11月25日(月) 川の光の色変わらず、川の名前だけ変わってく

2024年11月21日リリース
僕のレテパシーズ10thアルバム
「夏のアルバム」

1.春雷
2.遠雷
3.T君の夏の歌
4.夏の中で
5.SAPPORO
6.コード泥棒
7.そばにいる
8.まだもう
9.夏のような5月
10.夏のアルバム

録音/ミックス/馬場友美
マスタリング/中村宗一郎
録音場所/Rinky Dink Studio西荻窪,東高円寺ロサンゼルスクラブ
ジャケット写真/2013年初夏、月形小学校のグラウンドにて(撮影/ハダユキコ)

昔からずっと「いつか全曲夏の歌のアルバムを作りたいな」と思っていた。
1989年11月21日にリリースされた「夏のぬけがら」の影響で。
実は6thアルバム「アコースティック」の時にもそんな思惑があり、10曲夏の歌を並べようとしたのだが「春」という歌をどうしても収録したくなって、惜しくも念願叶わなかった。
1st〜6thの頃は、ソロ時代の20年間に作った歌の中から選曲するだけだったので、やろうと思えば全曲夏の歌にするのはたやすかった。
でも7th以降は基本的に新曲のみを10曲並べているから、10曲連続で夏の歌が出来ないと念願は叶わない。
自分は意識的に歌を作れるタイプでは無いので「次も夏の歌が出来ますように!」と祈るしか無い2022年だった。(10thは2022年、11thは2023年、12thは2024年作曲が中心。大体1年に10曲ペースの人間みたい。決して多いタイプでは無い)

なぜそう思ったのかは直感としか言いようが無いが、3曲目の「T君の夏の歌」のT君の歌の中にずっといたら、夏の歌ばかり出来るような気がした。
なので2022年はT君の歌ばかりを聞いていた。
T君は無名歌手な上にライブもしない。(というか精神疾患で出来なかったのかな)
音源も知り合いにしか配らない人だったので、知り合い以外は誰も知らない人。
名前も決して明かして欲しくない人なのでT君とした。
そして俺の直感は当たっていたらしい。
無事に10曲の夏の歌が揃った。

レテパシーズにとって大きな転機のアルバムだと思う。
俺はこのアルバムから足踏みオルガンで作曲するようになり、メンバーに聞かせる為のデモテープを作る時にも、足踏みオルガンやキーボードで演奏する事が多くなった。
ギターの時と違い、自分でも何を弾いているのか理解せずに弾いているので、結果的に謎のコードになっている事が多かったらしい。
なのでアレンジの際のコード解釈の自由度が増えたらしく、変わったコード大好き人間のカニユウヤの目の色が今作以降は明らかに変わった。
今までもアレンジは全員で行っていたが、今作はよりいっそう俺以外のメンバーの才能が発揮されていると思う。

今書いていて思い出したが、そういえばこの足踏みオルガンは、2003年頃にT君に貰った物だった。
そうだ、忘れてた。すげえ繋がってるな。
その頃はオルガンなんて興味も無かったので(そもそも弾けなかったし)全然弾かずに本棚代わりになっていたのだが。
2012年に古宮夏希と離婚した際にオルガンは彼女の再婚先の大槻ヒロノリの家に連れていかれてしまった。
そして2022年に大槻さんから「ひろし、もう金が無いから安いアパートに引っ越すよ。足踏みオルガン引き取ってよ。」と連絡があり舞い戻って来たのだった。
舞い戻ったオルガンに触れてみるとなぜか弾けるようになっていた。
そしてどんどん夏の歌が出来ていった。

少しだけ曲解説。

1.春雷(2022年2月25日作曲)
冒頭のオルガンは「T君の夏の歌」のデモテープのオルガンを抜粋。
雨と雷の音はちゃんと春に録音しておいた。
全曲夏の歌じゃ無いじゃん!1曲目から春の歌じゃん!というクレームが聞こえて来そうだが、この歌は2曲目とセットのイメージなので許して。
ブルーハーツ「手紙」の1番の春と2番の夏を2曲でやったイメージ。

2.遠雷(2022年3月5日作曲)
これもちゃんと夏の遠雷を録音しておいた。
この頃はバイトもしてなかったので、天気予報を見て遠雷の音が録れそうな日は、一日中窓のそばで構えてた。
今はもう懐かしくなってしまった高円寺の古い一軒家のトタン屋根に落ちる雨の音。
「春雷はプロローグ扱いで良い。遠雷のギターソロの前の8拍で曇天の夏空を全員で作り、直後のギターソロで過去と未来の夏全てを表現しよう」なんて壮大な事をアレンジの時から話してた。
どうかな?ちゃんと夏になりました?

3.T君の夏の歌(2022年4月15日作曲)
2004年〜2009年頃まで東京の俺と札幌のT君は手紙と音源で文通していた。
その5年間でT君から送られてきた歌を今数えてみたが、12アルバム全289曲だった。(その間俺が彼に送ったのは7アルバム全70曲)
彼の歌はいつでも平気で聞けるタイプの歌では無いので、あれからもう10年以上聞いていなかった。
2022年、10何年ぶりに彼の歌に向き合いこのアルバムが出来た。
T君に聞かせたいな。
15年ぶりに手紙とこのアルバムを送ってみようかな。

4.夏の中で(2007年作曲)
この歌は古い歌。
今までのアルバムには入れなかったが、今回ついに収録。
当時、川崎市多摩区稲田堤に住んでいたので、多摩川の歌は多い。
「3車線の100の光」の大きな橋は多摩川原橋。
3車線の100の光に死にかけのセミが毎年照らされていた。

