6月27日(火) 最後のともしび

2016年9月14日にリリースした、2ndアルバム「愛してるよ」をリマスタリングしました。
リマスター盤は明日6/28リリースになります。
今日はここに至るまでの経緯を書いてみます。

2015年の9月、秋田ハイコーフェスからの帰り道、喧嘩になり、ベースの寺中四が脱退した。
そして、まもなく新ベース飯田裕が加入した。
いーちゃんはとても張り切っていて、レテパシーズを世に広めようとがんばってくれた。
が、この頃のレテパは多くの問題を抱えていて、いつ崩壊してもおかしくない状態だった。
もともと破滅的な性格のいーちゃんも、すぐにレテパの破滅モードに呼応して、5人全員、破滅直前の最後のともしび状態に突入していった。
その炎はどのバンドよりも大きかったけれど「最後のともしび」な事に変わりは無かった。

※その頃のレテパ(京都かな?この後喧嘩になり、俺は車に乗らず一人新幹線で帰った)

滅茶苦茶な状態だったけど、それを「芸術」と呼ぶか「ロックンロール」と呼ぶか、は人それぞれだけど、そんなものへの真摯な姿勢だけは、忘れずにいたと思う。
たとえ死んだとしても。絶対に。

なので、あんな素晴らしい録音が出来たのだろう。
みんなボロボロだったのに。

吉祥寺GOKにてアナログテープの一発録音。
別にアナログやテープにこだわっていた訳ではなく「一回しか録音出来ない極限状態で録りたい。テイクワンしか認めない」という当時のメンバーの気質に合った方法がこれだった。

録音、ミックス、は完璧で、最後のマスタリング。
ここが、今思えば問題だった。
エンジニアの中村さんと、当時の破滅モードのレテパシーズとの相性が最悪だったから。
中村さんの全ての意見にNOと言い、どんどんどんどん極端な音にしていってしまった。

ベロンベロンだったけど、こんな会話を覚えている。

「いや、だから俺らのスタジオではこんな音では聞こえてないんですよ。もっと強い音です!」
「いや、それは君の入ってるスタジオが、どーせ10畳くらいの狭いスタジオなんでしょう?もっと広いとこならこんな音では聞こえない」
「いや、普段のままが良いんだ。普段な事が大切なんだ。あと、イヤホンでカッコよく聞こえるようにして下さい。ヘッドホンよりイヤホンの方が使ってる人多いでしょう?ヘッドホンで聞いた時にキツい音でも良いから、イヤホンで聞いた時にドカーン!と来る音にして下さいよ!もっと!もっと強く!もっと!ヘッドホンユーザーは捨てましょう」
「(ああ、こりゃダメだ、、)はいはい。分かりました」

こんな感じ。

この2ndアルバムの後、レテパシーズはユキコトーキョー(のちのハダユキコ)が脱退して、俺はアルコール依存症の治療を始めたが、うまくいかず(断酒は続いたが、断酒起因の鬱になった)ライブも録音もうまくいかず、はなえもんと鈴木亜沙美が抜けて、鬱でライブがうまくいかないなら飲んだ方がマシだ、と泣きながらイヤイヤ飲み出して、また新たな終わりに向かって進んでいった。(この際だから正直に書くが、この時期の3rd「永遠に、たまに」と4th「ブルースマン」はいつか再録音したいと思っている。2020年にVoのみ録り直したが、やはり全部ゼロから録りたい。そのくらい大切な20曲が揃っているから)

ここ数年、ずっと気になっていた、2ndアルバムの音像。
俺は中村さんにお詫びのメールを書き、カニユウヤに全てを託した。
現メンバーなうえに、リリース当時にリアルタイムでこのアルバムを聞いてくれていた、世界中を捜しても彼以上の適任者はいないでしょう。
先日、中村さんの所で、リマスタリングしてきてくれました。(「巨大なワニを手術台に載せてるような気分でした。」と言っていて、何だかとても嬉しかった。)

ドキドキしながら聞いてみると、、!

