!絶対に分けるように!約束ですよ!」とノリノリで提案した。
前回のWEB面談は不参加だったムタ君が画面のはじで終始俺を惚れ惚れとした顔で見ているのが面白いので、俺は途中からこっそりと「ムタ君の顔を恍惚とさせる大会」に移行して、ムタが喜びそうな事を喋り続けて、密かに楽しんでいた。
それくらい俺達は優勝を確信して、ノリノリだった。
5/9
Ⅱララ、アオイとの3回目のスタジオ。最高。
みんな優勝を確信どころかりっちゃんは「優勝は確実だろう。狙うはスポンサーにauがいたからauのCMだ!」と豪語して、もうほとんどバイトに行かなくなっていた。
5/12
Ⅱララ、音楽深化論前のラストスタジオ。
いつものロサクラが埋まっていたので、西荻窪のUENスタジオに入った。
レテパは1stアルバム「僕を殺せるのは僕だけさ」の頃、ここのスタジオを使っていた。(MV「17」の演奏シーンはUEN。街や駅のシーンも西荻。)
あれから11年かあ、、色々色々あり過ぎたけど、明日ついに有名になるぞ!と感慨深い帰路。
みんな最高の笑顔で、また明日!と帰っていった。
明日はいよいよ、音楽深化論のリハーサル。
明後日は本番だ。
5/13
代官山UNITでリハーサル。
予選の1曲と決勝の1曲そしてカバー曲、3曲を丸々演奏した。
Ⅱララ史上最高の演奏だった。
ついにギタリストとしてレテパのボーカルの時と同じくらいの感覚でレテパシー放出出来るようになりました。
ヒッピーを演奏した後、会場中がシーンとして、スタッフ全員「こんなバンドを待っていた。番組を続けていて良かった。ありがとうⅡララ、そしてキヨシロー!」と思っているような顔をしていたような気がした。
5/14
いよいよ本番。俺達はAブロック4組目。
大きな楽屋に全10組が待機していた。
アオイは個性的なので、自分の陣地に日傘を立てたりして、楽屋中で一番目立っていた。
俺は前日のリハでの大覚醒からついに人生初の「ギターブーム」が到来したので、楽屋でも大きな音でずっとギターを弾いていた。楽しかった。
M1とかと違って、この番組は完全に収録重視みたいで、他のバンドの演奏や得点は全然見れない仕組み。
なので、俺はルールも全く把握せずに、本番に臨んだ。どーせ、ダントツで優勝だと思っていたので。(別にどんな大会でも優勝出来るなんて思っていない。が、こんな無名のライブ3回しかしていないバンドが応募総数1700組から選ばれてる時点で「分かってる人」が審査してるわけだから、優勝間違いなし!と信じていた。)
前の組が演奏終了して「アピールチャンス」というコーナーをやっている時に、舞台横で待機させられた。
前の組の人達はたいそうショッキングでエキセントリックな演奏をしたみたいで、審査員達が絶賛しているコメントが聞こえてきた。
得点が発表されて「満点!」という声も聞こえてきた。
俺は「どーせⅡララも満点だろう。」と思って余裕な上に「早く演奏したいな。Ⅱララサイコーだな。レテパもサイコーだし。サイコーの人生だな。全て手に入れたな。ありがとキヨシロー。」なんて思って余裕こいてた。
演奏が始まった。4人とも最高の演奏をした。
俺はなんかハモニカが吹きづらいなと思ったら、オーラが出過ぎてたのか。鉄のホルダーが演奏中に折れてた。多分サイコー過ぎたのだろう。
審査員を見たら、1点の人と3点の人がいた。
俺はまさか5点満点だとは思わずに、3点満点なのだと瞬時に理解した。
なので「ほう。割れたか。満点と最低1点か。まあでも芸術家ってのはこんなもんだろう。これじゃ優勝は無理だな。でもいいや、おかげで最高の感覚を手に入れたし。もう大丈夫です。自分で何とかします。ありがとう!」という気持ちだった。
あとは審査員に聞かれるがままにテキトーにその時思った事を話したと思う。
終わり際にりっちゃんは泣き出して「満点だと思ってたのにー!!!!」と叫んだ。
俺は「ああ、こいつバイト休みまくったもんな。そりゃ泣くわ。バカだなあ。」と愛おしく思った。
その後、Aブロック全員の収録が終わり、全5バンドが再びステージに呼ばれた。
そして、結果が発表されて愕然とした。
3点満点ではなく、5点満点だったのだ。
