僕のレテパシーズ結成15周年記念ワンマン、たくさんのご予約ありがとうございます。
本当は昨年11月にリリースした10thアルバム「夏のアルバム」のレコ発ライブを、今年の夏にやる予定でした。
でも、実現出来なかったので今年は諦めました。
もしかしたら11thアルバムのレコ発ライブを先にやっちゃうかも知れません。(今年の12月にリリース予定)
でも10thのレコ発ライブはなんとしてもあの内容でやりたい。
なので、実現するまでは永遠にやりません。
だけど「何かドーンとしたライブやりたいなあ。あ!今年結成15周年じゃん!これで行こう!」という流れなのです。
ご予約はこちら! 満員のシェルターで歌いたい!
11thアルバムの制作も佳境です。
先日ミックスが終わり、後はマスタリングのみ。
限定100枚で販売していた「11thアルバム古宮大志宅録デモCD」を購入してくれた方々、ありがとうございました。
おかげさまで火の車の自転車操業ですがギリギリセーフでぶっちぎる事が出来ました。
12th完成までは何とか逃げおおせたい。借金という化け物から。
でも作品は残るからね。歌は誰にも差し押さえられないのです。
あと14枚残ってますよ。よかったらぜひ。ご購入はこちら!
では、15周年ワンマンの前座バンド「Ⅱララ」について書きます。
もしかしたら、このレテパシーズのページでⅡララについて書く事に、違和感を覚える人もいるのかな?
このⅡララ、俺が作ったバンドです。
歌も自分で作ってます。(厳密には少し説明が必要だが、それはまた後で)
なので、俺は違和感ゼロです。
まあ、Ⅱララはレテパと違いSNSも人並みに普通にやっていく予定なので、今後はここで書く事はあまり無いと思いますが、今日は思いっきり書かせて下さい。
レテパシーズが好きな人はⅡララも絶対に好きだと思うから。
レテパとⅡララ、この2つのバンドで音楽の世界を変えたいのです。
ちなみに、Ⅱララの情報はこちら。
↓
https://www.instagram.com/2lala_band
写真右から
鈴木ほの(ドラム)
世田谷生まれ世田谷育ちの高校生。
ドラムは初心者。
鈴木りさ(ボーカル)
2ヶ月前までドラマー。
ピーナッズというバンドで叩いてた。
数年前からジストニアというドラマーには大敵の病気になり、試行錯誤していたが、スティックを置く決意をした。
でも音楽の化身なので、諦めきれず、歌う事にした。
ムタ(ベース)
古宮大志がファンだった「THEドイ」というバンドのベース。
ドイ解散後、色んなバンドでサポートとして大活躍していたが、ついに運命のバンド「Ⅱララ」と出会い、人生の全てを賭ける事にした。
古宮大志(ギター)
鈴木りさの学生時代の日記を読んでいたら歌が出来たのでⅡララ結成を決意。
学生時代の日記のせいで、学校関連の歌が多い。
最初はⅡララでエレキギターを弾こうとして、カニ先生から極意を学ぶが、どうも手の大きさに対してエレキギターは小さくて弾きづらく、結局「古宮夏希&コークスが燃えている!」時代に使用していたエレガットの封印を解く。
10年以上前のコークス解散ライブの時から張ったままの錆びた弦を張り替えた時、なぜか妙にがんばろうと思った。
【Ⅱララ結成物語】
<2022年9月23日>
下北沢THREEにて、偶然ピーナッズというバンドのライブを見た。
とても素晴らしく、ライブ後に物販を買いに行き、鈴木りさと初めて話した。
感動した事を伝えると、彼女は泣いて喜んでいた。
何でこんなに泣いて喜んでいるのだろう?と思ったが、よくよく話してみると、2020年2月21日のレテパシーズの復活ライブ(レテパというより俺の復活ライブか。断酒治療から1年後のシラフ初ライブ)で初めてレテパを見てくれて、その後もちょくちょくライブに来てくれてた人だった。