ちなみに2007年の同期には「春」「夜明け前」「夕焼けより」「廃墟」「海へ行こうよ」「君しかいない」「バスが来るまで」がいる。
こう見るとなかなか黄金世代だな。
10歳年上の大天才T君に聞かせる為、歌が出来ては張り切って送っていた。
俺の歌を好きな人が全然いなかった頃なので、彼との文通が唯一の励みだった。

5.SAPPORO(2021年夏作曲)
2022年以降は作曲時に日付をメモる事にしたので明記出来るのだが、この曲は2021年作曲なので日付は不明。
だが、調べれば分かると思う。
なぜならこの曲は「2020年開催予定だった東京オリンピックがコロナで2021年に延期になり、しかも暑さ対策でマラソンの会場が札幌になり、それをテレビでぼーっと見ていたら自分の住んでいた北18条駅付近をランナーが走っていて、ランナーの速度で昔を思い出していたらメロディーが浮かんできて、そのままオルガンを弾いてみたら出来た曲」なので。
東京オリンピックの札幌マラソン(確か男子)の日にちを調べれば作曲日が分かる。

噂によるとこの世には「歌詞に重きを置いていないバンド」というのが存在するらしい。
そんなバンドは本来存在するべきじゃないと思う。
なぜなら歌詞を書く、歌う、というのはバンドにとって必須では無いから。
この世にはインストバンドがもっと増えるべきだと思う。
楽器で歌えるのなら、歌詞や歌なんか不要。
9割がインストバンドで歌アリは1割くらいが本当なんじゃないかな。
と昔から思っている。
レテパでもいつかインスト曲をやりたかったから、この曲が出来た時は特に嬉しかった。

ミックスが終わり、10曲を並べてみた時、このアルバムにはまだ何かが足りない気がした。
その時ちょうどアディーが札幌に行っている、と聞いていたので、思い付きで連絡し北18条駅付近の街の音を録音してもらった。
それを「SAPPORO」と「コード泥棒」の間に入れる事によって、このアルバムは完成した。
鼻啜ったり、ライターに火を点けたり、車のドアをバタンと閉めたり、これら全て北18条駅付近で鈴木亜沙美が鳴らした音です。
アディーありがとう。

ちなみに作曲時期的にはこの曲は本来9thアルバム収録の曲。
そして9th収録の「最後のGB戦士」は2022年5月19日作曲とあるので、本来10thアルバム収録の曲。
実は入れ替えて1曲だけズルしちゃった。許して。(GB戦士、そばにいるの次の日に出来たのか、、)

あ、あと2番3番の絶妙なアルトサックスは菊竹南が吹いています。

6.コード泥棒(2022年6月9日作曲)
彼女のバンド「ミチノヒ」が解散したタイミングだったのかな?ちゃんとは覚えていないが「もう歌を歌うのはやめる」と古宮夏希が酔って泣きながら電話してきた。
じゃああの歌のコード貰っちゃおう、と思い彼女と俺と遊佐春菜の3人でやっていた「古宮夏希&コークスが燃えている!」の「きみの星のカオを見送って」という歌のコード進行をパクった。
この歌は彼女の札幌の実家の猫が死にそうだったのに、会いに行けなくて作った歌だったと思う。(コークスの作詞作曲は古宮夏希。この歌もそう。たまに作詞/古宮夏希で作曲/古宮大志のパターンもあったが)
ちなみに歌詞に出てくる「あの友達」というのはT君の妻。(古宮夏希とT君の妻が中学の同級生だった。その縁でT君と知り合えた。今もまだ妻なのかは知らないが)
コード進行が同じとはいえ全然違う歌に聞こえると思うが、後奏は意図的に「きみの星のカオを見送って」と同じ感じにした。(もちろん弾いている事、吹いている事は全然違うけどね)

7.そばにいる(2022年5月18日作曲)
作曲した頃は俺にもまだベイビーはいなかったし、とーちゃんでもかーちゃんでも無かったし、あの人達もゴーストにもエンジェルにも海にも空にも風にもなっていなかったが、歌はちゃんと用意されていた。えらい。
いつでも高らかに鳴り響いているから安心して行進してね。

関口萌はこの歌が特に好きみたいで、今MVを制作してくれている。
俺の誕生日に合わせて公開してくれるとの事。
12月2日をお楽しみに。(谷内六郎、マリアカラス、ドラミちゃん、と同じです)

8.まだもう(2022年6月5日作曲)
この歌は先日解説したので割愛。
詳しくはこちらで。

9.夏のような5月(2022年6月2日作曲)
書いてて気付いたが「夏のような5月(6/2)」「まだもう(6/5)」「コード泥棒(6/9)」とあるので、1週間で3曲出来ている。
昔から歌が出来ない時は平気で何ヶ月も出来ないけれど、一度出来出すとポンポン出来るタイプだった。
そして今思い出したが「コード泥棒」が一番最後に出来たので「あぶねー、大丈夫だよな?ギリ夏の歌だよなこれ。うん、大丈夫。夏って漢字出てくるし。OK!やったー!これで10曲夏の歌だ!」と1人でバンザイしたのだった。

自分としては不遇のバンド人生だと思っているので定期的に「こんなバンド続けているから全て滅茶苦茶になるんだ。早く終わればいいのに」と落ち込む時期がある。
この頃もそんな状態だったので、自暴自棄になり「今一番評判のインディーバンドとやらを見に行ってみよう。そして無事に素晴らしかったらさっさと引退しよう」という気分で、当時の妻のハダユキコとスーパーカブをニケツして横須賀のかぼちゃ屋というライブハウスへ行ってみた。