これ以上は、蛇足になるからやめときます。
皆さんお好きなように判断して下さい。

もう少ししたら、9thアルバムリリースモードに入ります。
7月末(8月頭になっても許して下さい)にリリースです。
MVとかも準備しています。

それまで少しだけ2ndリマスターモードにお付き合い下さいね。

僕のレテパシーズ2ndアルバム
「愛してるよ」(2023リマスター盤)

1.見知らぬ青年との会話
2.空知
3.ハローグッバイファックユー
4.夕焼けより
5.北
6.東区が恋しくて
7.再会
8.札幌ナンバーの最後
9.夏のしっぽ
10.ロックンロール

Vo/古宮大志
G/はなえもん
B/飯田裕
Key/ユキコトーキョー
Dr/鈴木亜沙美

録音,ミックス/馬場友美
リマスタリング/中村宗一郎
ジャケットデザイン/谷口正造

各配信サイトはこちら

PS.リマスター盤リリース記念に当時の映像を公開しよう!と思い、探しました。
すると、当時1週間限定で公開していた映像が見つかり、おあつらえ向きの凄まじい映像だったので、再公開する事にしました。

このメンバーでのラストライブ。
この日確実にレテパシーズは一度終わりました。
こんな映像残ってたんだな。奇跡だと思う。
まさに最後のともしび。
全てを焼き焦がす、最後のともしび。

6月24日(土) 下北沢おてまえ

2023年6月24日(土)

下北沢おてまえ

「おてまえ開店記念公演」

開場/18:00
開演/18:30

前売/¥2800(1D別)
当日/¥3300(1D別)

※出演は3番目、19:40〜

※ご予約→下北沢おてまえ

出演
たけとんぼ
saya.
佐古勇気
古宮大志(僕のレテパシーズ)

6月21日(水) 豊川思い出アルバム

ただの出不精かもしれません。
でも「ギターがへし折れて、声帯が消滅しても、本当のミュージシャンはミュージシャンのままだろう」という気持ちがある。
だから、妙にツアーツアーうるさいバンドを見ると「ニセモノだからツアーにでも出て、深夜の高速を交替交替で運転なんかしてさ、俺達はバンドマンだ!という充実感を発生させないと、ミュージシャンじゃなくなる恐怖に駆り立てられるのでは?」なんて、意地悪な目で見てしまう。
※上記の「ツアーツアー」を「新曲」「ライブ」に置き換えてもOK。

ニセモノに限って「ツアー、新曲、ライブ」に頼っています。
本物はその偽3種の神器なんか無くっても、一生ミュージシャンだしバンドマンのままでしょう。

辞書のほとんどの意味が違うよ。

という言い訳をしては、遠征に出ないバンドでしたが、今回は豊川に行ってみました。
メンバーが写真を撮ってくれたので、豊川思い出アルバムです。

レンタカーを借りて、出発。
庭のバラがキレイ。
「アジサイの始めと バラの終わりに」なんて歌詞もありますね。
「君の思い出」という歌。
12年前の今時期かな。

「俺、名古屋に行きたいサウナがあるから、行きも帰りも別行動でお願いします!」なんて言ってたのに、急遽同乗する事になったヤハタトシキ。
4人だと思って、少し小さい車を借りてしまったので、パンパン。
でも、仲良しバンドなので和やかなムード。

富士川SA。
ヤハタは富士山のポーズかな?
俺は近年、山中湖に縁が出来たので、ツーリングしたりして富士山との距離が一気に近くなった。
北海道以外の自然には全く興味が無かったのに、変われば変わるものだな、というよりは、人生の中に人生が何回もある感じ、です。

富士山頂から煙が出ていた。
「お!煙だ!来るべき時が来たな。こういう時に傍観してる奴が痛い目に合うんだよ。今頃ニュースで大騒ぎしてるはずだよ。調べてみなよ。」と、スマホが無いので、人任せで仁王立ち。
「え?本当に?」と調べてくれるメンバー。
チームワークの良いバンド。(煙はよくある現象だそうです)

みんな注文が着いて食べ始めているのに、一人で迷い続け、やっと「冷やし山菜そば」に決めた。
が、売り切れてた。
で、また悩み「桜エビ富士山カレー」に決めた。(その頃俺はとっくに食べ終わり、デザートのアイスも食べ終わっていた)
が、いつまで経っても食券のブザーが鳴らず、厨房に問い合わせてみると、オーダーが通っていなかったみたいで、そこからさらに待って、ついに、いただきます!の瞬間。
そして食べ終わり「チョイスミスったな、、しかも足りないな。」と呟いて、追加で唐揚げを食べていた。
関口萌はそういう男。(なんだか懐かしい男なんです)

俺は「紅富士サーモン丼」
富士山の冷たい湧水しか知らない淡麗なしっとりサーモン。
近年の脂脂したサーモンとは一線を画すキリッとしたしなやかさ。
サイコー。
食べながら話してたのは「この写真見たら、きっと過去メンバーは泣くと思うよ。ああ、ごはん食べてる!しかも丼もの!いいぞ!健康になったね!」と。
2018年頃までは、メンバーの前でまともな食事をした事が無いんじゃないかな?
飲酒オンリーだったから。
アディーあたり、泣いてません?どうでしょうか?