ちなみに復活ライブの映像に、彼女が写っているそうです。
でも、この後も何度かピーナッズを見たが、残念ながら感動したのはこの時の一回だけ。
このライブの数ヶ月後からジストニアや鬱が彼女を襲う事になる。
<2023年8月27日>
高円寺のドムスタにてピーナッズの企画に出る。
THEドイは相変わらずキラキラしてた。
ドイのベースのムタ君は、この日のレテパのライブを見て「いつか自分もこんなライブがしてみたい!」と大感動してくれたらしい。
レテパは10thアルバム制作直後だったのだろう、夏の歌多めだった気がする。
楽屋で鈴木りさとこんな話をした。
「俺、4年前に酒のせいでバイトをクビになってから、アルコール依存症の治療を始めたんだけど、ついに4年振りに労働者に戻るよ。」
「へー、何するんですか?」
「経堂の知り合いの喫茶店で雇ってもらえた。」
「え?経堂の喫茶店ってまさか〇〇ですか?」
「そうだよ。」
「えー!私、今年の春まで経堂に住んでいて、その喫茶店によく通ってました!」
<2023年11月>
無事に社会復帰を果たし、元気に労働する日々。
この頃はまだ高円寺のユキコの祖母の空き家に住んでいたので、電車通勤。
そんなある日、鈴木りさの彼氏さんに経堂駅で偶然すれ違い、声をかけられた。
「古宮さん、こんにちは!」
「こんにちは!あ!そういえば、彼女さん俺のバイト先の喫茶店のお客さんだったと聞いているのですが、バイトしないですかねえ?人手不足なのです。」
「分かりました!聞いてみます!」
で、結局バイト仲間になった。
<2024年冬>
眉毛が無く、顔中ピアスの高校生がバイト先の同僚になる。
彼女は卒業後に、バンドに命を賭けるか、ヘアメイクの仕事をするか、で悩んでいて、頻繁に進路の相談を受ける。
彼女が構想するバンドの、ドラム候補の友人は、鈴木ほのという名前で、高校を退学したばかり。(その後通信制の高校に入学したので、今は高校生)
2人ともレテパを好きになってくれたらしく、ライブを見にきたりする。
眉毛なしの子は悩んだ挙句、ヘアメイクの仕事に賭けることにした。
ほのは「私はドラマーになる!」と高らかに宣言した。
が、実際には全然叩かずに、メン地下(メンズ地下アイドルの略との事)のライブに入り浸り、ポップでライトな非行を繰り返す日々。
<2025年2月>
三浦半島にあるピーナッズのトミーの家へ遊びに行く。
まだピーナッズだった鈴木りさとカブで。
真夜中の帰り道、ブルートゥーススピーカーでジュディマリを流しながら爆走してた時、YUKIに合わせて歌うりさの声が素晴らしく、一緒にバンドやったら面白いかもな、とちょっと思った。
家に帰り、それから数日間ジュディマリを聞いていたのだが、どうもそこまでグッと来なくて「このグッと来ない部分を補った最高のバンドを組みたいかも」という思いが日増しに強くなる。
ちなみに、コークス時代の経験があったので、以前から「何も考えずにただギターを弾くバンドもやりたいな。ボーカルだと色々考えちゃう時もあるけれど、ギターのみだと音楽の化身になれて楽しいからな」という思いはずっと持っていた。
<2025年春>
鈴木りさから、ジストニアの事やその他諸々の人生相談を受ける。
どう考えても彼女には音楽が必要そうに見えたので「だったらドラムやめて歌えばいいじゃん。ちょっと試してみたいんだけど、日記とか書いてたら読ませてよ。古い写真とか何でも良いから全て見せて。思い出話も出来る限り聞かせて。取材しまくったら、歌が出来るかも知れない。そしたらバンド組もう。でも歌が出来るかは分からないので、出来なかったらこの話は忘れて。」