ゴールデンウィークの2日間の出来事をただ歌っている歌。
時系列はこんな感じ。

①保土ヶ谷バイパスはカブ禁止な上に一度乗ったら降りられない、でも無事に捕まらなかった
②横須賀どぶ板通りのハニービーというバーガーショップ
③かぼちゃ屋
④ライブ後、真っ暗な三浦半島を横切ってマーメイドというラブホへ
窓を開けて寝たら蚊が入り込んだので真夜中に目覚め蚊を退治
白い壁は蚊を発見しやすい
全部退治して、さあ寝よう!と思ったらベッド横のボタンは有線のスイッチだったらしくチャゲアスのヤーヤーヤーが爆音で流れた、、
⑤翌日も快晴、昼ごはんはホテルのそばのまるい食堂
連休で混み合うお店で平和な人々を眺めていたら世界を救ったあの人の事を思い出した
微笑んでいたのだろう、笑われた
ソースカツ丼がおいしかった

10.夏のアルバム(2022年5月21日作曲)
須部都川、幾春別川、豊平川、多摩川、善福寺川。
眺める川の名前は変わるけど、光の色は変わらない。

これはCDの裏ジャケに使った写真。
1989年7月30日、月形町須部都川上流にて。

このアルバムを聞いた人が今までの夏とこれからの夏の両方を思い出せるといいな。

PS.友部正人さんがコメントを寄せてくれました。嬉しい。

PS.↑が表で↓が裏のチラシをヤハタトシキが作ってくれた。
この裏面を眺めながら一日中ウイスキー飲めたら最高だな、なんて久し振りに少し思いました。
なかなか頑張ってるじゃないか、レテパシーズ。

PS.チラシ制作時にジャケット写真の撮影日時を知ったヤハタ君が「あ!この日付だと俺がレテパシーズを札幌のイベントに呼んだ時だ!つながっている!」と喜んでいた。
当時ヤハタ君とは面識が無かったが、札幌のバンドマンだった彼はレテパシーズを札幌のイベントに呼んでくれたのだった。
多分その時に月形にも寄って母校のグラウンドを一周走ってみたのだろう。
こんな写真を撮られていたなんて全然知らなかった。
今回のジャケを考えている時に過去の写真を振り返っていたらいきなり出てきた。
あまりにも今作のジャケにぴったりなのでビックリした。
全て用意されているんだなあ。ちゃんと行進していると。

PS.毎回何かしら大変だけど、今作の制作期間もメンバーみんな色々大変な時期でした。
これからも大変かも知れないけどさ、11th、12thも絶対にこの5人で作ろうね。
絶望も希望もちゃんと引っさげて、ずんずん行進して行きましょう。
俺達は全て連れて行く。そんなエンデンジャードスピーシーズ(絶滅危惧種)です。
無事に絶滅するその日まで!目撃してて下さいね。

それでは10thレコ発ライブで会いましょう。
多分3月?4月?今作戦会議中。
お楽しみに。

PS.「一番高いやつ」のレシート

11月20日(水) 春雷

初期の衝動って何だろ? 初期衝動
じゃあ中期や後期もあんのか? 初期衝動

イナズマが走ったか? 初期衝動
確かに音は遅いよな 春の雨

遅れて来た雷の意外と遠い低い音
光と音のそのズレにロックとロールは&(安堵)する

だせーよ

初期の衝動がいいよな ズレなしの
光と音が同時のスゴイやつ

近ければ近いほど 初期衝動
光と音はズレない 光と音はズレない

光と音はズレないんだ
初期衝動

10thアルバム「夏のアルバム」収録
(2022年作詞作曲)

11月20日(水) 遠雷

でも遠い雷もキライじゃないぜ
光と音のズレで 僕は生きてきたんだよ

この世界はいつだって 僕が思うより
優しくて頑丈で ついに壊れなかったな

また一つ光ったな
僕は窓を開けてみる
音はまだ届かずに
夏の匂いが先に来る

雲の中で光ったな
雨もついに降り出して
音はまだ来ないのに
夏の匂い(思い出)が先に来る

10thアルバム「夏のアルバム」収録
(2022年作詞作曲)

11月20日(水) T君の夏の歌

僕らの世界はまたからみあった
いつかのあなたが見た夏の日の
歌を僕はこの頃やっと
十何年ぶりに聞けてる

あなたは今頃 北国の夏
あなたの歌の事など忘れて
あなたより僕の方が、今
あなたの歌の近くにいる

そんな
time goes byでひなびたsummer time
time goes byでさびれたsummer morning
time goes byで古びたsummer night
time goes byで過ごしたsummer feeling

花火を見に行く時は浴衣じゃ
寒くなるからジャンパーを持った
豊平川 あなたの夏と
僕の歌はまだ似てるね

そんで
time goes byでひなびたsummer time
time goes byでさびれたsummer morning
time goes byで古びたsummer night
time goes byで過ごしたsummer feeling

10thアルバム「夏のアルバム」収録
(2022年作詞作曲)

11月20日(水) 夏の中で

体育館の前で止まり 白い光とバッシュの音
向いの公園のおじいさん 僕を見てから眠ったよ

夏の中で

歩道の真ん中でセミが 動けなくなるまで鳴いて
三車線の100の光 透きとおる羽と夜の風と

夏の中で

橋の上から多摩川の 9対1で9の夜に
大きくなった鷺の目線 僕も同じ 輝く未来

夏の中で

セミの声が止まった時 体育館からバッシュの音
向いの公園のおじいさん 鷺と同じ夜の眠りへ

夏の中で

10thアルバム「夏のアルバム」収録
(2007年作詞作曲)

11月20日(水) SAPPORO

インストゥルメンタル

10thアルバム「夏のアルバム」収録
(2021年作曲)

