1月18日(土) 僕のレテパシーズ全歌詞集

これは、何をしている写真でしょうか?

わかったあなたは鋭い。
答えは、2020年の俺の三つの夢の一つ「僕のレテパシーズ全歌詞集(日本語&英語訳)」を作りはじめている、でした。
(残りの二つは「5thアルバムの完成」「6thアルバムの完成」)

翻訳者は織田泰菜さん。
訳者で、しかもレテパシーズのアルバムを全部持っている、という最高の適任者なのでお願いしました。
彼女は京都に住んでいますが「翻訳をお願いしたい。一度会って話したい。」と伝えると、すぐに京都から飛んで来てくれました。
挨拶もそこそこに2日間ずっと歌詞の説明。
これがとてつもなく疲れるのでびっくりした。
このページでいつもやっている「全曲解説」とは比べものにならない疲れで、作業が終わりソファーに座っていたら、今がいつなのか分からない感じ、というか、今37才ですが、歌が出来だしたのは17才で、その20年間を泰菜さんからの質問の度に行ったり来たりしている感じで、今まで体験した事のない疲労感でした。
でも根が体育会系なので、疲れれば疲れた分だけ良い物が出来る気がするので(悪い癖か?)バッチリです。

彼女からの質問を例にあげると、、

「どんなに飲んだって酔わないね いつもはあんなに酔っぱらうのに」(ブルースマン)

問い→酔わないのはひろしさんですか?

答え→あー、基本は俺なんだけど、彼(大槻ヒロノリ)の事も言ってるところはあるね。

※「ブルースマン」は誰の事か、多分、大槻ヒロノリの事だった気がするが、もしかしたら山下由さんか?と思っていたが、同席したレテパスタッフのソノダ氏が「大槻さんだって当時言ってましたよ。」と教えてくれて解決。前頭葉ガンバ!

「2017.11.20 ケンカの時の歌」(ロックンロールⅡ)

問い→これは、口喧嘩ですか?それとも殴り合いの喧嘩ですか?

答え→あー、どうでしたっけ?

ソノダ→止められて殴り合いにはなっていないけど、口喧嘩や言い争いという感じよりは激しかったかと。

「赤さびの屋根の下 お母さんと一休み タマネギを入れる箱 宝物の光りかた」(夏のしっぽ)

問い→お母さんは、誰のお母さん?タマネギはどんな箱に入っていますか?

答え→お母さんは、その前に出てくる「トラクターのおじさん」の奥さん。それをお母さんという言い方をしています。
タマネギは、畑横に積んである大きなコンテナみたいなやつに大量に入ってます。
高校生の頃、玉ねぎ農家の娘と付き合っていたが、別れる事になり、最後に家まで自転車で送っている歌です。
この、おじさん、と、お母さん、は彼女の親ではありません。違う農家です。

「僕がいつかマンガを作っても 夕焼けよりおもしろい本は作れないだろう」
「僕のマンガの感動のラストシーン 君は読むのをやめて電車の外の夕焼けを見る」(夕焼けより)

問い→このあたりを少し詳しく聞かせて下さい。

答え→俺が人気漫画家で、例えば少年ジャンプに連載中で、10年続いた名作が今週号で最終回。
その感動のラストシーンを読んでる時に、電車(京王線)は夕焼けの多摩川を渡りはじめる。
そんな瞬間、ラストシーンにもかかわらず、マンガから顔を上げて夕焼けを見る。
そんなマンガが描きたいし、そんな時に夕焼けを見ないようなマンガは、マンガばかり見てマンガ家になったようなやつが描くマンガだ。
俺のマンガは夕焼けを好きになるようなマンガ。
まあ、描いた事ないですけど。

こんな感じの問答が全60曲(5thまでの50曲と、まだ未定だが6thに入りそうな10曲)繰り広げられました。
英語だと、こういう細かい事によって使う単語が変わるらしく、的確に、しかも歌に対する愛情は忘れずに、といった感じで質問してくれるので嬉しかった。