それから1ヶ月程、彼女の日記や写真や思い出話に触れる日々が続く。
そしたらある日「Ⅱララのテーマ」という歌と「学校」という歌が出来た。
その後も「阿久和川」「友達」「ララ」、、とどんどん出来ていった。
なのでバンド結成を決定し、メンバー探しを始める。
俺は太宰治さんが好きなので、太宰さんが出来る事は自分にも出来ると思い込んでいる節がある。
逆境時にレテパが終わりそうな時には、彼の年表を見て、自分を励ます事も多かった。(この状況で、こんなにがんばれて、こんな作品を書けるんだから、俺もがんばれるはず。といつも思わせてくれた)
なので「女生徒」「斜陽」「盲人独笑」のように、他人の日記を元にして、俺も歌を作れるのではないか?と昔から思っていた。
Ⅱララの場合は、太宰さんのように日記の中身を大量に使っているわけではないが、彼女の影響下の元で書いているのは間違いないので、Ⅱララの歌の1人称「僕」は鈴木りさだと思ってくれて大丈夫です。
<2025年5月2日>
経堂駅の屋上テラスにムタ君を呼び出す。
偶然にも彼は経堂駅徒歩3分のアパートに住んでいた。
バンドに入って欲しいと伝えると、即快諾。
こんな時に言葉はいらないね。
もうすでに約束してたのさ。
<2025年5月30日>
経堂駅徒歩20分の俺のアパートに、眉毛なしのバイトの子と、その友人鈴木ほのを呼び出す。
ムタとりさも同席。
ほのにⅡララへの加入を打診すると、即OK。
その日の写真がこちら。伝説の始まり。
<2025年6月16日>
初スタジオ。
あまりにもつまらなく、俺は解散を決意。
が、クソ下手なのに目だけ輝いている鈴木ほのの顔を見ていたら、解散なんて言えなかった。
スタジオ後「正直全然ときめかなかった。このままでは解散だ。1ヶ月後にもう一度スタジオに入ろう。その日に継続か解散か決めよう。」と伝えた。
<2025年7月22日>
無事にサイコー状態になり、バンド継続を決意。
演奏が上手い下手の話ではなく、素直な気持ちを隠されている気がして、初回のスタジオでは絶望したのでした。
あれから曲もどんどん増えて、12曲揃ったので初ライブの構想を練る。
ちょうどレテパの15周年ワンマンの話が出てたので、その前座をデビューライブに決めた。
初心者バンドなので、早い方が良いと思って、セットリストももう決めてある。
1.学校
2.Ⅱララのテーマ
3.阿久和川
4.太陽みたいな女の子
5.音楽準備室
6.友達
7.星座
8.夏休みのチャイム
9.梅雨明け
10.ララ
11.レインレイン
12.伊豆
2025.12.15 下北沢シェルター
Ⅱララ初ライブ
<2025年9月8日>
東高円寺ロサンゼルスクラブでのスタジオ後に、近所の小学校のグラウンドでアー写を撮った。
丸の内線初心者のほのは、新宿駅で迷子になったらしく、ウロウロしていたらナンパされたので、その男に道を聞いて改札まで案内させたらしい。
彼女のエピソードはいつも真っ直ぐでイカレてて痛快だが、ほとんどが掲載不可案件。
先日「今度友達とお泊まりディズニーでシェラトンホテルに泊まるんです!楽しみ!」と言っていたので、次に会った時に「ディズニーどうだった?」と聞いたら「それが最悪で、シェラトンのフロントに着いたら予約されてなくて、調べてみたらアメリカのシェラトンホテルを間違えて予約してて、しょうがないから池袋のラブホに泊まりましたー!楽しかったー!」と言っていた。
ドラムの技量はまだまだだが、才能はすごくある。
いずれすごいドラマーになるんじゃないかな。