11月20日(水) コード泥棒

君がもう歌う事をやめると言ってきたので
さっそく僕は君のコードをパクろう

「きみの星のカオを見送って」もうどーせ誰も知らない
夏生まれだから 夏の歌多い事も

「ずっと続けているなんてすごいね」と
言われた君は得意な顔をして

「やってすらいないんだから終わる時は死ぬ時」
あの友達に会うのはつらいだろう

君がもう歌う事をやめると言ってきた時
大して悲しみなんてなかったが

「やってすらいないんだから終わる事なんてないよ」
あの友達に会う事を思ったら

悲しいね 悲しいね

10thアルバム「夏のアルバム」収録
(2022年作詞作曲)

11月20日(水) そばにいる

いつの間に ベイビーキッズ
いつの間に ボーイ&ガール
いつの間に ダーリンハニー
いつの間に とーちゃんかーちゃん
いつの間に じーさんばーさん
いつの間に ゴーストエンジェル
いつの間に シースカイウインド
いつの間にの人生なら

この街のどこかに
この街の明日に
この街の昨日に
この街の古い公園に
僕らが残すものなんて
きっとありきたりのもんさ
落ちてるのを見つけても
誰も拾わない落し物

そんな街の風景になれたら
なれてたらいいな

さよならさ ベイビーキッズ
さよならさ ボーイ&ガール
さよならさ ダーリンハニー
さよならさ とーちゃんかーちゃん
さよならさ じーさんばーさん
さよならさ ゴーストエンジェル
さよならさ シースカイウインド
さよならだけが人生なら

この街のどこかで
この街の明日で
この街の昨日で
この街の古い公園で
僕らが残すものなんて
きっとありきたりのもんで
朽ちていくのを見かけても
誰も気にしない忘れ物

そんな街の風景になれたら
なれてたら 僕ら

そばにいる

10thアルバム「夏のアルバム」収録
(2022年作詞作曲)

11月20日(水) まだもう

僕の住んでいた町ではいつも
季節はすぐに終わりかけてて

夏まつり 遠いお囃子の音も
風が運べば 少し冷たく

国道の裏の道
空家の庭 コスモスが

もう吹かれている 夏の光 みじかい夏
もう次の季節 ゆれる花は別れのよう

夕立が降った田んぼの道は
自分の傘が一番高くて

雷が落ちるかもしれないから
ずぶぬれて帰る なぜか楽しく

増水の灌漑溝
いつもと違う暗い道

家に着き 昼なのに
明かりをつけ ミロを飲む

まだ覚えている 暗い昼の蛍光灯
もう次の季節 かぜひくなよ ちゃんとふけよ

まだ もう 過ぎていく
まだ もう

10thアルバム「夏のアルバム」収録
(2022年作詞作曲)

11月20日(水) 夏のような5月

横須賀のかぼちゃ屋へ
スーパーカブニケツで
評判のバンド見に
夏のような5月に

君のナビはテキトー
カブじゃ捕まる道に
入らせて笑ってる
保土ヶ谷のバイパスで

夏のような5月で

ドブ板通りに着いたら
高めのバーガーショップへ
どーせ金なんて無いしさ
一番高いやつを食べようよ

評判のバンドはバンド名と違い素晴らしくは無かったが
きっとブルースが好きでさ
ひよっ子していてえらいと思った

樽に詰められたばかりの香りのしないウイスキーのようで
何十年か続けなよ ブルースになれよ

半島を横切って
STAY1万円の
古ぼけたラブホで
蚊に刺されて目覚める

夏のような5月に

白い壁の部屋なんかさ
ずっとバカにして生きてた
でも家具まで白いこの部屋は
蚊を見つけるのには便利だな

真夜中に裸で4匹も入り込んでた 全て退治して
電気消そうと思ったら
押し間違え有線がついちゃった

チャゲと飛鳥が誰かを殴りに行こうと相談している
僕らも殴りに行こうよ じゃまなウソ達を

翌日も快晴 夏のような5月 世間は連休中日
地元の人しか行かない 食堂も今日は賑わっているね

あなたが救った世界が 目の前にあるよな気がして笑う
何で笑った?と笑われ もう一度笑う

10thアルバム「夏のアルバム」収録
(2022年作詞作曲)

11月20日(水) 夏のアルバム

いつかさ 僕もさ 
夏のぬけがらのようなさ 
夏のアルバムを作りたい

17の頃から何回目の夏
僕にも僕らという歌詞が増えた

川の光の色変わらず
川の名前だけ変わってく

須部都川 幾春別川
豊平 多摩川 善福寺

未来は きっとさ 
夏を思い出す時のさ 
ひび割れた明るさに似てる

だからさ 僕らに 
懐かしい夏があればさ 
ありきたりな言い方だが

うまくいくよ
うまくいくよ きっと

ラララ…

10thアルバム「夏のアルバム」収録
(2022年作詞作曲)

11月15日(金) 3!4!10!について

10thアルバム「夏のアルバム」通販予約スタートします。
リリース日は11/21になります。(配信も11/21スタート)
いつも通り、俺が一人で切ったり貼ったり書いたりして郵送するので、11/21必着希望の人は11/18までに購入してね。
※通販ページはこちら

切ったり貼ったり梱包したり、ほんと苦手な作業なので丁寧にやっているつもりでも他の人よりはグチャグチャかも知れません。
子供の頃からこういうの本当に苦手。
でも知らない町の名前に出会い、嬉しいな!と微笑しながら梱包しています。
良かったらどしどしどーぞ。
11th制作費もとっくに底をついてしまったので(明日もバイトだ。がんばるぞ。)余裕ある人は配信派でもCDを買ってくれると助かります。
が、全然無理せずで。
本音を言うと歌を聞いてくれるだけで嬉しい気持ちは100%完結しています。
70年前から変わらない、古き良きオールドスタイルのバンドだから、アレンジ、録音、に時間と金がかかるんだよな。(作詞作曲は瞬殺タイプなのだが、、)
デスクトップとやらでミュージックが完結する連中が羨ましい。
我々は顔を突き合わせいちいちレテパシーを放出しないとアレンジや録音が全く出来ないのです。