歌はもちろん、絵や、映画や、小説や、漫才や、落語でも、素敵かどうか自分なりの判断は出来るけど、英語だけは完全に分からないので、作業を始めるまでとてつもなく不安でした。
でも、おかげさまで不安は消えた。よかった。
完成まではまだまだ色々あるだろうけど、がんばりましょーね。

メモを見せてもらった。

ヨモギネコは北海道弁らしい。なのでキジトラ。で「brown tabby」らしい。

「夜明け前」「Before Down」

空知。今年は行きたいな。

「クラゲのうすい皮を引き裂いて 不安を懐かしくした青空」な、故郷空知の写真を見てもらったりもしました。

「街灯のオレンジさん」はオレンジの光を放っている「街灯」そのものではなく、放たれた光の部分、と説明しました。
「雪包丁」次作5thアルバム収録。
録音時、ギター高野京介はブライアンを意識してた。どこのブライアンでしょう?聞けばわかる。

モントレーのライブ映像でオーティスが「We all love~」と叫んだ時、字幕に「愛しあってるかい」と出たらしい。
キヨシはそれを見て言うようになったらしい、と泰菜さんが教えてくれた。
だから「愛し合ってるか」は「We all love~」でいきましょうか?と言ってくれました。

というわけで期待してていーよ。

PS.先程話に出ましたレテパスタッフのソノダさん。
スタッフというより俺のおもりみたいな時期もありましたが、坊主にメガネ、と印象的な見た目なので見覚えある方も多いのではないでしょうか?
実は彼はお笑い芸人でして、1/20深夜24:58~のTBS「有田ジェネレーション」に出演するみたいなので、みんなで応援しよう。
(俺は彼の相方と一度だけ会った事がある。で、素っ裸で大ゲンカになった…)
写真はレテパ3rd「永遠に、たまに」の中ジャケにちゃっかり写り込んだソノダ氏。

PS.2/21ライブの主宰者の小棚木もみじは家が近所です。
ので、うちに来てもらい宣伝用の写真をパチリ。
「ネオヤンキーズセッション」というイベントみたいなので、俺の中の「ネオヤンキー」を表現してみた。
ネオヤンキーはきっと女にモテて、こんな顔(後悔と達成感)で目覚めます。

2020/2/21(金)
新高円寺LOFT X
のっぺら 2ndアルバム『板西』レコ発ツーマン
【ネオヤンキーズセッション vol.5】

出演
のっぺら
僕のレテパシーズ

開場 19:00 / 開演 19:30
前売 ¥2400 / 当日 ¥2900 (各+1d ¥600)

がんばりまーす。

1月15日(水) レコーディング完了

というわけで、昨日は引き続きファーストソングスでレコーディング。
その模様をどうぞ。

前作「ブルースマン」はいっせーのせで、みんな同時に録ったが、今回はボーカルは最後に一人で歌った。
ボーカル録音時のこだわりは二つあります。
①へッドフォンがずれないように紐で縛ります。
②ピンボーカルのあなたはお悩みでは?→「マイクスタンドが無いから手の置きどころに困る。」
俺のあみ出した画期的な技はこちら↓

写真でわからない方は映像で↓
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そう。マイクの無いマイクスタンドを録音マイクの手前に置くと、いつもの感じで歌えます。
録音時に「手の置きどころに困る」&「ヘッドフォンがずれそうで不安」な為に、いかにもボーカルな「ヘッドフォンを両手で押さえながら歌う。」状態になっていたアナタ。
これで解決ですね。真似してもいーよ。

ハダユキコも今作では一ヶ所歌ってます。

全部録り終わり良い顔の二人。
「ペンギンのトレーナー」は2018年に買ったもの。
当時加入したての関口萌が「無類のペンギン好き」だと言っていた影響か?滅多に服を買わない僕ですが、なぜか購入して、昨日の朝まで忘れていたが、発見されたので着た。
なんで買ったんだろ?はじめちゃんに気に入られようと思って買ったのだろうか?

