11月30日(月) 「音楽」作曲の頃

シングル「音楽」配信、いよいよ明後日ですね。
明後日になるとこちらで聞けますよ。

この歌は、レテパのレパートリーの中では、1番新しい歌という事になります。
2019年の2月から第2次断酒治療が始まりまして(世界大戦と同じで第2次で終わりになることを祈る)3ヶ月経ち、離脱症状が落ち着き出した頃、不安の中、ボーッとしていたら出来た歌です。

歌が出来た時は、いつも救われた気分になるものですが、この歌の時は状況が状況なだけに、特にそんな感じだったと思います。
年単位で、すごく久しぶりに出来た歌だったのも覚えています。
2017年以降は、心のどこかで「多分6枚目で力尽きるから、これ以上、歌は出来なくていいよ。出来ても録音してあげられないから。」と、どこかで止めていた気がします。
その証拠に、最近タガが外れたように、バカみたいに出来てしまいます。
何に謝ったらいいのか分かりませんが、もし自分の中に「作曲担当」の部署があるとしたら「なんか、ここ数年無視しててごめんね。これからは好きにやって下さい。」と謝りたい気分です。

今日はスタジオでした。「音楽」も歌いました。
ちょっとだけよ。覗いてみたまえ。

11月29日(日) シングル「音楽」ジャケット先行公開

12/2配信のシングル「音楽」のジャケットです。
ぽつんと座っている感じが、作曲当時のぽつんによく似ています。
こんな感じでした。詳しくはまた明日。

あと、3日で配信だ。

11月28日(土) 「音楽」(12/2配信スタート)歌詞先行公開

前書いた、ヒロトのテレビでヒロトが「若い人達は歌詞を聞きすぎる。大事にしすぎる。」と言っていました。
俺もハイロウズの子供なので、表現は違うが同じ事(多分)を思っていて、俺の場合は「歌を作る時に、良い歌詞を書こうと考えるのは良くない。」と思っていました。
歌詞なんてテキトーに思いつきで書くものだと思っています。
ただそれは、歌詞を書く瞬間は「もっといい言葉が無いかな」とか考えるな、という意味で、普段はテキトーではなく、素敵にクレイジーに過ごさなきゃ、イカしたナンバーは書けないよ、とは思っています。
鉛筆なめなめひねり上げたような歌詞は嘘のニオイがします。
ので、勝手に「お、ヒロト同じ事思ってんじゃん。」と思いながら見てました。
(全然違ったらごめん。多分同じ。だって子供だから。)

あと「歌詞はあんまり重視してないんだよね」とかいうバンドがたまにいるけれど、だったらインストバンドやればいいのに、とも思います。
歌詞を書く、歌を歌う、というのはバンドにとって絶対に必要なものでは無いのに、古い慣習に無意志に従って、いなくても良いようなボーカルがいるバンドが多い気がします。
「歌無ければ、カッコいいのにな」というバンドがよくいます。
エレキギターが、喋る事よりも全てを表せれる「第一言語」になれているのなら、わざわざ苦手な歌詞を書くことは無いでしょう。
「第一言語」が楽器だから、あなたは「ミュージシャン」なのですから。

というわけで、12/2配信のシングル「音楽」の歌詞を「歌詞」ページに先行公開です。
(英語版「Ongaku」も載せました。)

歌聞く前に歌詞読むのが好きなタイプの方はどーぞ。

11月27日(金) シングル「音楽」配信します

今年はレテパ10周年、ソロ20周年のメモリアルイヤーなのに誰も祝ってくれない、と、この前は心の叫びを書きました。

お祝いといえば、12/2は俺の誕生日です。
谷内六郎とマリアカラスと同じ日です。光栄です。

せめて、誕生日くらい自分で祝うか。

という事で、、

12月2日シングル「音楽」配信スタートします。
5thアルバム「レテパシー」より先行配信シングル第二弾です。

「本当はメモリアルイヤーも祝ってあげたかったのに、祝い方が分からなかっただけなんです。レテパ大好き。」
という感じの人には、祝う絶好の機会ですね。

「音楽」聞いてくれて、気に入ってもらえましたら、何より嬉しいお祝いです。
お楽しみに。

11月26日(木) レベル10の戦士から見たら、レベル99の僧侶の攻撃は凄まじいものに見えるだろう

音楽サブスクを使えるようになったので、今までのガラパゴス生活は終わり、色んな音楽を聞くようになった。
そして、5th6thアルバムの制作作業時に、音像音圧について色々過激な意見を頂いたおかげで(プロの客観的な意見というのは、結果ムカついても無視しても、何にせよ貴重です)自分の立ち位置がようやく分かった気がした。
(今思えば、1stからずっと同じような事を言われていた気もするが、酔いにまかせて無視してた)