10thアルバムの詳しい話はリリース時にまた書きますね。
今日は3rdアルバム「永遠に、たまに」4thアルバム「ブルースマン」のリミックス、リマスター盤について。
と思ったのですが、絶対に昔たくさん書いてるよな、と思い確認してみました。
そうしたら、やはり張り切った文章を書いており、これを読めば全て伝わると思いました。
断酒からまだ1年半くらいの文章なので、今より少し悲壮感がある気がしますが、読んでいたら「おー、断酒1年半君よ。がんばってますな。俺の名前は断酒もうすぐ6年君です。これから良い事も悪い事もたくさんあるけれど、全部歌になるので安心して行進したまえ。」なんて思えました。

ので、今日は過去の文章+補足を書いて、あとは歌達に任せようと思います。

※今振り返るとまだ不安定だった時期の文章なので、読みづらいかも知れません。
でも当時の雰囲気が伝わると思い加筆修正せずそのままにしています。

①3rd、4thの頃の状況説明はこちら

②「永遠に、たまに」解説はこちら

③「ブルースマン」解説はこちら

この①②③の順に読むと良いですよ。

ちなみに上記の文章の補足で年表を書くと、、

【2017年6月】
第一次断酒治療スタート

【2017年秋】
3rdアルバムレコーディング
※録音終了と同時にギターはなえもん脱退

【2017年12月4日】
3rd「永遠に、たまに」リリース
※レコ発ワンマン終了後、ドラム鈴木亜沙美脱退
※レコ発ワンマンのサポートで高野京介がギターを弾き、そのまま加入
※ドラム関口萌加入
※キーボードハダユキコ再加入

【2018年6月3日】
4th「ブルースマン」リリース
※ベース飯田裕脱退

【2019年2月】
第二次断酒治療スタート

【2020年7月】
3rd「永遠に、たまに」4th「ブルースマン」ボーカルのみ新録して再リリース

【2024年11月13日】
3rd「永遠に、たまに」4th「ブルースマン」リミックス、リマスター盤リリース
※4thのみ予定から少し遅れています。お待ちを。

という流れです。
※ちなみに先程の①②③の文章は「2020年7月ボーカル新録」の際に書いた文章

今回リミックス、リマスター、を行った理由を簡潔に書くと、、
「ミックス、マスタリングという職人的要素も大きい作業を100%芸術的な感覚でしゃしゃり出てグチャグチャにしてしまっていた。カニユウヤは芸術感覚と職人感覚の両方を兼ね備えている。なので、この芸術でグチャグチャの両アルバムをカニユウヤ&馬場友美のゴールデンコンビで生まれ変わらせてほしい」
と思ったからでした。
以前リマスター盤を出した2nd「愛してるよ」や6th「アコースティック」も同じ理由でゴールデンコンビに託しました。
ちなみに、1st「僕を殺せるのは僕だけさ」と5th「レテパシー」は二度と誰も踏み込めない好戦的な雰囲気満々のアルバムだったので、そのまま作業無しで良いと判断しました。

今回のブルースマンのリミックス作業はロサンゼルスクラブで、俺とカニババの3人で行いました。
作業の途中でカニ君の顔つきが少し変わったので、何かあったな、と思い聞いてみたが「大丈夫っす。」と言っていた。
次の日の朝「父が亡くなりました。」と連絡してくれたので、顔つきが変わった理由が分かった。
そんな状況だったのにカニ君は「MOON PALACEってどんなお店でした?どのくらいの広さです?ストーブはどんなストーブですか?」とか歌をより理解しようと細かく質問しながら(音楽には直接関係無い質問ばかりするカニの事が好きだ)馬場ちゃんと共にがんばってくれていた。

完成したミックスを聞くと、当時のメンバー達がいかに歌に真摯に向き合っていたのかがよく分かった。
あの頃、俺だけが歌に真摯に向き合ってなかったな。
衰弱してたからしょうがないけど。
死にたくて死にたくてしょうがなかった。

先程の①②③の文章の中で素敵な箇所があったので抜粋します。
※「旧録」→Vo旧録音バージョンの意

旧録の方が好きな人もいると思います。
その時の記録が正解、という考えは、むしろ俺自身が昔から強く思っていたものでした。
が、やはり、アル中を病気(異常な状態)と認め、そして何より、自分で聞いていて、ただただ悲しく辛いアルバムを残すより、自分でも聞けるアルバムを残したい。と思いました。

旧録を聞くと、録音当時を思い出します。

再録を聞くと、その歌が歌っている頃の事を思い出します。

旧録の「深海」を聞くと、2017年のレコーディングの時の事が。

再録の「深海」を聞くと、2015年、真冬の三笠市立博物館の中から見た、雪に反射してとても明るかった夕暮れを思い出します。

※以上抜粋

全部好きだけど、3rdと4thの歌は特にお気に入りの歌ばかりでした。(1st〜6thは2000年〜2019年の歌が作曲年関係無くランダムに収録されている。7th以降は10曲出来る毎に録音しているので同時期の歌達)
なので、寝ても覚めても心のどこかで「3rdと4thは本当は名盤なんだ!」と思いながら生きていました。
今回やっと心残りを破壊出来ました。
みんなありがとう。
あとは前だけ向いて行進します。