今回も古くは「たこ公園」「地下室の外は」は10代の頃の歌。
「ミツバチ」「雪包丁」「そしてトンキーは死んだ」「水平線」は20才くらいかな?
「長野県のお月様」は前に解説した「プレスカブのスピードで」の旅の時。(「佐藤君と伊藤君」も大体その頃。)
「東京の空で」は2011年の春。
一番新しいのは「音楽」という歌で、これは去年出来た歌。(断酒で2月~5月まで、3ヶ月間籠っていたが、その時に出来た歌だ。)

みんな本当に素敵な演奏をしてくれた。
だから録音ブースに入り、ヘッドフォンから演奏が流れた瞬間に、その歌の頃の気持ちになれた。
もし俺が浮気して、それがバレて言い訳する時は「こんな浮気なんかより、5th録音時に「たこ公園」歌ってた3分間の方がよっぽど浮気だわ。こんなの浮気のうちに入らんよ。」と言い訳するであろうくらい、高校生の頃の夏の夜の公園に行けました。
そして、これからはアルバム聞く度にいつでも行けるんだから、これはとっても素敵なアルバムなんじゃないかな。

録音したものを早速みんなに聞いてもらったら、はじめちゃんから「アルバムタイトル「音楽」がいいんじゃない?」と連絡があった。

僕のレテパシーズ/「音楽」
1.長野県のお月様
2.音楽
3.ミツバチ
4.たこ公園
5.地下室の外は
6.雪包丁
7.佐藤君と伊藤君
8.そしてトンキーは死んだ
9.東京の空で
10.水平線

なんにせよ、レコーディング終了。
みんなお疲れ様。素敵でした。
あとはミックスとか色々だね。がんばろーね。

PS.さっきも録った「音楽」聞いてて「去年の今頃はひどかったのにな。あの後、よくこんな歌出来て、しかもこんな録音まで出来るようになるとは。」としみじみ思った。
ちょっと迷ったが、自戒の意味も込めて。
↓昨年の今頃。こっからよくまあ帰ってきましたね。
(覚えていないが、体に痛くも痒くも無い赤いシミがまばらに出来て病院に連れて行かれる前にパチリ。だそうです。今より12キロ痩せてます。)

1月13日(月) 5thアルバム録音の様子

僕のレテパシーズ5thアルバムレコーディング。
タカユキカトープロデューサーの元、素敵な演奏が繰り広げられております。

その様子を少し御報告。

タカユキカトーのスタジオ「ファーストソングス」
http://rec.takayukikato.net/
僕のレテパシーズの5thを聞いて感動したバンドマンは、タカユキPに録音して貰うと良い。少しは俺達に近づけるだろう。

天然コンビ。実は大学も一緒らしい。年も一緒だが知り合いではなかったらしい。

歌に合わせて、今回は5本のギターが登場した。
いつもの高野ジャズマスター、銀ラメグレッチ、レスポール、オレンジストラト、コヤーマの白いエレキ。
他にも山ほどギターがある。ファーストソングスはギターリストにはたまらないスタジオなんです。

エフェクターも沢山あって、タカPが丁寧に繋げてくれます。

こんなテープ?エコー?だっけ?レアなのも続々登場します。
落ち着いたら今度、曲ごとの使用機材を教えてもらって書きますね。(俺はわからんが、そーいうの好きな人も多いみたい。)
なんにせよ、この日の高野ギターは凄かった。
本人も「レテパらしく、僕らしく、そして新しい」ギターが弾けたと言っていた。ほんとそうだね。

で、一番活躍したのが真ん中のシール貼ってるやつ。
その名も「レジェンド オブ ファズ」
音も素晴らしかったし、使用頻度も高かったので、アルバムタイトルも前回書いた「DARK CRASH」ではなく、これでどうだろう?

僕のレテパシーズ/「レジェンド オブ ファズ」
1.長野県のお月様
2.音楽
3.ミツバチ
4.たこ公園
5.地下室の外は
6.雪包丁
7.佐藤君と伊藤君
8.そしてトンキーは死んだ
9.東京の空で
10.水平線

年末ユキコは左手首を剥離骨折したが、ピアノは録り終えていたのでセーフ。
彼女はピアノ教師でもあるので「もう一回」「良くなってるよ」とか、高野への声がピアノの先生の様だった。