レテパを好きだと言ってくれる人には峯田さんのファンが本当に多かった。
とても不思議だった。
なぜなら俺は全く聞いたことが無かったし、37年の人生の中で何度か「絶対に好きだから聞いてみて下さい。」と目の前で強制的にかけられたが、何とも思わなかった。
むしろ「何で、レテパを好きな人が、これを好きなんだ?」と本当に分からず、本気で悩んだ。(悩むくらい本当に多かった)
過去の在籍メンバーにも4人峯田さんファンがいたし、信頼している友人なんかにもファンは多かった。

ずっと分からなかったが、今回謎が解けた。

音像音圧の作業の中で、参考までに、シティーなポップや、レトロなフォーキーとか、エモいロックンロールとか、サブスクで人気のあるバンドや流行りのシンガーソングライターの音を聞いていたら、分かった気がした。

峯田さんとレテパの共通点は、要するにちゃぶ台返しのパンクなんだ。
みんな直球のストレートが好きだったんだ。
メジャーリーグのストレートはストレートと言いながら少しは曲がってくるし、本当のストレートはもう古いんだ。
高校野球や意識の古い日本の野球や漫画の中にしか本当のストレートはもう無いんだ。
という事なのかな。
と、テレビのダルビッシュの変化球特集の後に、日本シリーズを見ていたら「解説は火の玉ストレートでお馴染みの藤川球児さん」という言葉も出てきたので、そんなことを思った。

が、この前もテレビでたまたま銀杏ボーイズを見たが(念の為サブスクでも聞いてみたが)やはり全然違うな、と思った。

しかし、あのフォークにせよロックにせよポップにせよ、雰囲気を出すために少し音像を曲げてくる最先端のボールを駆使するオシャレな人達に、ちゃぶ台返し的なストレートを投げている(俺は投げているつもりは無かったが、今回色々学んだら、知らずに投げてしまっていた事を知った)という風に見れば、ちゃぶ台返し好きの人達は峯田さんとレテパを好きになるのかも知れない。
という風に、長年の謎をまとめてみました。

レテパは無意識にちゃぶ台もひっくり返してるかも知れないけど、それ(ちゃぶ台返し)専門の人では無いので、もっと色んな人に聞いてもらえるようにがんばります。

PS.ドラクエで言うと分かりやすい。
峯田さんはレベル99の戦士。
それに憧れている人は、レベル10以下の戦士。
俺は回復が得意な僧侶なんだけど、レベル99。
で、レベル10以下の戦士から見ると、レベル99の僧侶の攻撃力は本来攻撃を得意としていないのに、キラキラ輝いた凄まじい攻撃に見えるだろう。
すげえ戦士に見えたんだろう。
俺は僧侶だよ。

結局どこにも属せない、というのは思ったよりずっと大変な事なのかもな、と最近つくづく思いました。

11月25日(水) 庭の樅の木

フランスではコロナの影響で、樅(モミ)の木農家(ミニモミの木を栽培して、クリスマスに販売している)が樅の木を販売できずに困っている。
このままでは樅の木が大きくなりすぎて売り物にならなくなる。
が、仏政府の特別措置で販売できるようになったので、よかったよかった、というニュースを見た。

あ!と思った。
というのも、うちの庭に、この樅の木達の大大大先輩が生えているから。

義母から聞いた話ですが、50年以上前のクリスマス、この家の4人家族が高円寺の商店街で、ミニモミの木を買って楽しんだ。
が、クリスマスが終わり、処置に困り植えてみたら、、、

今、こんな感じです。
樅の木、今年は何十年振りかの晴れ舞台だろうから、何か飾り付けしてやろう。
君はフランス生まれだったのね。
(違う地方でも、樅の木を輸出しているかも知れませんが、直感でフランスから来た感じがしたので、そういう事にしておいて下さい。)

11月24日(火) 歌手20周年、レテパ10周年メモリアルイヤー

高校3年生の時の2000年から歌い出したので、自分が芸歴何年目なのか数えるのが簡単だ。
そう、今年は歌手生活20周年のメモリアルイヤーなんです。誰も祝ってくれないが。
レテパは2010年から始まっていますが、数えてみたら10年の間に俺も含め15人が在籍していたことになる。
あと3人で野球の試合が1バンドで出来る計算になります。うーん。