豊川groovestockに到着。
はじめまして、のお店です。

リハ風景。
他の出演バンドもリハで苦戦してるように見えた。
メインスピーカーから出るボーカルの限界音量が他の店より小さかったので。
俺はリハに全てを賭けています。
絶対にすごい音を作るぞ、と燃えに燃えた。
小さい頃から、折り紙やプラモデルとか、完成が決まっている物では発狂して癇癪を起こしていたが、全部自由に考える系は、大得意だった。
ので、ここでも大発揮。
店長さんに「ありったけのビールケースを!あとはこのかえしのモニターを一個殺して、客に向けましょう!今日何人くらい来ます?なるほど。じゃあ、このトライアングルゾーンのみにサイコーの音が届くようにしちゃいましょう。フロアー全体に満遍ない70点よりも、局地的な120点を狙います。客にも俺からアナウンスします。なのでメインのスピーカーも方向変えて、トライアングルゾーンに全てを賭けましょう!」

そして、伝説の音が出来上がった。
店長さんも「この店でこんな音を体験した事が無いです!」と言ってくれた。
俺はいつもリハの音作りに全てを賭けている。(誤解無いように書くが、素敵なお店でした。ただ優等生なリハでは辿り着けない場所がある、という事を書きたかった。そしてどんな場所でも100点は出せます。自由に考える事が出来たならば。絶対に諦めてはいけない。そして100点の形は毎回変わります。そこがポイントです。)

伝説のリハが終わり、みんな観光に行っていたようですね。
豊川稲荷はすぐ近く。

店の近くのブラザータコスというお店だそうです。
俺はライブ前は動きたくないので不参加。
カニユウヤはタコス作りの名人だが、その名人が唸るくらい、おいしかったみたいですよ。
groovestockに出る人はリハの時に「レテパ方式でお願いします!」からの「ブラザータコス」でナイスライブ決定です。

ライブ本番。
最終的にはもう一個のかえしモニターもトライアングルゾーンに参加させてますね。

セットリストは、

1.青春
2.イカレた人
3.君しかいない
4.17
5.クレイなジー
6.ハローグッバイファックユー
7.海へ行こうよ
8.実家のハイロウズのリストバンド
9.夏のアルバム

でした。

ライブ後、この日出店していた花屋「SNOW DROPS」のゆきちゃんとパチリ。
この人とは、昔お付き合いしていた事があります。
そんな彼女からのライブのお誘いだったのもあり、出不精バンドは豊川にやって来たのでした。
写真は無いが、お店の人達も純粋さが溢れ出していて、とってもイカしたお店でしたよ。
もう一度誤解無いように書いておくが、最終的には、そんじょそこらのライブハウスを超える音が出せました。
皆さん、ぜひぜひ。
俺らもまた行きたいです。

ライブ後にまでごはん食べてる!
しかも麺類!餃子まで!
と、今、アディーあたりが泣いている事でしょう。
いーちゃんあたりは「古宮さん断酒して絶好調だな、、俺も少し考えようかな、、。」
なんて思っていると思います。

いきなりですが、帰宅。
俺は結局、今回も運転しませんでした。
次こそは!と書きたいところだが、ライブ前は絶対に嫌だし、ライブ後もやっぱり無理みたいですね。

庭の杏の実が「早く収穫してよー!今年の杏酒はどうするんだよー!」と怒っているようです。
俺は飲めないのに、この時期にヤハタトシキの誕生日があるので、毎年杏酒にしてプレゼントするのが恒例行事になっています。
この家に住んで、4回目の杏の季節か。
もうたくさん落ちてしまった。
でも、まだ間に合うかな。

