職業欄に職業を書けと言われたらいつでも僕は
無色と書くことでしょう
無色の色は透明の方で古い図書館が過ごした
夏休みの色でしょう
もう二度と使われない
だけどまだ過ごしてる
透明な夏の静けさに書いた仮名交じりの名前
セミの声を聞いたえんぴつの文字 僕の仕事にする
埼玉の白バイに停められ職業欄に職業をどうぞ
と言われた時も無色と
若いおまわりはツッコミもせずにそのまま流して空見て
「雨雲です。気を付けて。」
埼玉はムカツクな
道変えて群馬県
おまわりの予告通りに懐かしい雨は降ってきて
気持ちよかったから 罰金6000円はチャラになり
透明な夏の静けさに描いた無色の僕の歌
セミの声も消えた 夕立の時 僕の仕事にする
9thアルバム「RADIO LETEPA」収録
(2022年作詞作曲)