歌手20年、レテパ10年の活動の中で現存するのは6枚のアルバム(厳密にはまだ4枚ですが)と書くと少ない感じがしますよね。
が、今まで制作したアルバムをソロも入れて全て数えると、割とちゃんと作っている方なんです。

廃盤にしたアルバムが10枚で、今レテパがもうすぐ6枚だから、全部で16枚と考えると、そんなにサボっているわけでは無いんです。

小学生の頃はピアノを習っていた。
絶対音感的な聴力は絶賛されたが、演奏の方は才能を発揮できずに、ピアノを嫌いなまま辞めてしまった。
当時の特徴としては、途中で演奏を間違えると、キーッ!っとなって、癇癪を起こし初めから弾き直し、その繰り返しで最後まで弾けない、みたいな神経質少年でした。

その感じに似ているのだろう。
すぐに廃盤にしてしまうのは。

20年の活動の中で、全て廃盤にせずに「その時に出来た歌をその時に録音して残す」みたいな事は出来なかったので、それは少し残念ではある。
が、しょうがない。
レテパの6枚は、言うなれば全100曲以上の中から選ばれた、60曲入りのベストアルバムのようなものなんです。

これからは普通に新曲出来たら録音する人になれたらいいな。

10年後には誰かに「おめでとう」と祝ってもらえるようになれたらいいな。

11月23日(月) エレキギターとの出会い

「長野県のお月様」にはギターの音が2つ入っています。
FCFCを永遠と繰り返しているのは、俺が弾いています。
ギター職人の人に中身を改造してハムバッカー(直流電流という事らしい)にしてもらった、金のグヤトーンです。
レテパで俺がエレキギターを弾いているのは、これと「永遠に、たまに」の2曲だけです。

どちらもバンドスコアに書くとしたら、ギター2という事になるのでしょう。
俺はバンドスコアなるものを1日だけ見たことがあって、それは中2の頃、ギター達人の友達の家での事でした。
友達は「BUCK-TICK」というバンドが好きで「フルミヤ、デビルマンばっかり読んでいないで、暇だったら「悪の華」のギター2を弾いてみてくれ。」と言うのでトライしてみたのでした。
冒頭の「テンテンテテンテンテンテーテテ」というやつを、なんだか良く分からん、ミッフィーの口みたいな記号が沢山書かれているスコアなるものを見ながら練習した。

が、つまらなかったから1日でやめた。
それ以来エレキギターに興味を持てたことが無い。

ハーモニカ、アルトサックス、そして歌。
バカだからか、肺活量を使わないと、心が込められないようで、吹く楽器以外は第一言語にならなかった。

が、心のどこかでは「歌わずにエレキだけ本気で弾き出したら、ギターマガジンの表紙に載るくらいのロックスターにはなれるような気がする」と思っていなくはない。

PS.狸撮影成功。
恋人と別れたのか?一人で来ました。

11月22日(日) 人生で初めて楽しい

11/8に書いた「全部終わりました」という文章から、なんやかんや、半月連続で書いてみました。
いかがだったでしょうか?おもしろいですか?

5th,6thの録音作業が終わり、本当に肩の荷が降りまして、色々のびのびと楽しめるようになってきました。
終わるまではずっと「完成させるまでは死ねないぞ」と、何するにも焦って急いで生きていたのですが、今は「いつ死んでもいいや」と前向きに思えるようになり、そうすると色んな事が楽しくなってきました。

先日もスタジオに入りましたが、歌い出してからの20年間で初めて「楽しい」と思えました。
生まれて初めて、心に余裕が出来たのでしょう。

余裕っていいね。素晴らしい。

PS.昨日は21時から、近所の友人達がうちのテレビの前に集まってきて、昭和の一風景のような感じでした。
出てきたのは、力道山でもON(王、長島ね)でもなく、甲本ヒロト。
年齢の話になっていたけど、ヒロトは俺の20コ上。
なので、バームクーヘンの頃に今の俺の年だったんです。
一生忘れない。バームクーヘンツアーの札幌ファクトリーホール。俺高2。
思い出してたら、ライブしたくなってきた。
ちょっと考えてみます。