というわけで、豊川思い出アルバムでした。

PS.最近はレテパツイッター部が張り切ってくれているので、このNEWSの情報が少し遅いです。
が、俺みたいにツイッター見ない人もいると思います。
なので、書いておきますが、明日(配信サイトによっては数日後かも?)僕のレテパシーズの2ndアルバム「愛してるよ」がサブスク配信サイトから、消えます。
どうして消えるかは、近日書きます。
ご心配なく。お楽しみに。

6月18日(日) 豊川groovestock

2023年6月18日(日)

豊川groovestock(愛知県)

「SALVATION&VOID release tour2023」

開場/17:30
開演/18:00

前売/¥2400(1D別)
当日/¥2900(1D別)

※出演は2番目、18:50〜
※ご予約はレテパHPまたはレテパツイッターDMまで

出演
THE STONE AGE
イヌガヨ
僕のレテパシーズ

6月13日(火) レテパシーロックフェスティバルの帰り道

帰り道、小雨の降る中、新宿駅まで歩いた。
家の電気スタンドとラジカセを持ち込んでいたので、いつもよりも相当重く「俺はなんで電気スタンドとラジカセを持ってきたんだろう?」と改めて考えてみた。

自分は脚色は嫌いなので、レテパシーズのライブの照明は白一色で調光すらさせない。
それなのに、なぜ会場の明かりを電気スタンド一つ、BGMをラジカセにしたのか。
脚色はあんなに嫌いなのに。
という事は、自分では脚色のつもりではないのだろう。

駅が近付き、靖国通りの信号待ち。
横には、ヤハタ、カニ、南。
話半分、雑多な新宿を眺めていたら、ああ、そうか、と答えが出た。

あの電気スタンドの明かりとラジカセは、俺が眠る瞬間の部屋そのまま。
一番安心な瞬間か。
安心な自分の部屋のようにしたかったのでしょう。
レテパシーロックフェスティバルを。
部屋ではいつも一人だけど、今夜は誰かを招きたかった。
一番安心できる場所に。

そう考えると、合点がいきました。
静かな安心できる場所の横で大きな音でライブする。
うん、自分の人生、性格、そのものだなあ、と思います。
そして、続けてこんな事も思いました。
大きな音のレテパの演奏が、いつか無音と同等の静けさを持てた時、このバンドは誰も見た事のない場所に行けるのだろう。
ロックンロールさん、頼みますよ。
まだ隠し部屋があるんでしょう?
こんな事を思って、靖国通りを渡る。

そしたら、向こうから、さっき別れたばかりのひっしーが。

「なんか忘れ物ですか?」
「ええ、傘忘れましたわ、、」

うまく伝わるかな?
さっきちゃんと「また会いましょうね!」みたいなしっかりとした挨拶をして、別れて、その5分後に傘を取りに戻っているところで会う。
が、彼は全くバツの悪い感じがゼロ。
生まれてきてから、数々の失敗を繰り返して来た男なんだろうな。
歌舞伎町方面へ逆戻りしていく彼の背中に、頼もしさすら感じました。
「最後までチッツしてやがる。さすがや。」と思いました。

カニ君との会話に戻り、

「昨日の万波から伏見寅威へのバックホーム見た?」
「見ました。見ました。」
「土曜の神宮、チケット取ったの?」
「あ!まだだ。でもオリックス人気無いので大丈夫かと。」
「ヤクルトも今年は客少ないしね。」
「では、また!」
「はい!お疲れ様でした。」

新宿からはそれぞれの帰路へ。
家に着き、部屋がいつも同じ状態じゃないと落ち着かない、ので、疲れていたが、まずは原状回復。
電気スタンド、ラジカセ、を部屋の定位置に戻して、安心して、おやすみなさい。

こんな、帰り道。

皆さん来てくれてありがとう。
安心できたでしょうか?
俺は僕のレテパシーズに自信を持ってはいるが、それを超えて悲しい日ももちろんあります。
なので、やはりレテパフェスに来てくれると一番の励みになります。
第3回もがんばんなきゃなー!と思えます。

安心、安心、書くと、なんか傷の舐め合いみたいなフェスに思われるかな?
この安心は、山賊が狂気な日々を過ごした後の洞穴の安心です。
狂気は狂気で元気ですよ。

では、第3回で会いましょう!
(日にちも内容も未定だが、昨日から考え出しています。ワクワク。)

