僕のレテパシーズ
10thアルバム「夏のアルバム」
1.春雷
2.遠雷
3.T君の夏の歌
4.夏の中で
5.SAPPORO
6.コード泥棒
7.そばにいる
8.まだもう
9.夏のような5月
10.夏のアルバム
「春雷」
初期の衝動って何だろ? 初期衝動
じゃあ中期や後期もあんのか? 初期衝動
イナズマが走ったか? 初期衝動
確かに音は遅いよな 春の雨
遅れて来た雷の意外と遠い低い音
光と音のそのズレにロックとロールは&(安堵)する
だせーよ
初期の衝動がいいよな ズレなしの
光と音が同時のスゴイやつ
近ければ近いほど 初期衝動
光と音はズレない 光と音はズレない
光と音はズレないんだ
初期衝動
「遠雷」
でも遠い雷もキライじゃないぜ
光と音のズレで 僕は生きてきたんだよ
この世界はいつだって 僕が思うより
優しくて頑丈で ついに壊れなかったな
また一つ光ったな
僕は窓を開けてみる
音はまだ届かずに
夏の匂いが先に来る
雲の中で光ったな
雨もついに降り出して
音はまだ来ないのに
夏の匂い(思い出)が先に来る
「T君の夏の歌」
僕らの世界はまたからみあった
いつかのあなたが見た夏の日の
歌を僕はこの頃やっと
十何年ぶりに聞けてる
あなたは今頃 北国の夏
あなたの歌の事など忘れて
あなたより僕の方が、今
あなたの歌の近くにいる
そんな
time goes byでひなびたsummer time
time goes byでさびれたsummer morning
time goes byで古びたsummer night
time goes byで過ごしたsummer feeling
花火を見に行く時は浴衣じゃ
寒くなるからジャンパーを持った
豊平川 あなたの夏と
僕の歌はまだ似てるね
そんで
time goes byでひなびたsummer time
time goes byでさびれたsummer morning
time goes byで古びたsummer night
time goes byで過ごしたsummer feeling
「夏の中で」
体育館の前で止まり 白い光とバッシュの音
向いの公園のおじいさん 僕を見てから眠ったよ
夏の中で
歩道の真ん中でセミが 動けなくなるまで鳴いて
三車線の100の光 透きとおる羽と夜の風と
夏の中で
橋の上から多摩川の 9対1で9の夜に
大きくなった鷺の目線 僕も同じ 輝く未来
夏の中で
セミの声が止まった時 体育館からバッシュの音
向いの公園のおじいさん 鷺と同じ夜の眠りへ
夏の中で
「SAPPORO」
インストゥルメンタル
※東京オリンピックのマラソンの会場が札幌でした。(暑さ対策との事でした)
自分が昔住んでいたあたりをランナーが走っていて、それを見ていたら出来た曲です。
演奏後の街の音は札幌の街の音です。
友人に録音してもらいました。
「コード泥棒」
君がもう歌う事をやめると言ってきたので
さっそく僕は君のコードをパクろう
「きみの星のカオを見送って」もうどーせ誰も知らない
夏生まれだから 夏の歌多い事も
「ずっと続けているなんてすごいね」と
言われた君は得意な顔をして
「やってすらいないんだから終わる時は死ぬ時」
あの友達に会うのはつらいだろう
君がもう歌う事をやめると言ってきた時
大して悲しみなんてなかったが
「やってすらいないんだから終わる事なんてないよ」
あの友達に会う事を思ったら
悲しいね 悲しいね
「そばにいる」
いつの間に ベイビーキッズ
いつの間に ボーイ&ガール
いつの間に ダーリンハニー
いつの間に とーちゃんかーちゃん
いつの間に ゴーストエンジェル
いつの間に シースカイウインド
いつの間にの人生なら
この街のどこかに
この街の明日に
この街の昨日に
この街の古い公園に
僕らが残すものなんて
きっとありきたりのもんさ
落ちてるのを見つけても
誰も拾わない落し物
そんな街の風景になれたら
なれてたらいいな
さよならさ ベイビーキッズ
さよならさ ボーイ&ガール
さよならさ ダーリンハニー
さよならさ とーちゃんかーちゃん
さよならさ ゴーストエンジェル
さよならさ シースカイウインド
さよならだけが人生なら
この街のどこかで
この街の明日で
この街の昨日で
この街の古い公園で
僕らが残すものなんて
きっとありきたりのもんで
朽ちていくのを見かけても
誰も気にしない忘れ物
そんな街の風景になれたら
なれてたら 僕ら
そばにいる
「まだもう」
僕の住んでいた町ではいつも
季節はすぐに終わりかけてて
夏まつり 遠いお囃子の音も
風が運べば 少し冷たく
国道の裏の道
空家の庭 コスモスが
もう吹かれている 夏の光 みじかい夏
もう次の季節 ゆれる花は別れのよう
夕立が降った田んぼの道は
自分の傘が一番高くて
雷が落ちるかもしれないから
ずぶぬれて帰る なぜか楽しく
増水の灌漑溝
いつもと違う暗い道
家に着き 昼なのに
明かりをつけ ミロを飲む
まだ覚えている 暗い昼の蛍光灯
もう次の季節 かぜひくなよ ちゃんとふけよ
まだ もう 過ぎていく
まだ もう
「夏のような5月」
横須賀のかぼちゃ屋へ
スーパーカブニケツで
評判のバンド見に
夏のような5月に
君のナビはテキトー
カブじゃ捕まる道に
入らせて笑ってる
保土ヶ谷のバイパスで
夏のような5月で
ドブ板通りに着いたら
高めのバーガーショップへ
どーせ金なんて無いしさ
一番高いやつを食べようよ
評判のバンドはバンド名と違い素晴らしくは無かったが
きっとブルースが好きでさ
ひよっ子していてえらいと思った
樽に詰められたばかりの香りのしないウイスキーのようで
何十年か続けなよ ブルースになれよ
半島を横切って
STAY1万円の
古ぼけたラブホで
蚊に刺されて目覚める
夏のような5月に
白い壁の部屋なんかさ
ずっとバカにして生きてた
でも家具まで白いこの部屋は
蚊を見つけるのには便利だな
真夜中に裸で4匹も入り込んでた 全て退治して
電気消そうと思ったら
押し間違え有線がついちゃった
チャゲと飛鳥が誰かを殴りに行こうと相談している
僕らも殴りに行こうよ じゃまなウソ達を
翌日も快晴 夏のような5月 世間は連休中日
地元の人しか行かない 食堂も今日は賑わっているね
あなたが救った世界が 目の前にあるよな気がして笑う
何で笑った?と笑われ もう一度笑う
「夏のアルバム」
いつかさ 僕もさ
夏のぬけがらのようなさ
夏のアルバムを作りたい
17の頃から何回目の夏
僕にも僕らという歌詞が増えた
川の光の色変わらず
川の名前だけ変わってく
須部都川 幾春別川
豊平 多摩川 善福寺
未来は きっとさ
夏を思い出す時のさ
ひび割れた明るさに似てる
だからさ 僕らに
懐かしい夏があればさ
ありきたりな言い方だが
うまくいくよ
うまくいくよ きっと
ラララ…