11月21日(土) 「月」と「お月様」

「長野県のお月様」聞いてみましたか?
聞いての通り、18才まで暮らした実家の部屋から毎晩見てた月と、今長野の山から見る月が同じ月とは思えないんだよな、という歌ですね。

月に習ったギター、とありますが、今でも変わらずにそう思っています。

タイトルの「長野県のお月様」というのにも意味?があって、北海道以外で見る月は「お月様」とでもいった感じで、日本昔ばなしのニオイがする。
北海道の月は「月」で「お月様」じゃない。
そんなのもあって「お月様」と歌っています。

妖精の住む北国、妖怪の住む内地、といった感じかな。

古いフォークソングやロックンロールなんかが、自然と鳴り響ける季節感の中で育てたのはラッキーだったと思います。
日本に似合う音楽を必死になって作らなくて良かったから。
あるいは、それさえ出来ずに外国に憧れたりとか。
おかげさまで、周りの人達よりも、のびのびと自然に歌を作れた気がします。

11月20日(金) シングル「長野県のお月様」本日配信スタート

2010年結成の僕のレテパシーズは、10年経って、こんなところに立っています。
ここは眺めが良いし、気に入ってますが、あまり人が訪ねて来ませんので、親友や恋人に教えてあげて下さい。
カッコいいバンドがいるよ、と。

これは先程ツイッターに書いた文ですが、まあそういうことです。

「長野県のお月様」聞いてみてね。
では、山奥で月を見ながら待ってるよ。

録音メンバー
Vo.古宮大志
G.高野京介
B.タカユキカトー
Key.ハダユキコ
dr.関口萌

レコーディング
タカユキカトー

ドラムテック
北村優一

ミックス
馬場友美

マスタリング
中村宗一郎

ジャケット絵
古宮大志

この曲を先行シングルに推薦した人等
関口萌(経緯はこちら)
岩見沢での葬式後の月光(経緯はこちら)

こんな感じです。

評判良ければ、先行シングル第二弾もやるかもしれません。
どーぞ、よろしく。

11月19日(木) ロックンロール

本日24時を過ぎると「長野県のお月様」聞けると思います。
(聞けなかったらごめんなさい。多分毎回日付変わると聞けてる。)

関東近郊の方は、まだ間に合うので今から長野の山奥に行って、高円寺の方を拝みながら、正座して涙流しながらロックの夜明けを体感するように。

それはもちろん冗談ですが、この前AppleMusicのレテパのページを覗いたら、最初に目につく「トップソング」(再生回数上位曲)に「ロックンロールじゃ踊れない」と「ロックンロール」と「ロックンロールⅡ」の3曲が並んでいて「これじゃあ、ロックの人だと思われちゃうな。うーん。」と思った。

そう言えば10代の頃、札幌161倉庫時代に「のんべさん」という足の悪い酔っぱらいの客がいて、その人は他人が「ロック」とか「ロックンロール」とか語りだしたら殴りかかる、というクレイジーガイだった。
が、俺も年を重ねたのか、ちょっと気持ちが分かるようになってきた。
(暴力は嫌いなので、もちろん殴ったりはしませんが。)

もし、のんべさんがこのAppleMusicの画面を見ても、多分俺は殴られないと思う。

 

11月18日(水) 子供はいないよ

今日で一週間、小出しに毎日書いてみました。

昔からの札幌時代の友人なんかもこのページを見てくれていて、たまにメールでつっこんでくれたりします。
昨日の薔薇剪定の写真手前に写った、明らかに子供がいる家庭が使いそうな自転車のチャイルドシートを見て「フルミー、子供出来てたのか?」と聞かれたが、出来てません。
レコーディング関連で金が尽きたから、駐車場を中古電動チャリ屋のおじさんに貸したので、ママさん電動チャリがたくさん停まっているだけです。

PS.ね。沢山あるでしょう?
近所の町内会長さんはよく世間話をしに来てくれますが、この前「ライオンさん(会長は俺の事をライオンさんと呼ぶ。髪型かな?)すごい自転車ですが、集会でもやってるんですか?」と聞かれたので、慌てて否定した。
あやしいものではございません。
会長さんは、この家のおじいちゃんおばあちゃん(ユキコ祖父母)とも、旅行に行ったり仲が良かったようで、色々気にかけてくれています。

PS.今日はレテパスタジオでした。
ベースのタカユキ君が抜けて、心配な方も多いでしょうが、ちゃんと動き出していますのでご安心を。
また、タイミング見てご報告します。いい感じよ。

PS.札幌時代の知り合いの20%がフルミーと呼びます。

PS.あと2日で「長野県のお月様」だ!