PS.ライブ後はすぐに「蛍の光」をラジカセで流しました。
あの蛍の光は2016年頃のレテパの登場SEでした。
あの頃、メンバーでSEを考えていた時に「蛍の光はどうだろう?普段は終わりに使われる歌だが、終わりは始まりという意味で、俺達にピッタリなのでは?」と提案したら、アディーが見つけてきました。
コロンビアレコードの古い蛍の光。
途中で入るスチールギターのソロが戦前しててカッコいい。(戦前じゃ無いかも。勝手に戦前感じてますが。)

面白かったのは、ライブ直後に楽屋で放心していたら、楽屋から出た南ちゃんが「人がもう全然いないですー。みんな帰っちゃってますね。古宮さんが蛍の光を流したからじゃないですかー?」と笑っていた事。
俺は心の中で「ああ、そうか、俺には始まりの歌だが、皆さんには閉店の歌に聞こえるよな。あはははは。」と笑いました。
今回は「飲みたい人はゆっくり歓談してね。レテパの通なお客さんは「ブルースマン」の歌詞の影響か、サッと帰る人が多いけれど、あの歌のせいで残りたい気分なのに残りづらくなっていたらごめんなさい!全然ゆっくり歓談してて良いからねー!」と伝えようと思っていたのに、忘れていた。

あれは、始まりの歌なのです。
多分次回もかけます。
閉店じゃないので気にしないように。

6月11日(日) 新宿Marble

2023年6月11日(日)

新宿Marble

第2回「レテパシーロックフェスティバル」

開場/18:30
開演/19:00

前売/¥2500(1D別)
当日/¥3000(1D別)

※ご予約はレテパHPまたはレテパツイッターDMまで

出演
僕のレテパシーズ
チッツ

6月9日(金) 歌詞について

9thアルバム(未発表。現在リリース準備中!)の歌詞を全部「歌詞」のページに載せました。
「レテパフェス、もう少し予約が入ってくれたら嬉しいな。」と思った時に「よし!9thの歌詞を全部載せちゃおう。ライブでもたくさん歌うし。」と思い歌詞を載せる、これはなかなか硬派な純粋行動です。
我ながら、いいぞ!真っ当な歌手人生だ!と思います。
そして、このレテパホームページの毎日の閲覧者数を見ると、やはりこの歌詞のページが一番多い。
皆さんもなかなか硬派です。気が合いそうですね。

自分が歌い始めたのは2000年。
ライブを見て気に入った人が、ホームページを作ってくれる事になった時、俺はまず「歌詞を全部載せたい。歌詞を読めば分かる人には分かるだろう。」と思い、全掲載をお願いしました。

その後、2005年に東京に活動拠点を移した時にも、こんなチラシを作って配っていました。
やはり「歌詞読めば全て分かるだろう」と思っておりました。

※読まれたくない部分、消してます、、
※「古宮大志」に線引いた蛍光ペンに時代を感じますね。
※「ハイロウズのリストバンド」と「実家のハイロウズのリストバンド」は違う歌です。

以前は「歌詞」のページに、アルバム収録曲かどうか関係無く、歌が出来たら随時全曲載せていました。
が、最近は健康で歌がどんどん出来るし、出来るたびに載せてたら訳分からなくなるかなあ、と思い控えています。(レテパアルバムでの発表はどんなに急いでも作曲から1〜2年後になってしまうので)

でも、早く読んで貰いたいし、もしかしたら衝動的にドーンと全部載せる日も近いかもしれません。(最近はソロライブで新しい歌もガンガン歌ってるしね)
まあ、その時はお付き合い下さいな。

まだ、アルバム発表前なので、多くは書きませんが、少しだけ補足解説。

1.四面道信号待ち
じいさん→井伏鱒二さんです。
じいさんよばわりすみません。
「人生足別離」というブルースを「サヨナラ」ダケガ人生ダ、と訳されています。
中央線沿線に住む人はまず井伏さんの「荻窪風土記」を読むと良いですよ。
俺はどうしようもなく辛い時には、音楽の先輩達よりも文学の先輩達の珍プレー好プレーなエピソードに励まされる事が多いです。

2.無色の歌
その頃知ったカッコいいバンドが、フジロックのルーキーステージに出ると聞いて、カブで旅がてら見に行った。
魚サン履いてたら、埼玉と群馬の境目あたりで埼玉県警に捕まった。
東京ではサンダルOK、埼玉ではNG、らしいです。