ある日いきなりバスドラが上手くなったので、何があったんだ!?と思って聞いてみたら「厚底グツを脱いでみた!良い感じ!」と言っていて、みんな爆笑してた。
彼女は今、バンドの中心人物です。
<2025年9月30日>
昨日ですね。
高円寺コヤーマでスタジオでした。
レテパスタッフのソノダさんが来てくれて、あれやこれや撮影とかした。
今後はⅡララのSNSにどんどん載せていくと思います。お楽しみに。
鈴木りさもSNSは得意じゃないのに1人でがんばっていて、最近は少しテンパリ気味だったのだが、ほのが「私も手伝う!ⅡララSNSの会長になります!」と宣言してくれて、その時のりさの安心した嬉しそうな顔を見た時に、このバンドは本当に良いバンドになってきたなあ、とまだ結成4ヶ月ですが思いました。
Ⅱララはすごい速度で駆け抜けるバンドだと思います。
まるで流れ星のように。(俺は速いとは思わないけど、見てる人からしたらマッハに見えるのだろう)
そういえば今年の初夏に北海道へ行った時に、月形と美唄の間の暗闇の田んぼ道で流れ星を2個見たな。
その時聞いた流れ星の音はやはり「はらり」という音でした。
やはり、というのは、俺は昔から流れ星の音が「はらり」と聞こえるのです。
なので、今回のライブのチラシの絵にも流れ星のはらりを描きました。
Ⅱララの歌に「太陽みたいな女の子」という歌があります。
鈴木りさは子供の頃から「太陽みたいに明るい子だね。」とよく言われてたそうです。
ピーナッズを辞める時にも、友人からの励ましのメールにそんな事が書いてあって、それを読ませて貰ってたらこんな歌が出来ました。
Ⅱララの歌の「僕」は全て鈴木りさです。
でもこの歌は唯一、俺が彼女の事を「君」として書きました。
「太陽みたいな女の子」
太陽みたいな女の子だから
最初と最後赤く染まっている
その間はただの光だから
ただ明るいだけ色なんて無いよ
太陽みたいな女の子だから
君が浮かぶ時 星は見えない
星は消えて君が消えて星が出て
君が浮かび消えた星を思う
星が落ちる音はきっと
はらり、やはり、はらり
星が落ちる音を見てよ
はらり、君は、一人
風に触れた時はいつも
ひゅるり、君は、遠く
風に触れる音を見てよ
ひゅるり、君は、一人だ
太陽みたいな女の子だから
明る過ぎる窓 何も見えない
ガラスの向こう 誰かが走った
思い出のよう 音なんか無いよ
太陽みたいな女の子だから
遠くのドアがバタンと閉まって
廊下の先の階段が見えて
踊り場の影で夏だと分かって
太陽みたいな女の子だから
(2025年7月18日作曲)
以上「Ⅱララ結成物語」でした。
今回はⅡララの事ばかり書いたので、次回はレテパの15年間を振り返ってみようと思います。
絶対に1回じゃ書き切れないだろうから、2010年から1年ずつ書いて、全15回にしてみようかな。
お楽しみに!
シェルター来てね!
2025年10月1日
古宮大志
PS.あ!10月1日じゃん!
僕のレテパシーズ4thアルバム「ブルースマン」収録の「アズミ」をぜひ聞いてみてね。
あれから25年か。
レテパは15周年だが、ソロスタートからは25周年です。
あの日のアズミライブを161倉庫で見てなかったら、全然違う人生だったでしょう。
なんだかんだで性には合ってるから、この人生を気に入ってますよ。
なのでありがとうKC。
※2000年高校3年生の時に、大阪のブルースマンAZUMIのライブを札幌161倉庫へ見に行った。
その時に店主のKCさんにデモテープを渡して、初ライブをやらせてもらったのです。
デモテープは文字通りのカセットテープで、歌が2割、詩の朗読8割ってな感じでした。
ああ、ほのはあの時の俺と同じ歳なのか。
全然違うけど、ちょっと似てる気もするな。