11月17日(火) 長野県のお月様とThe Moon of Nagano歌詞掲載

11月20日配信のシングル「長野県のお月様」の日本歌詞と英訳歌詞を「歌詞」のページに載せました。
「歌を聞く前に歌詞だけ読むのは違う気がするな」というタイプの人もいるのかな?
そういう人は、読まずに配信を待っててね。

自分で歌を歌うようになってからは、他人の音楽をあまり聞かなくなった。
これは、自分の音楽の聞き方が「救い」を求めて聞いていたからだろう。
自作曲で自己救済が出来るようになってからは、ぐっとクルー「さようなら美しさ」の歌詞「悲しい歌おりてきて できあがれば嬉しかった」じゃないけれど(歌詞原文が見当たらない。漢字使い違ったらごめん。)本当にその繰り返しのみで生きていた。

ので、一番CDを買っていた時期は歌手になる前の16〜17才頃だろう。
岩見沢から札幌のタワレコやHMVやvirginやら行って、バイト代(岩見沢の仕出し屋「大空」でバイトしてた。日払いだし、残ったオードブルを大量にくれるのが良かった。この前書いた亡くなった祖母の家にオードブルを持っていくと、すげえ喜ばれたものです。)は全てCD代に消えた。
買ったCDを帰りの高速バス(札幌〜岩見沢間は約1時間)でウォークマンで聞くのですが、俺はまず歌詞カードだけ一通りじっくりと読んでから、満を持して聞いていた。

正直、歌詞にしか興味ないと言っても過言じゃない聞き方でした。
今はだいぶバンドマンになれたので、昔から好きな曲を聞いたりすると「はー、ギターもカッコよかったのか。知らんかった。」とか今更気付いたりしています。

PS.「バラはいつでも咲くから、節操がなく淫らだ」みたいな言葉を聞いたことがありますが、うちのバラも咲いては枯れ、咲いては枯れ、を4月から何度も繰り返しています。
キレイだから、淫らでもいいじゃん、と思っていたが、また最近狂い咲きしてて、さすがにちょっと淫らに見えてきた。
通路にはみ出してきて、通る人皆を傷つけるので、少し切った。

11月16日(月) 猫狸観察日誌

うちは古い家なので、縁側があります。
ここで育った義母によると、縁側は昔から野良猫の通り道だったそうです。
そう聞いては我慢出来ないので、餌をおいてみたら、色んな猫がやってくるようになりました。
そして、最近は狸も食べに来ます。(この話をするとよく「ハクビシンじゃないのー?」と言われるが狸です。)
中央線と高円寺の歴史を紹介する際にはよく「こんな狐や狸しかいない、雑木林に線路をひいてもしょうがない」みたいなエピソードが出てきますが、まだいるんだな。
この辺りは関東大震災で焼かれた東の方のお寺が沢山引っ越してきて、周りは寺だらけだから、狸もまだ住めているのでしょう。

うちに来る猫(と狸)
・ニコタマ
名前の由来↓
初登場の際、あまりの貫禄にこの界隈のボスだとすぐに分かった。
食べっぷりも堂々としたものだった。
去り際に、立派なキンタマを見せてくれて、うちの猫はメス2匹なので、玉を見慣れていないユキコが「ニコタマ先輩!」と大興奮し、以来ニコタマ。

・ハナピンク
名前の由来↓
鼻がピンク。
一番食べに来る。
ニコタマの女。一緒に来ることもたまにある。

・ハニーバニー(旧名、ミケ)
名前の由来↓
先日マスタリング作業で煮詰まり、俺はちょっとヤバくなっていた。
そこで、気分転換に「パルプフィクション」を初めて見た。
ユキコの誕生日プレゼントに、なぜか五月リョウタ君がくれたDVDだ。
それを見たら「おい大志。間違ってないから、そのままゴーだ。」と、アウトロー達に励まされた気がした。
最高の気分だった。
で、出てくるチンピラ強盗の「ハニーバニー」みたいなわめき声で、近所全猫といつも喧嘩してるから、ハニーバニーと呼んでいる。