なので、1位通過のバンドは25点満点。
Ⅱララは10点で番組史上最低点のダントツの最下位。
俺はそれを知った瞬間、全員ぶっ殺そうかと思ってしまった。
でもそれは良い事だと思う。素敵な事です。
もうコンタクトは外していて、メガネにしていて良かった。
メガネを外して、視力0、1にしたら、何も見えなくなって気持ちは落ち着いた。
そりゃそうだ、職人と芸術家の差だ、とすぐに理解出来た。
ここから先の事は、番組の結果が分かってしまうので割愛。
※まだAブロック4組目のⅡララしか放送されていない
毎週一組ずつ放送してるみたいです
Ⅱララメンバー全員、俺と同じタイミングで5点満点な事に気付いたみたいだった。(全員アホだな)
ムタ君は高校球児のように腕で顔を隠しながら泣いていた。
俺はムタ君が好き過ぎるので、笑いを堪えるのに必死だった。
りっちゃんは泣き止んで、一度元気になったのだが、全バンドの結果が出て、色々思うところがあったみたいで、最後の方は無理して笑っている感じになっていた。
悔しそうなムタと、無理して笑うりっちゃん。
アオイは悲しそうに見えた。
俺はこういう時にすぐにバンド全体の事を考えてしまう。
無理して笑うのは違うだろう。
それなら全員殺した方が正しい。
りっちゃんにちゃんと伝えたいな。
最後の記念写真撮影までは我慢して残ったが、審査員やスタッフとの打ち上げには出ないで、早々に店を出た。
代官山は雨で、水のぬるい感じや光の感じが夏のようだった。
バイク乗り場まで雨に濡れながら歩いて、走り出したら街は無事にキレイに見えた。
りっちゃんは後ろに乗っていたが、まだ嘘を付いている感じだった。
バイクを降りると、変な顔をしているので「嘘を付かずに悲しいままでいなきゃダメだと思う。」と伝えると「悲しい時に悲しいままでいたら、死んでしまう。そんな事は出来ないし、した事がない。」とひどく泣き出した。
5/15
翌日「ヒッピーを歌えなかった夜に」が出来た。
※ヒッピー歌詞のせる
歌は起きた瞬間に出来る事がほとんど。
忘れないように録音するが、寝起きなのでいつもガラガラ声。
※ヒッピーひろしデモ載せる
5/17
2日後、もう1曲出来た。
アルバム収録の際には「ヒッピーを歌えなかった夜に」の前に収録しようと思う。
※タイムラグがある歌詞のせる
※タイムラグひろしデモ載せる
こんなイメージ。
あと4曲でアルバム2枚分揃う。
「Ⅱララの1stアルバム収録予定曲」
1.学校
2.Ⅱララのテーマ
3.阿久和川
4.太陽みたいな女の子
5.音楽準備室
6.友達
7.星座
8.夏休みのチャイム
9.梅雨明け
10.ララ
11.レインレイン
12.伊豆
「Ⅱララの2ndアルバム収録予定曲」
1.私の母さんコジコジが嫌い
2.虹の中
3.ララと海へ
4.ライナーノーツ
5.タイムラグがある
6.ヒッピーを歌えなかった夜に
7.あのこ
8.母と海へ
9.
10.
11.
12.
以上「音楽深化論に捧ぐ」でした。
バイトから帰って来て、3時間でダーっと書いてみました。
読み直す時間無さそうなので、とりあえず載せちゃいますね。
※もしかしたら、明日時間ある時に少しは直すかも?
Ⅱララは、この後、ほのの正式脱退。アオイのサポートとしての正式加入。初雪音楽社立ち上げ。と続きます。
バーっと一気に書きましたが、今回の音楽深化論騒動。
おかげさまで俺は自分の立ち位置を明確に確認出来た。
そして、Ⅱララは最高のバンドに成長したし、歌まで2曲も出来ちゃった。
あと、久し振りにキヨシローに会えた気がしたのも嬉しかったな。
ただただ感謝。ありがとう音楽深化論。
2026年6月29日
古宮大志
PS.音楽深化論をきっかけにⅡララを好きになった人はこちらのライブに来れば良いと思います。ぜひぜひ。
↓

※ご予約はこちら↓
※チゲットURL
PS.6/13のアオイとの初ライブ。
二宮ユーキが最高の映像を撮ってくれました。
本編とアンコールです。
アンコールは音楽深化論で歌えなかったあの2曲だよ。ぜひぜひ。
※本編埋め込み
※アンコール2曲埋め込み




