PS.
リリース日変更の補足を、、
3rdアルバム「永遠に、たまに」(2024 Remaster)は告知通り11/13に配信リリースしました。
同日リリース予定だった4thアルバム「ブルースマン」(2024 Remaster)の方はマスタリングが1発で終わらず(良い意味で、です。ちょっと壮大な作業になって来たので)もう一度行う事になったので、リリースは11月末頃かなあ?と思います。
またお知らせします。乞うご期待。

PS.
はなえもんが描いた3rdの頃のアー写。
あの頃のレテパの不安感がよく描かれていると思う。

4thの頃のアー写。
秋田ハイコーフェスの帰り道。
6枚のアルバムをさっさと作って死にたかった頃。

PS.
さっきも書いたが1st〜6thは2000年から2019年の歌が作曲年関係無く収録されています。
ディスクガイドのおまけとして、3rd4thの歌の作曲年も書いておきますね。
昔聞いた事ある人も、レテパを信じてもう一度だけ聞いてみよう。
きっと気にいると思うよ。

僕のレテパシーズ3rdアルバム
「永遠に、たまに」

1.深海(2016年作曲)
2.夜に名前を(2011年作曲)
3.ホープちゃん(2013年作曲)
4.ラブソング(2016年作曲)
5.雨の日々(2009年作曲)
6.ていくいっといーじー(2013年作曲)
7.君の思い出(2011年作曲)
8.ユーレイ(2008年作曲)
9.バスが来るまで(2007年作曲)
10.永遠に、たまに(2017年作曲)

録音メンバー
Vo.古宮大志
G.はなえもん
B.飯田裕
Dr.鈴木亜沙美

僕のレテパシーズ4thアルバム
「ブルースマン」

1.ブルースマン(2011年作曲)
2.ロックンロールⅡ (2017年作曲)
3.7月12日、13日(2009年作曲)
4.夜明け前(2007年作曲)
5.MOON PALACE (2008年作曲)
6.アズミ(2008年作曲)
7.丘の上の学校からどっかへ行っちゃった君へ(2010年作曲)
8.サマー(2012年作曲)
9.ヘルメットヘアー(2018年作曲)
10.僕のレテパシーズのテーマ(2003年作曲)

録音メンバー
Vo.古宮大志
G.高野京介
B.飯田裕
Key.ハダユキコ
Dr.関口萌

あれ?僕のレテパシーズの結成が2010年なのにテーマが2003年ってどういう事?
と思ったあなたは鋭い。
先程の①②③の文章にその訳が書いてあるので読んでみよう。

PS.
さあ、さんざん3rd4thを絶賛してきましたが、過去作をこんなに褒めれるのは10thが自信満々の大名盤な証拠です。
11月21日ですよ。(この日にした理由は俺の大好きなあの人の夏の歌のアルバムが1989年11月21日にリリースされたから)
レテパの「夏のアルバム」に感動したあなたも、いつか11月21日に全曲夏の歌のアルバムをリリースすれば良い。
日本の音楽界に謎の伝統を作ろう。

では、あと6日。
夏の中で会いましょう。

11月5日(火) シングル「まだもう」について

シングル「まだもう」リリースしました。
11月21日リリースの10thアルバム収録曲になります。
この前のレテパフェスの時にも話したけれど、メンバー全員に「10thから1曲だけシングル出すとしたらどの歌が良い?」と聞いてみた。
すると「まだもう」に3票。「T君の夏の歌」に1票。「棄権」が1票。
棄権は俺で、その理由は「どの歌も同じように好きなので選べない」から。
なぜ「どの歌も同じように好き」なのか、というのも書いたらなかなか面白い話な気がするけれど「作詞作曲」の壮大な話になってしまい長くなるのでまた今度。
とにかく公正公平に「まだもう」が選出されました。
がんばれまだもう。

この写真は「まだもう」のジャケ。
10thアルバムのジャケットを考えていた時、色んな写真を母から送ってもらったのだが、その中にあった1枚。(白い犬を散歩する俺を妹が追いかけている)
こんな写真の存在は知らなかったが、2番の歌詞の「田んぼの道」はこの農道。
そして「増水の灌漑溝」の灌漑溝まで写っているので(写真右側のやつ)こんなにも「まだもう」のジャケに相応しい写真は無いだろう、と思い採用。
ちなみに灌漑溝とは用水路の水を溜める所。
俺はいつもここで魚を釣って食べていた。
しかし心配性の母は「農業用の水路だから農薬がたくさん入り込んでいるのでは?」と何やら一人で調べていた。
魚を釣ったからには「食べる」か「飼う」かしないと気が済まない子供だったので、食べられる種類の魚は全部食べていた。
危険な行動を頭ごなしに止めるのではなく、ちゃんと調べて納得させて止める、というスタイルは今思うと最高の教育スタイルだな、と思う。
まあ、母に言わせれば「相当の正当な理由を突き付けないと絶対に言う事を聞かない子供だったからね!」と文句を言いそうな気もするが。
用水路の農薬が安全レベルと分かってからは、両親総出で俺の釣ってくる「食べられるが決して美味しくはない魚」の調理法を研究してくれた。
焼く、煮る、味噌汁に入れる、燻製にする、全部美味しくなかったが、最終的に近所の農家の長老が「あれは刺身だ。小骨さえ根気よく取れば最高の刺身になるぞ。」と教えてくれた。
「焼いて美味しくもない淡水魚が刺身だと美味しい」という斬新な発想は古宮家には無かったので半信半疑で試してみたのだが、その刺身は本当に美味で、東京から遊びに来た母方の祖父(母方は東京。祖父は高度成長期のバリバリのサラリーマンで食には特に煩かった)にその刺身を食べさせると「うん。こりゃ美味いな。」と言ったのが今でも忘れられない。
ワガママな祖父だったので用水路の魚なんて絶対に食べないし、おじいちゃんの為に孫が釣ってきたとかの理由も全く響かないタイプの人だったので「北海道の高級魚の刺身だよ。」と嘘をつき、裏で妹と舌を出して笑ったのだった。