・ヨモギ
名前の由来↓
ヨモギ猫。
が、これは北海道弁らしい。
こちらでは、キジ猫。キジトラ。

・ニセホタテ
名前の由来↓
多分、裏の家の猫。
うちの黒猫ホタテ同様、黒猫なのでニセホタテ。
隣は保育園なのですが、子ども達が毎朝「あ、ジジだー。」とニセホやホタテを見て、喜んでいます。
うちのホタテの場合はデブなので「お腹に赤ちゃんいるんだねー。」とママさん達から勘違いされています。

・狸
縁の下で夜な夜な変な声が聞こえるから、子猫かな?と思い、夜通しずっと呼んでいたら、出てきたのは狸だった。
その後も、夜中に近所で、変な声で鳴いていたのを聞いた。
声のトーンから恋人を探しているのだと、すぐに分かった。
こんな街中で恋人なんか見つかるのかな、と心配していたら、一昨日、恋人と一緒に餌を食べに来た。万歳。
オスは少しだけ食べて、あとはメスにあげてた。
うちには狸の置物がたくさんあるから、何かしら安心できるものを感じ取ったのかな?夜中によく来る。

・雀
引っ越し当初は、決まった3匹しか来なかったが、2階の窓から毎日話しかけていたら、どんどん増えて今は20羽くらい来る。
「レコーディング疲れたよー。もうだめだー。」
「チュンチュン。」
「これで評価されなかったら、家出するわ。全部やめる。」
「チュンチュン。」
こんな感じです。

・ホタテ
飼い猫。
引っ越ししたての頃、お外デビューで調子こき、近所の猫達の規律を破り色々滅茶苦茶やったので、みんなに嫌われている。
一度、寄って来たニコタマの頭を叩いてしまい、それが評判を下げる決定打となった。
縁側の窓はすりガラスなので、餌を食べる猫の色やシルエットで、誰だか分かる。
ニコタマを本当は好きみたいで、ニコタマが食べている時だけ、女っぽい動きでウロウロする。
他の猫の時は、ウーウー威嚇する。
一度、狸に額を傷つけられて帰ってきた。
結構ショックを受けていた。
猫以外の敵を知ったからか、それ以来、他の猫には少し優しくなった気がする。

・5月
飼い猫。癲癇(テンカン)持ち。よく倒れて痙攣する。
引っ越しから半年、やっと2階に上がれるようになった。(癲癇のせいか、運動神経が悪い。)
1階は日が差さないから、太陽を求めて2階に来る。
太陽への執着が強く、前のアパートでは太陽欲しさに身を乗り出しすぎて、4階から2度も落下している。
2度とも死にかけたが、復活した。

まあ、こんなところです。

PS.ハナピンク。
狸カップルを撮影出来たらまた載せますね。

PS.ホタテはかぶりものが好きなので、お土産に貰ったメロンのネットを付けたら、そのまま出かけていった。
保育園から「あの猫、怪我してるんだね。」と聞こえてきた。

PS.長野県のお月様、まであと4日ですよ。

11月15日(日) 「長野県のお月様」がシングルの理由その②

先日、故郷空知の岩見沢の祖母が大往生で亡くなったので、葬式に行ってきた。
祖母の家での自宅葬だったので、久しぶりに祖母の家に遊びに行けたみたいで、懐かしい気持ちになれた。

祖父母の家は実家のそばにある。
高校生になり、ジャズやフォークに取り憑かれた俺は、父と仲が悪くなり、ほとんど祖父母の家にいた。
祖父はその頃もう痴呆が酷く、古宮豆腐店だった頃の記憶で、夜中になると「豆をうるかす」と言って家を出てしまい、徘徊したりしていた。
が、祖母は変わらず、口数は少ないが優しく、俺はいつも安心して実家ではなく祖父母の家に帰っていた。
その頃は美しいアングラなものに取り憑かれていたので、毎日ジャズマンの亡霊にアルトサックスのマウスピースを喉にぶっ刺された状態で呼吸している気分でしたので、発狂寸前で、この祖母がいなかったら、多分道を踏み外していたことでしょう。
お陰様で、立派なレテパシーズのボーカルになれました。よかったよかった。

レテパのレパートリーではありませんが、当時の感じがよく分かる「アルトサックス」という歌があります。

 

「アルトサックス」

冬の寒い道を歩き 丘の上の学校に行く時
僕の息が白く白く 舞い上がるのが嫌だったので
僕はアルトサックスを買って それをのどの奥に刺した
それから僕の吐く息は全ておかしな音に変わった