フィードバック?をさせるために、アンプ部屋で演奏する高野京介。
「ひろしタイミング良くレジェンドオブファズ踏んでよ。」と頼まれた。ので踏んだ。
エフェクターを踏むのは人生で2回目。1回目は同じような場面で先代のギターに頼まれた。
が、昔から人と同じ動きをするのが恥ずかしいというか、屈辱的、というか苦手なので(理由なき反抗)足で踏みたくなくて手で押した記憶がある。
が、今回はレジェンドオブファズ大好きになってたので、普通に足で踏めた。

「地下室の外は」という歌で、俺も珍しくギターを弾いた。銀ラメグレッチ。

年末のコヤーマレコーディングでは、過度の集中によるノルアドレナリン攻撃で最終的に俺は体調を崩したので、今回は少しリラックスする為に、スタジオにあった「幽遊白書」を読みながら、人体に影響が出ない程度の集中力を心がけた。
が、やはり目が開けられないほどの頭痛とゲロ吐きに襲われた。(傑作意識が高過ぎるのだろう。いつも「津軽」のような名作を!と力んでしまう。)
でも「マンガを読みながら、隣ではエレキギター。」は俺の中学時代のオアシス「おっちゃん(岡君)の部屋」と同じ状態なので、心地よい郷愁。いい感じ。
あの頃と違うのは、鳴っている曲が自分達の曲だという事。うーん、なかなか素敵な人生なのかもね。

前回コヤーマでドラムを録り終えている関口萌は、この日はコーラスのみなので遅れて登場。
はじめちゃんが着いた時、俺は無意識に読んでいた幽遊白書を本棚に戻した。
戻した後に「あれ?なんで読むの止めたんだろう?もしかして無意識にはじめちゃんの事を先生のように思っていたのかな?」と思ったらおかしくなって笑ってしまった。
写真は、みんな一緒にコーラス録音。声のでかい人は遠くに追いやられてます。

というわけで、レテパのような儚いブルースを記録したい人は、ぜひファーストソングスへ。
もちろんレジェンドオブファズも貸してくれるよ。

明日はいよいよボーカル録音です。
最初はみんなのんびりしてたのに、録っていくうちに名作の予感が隠しきれず、4人とも目つきがギラギラしてきた。
期待していーよ。がんばります。

PS.あと、2/21ライブね!
(早速御予約頂いた方々、ありがとうございます。待っててくれて何よりうれしい。予約時に「張り切り過ぎないで下さいね。」とか「無理しないで下さいね。」とか書いてくれる方もいる。どんなボーカルだよ。ありがと。超うれしい。)

1月5日(日) あけましておめでとう

あけましておめでとうございます。
今年は張り切っております。
早速ですが、僕のレテパシーズ久し振りのライブです。

2020/2/21(金)
新高円寺LOFT X
のっぺら 2ndアルバム『板西』レコ発ツーマン
【ネオヤンキーズセッション vol.5】

出演
のっぺら
僕のレテパシーズ

開場 19:00 / 開演 19:30
前売 ¥2400 / 当日 ¥2900 (各+1d ¥600)

東京では、2017年12月9日の「永遠に、たまに」レコ発ワンマン以来2年振りのライブです。
ライブの最初にいつもの「お待たせしました。僕のレテパシーズの登場です。」って言うの、忘れないようにしなくっちゃ。
多分歴代一位の心のこもった「お待たせしました。」が繰り出される事でしょう。
お見逃し無く。今から予約スタートです。
予約は→ http://retepa.com/live/

今年も、というよりは、今年は、だな。
というわけで、今年はよろしく!がんばるよ。
(家中の置物?達と御挨拶。)

前も載せた写真だが、KISSのライブの帰り道、のっぺらの二人に遭遇。
ポールスタンレーに扮した俺の事が心配になったのか、ライブオファーしてくれた。

「何やってんすか、マジで。ライブしないんすか?レテパ。ツーマンしましょーよ。」
「はい、すみません。やります。」

大事なレコ発に呼んでくれてありがとう、のっぺら。
ボーカルの小棚木は「レテパ呼ぶの、怖えーな。」と言っていた。
彼女は鋭い。分かってる。えらいぞもみじ。さすがだね。
めちゃくちゃにしてやる。