こうやって少年期の事を思い出してみると、自分の行動原理はあまり変わらないな、と思う。
最初は周りと同じようにビックリマンシール(本当は「ドキドキ学園」派だった)やガンダムのカードダス(1枚20円の時代)なんかを集めていたが、所詮既製品の中の出来事なので、冒険心が満たされなかった。
生死に関わるような本当の大冒険がしたかったので(漫画やアニメの主人公は必ずそういう大冒険をしていたから、それが本当の状態だと信じていた)夢の無い既製品はやめて、魚釣り(月形町で絶滅したと言われていた幻の魚を追い続けた。「石狩川の大チョウザメ」はついに見つけられなかったが「樺戸監獄の囚人達の赤い血により染まった伝説の赤ドジョウ」は何匹も発見して飼っていた)
そしてその後は化石掘りに夢中になり、新種の化石を探し続け、化石で有名な隣町の三笠市の博物館の職員とも仲良くなって、職員御用達の業務用の発掘地図をこっそり見せてもらったりしていた。
そして今「歌が出来たら録音してアルバムにする」という行動も行動原理としては同じような気がしてる。
あの頃夢見ていた「生きるか死ぬかの大冒険」
喜怒哀楽全てドカーン。ああ楽しい。
子供の頃は「こんな町飛び出して冒険の旅に出よう!レッツ家出だ!」と熱く誓い合った友達も、いざ旅立ちの朝を迎えると引き返してしまって、寂しい思いをたくさんした。
でも今は同じ思いの仲間がちゃんと出来たもんね。

この歌はフランクザッパの「Watermelon In Easter Hay」という曲を聞きながら食器を洗っていたら出来た。
フランクザッパなんて全く聞かずに育ったのだが、レテパスタッフのソノダ氏がザッパのドキュメンタリーを見たらしく「音楽に対する姿勢がひろし君に似てる気がしたのでひろし君も一緒に観に行こう。」と誘ってくれて映画館に行ってみた。
似てる気は全然しなかったのだが、エンドロールで流れていた曲はすごく好きだった。(その後ソノダ氏はポーグスのシェインの映画も観に行き「すみませんでした。ザッパじゃなくシェインに似てました。」と謝罪してきた)
長いインストの曲なのだが、聞いているとなぜか故郷の事を思い出す。
その日(2022年6月5日作曲)も食器を洗いながら聞いていたのだが、洗いの途中でふと振り返りすぐ後ろに置いてある足踏みオルガンの前に座ったらこの歌が出来た。
皆さんが聞き比べても全然違う曲に聞こえると思いますが、自分としては「サンキューザッパ。おかげで歌が出来ました。」という感じです。
英語は苦手なので「Watermelon In Easter Hay」がどういう意味なのかは分かりませんが、カニ君にこの話をしたらWatermelonというのはスイカだと教えてくれたので「月形町はスイカの名産地でゴジラのたまごっていうスイカがあるんだよ!」とタイトルに縁を感じて嬉しかったのを覚えています。

10thアルバムの曲は2022年頃の歌達です。
このアルバム以降は足踏みオルガンやピアノを弾いて歌が出来る事が多くなりました。
ギターと違い、ピアノは全然何弾いてるのか分からずに取り憑かれたように触っているだけなので、デモテープを聞いたメンバー達もコードの解釈の自由度が増えたらしく、10thアルバム以降の歌達は少し雰囲気が違うかも知れません。
まあ、11月21日を楽しみにしてて下さいね。(なぜ11月21日にしたか分かるかな?)

先日レテパシーズTwitterに今後のスケジュールを載せてもらいました。

【10/30】
シングル「まだもう」リリース

【11/6】
僕のレテパシーズTikTok登場

【11/13】
3rdアルバム「永遠に、たまに」
4thアルバム「ブルースマン」
リミックス、リマスター盤リリース

【11/21】
10thアルバム「夏のアルバム」リリース

【12/2】
MV「そばにいる」公開

明日の11/6は「僕のレテパシーズTikTok登場」となっています。
これは以前「日記風」のどこかでも書いたけど、俺が失意の中、不動産屋で働くのっぺらの高林君に連れられて物件の内見へ行く途中に「のっぺらはTikTokを始めてお客さんが増えたし、音源も聞かれるようになりました。レテパは歌詞も見た目も古宮さんの歌い方も個性的でTikTokに向いていると思いますよ。」と言われ「うーん、確かに俺が中学生の時に見て衝撃を受けたセックスピストルズやジャニスジョップリンの映像も数十秒のダイジェストで大衝撃だったもんなあ。」なんて思い、メンバーに話したところ、菊竹南と先日の「レテパシーロックフェスティバルの光景」の進藤三太の二人が中心となってTikTokを始めてくれる事になりました。
そういう縁なので俺はTikTokの事を「高林部」と呼んでいます。

前にも書いたが、俺はTwitterとかTikTokが苦手というよりはネット自体が苦手なので(頭がごちゃごちゃすると歌が出来なくなる気がしてる)いまだにガラケー野郎です。
なので、今回の高林部に関しても、TikTokどころか使用する映像も見ていませんし、今後も見る事は無いと思います。
でも完全に信頼して任せられる仲間が出来て嬉しいです。
「ライブを見てほしい」「音源を聞いてほしい」この二つの純粋衝動の助けになるといいなあ。
なんの後ろ盾も無い無名の自主制作軍団ですからね。
孤軍奮闘。使えるものは使わないと。
俺は何も出来ないが、歌だけは出来るので、まあミュージシャンとしては合格ラインなのではないでしょうか?