のどから流れる汗は気にせず 笑い声は上で鳴った
ため息は下で鳴った 右から左から僕が聞こえた
町の外れの田んぼの水に僕の息はあぶくを作った
汗と泥にまみれても錆びず アルトサックスは金色に光った

学校の窓を全て開けたように 昼の風はアルトサックスを
通って僕の肺に入り それからまた出て音を鳴らす
僕が自転車で走った距離に 僕の息継ぎが転がっていく
僕の声がおかしな音なら 昼の風は僕の地獄だ

今でも聞こえるアルトサックスは とっくに僕の口から抜けて
どっかの誰かかどっかの何かに プランプランと刺さっているはずなのに
僕の息は季節を越えて 遠い国の星座を抜けて
上から右から左から後ろから 追いかけるように聞こえてくるよ

追いかけるようにアルトサックスが

 

葬式のあと、疲れたので変な時間に寝たら、変な時間に目が覚めた。
実家の自分の部屋。
窓からは月光。久しぶりに月光で目が覚めた。
その月を見ていたら「やっぱりこの月と他で見る月が同じ月とは思えないんだよな。」とあらためて思った。
ちょうどシングルを何にするか決める締切の日でもあったので、この時の月光が「長野県のお月様」をシングルにする気持ちを後押ししてくれた。
(大丈夫大丈夫、任せなさい。と言われた気がした。もし評判悪かったら、月光とハジメちゃんのせいだ。)

通夜、葬式、と強行軍で東京に帰りましたが、帰る次の日の天気予報は、雪。初雪のようでした。
でも、もし次の日まだ北海道にいて初雪を見たとしても、何も感じなかった事でしょう。
雪解けの春から初雪までをちゃんと過ごしていないと、初雪はただの自然現象でしょう。
だけど、ちょうど紅葉がピークだったのですが、紅葉は見た瞬間にちゃんと、途方も無いようなキレイな郷愁が襲ってきました。
初雪はそうはいきません。多分。
前日に帰ったから想像でしかないけれど。

PS.ベッドからの月。
「長野県のお月様」配信まであと5日です。

11月14日(土) 長野で聞かれるかな?「長野県のお月様」

さて、何の写真でしょうか?

これは、サブスク配信サイトのAppleMusicの管理画面で見れる「どの街でどのくらい聞かれたか見れる地図」です。
曲ごとにも見れるので「空知で空知は聞かれてるかな?」とか分かります。
ちなみに悲しいことに空知で空知は、深川という町で一回聞かれているだけです。
深川はほとんど旭川だから、もっと南の空知 (故郷が南空知)で聞かれてほしいが、まあ聞かれないか。

果たして、11/20配信のシングル「長野県のお月様」は長野でたくさん聞かれるでしょうか?
が、長野の月より空知の月がキレイだったな、というような歌でもあるので、逆に長野県人に嫌われて聞かれないでしょうか?
サザンオールスターズのこの地図見てみたい。
やはり、湘南辺りは爆心地のように大きな丸になっているのでしょうか?

さあ、あと6日ですよ。
お楽しみに。

PS.この前テレビで、庶民的なクイズ形式でベートーヴェン特集をやっていた。
さんざんベートーヴェンの曲や特徴を紹介した上で、こんな問題が出た。

「トルコ行進曲」という曲は同タイトルで、モーツァルト作曲のものとベートーヴェン作曲のものがあります。
さて、AとBどちらがベートーヴェンのものでしょう?

誰が聞いたってBだろ。
と思っていたら、スタジオ全員Aだった。
答えはBだった。

博識系のタレント達が全員間違えているのを見たらゾッとした。
俺としては、ナンバーガールもB’zも知らない状態で、さんざんナンバーガールの説明や曲を聞いた上で、両者の曲を聞かされて「さて、どちらがナンバーガールでしょう?」と聞かれたくらい、簡単に判別できた。

本当にあの博識系タレント達は分からなかったのかな。
だとしたら、怖いな。

「長野県のお月様」ベートーヴェン的な角度から見ても、カッコいい気がしてたのですが、うーん、理解されないのかなあ。
テレビ見てたら、不安になってきた。

11月13日(金) なぜ「長野県のお月様」が先行シングルなのか?

昔の外国のバンドのドキュメンタリーとか見ると、よく「主導権」やら「フロントマン」やら「発言権」やらに纏わる悲喜交交のエピソードが出てくる。
では、レテパでの力関係はどうなっているのか気になりますよね?