3.ヒーローと
レテパスタッフのソノダ氏は、俺に刺激を与えると歌が出来る事を知っているので、定期的に刺激を与えてきます。
2021年の年末「クロマニヨンズのチケット余ってるから行きましょう。」と誘ってくれて、行ったら出来た歌。

4.イカレた人
素晴らしい歌を歌う人には、デリケートでナイーブで傷つきやすく社会適応が苦手で集団行動が嫌いで歪でピュアな人間が多いと思う。
で、ライブハウスはそういう人間を排除しがち。
なので、消えていく。素晴らしい歌。素晴らしい人、が。
次の歌に出てくる、はなえもんなんかもその典型ですね。

5.最後のGB戦士
GBとはなんなのか、まあ、考えたら分かるでしょう。
BBBとかGBとか最近多いですね。
レテパ2代目ギタリストのはなえもんは、去年?一昨年?一時期「ちぇりーアイヴィ」という名前でyoutubeに自作曲を載せ続けていた。
カッコ良かったから、チェックしてた。
が、ある日全部消えてた。

6.数学と国語
レテパのスタジオで「俺は国語の暗記以外のとこは全て出来たよ。」と言ったらカニユウヤが「自分は数学のテストではいつも満点でした。」と言っていた。
で、次の日の朝出来た歌。
歌は80%が起きた瞬間に出来る。
残りの20%も午前中の早い時間に出来る。
起きるのは大抵6時前後。
寝るのは22時〜23時。
断酒後色々勉強したから、規則正しく自律神経が整いまくっています。
なので起きた瞬間が頭が働くピークです。(午後は副交感神経が上がり出すから歌が出来ないのでしょう)
整いすぎてるので、サウナ水風呂やっても、何も起きません。
いつも整ってるので。
※断酒後の話です。1st〜6thまでの歌は時間関係なく出来てた。と思う。

7.ホワイトアルバム
これは少し解説が必要だな。
相栄さんというのは俺が20才〜30才位まで義理の父だった男。
俺が31才?〜3?才(さすがに忘れた)までは真黒毛ぼっくすの大槻ヒロノリの義理の父だった。(彼ら年齢そんな変わらないが、、)
相栄さんは真黒毛ぼっくすの「大浜海岸へ」にも登場します。
あとはまあ、歌の通り。
うちにはビートルズのレコードがホワイトアルバム以外全部あります。(多分。全部あるから持っていけ!という感じだったはず)

8.激めん
最近は歌が出来た時に、日付も裏に書くようにしてるのでハッキリ分かるが、2021年9月14日放送のラヴィット(朝のテレビ)で「おいしいカップ麺、醤油編」みたいなのをやっていた。
北海道限定の「激めん」が見事ランクインし「名前の由来は、激しく生きてほしい、という創業者の願いから」と解説していて、衝撃を受けた。
子供の頃から食べていたが、そんなの全然知らなかった。
番組を見た後にすぐ歌が出来た。
最近は、マイバスやドンキでちらほら見ますね。がんばれ激めん。

9.カニハウス
最近引っ越してしまったが、少し前までカニユウヤは田無タワーの見えるアパートに住んでいた。
田無タワーは夜になると「次の日の天気の色」に光ります。
青→雨。紫→晴。
ツーリングからの帰り道、青梅街道で田無タワーが見えた頃、隣の車から言葉数の多い流行歌が流れてきて、出来た。

10.さんちゃんへ
最近は会わないが、以前は1年に一度必ず会っていた友人が今年高校3年生になります。
彼の事を思い出してたら、出来た歌。

※キャットキャットワンワンズ「突き抜けたバカ」
は、超レテパヘッズなら覚えているかも知れませんが、以前このレテパニュースで紹介した事がある歌です。
最初この歌詞の「命はそこではちょっと軽くて 約束は重くて」をアルバムタイトルにしようと思っていたが、やはり長すぎるので、ボツ。
しかも、どんどん歌が出来てしまい、9thの10曲(全アルバム同じ収録数じゃないとなんか気持ち悪いので、レテパは絶対に10曲)に収まりきらず、ボーナストラック的な電波ジャックで無理やり収録。
まあ、結果オーライでカッコいい感じになってますよ。
アルバムをお楽しみに!

PS.歌詞読んで気に入った人は6/11レテパフェスにゴー!
予約お待ちしています!

PS.10thの歌も4曲演奏予定です。
載せときます。