というわけで、今月は盛りだくさん。
お楽しみに!

PS.この写真は以前にも登場した気がするが「あれは刺身だ。小骨さえ根気よく取れば最高の刺身になるぞ。」と教えてくれた農家の長老のタケダさんはこの子供相撲の行司です。

PS.最近アー写が新しくなりました。
撮影は平田Kさん。
場所は我らが新故郷ロサンゼルスクラブ。
トイレの前のレトロソファーゾーンです。
いつかこの場所が聖地になりますように。

どうです?みんな良い顔になった気がしません?
たくましい感じ。
全60巻の漫画の42巻くらいのたくましさが出てきたね。
だいぶ強くなってきたぞ。色々あったもんね。

PS.10thアルバムのリリースは11月21日です。
「今作はレコードにするぞ」と以前書いた?ライブ中に話した?気がするが、やめました。
色々考えて、最終的には本能でやめました。
これについてはまた書きます。
なのでいつも通りの「配信リリース」と「CDのレテパホームページ通販」という形になります。
もしレテパのレコードを楽しみにしてレコードプレイヤーを買ってしまった人がいたらごめんなさい。
お詫びに2026年以降の遠くない未来に全アルバム12枚をレコードに出来るようがんばります。

PS.レテパTwitterには載せてもらったのですが、レテパNEWSには未掲載でした。
先日は第5回レテパシーロックフェスティバルありがとうございました。
ライブ後、川崎テツシ&犬丸二と「2026年に感動的な朝焼けを眺めましょう!」と約束しちゃいました。
必ず実現させます。
その日までカッコいいままでいてね。
俺達も素敵でいられるようにがんばります。

以下はレテパTwitterに掲載した第5回閉会のご挨拶と同文です。

【ごあいさつ】

東高円寺のロサンゼルスで歌った次の日の朝、ベッドに寝転びながらアメリカのロサンゼルスの野球を見た。
体が動かなかったので。
ベッドに寝転びながら最初から最後まで見た。
だけど頭は割と動くようだったので、色んな事を思い出した。
あんな事、こんな事、を思い出しているうちに、昨夜歌いながら見た光景の事も思い出した。
もしも今「あなたが生涯に見た景色の中で一番キレイだったのはどこですか?」と問われたら「うーん、二つ答えて良いですか?屋外だと故郷の宮島沼の春。空一面の渡り鳥と夕焼けの光景。屋内だと僕のレテパシーズで歌っている時の目の前の光景。」と答えると思う。
今回も一番キレイな光景だった。(本当にありがとう)

アンコールでは「才能がなかったんだろ」を久し振りに歌った。
この歌を歌ったせいか、作曲した2020年頃の事も思い出した。
2020年2月21日の復活ライブ。
ライブとしてはこのライブが「中期のレテパシーズ」の始まりだった。
そして作曲としてはこの「才能がなかったんだろ」が中期の1曲目。
初期の終わり頃は「6枚のアルバムだけは、6枚のアルバムだけは」とそれだけを思いながらギリギリで生きていた。
今は「12枚のアルバムまでは、12枚のアルバムまでは」とそれだけを思いながらノリノリで生きている。
ノリノリではあるが、ふと「レテパはあと何回ライブが出来るんだろう?」と思う事がある。
今回のレテパフェスの前にはそう思う事が特に多かった。(多分カニユウヤのギターがいつもと違う色だったのがその理由)
最近頭で思い描く残りライブの回数は決して多い数字では無い。
だけども焦らずにこのまま行進を続けようと思う。
焦って自暴自棄になってばかりだった俺が、こんな風に思えるようになったのは、やはり歌いながら見ているあの光景のおかげだよな、と思う。
初期のレテパシーズの頃には見れなかった光景。
今の俺は確実にこの光景に支えられている。
中期が始まり4年半。
7th以降の3枚のアルバム(来月4枚目の10thが出るよ)と59曲の歌達(あと1曲で12th用の10曲が揃う)が出来た。(そういえば可愛いエンジェルも一羽出来たな)
「才能がなかったんだろ」を歌ったせいで、中期をこんな風に振り返っていたら、テレビの野球はロサンゼルスがサヨナラ満塁ホームランで劇的な勝利。
喜ぶ大谷君を見ながら「おう、元北海道。がんばって良かったな。俺も引き続きがんばるぜ。」とテレビを消して、長い長い昼寝をした。

いつか「あなたが生涯に見た景色の中で一番キレイだったのはどこですか?」と同じ質問をされた時にはこう答えたい。
「前は屋外と屋内で二つ答えたんだけど、今は屋外でも屋内でもレテパシーズで歌いながら見てるあの光景だな。そしてレテパフェスの終わりの感動的な朝焼け。」

犬丸二、川崎テツシ、そして「光景」のあなた。
本当にありがとう。
あとロサンゼルスクラブはカニユウヤが店長になりました。
アメリカのロサンゼルスも良いけれど、ロサンゼルスといえば東高円寺!と言われるくらいにがんばろーぜ。
ロサクラを俺達の故郷にしよう。
俺はセブンティーンの時に札幌161倉庫に救われた。
カニ君の事だから、あの頃の俺のような駆け出しで命知らずのセブンティーンをたくさん救う事でしょう。
安心して素敵な店長になりたまえ。
みんな応援してるから。

では、今年のレテパシーズライブはこれにて終了。
次回は未定。
ひたすらに11thアルバムのアレンジを進めます。

愛してるよ光景。
また会おう。

僕のレテパシーズ
古宮大志