2月22日(木) 親愛なるT.V. NOT JANUARYについて

前回「日記風」というレテパNEWSを書いたら「日記のやつ、とても良かった。」とヤハタ君から褒められたので、今回も日記風にしてみようと思う。

でも、まずは少しだけ「第3回レテパシーロックフェスティバル」と親愛なるT.V. NOT JANUARYについて。

2023年3月10日(日)
新宿Marble
「第3回レテパシーロックフェスティバル」

開場18:30
開演19:00
前売3000円(1D別)
当日3500円(1D別)

出演
T.V. NOT JANUARY
僕のレテパシーズ

※ご予約はこちらまたはツイッターDMまで。

TVを知ったのはいつだろう。
いつかは忘れたが、経緯は覚えている。
その当時俺は結婚していたが、その相手とは元々恋仲という感じではなかったのだろう、かなり早い段階からセックスレスというか、そういう目では見れなかったので、まだ20代だし悪い気がして「お前とは同志だが恋人では無い。だから他に恋人作っても俺は一向に構わんよ。」と伝えておいた。
行動力?のある人だったので、善良な郵便屋さんやら、メガネで坊主のバンドマンやら、大槻さんやら、その他は忘れたが、色々な人と付き合っていて(彼女の名誉?の為に書くが、それは同時進行では無く、1人ずつとちゃんと恋人として)その都度きちんと俺にも紹介してきた。
その中の1人が「ハードコア」というジャンルで活動しているという。
一応札幌で散々「自称札幌ハードコア」を見てきた身としては、東京のハードコアとはどんなものだろう?と思い、音楽的な興味というよりは、年代が一緒でも風土により変わるのかなあ?という民俗学的な興味から見に行った。(多分小岩のブッシュバッシュ)
札幌とはまた違う感じだが、これはこれでなんか嫌だな、札幌のやつらと着ている服の感じは少し違うが「みんな同じような服を着ている」というのは同じなんだな、ふむふむ、まあこれが群れというやつか、これは似たのが集まるのか?それとも集まると似るのか?多分後者だな、なんて学者目線で楽しんだ。
そこにTVが出ていたんだと思う。(あるいは俺もソロで出演していたか?)
ライブの事は意外と記憶に無いが、とても感動したのだろう、じゃないとアルバムなんて絶対に買わないから。

今、朝の6時なんだけど久し振りにこのアルバムを聞いてみた。
隣の部屋の家族が起きないように小さい音でそっと。
この緑のツルツルケースに触って、CD-Rの盤面の黄色い絵や「息をしたらこころが潰れそうだに」の文字、全てが淋しく悲しい気持ちにさせる。
TVに触れると悲しくなる、のではなく、淋しくて悲しい時にTVに触れてきたのだろう。

この家に引っ越して4年が経つけれど、そういえばこの家で聞くの初めてだな。
淋しくなかったんだな、ずっと。
でも、今日聞いたって事は今日は淋しくて悲しいのだろう。

というわけで、淋しくて悲しい人はレテパシーロックフェスティバルに来るように。

PS.この後「日記風、2月前半編」を書くつもりでした。
が、すみません、次回にします。
今日はこのままTVな気分でいる事にする。
もう一回アルバム聞くわ。

PS.その後TVにはレテパのライブ盤「LIVE AT MOTION」のレコ発?(少し違うかも?でも確か「うみのて」とTVとスリーマンだった気がする。2012年)に出てもらったり、あとはなんと言っても「秋田ハイコーフェス」でいつも一緒だった。
ハイコーフェスって行った事が無い人には分からないと思うけど、普通のフェスとは大違い。
体育館のステージで演奏するんだけど、お客さんは基本静かで「イエーイ!」とかそんな感じでは全然無い。
なんなら三角座りのまま誰も立ち上がらないし、下手したら拍手も起きない(それは言い過ぎか?でもそんな可能性すらある雰囲気)なので、何も知らずにやって来た若手ロックバンドなんかが空回りして打ち上げで悲しい顔をしているのをたくさん見て来た。
空気が重い、お客さんが白けてる、決してそういう事じゃなくて、説明は難しいけれど、みんな平気じゃない「純粋な状況」ではあるので、俺は大好きだった。
まあ、ほんと誰もが平気では無かったね。客も演者も主宰者も。
そんなハイコーフェスなんだけど、TVは毎回最強だった。
それはTVの4人(あの頃は4人だった)が何も関係なく飄々としているから、では決して無い。
そんな風にTVを見ている人もいたかもしれないけれど、俺は真逆だと思うんだよね。
廃校の校舎、外からの風、田沢湖の無音、三角座りの人々、そこに声もギターもリコーダーも同じ速度、同じ力で、触れてくる。
彼ら全部に関係しようとしてた。それは強くなきゃできないよ。
たくましい本当の優しさ。

もうハイコーフェスは無いけどさ、この日のレテパフェスはハイコーフェスみたいな一日になるかもね。

なので、淋しくて悲しい人、あるいはハイコーフェスが好きだった人、あるいはハイコーフェスに行ってみたかった人、ぜひカモンです。

PS.せっかくなので、ハイコーの写真を一枚。
この男の子、この春高校を卒業して秋田から東京に来るんだよ。
俺はアル中騒動以降、独自の時間感覚で生きているので、年月や年齢の感覚は完全に欠如した。
でもこの写真を見ると、時は進む、というのは本当なんだなあ、と思わざるをえないね。
「RADIO LETEPA」の10曲目、この男の子に歌った歌なんですよ。