今回なぜ、5thアルバム「レテパシー」からの先行配信シングルが「長野県のお月様」なのか?
答えは、ドラムの関口萌が「長野県だね。やっぱり。」と言ったからです。
このメンバーで3年くらい活動してますが、基本的にハジメちゃんの言うことを聞いとけば間違いないです。
俺と高野君はクソおしゃべりで、ユキコは普通で、ハジメちゃんは口数は少ない。
ので、一発一発に重みがある。
見習おう。

PS.昨日のクイズの答え
「フジコ・ヘミング」

PS.飯を食うハジメちゃん。
発言に重みがある男。
横の子供は彼の子では無いと思う。

11月12日(木) 才能がなかったんだろ(Might Have No Talent)歌詞英訳掲載

「長野県のお月様」配信まであと1週間。(日付が変わり24時過ぎると聞ける事が多い。)
熱狂的なレテパヘッズの君は、わざわざ長野県の山奥に行ってその時を待つのも良いでしょう。
(木崎湖とかいう湖の辺りだった気がするよ。)

というわけで、これからは宣伝のためにも、小出しの出来る男になるんだ。と張り切っています。
オール・オア・ナッシングタイプなので(直したい。中道中道。)笑われるかも知れませんが、完成の1年も前から公開していた5thアルバム収録曲の歌詞10曲を、ひとまず非公開にしました。
形から入る男なんです。まあ、微笑ましく思ってやって下さい。
そして、小出し小出しにまたあげてやりますよ。
(今までは、これから口説くかもしれない初対面の女性に、貯金額や借金額も出会ったその日にブチまけるようなミスターせっかちだった。)

そういえば「才能がなかったんだろ」の英訳歌詞。
ずっと公開していなかったので、歌詞のページに載せました。
外人の皆さん、お待たせしました。
黙殺され続ける(まあ結構自業自得な気もするが)日本の才能豊かなシンガーソングライターの魂の叫びをお読み下さい。
訳者は毎度お馴染みの織田泰菜さん。ありがとう。

PS.黙殺といえば、前テレビで「一発屋芸人」達が集まってトークしてた。
スギちゃん、が40手前で売れたから、若手芸人の「売れないから辞める」引き際の年齢が高くなった。スギちゃんのせいだ、と言っていた。
音楽会では、黙殺チャンピオンは圧倒的にあの人ですよね。
俺も大好きな、影響を受けた一人です。
誰でしょう?
答えは、明日のPSコーナーにて。

PS.才能がなかったんだろ(Might Have No Talent)
視聴はこちら
悲壮な作曲の経緯は「最初で最後の一人宅録多重録音」です。

11月11日(水) 11月20日シングル「長野県のお月様」先行配信決定

5th6th関連を小出し小出しに発表していく。
このやり方に納得してみると「俺はなんであんなに生き急ぐ様に、1年も前から収録曲の歌詞だけを載せたり、「レテパシー」やら「アコースティック」やら、タイトルだけを謎に発表したりしていたのだろう。」
と、一瞬思ったが、答えは簡単。
答え「生き急いでいたから」
これに尽きるでしょう。
2017年以降は、2〜3年以内に死ぬな。と冷静に思っていたので、総決算の、言ってしまえば遺書のつもりでした。

が、6枚終わっても、元気だし(すげえ努力した。勉強あるのみ。)解散する気も全然起こらなかったし(戦時中に太宰治さんが妙に元気だったのとちょっと似てるかも。)ここからゆっくりと発表していくつもりです。(バイク的な速度で言うと減速だが、むしろ地球の自転的な速度を意識し出しているから、Kmにしたら全然スピードアップなんですけどね。)

2017年以降はまともな活動が出来なかった。
2017年、16才でレテパに出会った君は、もう20才になってしまう。
が、レテパは10代の衝動にも、臨終のレクイエムにもピッタリの老若男女のBGMですので、君が10代の頃はレテパは(まあ、俺だけか)ごろんごろんと昼寝ばかりしてましたが、許して下さい。
もう一生分寝ました。もう寝ません。

友人の初代レテパドラマーの五月リョウタ君から、ブログは短く(ブログじゃないよ、ニュースだよ)もっと回数を、と言われた。
彼の言うことは大抵聞くことにしているので、短く、回数多く、を心がけています。
ので、長くなる前に結論を書くと、、

11月20日シングル「長野県のお月様」5thアルバム「レテパシー」より先行配信リリースです。
お楽しみに。