6月3日(火) 5月の空知小旅行写真集

昔から他人の誕生日を全く覚えられない。
父母の誕生日も妹のも未だに覚えていない。
恋人の誕生日は忘れると恐ろしいので、毎年手帳を買うと真っ先に丸を付けておく。
そんな日付健忘症の人生でしたが、なぜか覚えている日付があります。
それは「レテパシーズの全アルバムのリリース日」なのです。
今朝、テレビを見ていたら「今日は6月3日です。」と言っていて、ハッとした。
「ああ、しかもちょうど10年になるのか。色々あったけどまあ良い感じだよな。うん。がんばったがんばった。」

2015年6月3日、それは僕のレテパシーズの1stアルバム「僕を殺せるのは僕だけさ」がリリースされた日です。
途中でアル中ゴタゴタがあって出せていない年もあるけれど、こう数えると1年に1枚ペースで出せているんだな。
今年中に11枚目を絶対に出すぞ。
そして来年は12枚目で全120曲が終わるんだ。
その後はもし歌が出来なかったら、ライブ中心のバンドになって、新宿あたりの「ビートルズカバーのプロのバンドが常時居る音楽パブ」みたいなノリで、全120曲をいつでも演奏出来るイカレた状態にして、お客さんからのリクエストにその場で即座に答えられるバンドになったら面白いよね!なんて、昨日ロサクラで南ちゃんとも話したりしてました。
南ちゃんは「恐ろしい、、楽譜見ても良いですか?それならいけます!」
俺は「いやいや、楽譜無いのが素敵じゃないか。がんばろー!」
南「はい、、がんばります、、!」

想像するだけでワクワクする。
お客さん「君の思い出、演って!」
間髪入れずに「ワンツー!タータタタタタタタタタタ!」と始まるのを想像するだけで鳥肌が立つわ。

他にも色んな夢を見ています。
最近はちょっと面白い新しい夢も見つけて、こっそり動き出しています。
まあ、楽しみにしてて下さい。
相変わらず俺は何も諦めておりません。

そういえば先日、5月の空知に行ってきました。
思い出写真をお裾分け。


千歳空港から支笏湖へ寄り道。
父は俺よりデカい。


支笏湖のお土産屋にて。
昭和平成レトロリバイバルでは無く、本当の古いやつが北海道あたりの土産物屋にはまだ生き残っている。


千歳空港から実家の岩見沢へ向かう道。
長沼〜栗山〜栗沢〜岩見沢。
菜の花の季節。
あと、水田に水が張られてキレイな時期。
「でも、水田の光」というやつです。
一番好きな空知の5月。


翌日は富良野美瑛へ。
岩見沢から山道を1時間半くらいかな。
岩見沢〜三笠〜富良野〜美瑛。
三笠には昔、祖父が営む「古宮豆腐店」がありました。
炭鉱の町、まさにダーティーオールドタウン。
豆腐店跡地のそばにあった「旧唐松駅」にて。


母が「面白いもの見せてあげる。」と言うので唐松駅に立ち寄った。
壁を見ると唐松地区に住んでいた人達の思い出の写真が貼られてあった。
その中に祖父母一家の写真もあった。


三笠市立博物館。
3rdアルバムの1曲目「深海」に出てくる博物館です。
(3rdと4thはなぜか他のアルバムと比べて人気が無いが、リミックスリマスターして最高になったので、ぜひ聞いてみてね。名曲揃いのすごい2作だと思うんだけどなあ。)


炭住の赤い屋根。
だいぶボロボロになってきたな。
でもまだ住んでる人はいるようだ。


富良野に着いた。まだ雨。
でも母は天気を思い通りに出来るレベルの晴れ女らしく「そろそろ晴れるはずだけど、、」と言ってたらやはり晴れた。
仲良し両親。
俺は高校生の頃はあまり仲良くなかったが。
俺が1950年生まれのミュージシャン達、友部正人、友川かずき、遠藤ミチロウ、忌野清志郎、仲井戸麗市、板橋文夫、あたりの影響を受けて歌い出したのは、この両親からの影響が大きい。


遠くに見える右側の木は父が勝手に自分の名前を付けたお気に入りの木らしい。
この後、俺も真似して1本の木に「ひろしの木」と名付けました。
この後出て来ます。
珍しくはしゃいで観光客チックにジャンプした写真を撮ろうとしたが何度やってもうまくいかず。
地球に降り立った人、みたいな写真になってしまいました。


次の日。岩見沢〜月形へ。
ちなみに2才〜13才まで月形。
14才〜18才まで岩見沢。
18才〜22?23?才まで札幌。
その後は上京野郎です。
(「歳」という字が昔からピンとこないので「才」を使うタイプです。歌詞でもいつも「才」ですね。)

岩見沢〜月形への真っ直ぐな道「峰延道路」。
樺戸監獄の囚人達が作った道。
思い出の道ランキングでベスト3に絶対に入る道です。


元実家の三角屋根に到着。
古宮家が出て行った後、トラック会社に売ったのだが、今は放置状態で空き家みたい。
家の裏の廃庭を見たら、イチゴの花が咲いてた。
1990年くらいに古宮家が植えたイチゴが野生化してまだ生きてるんだなあ。
イチゴは食べるよりも花や葉を見るもの!と言い切れるくらい、イチゴの花と葉が好きです。

神社は家の隣の「南耕地神社」。
「昔隣に住んでたひろしです。全てがんばってますよ。まだまだがんばります。」とお参りした。


家の前の田んぼ道。
この木が「ひろしの木」です。
川は「まだもう」に出てくる「増水の灌漑溝」。
この木の下に座って見える景色が人生で好きな景色ベスト3に入ると思う。
もし死んで好きなところで地縛霊になれる権利をもらえたら、多分この木の下にいます。


レテパヘッズの皆さんは気付いたかな?
シングル「まだもう」の写真の木だよ。
木も俺も大きくなりました。
なんか、成長度合いが似てる気がするね。
1990年4月26日の写真。俺と妹と白い犬。


月形小学校と夕日。
10thアルバム「夏のアルバム」のジャケですね。
母校と夕日のセットを見れるなんて幸せ。
なんか最近少し燃え尽きた気もしていたが、ちゃんと心に風が吹き「まだまだ俺にはブルースがあるな。思い出させてくれてありがとう月形。」なんて思いました。

以上、5月の空知小旅行写真集でした。
最近はドタバタしてて、なかなかレテパ通信を書けてないけど、とにかく伝えたいのは「6/27の第6回レテパシーロックフェスティバルで会おう!」です。
本番当日は全員でリハを出来なそうなので、昨日ロサンゼルスクラブで8時間もリハしてきました。
センスあるPAの兄さんと共に、ロサクラ史上最高の音を作れたよ。
楽しみにしててね。

PS.6/27のセットリストに「まだもう」「空知」は絶対に入れると思う。
5月の空知を感じたブルース状態で歌います。
きっと最高の演奏になるだろう。

2025年6月3日
古宮大志